日記:2004年11月
<日記トップページ>
<次へ>
11月30日(火)  連続シンポジウム打合せ

 午前中に「中標津町における観光の経済効果」の分析に一区切り付けて、分析結果のワークシートを中標津町役場に提供し、後は日帰り客の消費額について調べてもらうことになった。
 昼過ぎから議会対応に追われ、ようやく一段落ついた頃には午後7時近くになっていた。昼間手の付けられなかった仕事が溜まってしまったが、急ぐものだけ片づけて北海道自治会館に足を運び、連続シンポジウムに関する打合せに参加する。第3回目までの赤字を埋めるため1月下旬にパーティーを開催することや、第5回は5月22日(日)に「憲法」をテーマとすること、第6回目は7月30日(土)に、「北海道経済」をテーマとして慶応大学の金子勝教授に講師をお願いし、ニセコ町で開催することなどを話し合った。ここまでくると、第10回目までの道筋が見えてきて、どのように最終回まで盛り上げていくかについてイメージを膨らませることができる。収支の方は大赤字だが、その点を除けばとても面白くなりそうでワクワクする。


11月29日(月)  道東で震度5強の地震

 午前3時32分ごろ、道東を中心に強い地震があり、釧路町や弟子屈町、別海町で震度5強を観測したとのことだ。死者は出なかったが、根室市で1人が腕の骨を折る重傷のほか、13人が軽いけがをしたとのことだ。幸い倒壊した家屋はなかったが、厳寒期に住む家を失ったりすると悲惨なことになるだろう。
 一昨日から厳しい天気が続いているが、今日は一段と気温が下がって吹雪の中を出勤した。札幌市内は雪が無かったが、寒さが厳しく厚いオーバーコートを着込んでいても底冷えする感じだった。
 旭川市役所の内田さんが出張で来札したので、一緒に大丸7階の「イノダコーヒー店」で昼食をいただきながら、来年度の北海道自治体学会政策シンポジウム等について意見交換を行う。
 午後6時半から地方自治土曜講座の反省会があったのだが、夕方になって議会関係の用務が入ってしまい、それを片付けているうちに午後9時近くになってしまった。結局、地方自治土曜講座の反省会には、顔を出すことができなかった。



11月28日(日)  コミュニティ・ビジネスの可能性

 日中の最高気温がプラス2度までしか上がらず、底冷えのする一日だった。
 昼過ぎに地下鉄宮の沢駅に着いて、午後1時半から「ちえりあ」の大研修室で開催された自由学校「遊」主催のシンポジウム、「地域自立の経済へ向けて〜コミュニティ・ビジネスの可能性〜」に出席する。
 基調講演は、龍谷大学教員の中村尚司さん。経済の自立とは自給自足のように他に依存しないことではなく、むしろ依存できる相手を増やすことによって自立の水準が高まるという逆説的な意見が新鮮だった。
 引き続いてのシンポジウムでは、さっぽろ自由学校「遊」の宮内泰介さん(北海道大学教員)の司会で、新田由憲さん(稚内市/ファーム&スペース・レラ経営)、上野千賀子さん(札幌市/ワーカーズ・コレクティブ えこふりぃ運営)、日置真世さん(釧路市/NPO法人地域生活支援ネットワークサロン代表)がそれぞれの取組みを紹介した。中でも、日置さんの「やりたいことをやるのではなく、必要とされていることをやれば成功する。」という意見は興味深かった。実際、地域生活支援ネットワークサロンは、自然な形で急成長しているNPO法人である。


11月27日(土)  ドニチカ切符

 台風並の強い風が一日中吹きすさび、寒い一日だった。
 朝刊を読むと、札幌医科大学の山本文夫事務局長(前石狩支庁長)が収賄容疑で逮捕されたとのことだ。支庁長会議の司会進行を務めている様子などを思い出すと、確かに巧みではあるが、以前部下だった人からは机の上に足を投げ出して部下の話を聞くような人物だと聞いていたので、困ったものだと思っていた。もっとも、このようにどこか履き違えた雰囲気を感じさせる人物は決して少なくないのだが、歯止めが存在しないのだからどうにもならない。
 昼過ぎに札幌に出かけ、地下鉄さっぽろ駅の事務所で「ドニチカ切符」を購入する。これは、土日と祝日に限って地下鉄全線が丸一日500円で乗り放題という切符で、一度使ってみたいと思っていたのだ。
 地下鉄環状通東駅の近くにある理容「ベック」で散髪し、喫茶「ターフェル」で緑茶をいただく。「ターフェル」でお茶を注文すると、今月の和菓子が付いてくる。今月は島根県松江地方のもので、薄い落雁の皮の中に半透明のもちが入っており緑茶の味を引き立てる。流石に、茶道が盛んな松江地方のものだけのことはある。こうした文化が、人々の暮らしを豊かなものにしていくのだと思う。



11月26日(金)

 どんよりと曇って底冷えした昨日とは打って変って、今朝は抜けるような青空が広がった。
 出勤途中、センチュリーロイヤルホテル地下の喫茶店「ブルーネン」で、モーニングコーヒーをいただく。この店は、来店1回ごとに1ポイントが付き、15ポイント毎にコーヒーが1杯無料になる(有効期間1年)。今回でようやく15ポイントになったのだが、昨年の12月から約1年かかっている。ここ数年の間に、ポイントがもらえる店が激増したが、いつも決まって利用する店でなければポイントは貯まらない。実際に利用できるまでにポイントが貯まった経験は、映画館「蠍座」を除けば記憶に浮かばない。
 これまでしばらく中断していた「中標津町における観光の経済効果」の分析に取りかかる。中標津町における観光消費額をどのように把握するかが一番の問題なので、考え得る方法を一通りやってみて数字を比較し、来週早々には結果を出したいと思う。



11月25日(木)

 ここしばらく、秋のような天気が続いていたが、今朝は気温が下がって底冷えするような冷たい風が吹く一日だった。
 今日は、これまで様々な相談が入って中断していた「中標津町における観光の経済効果」の分析に取りかかる。中標津町における観光消費額をどのように推計するかが最大の問題なので、どのような資料を使って納得の行く金額を導き出すかを考え抜いた。
 退庁後「みんたる」に足を運ぶと、他のお客さんがいなかったのでケーキセットをいただきながら少しゆっくりする。開店早々の慌しい時期が一段落し、これからが本当に店の雰囲気や飲み物、料理などで繰り返し来てくれるお客さんを確保できるかどうかが問われてくる。まだまだ素人っぽい店だが、できる限り応援したいと思う。



11月24日(水) 北海道特例の根拠について

 午前中、石狩湾新港の関連会社の社長さんが訪ねてくる。再来年の秋に、王子製紙江別工場用の木材チップを荷揚げする港が苫小牧港から石狩湾新港に切り替わるのだが、それによる経済効果を分析したいとのことだ。基本となる数字を貿易統計から推計し、投入パターンで分解して計算することができたのでワークシートを提供した。かなり満足していただけたので、まずは良かったと思う。
 夕方近くになってから、北海道特例の根拠について打合せを行う。北海道特性の根拠は『地域経済学の新展開』(原勲著)によれば、「将来性と後進性」なので、生産要素(土地、労働)や社会資本整備の状況(道路延長)関連の項目を地域ブロック別に評価したところ、北海道が最高の評価となったので、これをベースとして検討を進めることとする。取りあえず、検討作業が一歩前進したので少しホッとする。


11月23日(火)  コエンザイムQ10

 今日は勤労感謝の日なので、せいぜい心身を休めてリフレシュを図ることにする。
 久々に、札幌大通西4丁目の高級茶房「ひので」でホットオレンジをいただく。この店は、わざわざ高級茶房と名乗っている割には敷居の高さはなく、むしろ庶民的で居心地の良い店である。
 数年前から、いろいろな健康食品やサプリメントを試している。具体的にはレモン果汁、黒酢ドリンク、青汁、食物繊維、マルチビタミン、カルシウム錠、快視サポートなどである。しかしながら、どれを使ってもそれ程効果を実感することができず、今でも細々と続けているのはレモン果汁ドリンクくらいのものだ。ところが、最近「コエンザイムG10」が細胞を傷つける活性酸素を減らす作用があると注目されているので、試しに一つ購入した。早速飲んでみたが、特に効果は実感できない。これから1ヶ月間飲み続けてみるつもりだが、よほど効果を実感できなければ、これまでのサプリメント同様一過性のものに終わりそうだ。


11月22日(月)

 今日も良く晴れた朝で、気温は下がったものの明るい日差しがそれを打ち消して暖かな一日だった。
 フォンデュの会の佐川さんが訪ねてきたので、メールでのやり取りだけでは分からなかった点を確認することができた。フォンデュ用の鍋とフォーク、チーズおろし器は、フォンデュの会から貸してもらえること。「エメンタール」と「グリュイエール」の2種類のチーズは、半々に配合すること。ニンニク片が必要なこと。チーズを溶かすための白ワインは高級なものでなくても良いが、飲む方のワインは辛口の白に限ること。こうした条件を前提に、当日までの準備を進めたい。
 昼過ぎに、北海道経済連合会の阿部次長が訪ねてくる。日本政策投資銀行の情報誌に浜中町のNPO法人を紹介するレポートを書いたので、それを読んでほしいとのことだ。こうした形を通して、地域で地道な活動をしているNPOに光を当てることは、NPO活動に関する知見を蓄積する上でも意義のあることだと思う。
 午後7時ころ「みんたる」に足を運び、12月13日(月)のDO!21例会について打合せを行う。道具を貸してもらったり食材を手配してもらうことができそうなので、当日はそれほど手間がかからず楽しくやれそうな気がしてきた。お店の方も、お客さんが大勢いて賑やかな様子だ。やはり、長年かけて開店の準備をしてきた成果が現れているのだろう。


11月21日(日)  フォンデュ用のチーズを探す

 今朝は良く晴れて冷え込んだが、日中は気温が上がって暖かな一日となった。
 昼過ぎから北海道立図書館で、「連携・協働」に関する本を調べる。産学官連携、市民と行政の協働、地産地消など連携・協働に関連した本は多いが、個々の事例を記述したものがほとんどで、連携・協働からどのような価値が生まれるのかについては観念的なものばかりで、計量経済学の観点から数字の裏付けを伴ったものは見当たらなかった。ただ、『都市・地域政策と公民連携・協働』(出井信夫著)の中で、第1セクター及び第2セクターでは十分にカバーできない財・サービスの供給システムとして第3セクターの存在根拠があると書かれており、これは傾聴に値する考え方だと思う。
 昼過ぎに「みんたる」の和田さんから電話があり、12月13日(月)にDO!21の例会でチーズフォンデュの材料を持ち込んで調理してもOKとのこと。これでフォンデュ例会の実現に一歩前進したので、デパ地下のチーズ売り場でフォンデュ用のチーズを探す。フォンデュ用のチーズは「エメンタール」と「グリュイエール」の2種類で、それぞれ200グラムの塊が800円余りする。それ以外にも、チーズを溶かすための白ワイン(辛口)やキルシュバッサーという名のチェリー・ブランデーが必要なので、一人当たり千円くらいかかりそうだ。


11月20日(土)  連携・協働の経済効果

 11月下旬ともなれば、例年身を切るような寒い日に遭遇するものだが、今年はまだ底冷えする日はほとんどなく、今日も明るい日差しが降り注ぐ暖かな一日だった。
 先週、北海道経済白書のテーマとして経済学上の裏付けとなる資料について相談を受けた「連携・協働」の経済効果を調べた。私自身、これまで興味を持って調べてきたテーマなので、個別の事例を掲載した資料はけっこうあるのだが、計量的に分析した論文などはほとんど見つからない。産学官連携、市民と行政の協働(パートナーシップ)、地産地消など異なった経済主体間の連携や協働が何らかの価値を生み出すと考えられ、注目されていることは事実なのだが、どのような価値がどれくらい生み出されているかという点になると具体的な数字を挙げたものは見つからない。週末を使って書籍を漁れば、参考になる資料の一つや二つは何とか見つかるだろうと考えていたので焦ってしまう。明日は、北海道立図書館の蔵書を探してみるが、この分だと一つも見つからないかも知れない。「連携・協働の経済効果」というのは、案外フロンティア分野なのだ。



11月19日(金)

 今日は朝から天気が良く、秋に逆戻りしたかのような暖かい一日だった。仕事の方も順調にデータが集まり、ここしばらく懸案となっていた北海道特例の根拠付けについても、一定の方向を見出すことができそうだ。週明けにもレポートを取りまとめて報告することができそうだ。
 「みんたる」の情報掲載について森田さんにメールを出し、版下を25日(木)までに送信することを知らせたのだが、ボラナビ倶楽部スタッフの菅原さんから今後はボラナビ倶楽部のアドレスを使うようにとメールがあった。ボラナビ倶楽部もいつの間にか常勤のスタッフが4名となり、代表の森田さんも会社の社長さんといった立場だ。社長さんに直接連絡するのではなく、担当者を通す配慮が必要なのだろう。ボラナビ倶楽部は素朴な善意で集まったボランティア活動と違って、企業的な経営感覚が徹底している。これこそ、森田さんがNPO関係者の中で一頭地を抜いている点なのだ。もっとも、昔ながらのボランティア的な感覚でいる人々からは敬遠される理由でもあるのだが・・・。


11月18日(木)

 今日は早朝一時間ストライキが予定されていたのだが、早朝4時15分に交渉が妥結したとのことでストは中止となり、定刻どおりに業務を始める。日中は、建設関係の業界紙の方が観光産業の分析手法を教えてほしいとのことで訪ねてきたり、北海道医療大学の学生が卒論のため社会福祉施設の経済効果について質問にきたり、その間に産消協働道民憲章の素案をチェックしたりで、けっこう慌しく過ごした。
 さらに、連携・協働に関する論文を調べているうちにどんどん時間が過ぎてしまうが、最近注目されているテーマであるにも関わらず、経済学の観点からきちんと検証したものは多くない。個人的には興味を持っているテーマで、新書版の本などはけっこう持っているのでそれをコピーして照会先に渡したが、明日以降は大学の紀要などを調べてみようと思う。
 DO!21の例会については、12月13日(月)の夜チーズフォンデュを囲んで行うことになった。


11月17日(水)  DO!21例会

 今朝の北海道新聞に、「みんたる」のヤシの実スピーカーが紹介されていた。一昨日の夜、ボラナビへの情報掲載に関する打合せのため足を運んだときに、和田さんから昼間取材を受けたと聞いていたのでどのように紹介されるのか興味深く思っていたものだ。ヤシの実スピーカーの紹介をとおして、「みんたる」の宣伝に協力しようという配慮だと思う。ヤシの実スピーカーそのものも、和田さんの友人が作ってくれたものだそうで、いろいろな人が「みんたる」を盛り上げようと協力しているようだ。
 午後6時半から、かでる2.7でDO!21の例会を開催する。Sさんから「アメリカの図書館事情」というテーマで先月アメリカの図書館を視察した結果の報告を受け、参加者で意見交換。その後、8時半過ぎから「はねもん屋」で飲み会を行う。午後11時ころ散会し、11時間25分JR札幌駅発の電車で帰路につく。



11月16日(火)  みんたる

 今朝はグッと冷え込み、出勤時には雪がちらついていた。日中の予想最高気温も4度と、底冷えの感じられる一日となった。
 お昼休みにボラナビ倶楽部に足を運び、「みんたる」の情報掲載料を確認したところ、NGO料金の適用で5千円とのことだった。12月25日(土)に発行予定の1月号への掲載をお願いする。ついでに、昨夜「みんたる」で購入したフェアトレードのお菓子を差し入れした。
 終業後「みんたる」に足を運び、版下の作成について打合せを行う。帯広在住のデザイナー「ねこまたや」さんに版下の作成を依頼し、今月25日(木)までにボラナビ倶楽部へ送信してもらうことになった。



11月15日(月)  ボラナビ倶楽部

 お昼休みにボラナビ倶楽部に足を運び、来月25日発行の1月号にフェアトレード雑貨&レストラン「みんたる」の情報掲載を依頼した。代金はNGO扱いにしてもらえるよう交渉したが、その点は内部で検討するとのことだったので回答を待つことになった。
 終業後「みんたる」に足を運び、和田さんとボラナビへの情報掲載の原稿について内容の確認を行う。フェアトレードのお菓子(クッキー、チョコレート)を購入する。フェアトレードでない商品と比較して価格は2倍以上するが、現状の商取引が如何に発展途上国の人々の低賃金の下に成り立っているかということだろう。味のほうは、フェアトレードの製品だからといって特に美味しいわけではないので、フェアトレードということに特別な価値を認めない人にとっては、魅力のある商品とはいえないだろう。


11月14日(日)  「おせち料理」を注文

 今日は、初秋のように明るい日差しが降り注ぐ、暖かな一日だった。
 久々に新聞のチラシ広告を見ると、江別市内で最大手の外山不動産が市内の物件を紹介している。5〜6年前に分譲されたマンションが軒並み値崩れし、JR高砂駅近くの物件など2LDK(75平方メートル)で650万円となっている。最近読んだ森永卓郎氏の近著『やめるから始める経済学』では、都心の物件を買って多額のローンを抱えるよりも所沢の値崩れした物件を買うことが勧められていたが、札幌都市圏でも同じことが起こっているのだ。
 昼過ぎに大丸札幌店地下1階の食品売り場で、「おせち料理」を注文する。昨年は1万5千円のオードブルセットを注文したのだが、ボリューム的に物足りなかったので、今回は4〜5人用の3段重ねを注文した。京王プラザホテルで調理され、12月31日(金)の夕方までに配達されることになる。最近では、「おせち料理」はコンビニでも予約販売しているので、田舎町でも「おせち料理」の宅配を受けることができるようになっている。便利な時代になったものだ。


11月13日(土)  シルミド

 先週末は女満別町での北海道自治体学会フォーラムに出席し、飛行機で引き返して連続シンポジウムに出席するという強行軍だったため、自由に過ごせる週末は特に有り難く感じる。午前中は、特に何もせずボーッとして過ごした。
 昼過ぎに三省堂で経済関係の本に目を通し、午後4時30分から蠍座で韓国映画「シルミド」を観る。北朝鮮の金日成主席を襲撃するために死刑囚などを中心に結成された特殊部隊が、無人島「シルミド」で1968年から3年間にわたって厳しい訓練を受けるが、その間に南北は和平ムードとなり、彼らの存在は国家によって抹殺されることになる。今ではすっかり民主国家になった韓国も、今から30年くらい前までは北朝鮮顔負けの軍事独裁国家だったのだ。
 午後7時から、一週間前にオープンしたばかりのフェアトレード雑貨&レストラン「みんたる」(北14西3)に足を運ぶ。人通りの少ない場所にあるので、お客さんが入っているかどうか心配だったが、20歳前後と思しき男女が次々と来店してネパールカレーの夕食を注文しており、なかなか賑やかだった。店主の和田美加代さんと今後のPR方法について話し合い、取りあえず15日(月)に「ボラナビ」への情報掲載をお願いすることにした。


11月12日(金)  西武鉄道上場廃止

 今年9月に東京都が47都道府県における「生活の豊かさ」を試算し、東京都の順位だけ公表したのだが、その方法を使って北海道の順位を試算したところ47都道府県のうち15位となった。経済と生活環境の両面から総合的にみると、「生活の豊かさ」の点で、北海道は全国に比べて劣っているとはいえないようだ。
 本日午前10時に今年7−9月期のGDP速報値が公表になり、名目成長率0.0%ということで、ここにきて景気の先行きが不透明になってきた感がある。おまけに、お昼近くになって、東京証券取引所が、西武鉄道株を上場廃止する方針を固めたとのニュースが流れてきた。西武鉄道が40年間以上も大株主の持ち株比率を過少記載していたうえ、その後の調査にも非協力的な点を、証券市場の信頼を著しく傷つける行為と判断したとのことだ。かってはわが国を代表する企業グループとして注目されていた西武コンッエルンが、今回の不祥事で解体の瀬戸際に立つているのだから、大企業といえども安泰ではないということを痛感させられる。


11月11日(木)  忘年会について

 忘年会に関する打合せを行う。近年は年末になると予算が厳しく、昨年はホテルクレスト、一昨年は札幌第一ホテルということで安いホテルを使っていたのだが、今年は予算的には余裕があるので、例年になく豪華な忘年会になりそうだ。せっかくの機会なので、JRタワーホテル日航札幌や札幌プリンスホテルのタワーなど、なかなか行く機会のない店を使って記憶に残るようにしたい。
 昼休みに札通ビル内のNPOサポートセンターに足を運んで、8日(月)の夜、フェアトレード雑貨&レストラン「みんたる」で預かったチラシを置いてもらうことにした。チラシを持っていく人が多いようなら、関心を持ってくれる人が多いということだろう。今日預けたチラシを、これからどれくらいの人が持っていってくれるのか興味深い。


11月10日(水)  「みんたる」のPR

 午前中に、『平成16年度北海道経済白書』の校正を行う。以前、職務上の必要性から泣く泣く勉強した文書事務の知識が今になって役に立つ。基礎的な知識の蓄積があれば、いざというときに応用が利くものだ。
 10年来の友人である和田美加代さんが、11月6日(土)に長年の夢だったフェアトレード雑貨&レストラン「みんたる」を開いたので、一昨日の夜、米一さん、荒さんと三人でお祝いに行った。和田さんは交際範囲が広いので、最初のうちはお祝いに来る客も多いだろうが、店を続けていくためにはリーピーターの獲得が不可欠である。できるだけ多くの人に一度は足を運んでもらうことが必要だが、そのためには積極的にPRしなければならない。取りあえず「ボラナビ」への掲載をお願いできないかメールを送ってみた。フェアトレード雑貨を取り扱っているものの商売の中心はレストランなので広告料が必要かも知れないが、もしそうなら、広告料は開店祝いにプレゼントしようと思う。


11月9日(火)

 午前中、本道における「砂糖・でん粉」の生産が地域経済に及ぼす影響について計算し、その結果を担当者に手渡す。今年に入ってから、ハイペースで分析事例が増えているが、急ぐものが多いのでもう少し腰を据えてやりたいものだ。
 昼過ぎから、北海道特例の根拠について資料の整理を行う。夕方までかかって、これまでに抽出した課題をレポートに取りまとめたが、北海道特例を維持するための説得力ある理由はなかなか見当たらない。
 そんな中でも、『開発計画と地域政策』(小田清著)という本は、北海道開発の歴史をきめ細かく検証しており、これまでほとんど勉強してこなかった分野だけに、新鮮に感じた。
 仕事の方が溜まっているので、当然のように残業となったが、土日も休みがなかったので流石に気力が続かず、午後10時に職場を後にした。



11月8日(月)  フェアトレード雑貨&レストラン「みんたる」

 11月5日(金)の夜は職場の観楓会の幹事を務め、6日(土)は北海道自治体学会フォーラムin女満別に参加。昨日7日(日)は飛行機で札幌に戻り、その足で第3回連続シンポジウムの手伝い・・・と、息をつく暇もない時間を過ごしたので、休んだ気がしない。逢坂ニセコ町長など、休みもなく全国を飛び回っているのだから、人間の出来が違っているのではないかと思う。
 今日も、朝一番で「砂糖・でん粉」の生産が本道経済に及ぼす影響について相談があり、一緒に分析手法を考えた。道内では、ビート糖とジャガイモでん粉の生産額がけっこうあるので、意外と経済効果はあるようだ。
 午後6時過ぎから、米一さんと一昨日6日(土)にオープンしたフェアトレード雑貨店&レストラン「みんたる」(北14西3)へ。経営者の和田美加代さんは10年来の知人で、以前から喫茶店を開きたいとのことで料理修行したりしていたのだが、この度念願叶って自分の理想どおりの店を開いたのだ。途中、荒さんも合流して2時間近く店内にいたが、そこそこに来客があって先ずは順調なスタートではないだろうか。後は、和田美加代ワールドがどれだけお客さんの心をつかめるか、それが今後の成否を占う鍵だろう。とにかく、上手くいってほしいものだ。


11月7日(日)  第3回連続シンポジウム

 朝、目覚めると、7時10分になっていた。すぐに起きて、朝風呂を浴びてから朝食をいただく。9時ころホテル湖南荘を出て、JR女満別駅の駅舎にある喫茶店「水芭蕉」へ。ここの水出しコーヒー(350円)は、コクがあってなかなか美味しい。
 10時25分、女満別町の十字街からバスに乗って女満別空港へ。11時15分発のANA4822便で丘珠空港へ向う。丘珠空港到着後、空港連絡バスで市内へ向い、全日空ホテル前で降りて経済センター(北1西2)へ。
 午後1時過ぎから、第3回連続シンポジウム「地域の自立(前編)〜これからの“まち”の姿〜」にスタッフとして参加する。大森彌氏(千葉大学教授)と宮脇淳氏(北海道大学大学院法学研究科教授)の基調講演があり、その後逢坂ニセコ町長の司会で、上田札幌市長を交えてパネルディスカッションが開催される。午後4時30分過ぎにシンポジウムが終わってから、「すみれホテル」(北1西2)で講師を囲んで懇親会を開催する。午後8時ころ散会となり、8時14分JR札幌駅発の快速電車で帰路につく。


11月6日(土)  北海道自治フォーラムin女満別

 朝7時に自宅を出て、7時23分JR野幌駅発の電車でJR岩見沢駅へ。そこで7時52分発の特急オホーツク1号に乗り換え、女満別町へ向う。定刻より11分遅れて、12時40分にJR女満別駅に到着する。そこから10分ほど歩いて、女満別町青少年教育文化会館へ。午後1時30分から、「北海道自治フォーラムin女満別」がスタートする。
 テーマは、「今、見つけよう明日の地域」で、基調講演は行政パートナーシップ制度を始めとする大胆な改革を推進している埼玉県志木市の穂坂邦夫市長である。とても熱意のこもったお話しで、実に面白かった。
 午後5時30分にパネルディスカッションが終わってから、ホテル湖南荘にチェックインし、交流会に参加する。午後7時過ぎに交流会が終わる直前、来年度のフォーラム開催地を代表して挨拶を行う。午後7時30分から午後9時30分までは、「議会」をテーマとする夜なべ分科会に参加する。その後部屋に戻って、午前0時まで飲み会に参加し、その後同室の星さん、高橋さんと話し込んでいるうちに午前2時になってしまった。



11月5日(金)  職場の観楓会

 午前中に「北海道特例の根拠」について打合せを行い、問題をかなり整理することができた。そこで資料をワープロ打ちしようと思ったら、パソコンが不調でキー操作ができなくなった。結局、修理に出すことになったのだが仕事の方がストップしてしまい、いかにパソコンに釘付けになって仕事をしているかを痛感する。
 午後6時から「四季彩和食 らくまる」(狸小路6丁目)で、職場の観楓会に出席する。今回は幹事なので早めに会場に着いて、ホール担当者と簡単な打合せをする。ここは11月27日(水)のお昼に下見し、会場を確認しておいたので安心である。飲み会の幹事といえども、事前の準備は入念に行っておくことが大切であると実感する。
 午後8時過ぎに観楓会が終了し、二次会に流れる人もけっこういたようだが、私の方は明日の朝早く女満別町へ旅立つためそのまま帰路に着いた。



11月4日(木)  ブッシュ大統領再選

 アメリカ合衆国の大統領選挙は、ケリー候補がオハイオ州での逆転を諦め、ブッシュ大統領の再選が確定したようだ。前回の選挙も、フロリダ州で民主党のゴア候補に僅差で勝って大統領に就任したわけだが、その差が如何に僅少だろうと選挙において勝った者と負けた者の間には天と地ほどの差がある。ブッシュ大統領が晴れ晴れとした表情で勝利宣言を行い、これで4年間はブッシュ政権が続投するわけだ。
 11月7日(日)に開催の第3回連続シンポジウムについては、今日の道新朝刊にようやく案内が掲載された。散々待たされたものの大きな記事ではなく、集客に不安があるので職場の電子掲示板に案内を流すとともに、北海道自治体学会メーリングリストにも案内を流してもらうよう手配した。連続シンポジウムも第3回目となり、集客のための取り組みがなおざりになっていたようだ。
 帰宅すると、和田美加代さんからフェアトレード雑貨&レストラン「みんたる」をオープンすることになったとのことで案内が届いていた。彼女は、10年くらい前から料理の修業をしたりして準備を進めていたのだが、ようやく長年の夢が実現するわけだ。さっそくお祝いに駆けつけたいところだが、あいにくオープンの6日(土)は早朝から女満別町へ行かなければならない。週明け早々に、お祝いにうかがいたいと思う。



11月3日(水)  『小泉政治の正体』

 今日は、文化の日で休日である。アメリカでは11月2日(火)が大統領選挙の投票日であり、時差の関係で朝から開票状況がニュースで流される。共和党の現職ブッシュ大統領と、民主党のケリー候補は史上希に見る大接戦とのことで、開票状況が進んでもどちらが勝つかハッキリしない。最終的には、選挙人20名を抱えるオハイオ州の暫定票を確認する必要があり、どちらが当選となるかは13日以降にずれ込むようだ。
 三省堂で『小泉政治の正体』(江田憲司著)を読む。自民党の次期総裁選は再来年の9月なので、小泉政権はこれから2年近く続くことになるが、最近批判の論調が高まっているのでその正体とは何か興味があった。江田憲司氏の意見によれば、小泉首相が掲げる構造改革は官僚によって骨抜きにされてしまっているのだという。道路公団改革が完全な失敗に終わったように、郵政改革、三位一体改革も迷走し、再来年の総裁選を待たずに自民党の規約によりリコールされるかも知れないとのことだ。
 三位一体改革は、全国知事会の提案を逆手に取った中央省庁の巻き返しで、元々財源に乏しい北海道は大幅に歳入が減少し、財政建て直しプランを実施しても赤字再建団体に転落することが避けられないおそれが出てきており、このままでは完全に腰砕けになってしまうだろう。地方自治体の税財政改革は、小泉構造改革とは別の土俵で仕切り直しをした方が良いように思う



11月2日(火)  日本郵政公社北海道支社

 今日は、朝からどんよりした雨模様の天気である。できれば、外出を避けたいところだが、午前10時から夜間航空貨物便の経済効果についてのヒアリング調査のため、日本郵政公社北海道支社を訪問した。日本郵政公社は、昨年4月1日に設立された組織で、それまでは郵政省が郵便事業を行っていた。当時、北海道郵政局の雰囲気は役所そのものだったが、公社になってからずいぶん良くなったと思う。
 昼過ぎからヒアリング調査の結果を取りまとめると、いろいろとハッキリしない点が出てきて、それを確認しているうちに午後6時近くになってしまう。
 ところで、昨年の今ごろ、北海道自治体学会フォーラムの関係などでやり取りのあったKさんが、最近全く音沙汰がないため、確認のため事務所に電話をしたところ、「病気のため6月23日に亡くなりました。」とのことだった。どちらかと言えば血気溢れる姿しか記憶にないため、亡くなったということがとても不思議な気がする。
 K課長さんのことからも分かるとおり人生ははかないものなのに、仕事オンリーになったり狭い人間関係を巡る細々としたことに神経をすり減らしたりすることは避けたいと思う。



11月1日(月)  北海道自治体学会フォーラムに関する打合せ

 今日は朝から小雨交じりの天気で、日中の最高気温は10月中旬並に15度まで上昇するという予報であり、コートを着ると暑く感じられるほどだった。
 朝から、北海道特例について法令関係を調べ、林道や海岸整備の事業についても北海道特例が定められていることが分かった。これほど幅広く、道内で施行される公共事業について補助金等が優遇されているのだから、この既得権を失うときには激烈な禁断症状に苦しむことになるだろう。
 午後6時30分から、エルプラザ2階の打合せコーナーで、来年度の北海道自治体学会にフォーラムin札幌(仮称)についての打合せを行う。NPO全道フォーラムと同時開催で、@指定管理者制度、A都市と農村との交流、B危機管理、C地域で発信する文化といったテーマを掘り下げるという案が出て盛り上がった。これから内容を出し合って、実行委員会のメンバーを募ることになるが、この調子で進めば従来にない型破りなものとなり、けっこう面白くなりそうだ。