日記:2004年2月
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2月29日(日)  『経済学のエッセンス』

 日ごろは、平均睡眠時間が5時間程度で過ごしているため、たまの日曜日くらい寝ダメをしておこうと思うのだが、なかなかそうはできないでいる。今日は、比較的ゆっくりと過ごすことができた。
 夕方、札幌へ出かけ、弘栄堂書店で『経済学のエッセンス』(小室直樹著)を購入する。小室直樹氏は、市井の政治・経済学者で、本は沢山出ているのだが少しインチキ臭いと思っていた。しかし、たまたま目を通すとGNPを中心に経済の諸問題を論じており、なかなか面白かったので迷わず購入し、読み始めると夢中になってしまった。午後7時近くまで、ドトールコーヒーショップ札幌エスタ地下店で途中まで読み、その後自宅に帰ってから午後11時半ころまでかかって読み終えることができた。
 この本の最後で、小室氏はわが国の景気を回復させる手段として、断固としてケインズ政策を強行するしかないという。小室氏はこの本の途中でわが国の国債残高は異常であるとも書いており、その主張は必ずしも一貫していないが、結論については私にも納得できるものであった。



2月28日(土)  『大人のマナー』

 週初めの23日(月)には、大雪のため列車ダイヤが大幅に乱れ、地下鉄新札幌駅からタクシーで帰宅し、その後も25日(水)を除いて午後11時まで残業という厳しい5日間が過ぎ、今日はようやく一息ついている。午前5時ころ一旦目覚めて朝刊に目を通したが、それからまた横になって午前8時には起床したのだが、寝不足が続いているため午前中は何をして過ごしたのか記憶が曖昧なほどボーっとして過ごした。
 午後3時近くになって札幌に向かい、『大人のマナー』(橋本保雄著)を購入する。著者はホテルオークラの顧問で、ホテルマンとしての長年の経験から、ビジネスやプライベートの様々な場面でどのように振舞うべきかを具体的に示している。とても分かりやすく、勉強になるような気がしたので購入した。帰宅後、午後9時近くまでかかって一気に読み通し、役立ちそうなページに付箋を付けた。一つだけ挙げると、立食パーティーなどで大勢と名刺交換するときは、名刺入れから取り出した名刺の束をそのまま上着の内ポケットに入れ、名刺入れを使わずにどんどん名刺交換するということである。
 今日は体調が良く、久々にスッキリした気分を味わうことができた。例えば、風邪で熱を出して数日寝込んだ後、スーッと熱が引いて風邪が治ったことを実感したときのような気分である。この調子で、体調の良さが続けば良いのだが・・・。



2月27日(金)

 昨夜の大雪で、今朝は列車ダイヤが乱れる心配があったので早めに自宅を出発する。それでも、列車ダイヤの乱れは心配したほどではなく、10分程度の遅れで札幌に到着した。
 今月最後の出勤日だが、北海道産業連関表の生産額推計や、産業政策推進室が作成中の「産消協働に関する報告書」の内容チェックに取り組み、息つく間もなく一日が過ぎてしまった感じである。
 午後4時ころ、自民党の小畑議員から観光の経済効果分析について質問があり、議会へ足を運んで説明する。観光の経済効果については、10年以上も取り組んでいるテーマなので自信を持って答えることができ、小畑議員も納得してくれたので、無事務めを終えることができた。以前は、議会に足を運んで議員の質問に答えるなど考えたくもなかったが、少しはずうずうしくなったためか、動じない自分に驚いたほどだ。
 その後、北海道産業連関表の生産額推計に取り組み、午後11時まで残業となる。


2月26日(木)  サルトルについて

 戦後流行した哲学に、「実存主義」がある。サルトルはその代表的な存在であり、私もかっては、サルトルの『実存主義とは何か』を熱心に読んだものである。サルトルの真骨頂は、人は自分の意図するものになることができると主張したところにあると思う。「あの人は生まれ変わった。」と言われるほど、がらりと変わることができるというのだ。とは言っても、周囲の人を見ても良い方向にがらりと変わることは滅多にないものだと思っていたが、最近になって、長い目で見れば、人間というものはかなり大きく変化するものだと実感するようになった。例えば、私は長いこと学生気分が抜けず、仕事の世界でもテストで満点を取ろうとするような感覚が抜けなかったものだが、今では、満点を取ることよりは答えに到達するプロセスがより重要だと感じるようになっている。こうした心境の変化を考えると、長い目で見れば人間はかなり大きく変わり得るものであるし、理想を持って努力していれば、だんだん意図した方向に近づいて行くものだと実感している。
 午前11時過ぎに、海道森林管理局を訪ねる。平成12年北海道産業連関表における林業の生産額推計について、日ごろから林業に携わっている森林管理局の担当者から意見をうかがうためだ。北海道森林管理局は宮の森3条7丁目にあり、建物自体が木の魅力をアピールするため洒落た外観になっており、入ってみるとゆったりした構造でとても快適である。お昼近くまで打合せを行い、ほぼ満足の行く推計内容となっていることを確認することができた。昼過ぎに、タクシーで帰庁する。
 その後は、廃棄物処理業の生産額推計に取り組んだ。推計作業のため、関連の数字が載った資料を調べていると、次第にその産業分野の実態が掴めてくる。これこそマクロ経済計算の醍醐味であり、真面目に取り組んでいる担当者だけに与えられる報償のようなものである。残念ながら、このことを理解できる人は、10人に一人もいないのが現実だ。
 午後から道内は再び大荒れとの予報で、月曜日にタクシーで帰宅したことが思い出されたが、仕事を片づけるため午後11時まで残業となった。



2月25日(水)

 列車ダイヤの乱れは、今朝は解消していた。平常どおり運行した通勤に電車に乗ると、昨日、一昨日のようにギュウギュウ詰めということはなく、平常どおりということが如何に大切であるかということが良く分かる。
 昨日の午後から、ようやく本格的に平成12年北海道産業連関表作成のための生産額推計に取り組んでいる。これまで徐々に検討を付けて来た推計作業を一気に仕上げにかかったわけだが、頭の中で思い描くのとは違って、実際に計算してみると思いがけないことが障害となって時間がかかる。こうした場合は、地道に処理して行くしかない。
 残業してでも仕上げなければならないところだが、連日の残業で疲れ果てているため、今日は残業せず帰宅した。途中、野幌のヨーカドーで、ファンケルの健康食品「カルシウムマグ」を購入する。その名のとおり、カルシウムとマグネシウムを補充するための錠剤で、何となく体調の改善に役立ちそうな気がして思わず購入した。
 帰宅後、メールチェックすると、返事を書かなければならないメールが今日は1通も入っていない。昨夜遅くに帰宅してから読んで、返事を書けないでいたメール3通に返事を書いて、後は息抜きに専念する。



2月24日(火)  列車ダイヤの乱れが続く

 昨日の吹雪は、今朝のニュースで見ると全道で5名の死者が出るなど記録的なものであったらしい。一週間前の2月16日(月)には上京して、湯島天神の境内に咲き誇る白梅を見てきただけに、本道の冬の厳しさを改めて痛感させられた。今朝も列車ダイヤの乱れは続いており、通勤電車も20分遅れでしかも超満員という状況だったが、それでも昨日の朝とは比べものにならないほど快適に感じられた。
 朝メールチェックすると、S大学のF先生から、3月一杯で大学を辞めて中高年・不良フリーターになるとのメールが入っていた。札幌大学の鷲田小彌太教授が『大学教授になる方法』という本を書いているほどで、大学教授はなりたい職業の一つだと思うが、中には大学教授という職業を途中でリタイアする人もいるのだ。
 平成12年北海道産業連関表の生産額推計を北海道開発局に提出する期限が、来月上旬に迫っている。いつものとおり同僚のMさんが仕事を片づけないため、そのフォローに忙殺されて自分の推計作業に集中していられないので、今日も結局エンドレスの残業に突入する。林業の生産額推計については、北海道森林管理局と連携して行うことになっているので、明日にでも相談にうかがうこととし、そのための資料を整理しているうちに午後11時になって、流石に気力が続かなくなったため仕事を切り上げて帰路に着く。



2月23日(月)  暴風雪で列車ダイヤが乱れる

 今朝は、暴風雪となり列車ダイヤの乱れが予想されたので、午前7時前に自宅を出た。しかしながら、JR野幌駅を7時18分に発車する電車がJR江別駅構内でポイント故障のため1時間近く遅れて8時15分ころようやくJR野幌駅を出発した。当然各駅で積み残しが出る混雑ぶりで、ドアが閉まるまでに時間がかかるため、結局JR札幌駅に到着したのは8時50分過ぎとなり、出勤時間が2時間もかかってしまった。
 午前10時過ぎに、昨年7月から北洋銀行に派遣されているMさんが訪ねてきた。どの職場でもそうだと思うが、Mさんのように順調に昇進の階段を上っている人とそうでない人とでは、物腰や全体的な雰囲気に差が出てくる。元々持っているパーソナリティーに加えて、肩書きが人を作る面もあるのだろう。それにしても肩書きにしばられず、鷹揚でありながら威厳がある人というのは滅多にいるものではない。いろいろな人と付き合っていると、他人よりも優越した肩書きや収入レベルは、その人の思考や行動を傲慢にし品性を損なう結果となっていることが多いことを痛感させられる。そうしたことを考えると、優越した肩書きや収入レベルというのは必ずしもうらやむべきものではないとも言える。
 産業政策推進室から依頼された原稿のチェックと、記者発表のレクチャー資料づくりに取りかかるが、けっこう難しくてどうしようか考え込んでしまう。結局午後11時まで残業して、ようやく目処が付いたように思う。
 午後11時20分ころJR札幌駅に着くと、江別方面の電車が走っていない。駅員に尋ねると、手稲方面からの電車が来ないので、運行するとしても零時を回るだろうとのこと。仕方がないので、地下鉄で新札幌まで行き、そこからタクシーに乗って帰宅した。



2月22日(日)  議会対応

 朝8時15分JR野幌駅発の電車で札幌に向かい、8時50分に職場に着く。議会対応の打合せに入るためである。
 昼前に打合せが終わったので、昼過ぎにエルプラザへ向かい、4月以降も4階のロッカーを使用するため抽選会への参加申込書を提出する。
 午後1時ころ帰宅するが、日曜日に朝から出勤すると休んだ気がしない。睡眠不足気味でもあるため、久々に昼寝をする。夕方5時ころ目覚めたが、午前中出勤した後に昼寝をしても、疲れが取れた感じがしない。
 昨年の5月下旬からどうも本調子ではなく、秋以降、札幌厚生病院のK副院長にいろいろと相談していたのだが、ようやくその原因がほぼ特定された。一寸意外なようでもあり、また、納得の行く結論でもあった。要するに、過労とストレスが原因となっているのだ。一時期、鼻を温めると良いと勧められてその通りにしていたら、体調が良くなったように感じたことがある。あれは、要するに、親身なアドバイスが得られたことでストレスが緩和された結果だったのではないだろうか。そうは言っても、北海道自治体学会の活動や連続シンポジウムなど、何か人と違ったことをやろうとするとストレスは避けて通ることができない。この先どうなるか分からないが、ストレスと付き合いながら茨の道を進んで行くしかないだろう。



2月21日(土)  I歯科で定期検診

 朝から雨が降っている。雨の中、札幌に向って車を走らせる。
 午前10時から、札幌市東区のI歯科で定期検診を受ける。I歯科では4年前の5月から定期検診を受けており、最初の1年間余りは毎月通院していたのだが、最近は3ヶ月に1回のペースで通院し、定期検診を受けている。その際、歯石を取ってもらうのだが、けっこう痛いしうがいをすると出血もしている。しかしながら、歯周病を予防するためやむを得ないことと考えている。
 10時半ころ定期検診が終了してから、喫茶ターフェルへ。バロック音楽を聴きながら、ランチ(790円)をいただく。この店は、緑茶や抹茶のメニューがあるので、いつもはお茶をいただくのだが、ランチの飲み物はコーヒーなので、初めてコーヒーをいただいたが、なかなか美味しかった。
 午後1時から、第1回連続シンポジウムに関する反省の打合せを行い、様々な問題を洗い出した。また、第3回シンポジウムを10月17日(日)に開催する方向で調整すること、その後のスケジュールとして、2005年2月に「財政」、5月に「人権」、8月に「平和」、10月に「政党」、2006年2月に「自然と食」、5月に「経済」、10月に「次世代への道標」の順番に進めることなどを話し合った。打合せは午後3時40分ころ終了し、エルプラザで3月分のロッカー代金を支払ってから帰路に着く。



2月20日(金)  長谷部さん、田中さんと昼食

 2月24日(火)から、平成16年度第1回定例道議会が開かれるのだが、今朝早速質問が当たり、大急ぎで経済波及効果を計算し、答弁を書くことになった。たまたま昼休みに札幌市の長谷部さんが第1回連続シンポジウムのビデオを借りに来ることになり、田中さんと3人で昼食打合せを行うことにしていたので、顔を出せないのではないかと焦ったが、昼前に目処をつけることができたのでガーデンパレス1階のレストラン・スピカでランチをいただきながら、打合せを行う。
 午後3時ころ、酪農学園大学の松本先生が訪ねてくる。お詫びと訂正を巡る問題について心配してのことだ。私自身、最終的な結論を確認してはいないのだが、ニュースレターは週明けの23日(月)に北海道自治政策研修センターに納品されるとのことであり、決着は付いているようである。
 昨夜は、午後11時まで残業して疲れが残っているため、今日は早めに帰宅しようと思っていたのだが、議会対応のため待機となり、午後8時ころようやく待機が解除となる。 成田真利子さんから、居酒屋「ひでちゃん」が今日で現在の店舗を閉めるので記念に飲みに行かないかと誘われていたので、午後8時半過ぎに顔を出す。昭和30年代を彷彿とさせる古びた店内に名残を惜しみつつ、午後10時前に散会して帰路に着く。



2月19日(木)

 朝、北大の神原先生から電話があり、北海道自治体学会の運営委員会については、3月6日(土)なら都合が良いとのこと。早速、札幌市市民活動サポートセンターの会議コーナーなどをあたってみるが、半月後のことなので既に空き室がない。万が一空いていないものかと道職員研修室を確認したところ、たまたま空いていたので予約する。一番の議題は、2004年度の総会&政策シンポジウムについてであるが、昨年の暮れから問題となっているメーリングリストのマナーについても確認しなければならない。
 お昼休みに、2月15日(日)に開催した第1回連続シンポジウムの写真をプリントに出す。ヨドバシカメラだとL版が1枚23円だが、ベスト電器だと18円とのことで、当然ベスト電器の方に75枚分のプリント代1,417円を支払って注文し、明日の午後7時に受け取ることとなった。
 今日は午後11時まで残業となり、JR野幌駅からはタクシーで帰宅した。



2月18日(水)  健康増進休暇(2日目)

 今日は、健康増進休暇の2日目である。前回の2月4日(水)には、張り切って日ごろはできない連絡調整などに励んだところ、思いがけず北海道自治体学会の方でメーリングリストがストップする騒ぎがあったので、今日は余念なく休養に励むことにする。
 ところが、第1回連続シンポジウムの後始末や北海道自治体学会の用務が入り、メールを書いたり電話をしたりして過ごす結果となった。どうも、こうした慌しさからくるストレスが、体調を狂わせる原因になっているのではないかと考えて込んでしまう。



2月17日(火)

 昨日は週明け早々の東京日帰り出張で、今日はやや疲れが残っており、これから4日間が長いような気がする。私は、ここ数年、1年に2回くらいのペースでぶらりと旅行しているが、たまの旅行を楽しみにしていると、全国各地を飛び回っている人たちがうらやましいような気がする。しかし、実際に公私の用務で全国を飛び回っている人たちにすれば、楽しいことばかりではなく、例えば体調が悪いときに無理矢理飛行機に乗って移動したり、講演や対談をこなし、その間に原稿を書くというような生活は地獄のように感じられることもあるだろう。旅行は、気ままに過ごしてこそ最も効用が大きいと言えるのではないだろうか。そのためには、ポケットマネーで旅行するのが何よりだ。
 2月15日(日)の「徹底討論!まちづくり基本条例」については、職場で新聞記事を探すと、北海道新聞だけでなく、朝日新聞でも大きく取り上げられていた。特に、朝日新聞は、私が1月8日(木)のマスコミPR用に書いた何故、上田市長と逢坂町長なのかについてのポイントをそのまま取り上げており、少なくとも私が考えている今回のシンポジウムの意義について理解していただいたようで嬉しく感じられた。
 2月24日(火)から第1回定例道議会が開催される。そうなると、健康増進休暇が取得しづらくなるため、明日は休養に努めることにする。



2月16日(月)  月例経済セミナー

 普段よりも少し遅く、午前7時54分JR野幌駅発の電車で一旦JR札幌駅に着き、そこで8時25分にJR札幌駅を発車する快速エアポート号に乗り換えて新千歳空港へ向う。午前9時55分新千歳空港発のアエドゥ14便で羽田空港へ。飛行機は定刻より5分早く11時20分に羽田空港に到着し、11時34分羽田発の京急で品川駅へ、JR山手線には正午前に乗り換えることができたので、秋葉原で午後2時まで2時間以上をつぶすのは難しいと考え、隣りのJR御徒町駅で降りる。
 そこから10分程歩いて湯島天神に到着する。「月は晴れても心は闇だ・・・。」に始まる名セリフで知られる『婦系図』(おんなけいず)の舞台がこの湯島天神で、「湯島の白梅」の歌詞に「湯島通れば想い出す お蔦主税の心意気 知るや白梅 玉垣に 残る二人の影法師」とある。湯島天神の境内には、ちょうどその白梅が咲いていた。
 湯島天神の境内を出て、「鳥つね」の湯島天神前店へ。ガイドブックでは、ここの親子丼は絶品と書かれていたが、私にはそれ程のものとは思われなかった。それから、秋葉原へ向う途中には、神田明神、湯島聖堂、ニコライ堂など名所旧跡が続いている。それらを眺めながら、午後1時20分過ぎに秋葉原に着いた。ガード下の喫茶室「ルノワール」でコーヒーをいただき、午後2時から「月例経済セミナー」に出席する。テーマは、「短期日本経済マクロ計量モデル(2003年版)の構造と乗数分析」で、講師は内閣府経済社会総合研究所の青木研究官である。1時間半の講演の後、質疑応答の時間があったので、常々疑問に思っていたことを2点質問し、納得の行く回答が得られたので、とても満足だった。
 午後4時にセミナーが終了してから、帰宅ラッシュの時間を避けるため真っ直ぐ羽田空港に向かい、午後5時10分ころ羽田空港に到着する。午後6時15分羽田空港発のエアドゥ21便で新千歳空港へ向う。午後7時50分に新千歳空港に到着し、午後9時半過ぎに帰宅する。



2月15日(日)  「徹底討論!まちづくり基本条例」

 今日はいよいよ、連続シンポジウム第1回「徹底討論!まちづくり基本条例」の当日である。午前11時半に札幌エルプラザ3階のホールへ行くと、既に4階のロッカーに入れてあった資材等が集められており、そのまま準備作業に流れ込む。
 午後12時半過ぎに、北海道自治体学会関係者でミーティングを行う。それからは息をつく間もなく、準備作業をこなす。何せ、12時50分から1時10分までの20分間でホール内に椅子を並べ、ステージをセッティングし、照明、マイク、録音の調整してBGM「憲法9条の歌」(上田市長が歌っている)を流すという離れ業を行わなければならないのだから必死である。それでも、北海道自治体学会のメンバーは、こうした場面に慣れているので、椅子の配置やステージの設営なども時間内にきちんと終えることができた。
 あいにくの悪天候にも関わらず、有料入場者数は217名を数え、280席がほぼ満員の盛況となった。内容的にも、「3時間が短く感じられた。」、「次回も参加したい。」など好評で、これから3年間続ける連続シンポジウムの第1回目としては幸先の良いスタートを切ることができた。
 昨年の春、党利党略にまみれた統一地方選挙を目の当たりにして、自分たちのリーダーを選ぶ選挙の候補者選びや選挙戦がこれほど不公正なものなら、地域の将来についての自由闊達な議論など望むべくもないと絶望的な思いにとらわれたものだが、本日からスタートした連続シンポジウムに集まった人々を見て、まだ捨てたものではないと感じさせられた。
 午後4時半に予定通り終了してすぐに会場の撤収を終え、午後5時半から、大丸8階の「布屋太兵衛」で懇親会を開催する。シンポジウムそのものは首尾よく行ったので、和やかな楽しい懇親会となった。午後7時半ころ散会し、帰路についた。



2月14日(土)

 先週の今ごろは、『ほっかいどう政策研究』に掲載する論文の執筆や、北海道自治体学会のことが気になって休んだ気になれなかったが、今日は久々に心に引っかかることが少なくリラックスできる。
 昼過ぎに、明日の昼食打合せ会場となる高田屋北8条店に足を運び、打合せ場所を下見した。掘りごたつ式の和室を襖で仕切って4〜5人で打合せできるようなコーナーにするとのことで、実際に見せてもらうとけっこう落ち着いて打合せできる状態になっているので安心した。
 午後2時から地方自治土曜講座の運営委員会があったが、明日は連続シンポジウムのため終わるまで息を抜けないので、今日は休ませていただいた。
 帰宅後、メールチェックすると、逢坂さんが風邪を引いて熱、頭痛、喉の痛みなど、最悪の状態であるとのことだ。明日は大丈夫なのでご心配なくとのことだが、午前中はFM放送の録音、午後からシンポジウム、そして明日のうちに上京というハードスケジュールである。幾ら丈夫な人とは言え、ちょっと無理をし過ぎているのではないだろうか。


2月13日(金)

 ここしばらくどうも体調が本調子でない。以前なら、体調が悪いと風邪気味で片づけてきたが、昨年の春くらいからは、これまでにない体力の低下を感じている。昨夜は早めに寝たのだが、どうも眠気が抜け切らない。
 それでも、気力を振り絞って「美幌地区における農業の経済効果の分析に係る報告書」の仕上げに取りかかる。早くこの報告書を仕上げて、北海道産業連関表の生産額推計に専念したいと思っている。
 駅前通りのナニワ書房を除くと、1ヶ月前に発売になった『北海道の宿題』が売上ランキング3位になっている。北海道をテーマとする本は少なくないが、大げさなタイトルの割には期待はずれのものが多い。その点、この本はイラストが可愛らしいばかりでなく内容的にとても面白い。このような本が売れるのは、道民の間に閉塞感が広がっているためであると思う。



2月12日(木)

 朝一番で、荒さんに電話をして2月15日(日)の第1回連続シンポジウムの際にビデオを撮っていただけることを確認する。また、北海道新聞社の山下記者に電話をし、当日までに集会案内をしてもらえるようお願いした。ビデオについては大丈夫だったが、新聞記事については、余りにも直前であるため空いているコーナーがないとのことで諦めざるを得なかった。
 今日は、「美幌地区における農業の経済効果の分析に係る報告書」の完成に向けて集中するつもりだったが、釧路公立大学経済学部の新山教授の来訪を受けて昼食会に参加したり、北海道菓子工業協同組合から菓子博覧会開催の経済効果について相談を受けて分析事例を調べたりしているうちに時間が経ってしまう。
 午後5時近くに、女満別町の平田さんから、将来推計人口の考え方について問い合わせがある。国立社会保障・人口問題研究所のデータベースを用いて、なかなか説得力の有る予測値を計算しているので感心してしまった。


2月11日(水)  連続シンポジウムに関する打合せ

 祝日なので、日が高くなってから外出すると、日差しの暖かさに春がすぐそこまで近づいていることを感じさせられる。確かにあと半月もすれば3月であり、真冬に戻ったように冷え込んだり吹雪いたりしても、それ程続くことはない。
 午後5時から6時過ぎまで、かでる2.7の2階にあるレストラン「ヌーベル・ドー」でいよいよ4日後に迫った第1回連続シンポジウムについて最終の確認を行う。昨年10月3日(金)の夜、第1回目の打合せに出席してから、準備を積み重ねてきたので、これまでいろいろなシンポジウムを手がけてきた経験から見ても、これ以上はないほど準備は整っている。後は、当日どれだけの人が出席してくれるのか興味深い。
 今日は、牛丼一筋の「吉野家」のメニューから、一杯280円の牛丼が消えた日でもあった。米国のBSE騒ぎで、牛丼の原料である米国産の牛肉が輸入できなくなり、在庫が底をついたためメニューに載せられなくなったのだ。名残惜しいが、わざわざ吉野家まで足を運ぶまでの気にはならない。



2月10日(火)  地域の経済をどのように分析するのか?

 午前中、経済部総務課の三島さんからの相談事項を処理しつつ、「ほっかいどう政策研究」に掲載する論文の仕上げに取りかかる。ほぼ完成に近づいたとき、北海道自治政策研修センターのS主幹が訪ねてきて、北海道自治体学会運営委員会メーリングリストにおける議論のあり方について話をする。S主幹が帰ってから大急ぎで「地域の経済をどのように分析するのか?」と題した論文を書き上げ、正午にH主査へ送信する。
 昼休みにWさんから電話があり、早めに北海道自治体学会の運営委員会を開催し、お詫びと訂正の件を巡る騒動について顔を合わせて話し合うべきであるとのこと。そうは言っても急に開催するのは難しいので、3月下旬までに開催することにする。
 午後6時半から、北海道自治会館5階の第1会議室で開催された議会研究会(第9回)に出席する。常連であるKさんも出席していたが、メーリングリスト上での過激な発言が原因で騒ぎを起こしたことなど意に介していないようだ。しばらく運営委員会から距離を置いてはどうかと話したところ、首を横に振っていた。
 帰りがけに、参加者の一人でベテランのSさんが2月15日(日)からの連続シンポジウムについて、「どんな連中がやっているのだろう?」という。Sさんの考えでは、上田市長と逢坂町長の二人を3年間連続シンポジウムに担ぎ出すことでマネージャーは大儲けだという。上田市長、逢坂町長の二人を担ぎ出せるだけの人間関係があることを誇示できるし、出版による利益も見込めるという。主催グループのメンバーの一人としては、10回で300万円と見込まれる開催経費を参加費(一人1,000円)だけで賄わなければならないので赤字覚悟だし、出版についても目処が立ってはいない。同じことを内側と外側から見るのとでは、大きな違いがあるものだ。
 午後9時半過ぎから、札幌市のKさん、Wさんと三人だけで、パセオの丸海屋で軽く飲み会を持つ。


2月9日(月)  Sさんと飲み会

 朝一番で、Kさんの事務所に電話をする。メーリングリストでは執拗かつ攻撃的なメールで、煙たがられているKさんだが、電話で話してみるとにこやかな雰囲気で、とてもメーリングリストで人を傷つけるような書き込みを繰り返す人物とは思われないのだが・・・。
 午前9時10分過ぎに、農業企画室の泉さんが訪ねてきて、「美幌地区における農業の経済効果の分析」について打合せを行う。泉さんは、農業プロパーの人なので、流石に農業の現状や農政について詳しく、話していてとても面白かった。
 昼過ぎから「ほっかいどう政策研究」に掲載する論文の執筆に取りかかり、夕方になって後一歩で完成の所までこぎ着けたが、Nさんから電話があってそれどころではなくなってしまった。Nさんの方で編集担当のS先生に電話をして、自分が正しいことを認めてもらったから、私の方でS先生に電話をして確認してほしいという。Nさんの電話が終わってから、S先生に電話をすると、2月中に発行するニュースレターに訂正文を同封し、その際にS先生の方で一行程度のお詫びを書いて「編集委員一同」の名前で掲載するとのことだ。確かに、Nさんが一歩も譲らない以上、Nさんのプライドが許す対応をして、けりを付けてしまうのがベストかも知れない。
 午後6時過ぎからSさんと、パセオの丸海屋で飲み会を行う。レモン生搾り酎ハイは、なかなか美味しかった。午後8時ころ分かれて帰路に着く。
 帰宅後メールチェックすると、運営委員からKさんについての厳しい意見がきている。Kさんは、熱心の余りメーリングリストでの発言が執拗になるのかも知れないが、これ程多くの運営委員から嫌がられるようになってしまっては、しばらく運営委員会から距離を置いてもらうより他はないと考えKさんにその旨メールを送る。
 また、Uさんからは、2月15日(日)の第1回連続シンポジウムにおける代表挨拶について内容を確認してほしいという依頼があった。趣旨の部分では訂正すべき点が見あたらなかったので、字句だけを校正の上返信した。


2月8日(日)  問題解決への道

 午前中、北海道自治体学会の運営委員たちからメールや電話が入ってくる。すべて、Iさんが編集担当を辞めるべきではないとする一方、Kさんの攻撃的な発言を嫌悪するものだ。これで、今回の問題についての決着が見えた。自分たちの内部の問題も解決できないようでは、「自治」の名が廃るではないか。
 心に重くのしかかっていた問題に、解決の方向が見えたので、息抜きのため札幌へ出かける。途中の電車の中で、『ほっかいどう政策研究』に掲載する論文の骨子を推敲し、構成がほぼ固まった。
 帰宅後、Iさん、Kさん、Nさんなどと個別にメールでやり取りし、昨日から問題になっている点についてはペンディングとし、Nさんがこだわるなら次回の運営委員会に再度提案してもらうということで決着を付けようかと思う。



2月7日(土)

 北海道自治体学会について、頭の痛い問題が発生している。昨年11月に発行したニュースレターで、Nさんに原稿を書いてもらったのだが、編集担当のIさんがNさんに無断で加筆修正したことが発端で、Nさんが訂正とお詫びを求めたことに対し、元々他人の落ち度を騒ぎ立てるところのあるKさんが騒ぎを大きくし、Iさんがこんなことなら編集を担当することはできないと言い出しているのだ。昨夜一晩考えたのだが、確かに執筆者に無断で原稿に手を加えたのはIさんの失敗だろう。しかし、Iさんがそのミスを認めて反省しているにも関わらずお詫びの文章を掲載せよとはNさんも言いすぎであり、直接関係ないKさんが騒ぎ立てるのも困ったものだ。そこで、今回お詫びが必要なら、ニュースレターの発行人は北海道自治体学会事務局となっているので、お詫びの文章も事務局長である私が書くということにして様子を見ることにした。
 連続シンポジウムの方は、代表挨拶について上野さんから原稿に目を通してほしいとの依頼を受ける。元々ホームページ用に書かれたものなので、挨拶用に一部改め、実際に読んでみるとちょうど5分かかるので、もう少し短くしてはどうかという意見を伝える。


2月6日(金)

 昨夜は早めに帰宅後、12時過ぎまでうたた寝していたが、夜中に目覚めて午前1時半から午前3時くらいまで、メールを処理していた。主に、北海道自治体学会運営委員会と議会研究会、連続シンポジウムに関するもので、Kさんへの対応をどうするかが中心である。こうやって書くと、北海道自治体学会とは煩わしい組織だと思われるかも知れないが、考え方の違う人間同士が集まって何かやって行こうとすれば、多かれ少なかれ軋轢は起きるものであり、北海道自治体学会に特別な問題があるわけではない。
 連続シンポジウムの方は、第1回目が来週末の2月15日(日)に近づいてきた。参加申し込みは現在110名とのことだが、申し込みなしの人がどれだけ参加してくれるものか想像が付かないのでやや心配である。このまま、アッという間に第1回シンポジウムの当日を迎えることになりそうだ。
 夕方、北海道自治政策研修センターのHさんから、「ほっかいどう政策研究」の原稿について督促がある。私は書くことは苦手ではないのでこれまで原稿を督促されたことはないのだが、最近テンションが落ちて書けなくなっていることを痛感させられる。土日には、何とか仕上げてスッキリさせたいと思う。



2月5日(木)

 今朝は、野幌では大雪だったのだが、大麻に近づく頃にはほとんど雪が止み、札幌に着くと良く晴れていた。
 昨日休んだため、溜まっていた仕事をどんどん片づける。経済部総務課企画調整室の亀井室長や江別市総務部の福迫参事の来訪を受け、それらに対応しているうちにどんどん時間が過ぎてしまう。
 午前中、北海道自治体学会の運営に関してメールが入ってくる。どうも面倒なことになったと思っていたら、Kさんから電話があり、メールの件で執拗な抗議を受けた。さらにそのことでNさんからも電話があり、北海道自治体学会事務局長とは、けっこう面倒を背負い込む立場だということを痛感させられる。Kさんは、悪気はないのだろうが良くも悪しくも敏感に反応し、厳しい意見を言ってくるので参ってしまう。今日は残業せず、真っ直ぐに帰宅したが、Kさんへの対応をどうすべきか考えてしまう。


2月4日(水)  健康増進休暇

 今日は冬季休暇を取ってリフレッシュを図る。
 休暇とはいっても、日ごろなかなかできない雑事を処理しなければならない。朝一番で、札幌市市民活動サポートセンターの会議コーナーを予約する。北海道自治体学会の新規事業として、会員向けの気軽な学習交流会を試行的に開催してみるためである。「北海道自治体学会サロン」とでも名付け、平日の夜19時から1時間半程度の短い時間で、最初に30分程度で会員から話題提供してもらい、残りの時間を使って参加者が意見交換するというのが私のイメージである。第1回目の話題提供は、発案者である中島興世さんにお願いし、3月5日(金)午後7時から開催することになった。
 それが終わると、今度は『ほっかいどう政策研究』に掲載する論文を書かなければならない。執筆に専念するためには、静かな場所が必要なので、地下鉄東豊線の環状通東駅近くにある喫茶「ターフェル」に足を運び、緑茶をいただきながら原稿の整理を始める。ところが、居心地が良すぎて眠くなり、一向に筆が進まなかった。
 健康増進休暇を取ったため、かえって疲れがドッと出た感じで、夜は布団をかけないままうたた寝し、夜中に何度か気づいたのだが、そのまま朝まで眠ってしまった。


2月3日(火)

 朝一番で、先日総務省から公表された労働力調査に関し、
完全失業率の信頼性について質問があった。本道における平成15年1年間の失業率は6.7%、同年10月から12月の失業率は6.1%と極めて高かったため、ショッキングな数字として受け止められている。そこで、失業率がどの程度信憑性の高い数字であるかをハッキリさせたいのだという。労働力調査は、道内では2,700世帯を対象とするサンプル調査であり、信頼性はさほど高くないことが分かった。
 
2月16日(月)に急遽上京することになり、エアドゥを予約する。朝8時にJR野幌駅から出発し、その日の午後10時近くに帰宅という強行軍だ。
 「美幌地区における農業の経済効果に係る報告書」の素案ができたので、それを農業企画室の担当者などにチェックしてもらっている最中に、「ほっかいどう政策研究」に掲載する論文を仕上げようと思ったのだが、なかなか筆が進まないので、
明日、健康増進休暇を取得することにする。明日は休めると思っただけで気分転換できたので、筆が走り始め推敲を重ねているうちに午後11時近くになってしまった。


2月2日(月)  平田さん、渡辺さんと昼食

 朝一番で、
女満別町役場の平田さんが訪ねてきた。午後2時から開催される市町村振興協会主催のシンポジウムに参加するため、昨日から札幌に来ていたそうだ。「美幌地区における農業の経済効果の分析に係る報告書」の原稿を渡し、内容の確認と資料の提供をお願いする。
 正午過ぎから札幌市の渡辺三省さん、女満別町の平田さんと3人で、北農健保会館1階の喫茶コーナーで打合せを行う。3人で話していると、札幌市という大都市の職員と人口6千人程度の町の職員とでは、興味の対象がずいぶん違うことが、肌身で感じられる。
 先月は残業続きだったが今日は残業せず、午後7時ころJR野幌駅に着き、散髪する。



2月1日(日)  連続シンポジウムに係る打合せ

 午前10時から、エルプラザで連続シンポジウムに関する打合せを行い、正午までかかって当日の会場設営や運営についてほぼ固めることができた。
 その後、2月15日(日)夜の懇親会場である大丸札幌店8階の「布屋太兵衛」(ぬのやたへえ)に席を移し、会場となる小上りで昼食をいただきながらメニューを確認する。午後2時ころ散会となる。
 打合せの中で、いろいろと宿題が出たので、自分に与えられたテーマを一生懸命にこなす。まず、「布屋太兵衛」の店長と面会し、基本的な料理を最初に用意しておいてもらうことを確認する。次に、エルプラザに足を運んでホールの固定席の状況を確認し、4階のロッカールームに新しいロッカーを確保した。
 午後5時過ぎに帰宅してから、荒さんに電話しシンポジウムの当日、デジタルビデオを撮影してもらうことや、田中さんに頼んでニセコ町の片山さんが書いたブックレットを用意してもらうことなど片っ端から片付けた。