日記:2004年3月
3月31日(水) 職場の懇親会
同じグループの山内さんが、本日離任して新任地の北檜山町に向った。記念に、『経済学的に考える』(伊藤元重著)をプレゼントした。この本は、経済学の可能性が散りばめられており、とても面白い。スティグリッツやマンキューなどの分厚いテキストとT違って、ある程度気軽に読めることもこの本の利点である。
昨日は飲み会で遅くなったため、疲れが溜まっているのだが、急遽職場の飲み会があたので参加する。店は、JR札幌駅北口にあるステーション・ホテル地下に新しくオープンした「山の猿」。のれんに「鳥の介」の表示もあるため、ティーズ・ネットワークの一員なのだろう。午後9時過ぎに散会となり、真っ直ぐ帰るつもりが、真っ直ぐ帰りたくない上司につかまり、もう一軒はしごするハメになった。結局、午後10時過ぎまで飲んで、午後11時37分にJR札幌駅を出発する電車で帰路についた。
3月30日(火) 高田敦子さん送別会
北海道産業連関表の生産額推計が完成したので、作業手順と結果をワークシートにまとめる作業に取りかかる。まとめの作業に入ると、それまでの不備が見つかって、それを訂正するためにどんどん時間がかかってしまう。
午後6時から、居酒屋「半次」(南6西18)で高田敦子さんの送別会に出席する。「半次」の経営者は羅臼町出身なので、羅臼町産の新鮮な魚介類を使っているそうだ。魚介類が好きな人には、お気に入りの店になることだろう。主賓の高田さんは、富良野市の職員なのだが財団法人北海道市町村振興協会に派遣となり、2年間の派遣期間が終わったので富良野市に帰ることになったのだ。彼女には、北海道自治体学会の運営委員をお願いしているので、年度が明けても何度かは札幌で顔を合わせることになる。午後10時過ぎに散会し、タクシーで札幌駅へ向かう。途中、ホテル・ポールスターで高田さんと別れたときには、10時半近くになっていた。
3月29日(月) 『経済指標を読む技術』読了
今朝は曇天で底冷えするような寒さだったが、日中は良く晴れて日差しが暖かい一日だった。出勤途中の電車の中で『経済指標を読む技術』を読み終えることができた。やはり、眠気がさしているときに、本を読もうとしてもうまくいかないので、リフレッシュした頭で挑戦することが大切だ。
丸一日かかって、林業の生産額推計のうち、立木及び素材の生産額推計を行い、午後8時過ぎにようやく完成した。これで、自分が担当する生産額推計はすべて仕上げたので、これから作業の手順を一覧表に書き出す作業に取り組むことにする。これは、明日一日で仕上げてしまいたいと考えている。
3月28日(日) 映画『復活』
午前11時から、マリオン劇場(南3西2)で映画『復活』を観る。原作はロシアの文豪レフ・トルストイ。物語の舞台は、帝政ロシアの末期(19世紀末から20世紀初頭)らしく、冒頭の裁判所の場面で帝政ロシア最後の皇帝となったニコライ2世の肖像画が裁判長の背中側に掲げられている。前半は、主人公のネフリュードフとカチューシャの出会いと別れ、そしてカチューシャの身の上に起こった出来事を原作どおりに描いている。後半の、ネフリュードフがカチューシャを追ってシベリアに向う場面では、原作にはないエピソードがいろいろと盛り込まれている。ただし、独自の解釈が過ぎて余韻を損ねているのが残念だ。
午後2時10分過ぎに映画が終わってから、某喫茶店で『経済指標を読む技術』を読み、全体の3分の2まで読み進めることができた。この店は、客の出入りは多いのだが何故か読書に集中できるので愛用している。隠れ家的な店なので、店名は伏せておく。
帰宅後は、眠気がさして読書に集中できないため、諦めて午後10時過ぎに就寝した。
3月27日(土)
送別会が続いて疲れが溜まっているため、寝覚めがスッキリしない。それでも、天気が良かったので、家の中でごろごろしているのももったいないと考え、自宅を出て札幌へ。市内の雪はほとんどなくなり、春めいた街を歩くのは気分が晴れる。10年余り前なら、今ごろはスパイクタイヤの粉塵でとても快適な散策とはいかなかっただろう。
先週購入した『経済指標を読む技術』(妹尾芳彦、桑原進著)を読み始める。二人とも、内閣府経済社会総合研究所の職員であり、景気統計部で実際に経済指標の基調判断を行う事務に携わってきたというだけあって、内容が実務的でとても参考になる。午後7時過ぎまでかかって、全体の3分の1まで読み進めることができた。
3月26日(金) 職場の送別会
今日は朝から暖かく、今年になって初めて春の訪れを実感することができた。
年度内の仕事の方はだいたい目処がついたので、最終の整理にかかっている。この時期になって、推計作業を始めたころの資料を改めて点検すると、推計資料の不備に気づくことが多い。結局、一日かけて林業の生産額推計をやり直した。
午後6時から、ホテル・モントレー・エーデルホフで職場の送別会が開催される。ホテルの外観や名前が仰々しいので、怪しげな感じがしていたのだが、実際に使ってみると異国情緒があるし料理もなかなか良い。
午後8時過ぎに散開となり、二次会にも誘われたが、連日帰りが遅くなっり疲労が限界に達していたため、そのまま帰路に着いた。
3月25日(木)
今朝は、久々に曇りで、冷え込みもそれ程厳しくはない。
北海道産業連関表の生産額については、担当分の推計作業が終わり、推計用のワークシートを整理してプリントアウトする作業に取りかかる。こうした作業は、一旦作業を仕上げてしまうと手を抜いてしまいがちなので、最後の仕上げを終える前に一歩立ち止まってやっておかなければならないものである。午後8時近くになって、作業は一応目処がついたものの、同僚のMさんの方が一向に仕事が進まないため、結局手伝うはめになってしまう(とほほ・・・)。
昨夜はグループの送別会で帰りが遅くなったし、明日も職場の送別会があるため、遅くまでの残業は避けたかったのだが・・・。
3月24日(水) グループ送別会
今朝も良く晴れて、寒い朝だった。
道警の裏金疑惑支出問題については、道議会での追及が不十分なままに終わり、最大会派である自民党が反対のため、百条委員会の設置も見送られた。できるだけうやむやのままに幕引きをしたい道警にとっては、ありがたいことだろう。
午後6時30分から、グループの送別会に出席する。会場は、「さぬき絹島」(南6西2)。最近は、JR札幌駅近辺で飲むことが多いので、ススキノは本当に久しぶりだ。会場までは、送別会の主賓であるSさんと歩いて行ったが、その間30分くらいいろいろとお話しをうかがうことができた。午後8時半過ぎに散会となり、今度はもう一人の主賓であるSさんとJR札幌駅構内の蕎麦屋で名残を惜しむ。午後10時37分JR札幌駅発の電車で帰路に着いた。
3月23日(火) 札幌市の人事異動
今朝は冷え込んでいたが、良く晴れていたのでバーバリーのコットンコートに替えて出勤した。昨年の11月ころに大丸の紳士服売り場で購入したのだが、それから急に寒い日が続いたためほとんど袖を通す機会がなく、新品のようなものである。
午前1時ころ、札幌市役所の長谷部さんから4月1日付け人事異動の内示があったとのメールが入っていた。
長谷部さんは、白石区の北東白石連絡所長
渡辺三省さんは、市民局市民活動促進担当課長
今川さんは、市役所改革推進室推進担当係長
とのこと。
3人とも、昨年4月1日付けで異動したばかりなので意外だったが、それぞれ市民参加の窓口となるポストで、適材適所の素晴らしい人事であると感銘を受けた。昼休みに3人と連絡を取り、4月に入って落ち着いたらエルプラザの近くで昼食会を開催することになった。彼らには、大いに活躍してもらいたいものだ。
3月22日(月) DO高夢ingのメンバー再結集
3月下旬となり雪は少なくなったものの寒い日が続いており、今朝もマイナス5度まで冷え込んだ。そのためオーバーコートを着て出勤したが、そろそろバーバリーのコットンコートに替えようと思う。
4月1日付けの異動では、自主研究グループDO高夢ingのメンバーが、一斉に札幌に帰ってくることになった。3年前の異動で一斉に道内各地に散らばったので、ちょうど札幌に帰ってくるサイクルになったわけだが、来月になって落ち着いてから歓迎会を開催しようと思う。気のあった仲間が久々に揃って、今年は少し面白いことができそうだ。
一方、(財)北海道市町村振興協会に派遣で来ている高田敦子さんが今月一杯で富良野市に帰るとのことだ。彼女には、昨年の暮れの北海道自治体学会フォーラムin北広島や、2月15日(日)の第1回連続シンポジウムを手伝っていただいたので、お礼の意味を込めて3月30日(火)に送別会を開催することとした。
昼過ぎに、北海道自治体学会会員の前田一男さんから会費が納入された。彼は、昨年11月9日(日)に投票があった第43回衆議院議員選挙において道南の北海道8区から立候補し落選したものの、まだ37歳という若さである。松前町長選挙に出馬するとのことで、それとなく応援を求める気持ちもあるのだろう。北海道自治体学会の今後を考えると、活動に理解のある若い首長さんたちが増えて行ってほしい。前田さんには、健闘してもらいたいものだ。
3月21日(日)
今日も少し頭痛がするものの、昨日は一日中良く休んだため気力は回復している。
昼過ぎに三省堂で、『「期・即・連」がにぎる成功の黄金率』(成川豊彦著)、『頭を良くするちょっとした「習慣術」』(和田秀樹著)、『経済指標を読む技術』(妹尾芳彦・桑原進著)の3冊を購入する。
最初の1冊は、月に1度の日帰り旅行、季節の変り目ごとに1泊か2泊の旅行でリフレッシュすることや、厄年明けの44歳までは自分自身の能力をできるだけ高め、44歳を過ぎたら一気に勝負に出ることを勧めている。また、2番目の本は、頭を良くする習慣として、優秀な人と良好な人間関係を保つことと、眠いときにちょっと仮眠ができる場所として喫茶店や公園などを見つけておくことを勧めている。
どちらも読んでいると元気が出てくるような感じがして、思わず購入した。3冊目の本は、明日から読むことにしたい。
3月20日(土) 春分の日
昨日も遅くまで残業のため、就寝が午前2時くらいになったため、朝6時半に一度目覚めたものの、午前中は特に何をするということもなく過ごした。
この冬は一度も風邪で寝込むことはなかったが、今日は少し風邪気味で首を振ると頭が痛む。週明けには、産業連関表の生産額推計の仕上げと送別会(2回)が控えているため、大事をとって休養に務めることとし、早めに就寝する。
3月19日(金) 山内さん送別昼食会
今朝も、ひどく冷え込んだ朝となった。昼近くになって雪が降り始め、真冬に戻ったような一日となった。
お昼は、北檜山町に派遣されることになった山内さんの送別昼食会を行う。会場の四川飯店ガーデンパレス店で後々までも記憶に残るメニューとして選んだのは、フカヒレ入りのスープそば(2,500円税別)である。麺の上に載せられたフカヒレは、チャーシュー並の大きさがあってしっかりとした歯応えがあった。確かに、後々までも記憶に残るメニューであることは間違いない。ただし、フカヒレには少し生臭みがあって特に美味しいものではなかった。
昼過ぎから、商業部門の生産額推計を仕上げようと思っていたら、議会の質問が当たる可能性が出てきて、落ち着いて推計作業に集中していられない状況となり、取りあえず資料収集を行う。午後7時近くになって議会の方は解放されたが、同僚の作業を手伝っているうちに時間が過ぎてしまった。
3月18日(木)
昨夜は雨が降っていたが、今朝は一転して冷え込みが厳しくなっている。それでも、流石に3月も半ばが過ぎると、寒さも和らいでいるようで底冷えという感じはしない。
先日読んだ『経済学的に考える』(伊藤元重著)の中で、ゲーム理論の考え方に触れるために最適の本として紹介している『戦略的思考とは何か』(ディキシット、ネイルバフ著)を探していたのだが、なかなか見つからないので図書館の蔵書検索を行ったところ、1991年に出版された本であり札幌中央図書館でも書庫に収蔵されていることが分かった。遠からず、一度目をとおす機会を持ちたいものだ。
今日は、一日がかりで商業部門の生産額推計に取り組み、ようやく推計の目処がついた。明日中には推計の数字を固め、推計結果と手順を一覧表にまとめる作業を仕上げなければならない。それが終われば、ようやく平成15年度の仕事に一区切り付くことになる。
3月17日(水) 帰札
朝6時半に起床し、7時過ぎにホテルをチェックアウトする。水道橋まで歩き、そこからJRと京急を乗り継いで、午前8時過ぎに羽田空港に到着する。レストラン街で朝食をとり、職場への土産を買って待合室に入る。帰りのエアドゥ13便は、定刻より20分遅れの午前10時40分ころ羽田空港を出発し、12時10分ころ新千歳空港に到着する。
東京を発つときは、天気が良くすっかり春の陽気だったに、北海道に帰ってくるとどんよりと曇って薄寒く、何となく沈んだ気持ちになってしまう。
札幌地下街で遅い昼食をとってから、午後2時ころ職場に出勤する。今年の4月1日付け異動は全庁的にかなり小規模らしいが、同じグループでは一人が道東の斜里町、一人が道南の北檜山町と引越しを伴う異動で、これからしばらく慌しいことだろう。
午後3時過ぎに、滝川市役所の佐々木さんと長瀬さんが訪ねてくる。先日、中心市街地活性化の経済効果を分析した結果を提供したお礼の挨拶とのことだ。帰りがけに、滝川市で職員向けに経済分析の話をする機会をつくってほしいとの依頼を受ける。昨年11月に函館市で職員向けの研修を行って自信が付いたので、年度明けになって落ち着いてから進めようと思う。
3月16日(火) 上京
早朝6時に自宅を発ち、8時10分に新千歳空港発のエアドゥ12便で羽田空港に向う。定刻どおり9時40分に羽田空港に到着後、京急品川経由で新宿へ向い、10時40分ころ到着する。午後1時からの用務まで時間が空いたので新宿御苑を散策する。早春の新宿御苑は、芝生こそまだ枯れたままだが、汗ばむほどの陽気の下で桜のつぼみは正にほころび始め、木立の向こうに高層ビル群が春霞にかすんで見える様子は、何とも形容しがたい。昼食は、新宿中村屋でインドカレーをいただく。「名物に美味いものなし」と言われているし、期待を裏切られることも多いのだが、このインドカレーは評判に違わず実に素晴らしい味だった。
午後1時から、大久保2丁目の「ペアーレ新宿」で、第37回統計セミナーに出席する。総務省統計局の松尾副統計審査官、日本大学経済学部の小巻助教授、青山学院女子短期大学の菊池教授の3名がそれぞれ1時間余りの講演を行った。それぞれになかなか興味深い講演だったが、特に印象に残ったのは、「GDP統計は景気指標としても有効である」(小巻助教授)、「知的所有権を有償評価して、マクロ経済統計に組み込まなければならない」(菊池教授)といったマクロ統計の見方であった。
午後5時過ぎにセミナーが終了してから、JR御茶ノ水駅へ向い、午後6時ころから神田の古本屋街を散策する。午後7時ころ古本屋街の裏路地にある山小屋風の喫茶店「さぼうる」で、コーヒー(400円税込み)をいただく。ここのコーヒーは、酸味が強い昔風の味で、古びた外観や内装と相俟って四半世紀くらいタイムスリップしたような不思議な雰囲気を味わうことができる。
古本屋街の外れにある、サクラホテルにチェックインし、午後11時ころ就寝する。
3月15日(月) 連続シンポジウム反省会
平成12年北海道産業連関表の推計部門は、いよいよ商業部門だけになったので、それに集中しようと思うが、照会事項などが入ってきてなかなか思うようにいかない。夕方5時近くになって、H主幹から「今日は異動の内協議があるようなので連絡先をはっきりさせておいてほしい。」との話があったので、PHSの番号を知らせて定時に退庁する。
今日は、午後6時半過ぎから、2月15日(日)に開催した第1回連続シンポジウムの反省会があるためだ。参加者名簿の作成を巡っては、かなり厳しいやり取りがあり、午後9時半過ぎまで3時間以上の打合せが終わったときには、ホッと一息という感じだった。
異動については、結局連絡がなかったので、新年度も引き続き同じ職場で仕事をすることになるのだろう。北海道自治体学会や連続シンポジウムの運営について責任を果たす必要もあるので、これで良かったのかも知れない。
3月14日(日) 『痛みだけの改革 幸せになる改革』
午前中、『痛みだけの改革 幸せになる改革』(神野直彦著)を読み終える。この本の中で、産業構造の変化によって職を失う人が出てくると、スウェーデンでは「ローカル・ディベロップメント・グループ」をつくって、自分たちで職をつくる運動を始めるという事例が紹介されている。多くの場合、労働集約的な福祉産業が柱となり、その他にIT産業や観光事業を興すのだという。こうした取組みは、わが国でも参考にすべきだろう。
昼過ぎからは、『地方財政改革』(本間正明・齊藤慎編)を読み、午後7時ころまでかかって読み終える。この本の中では、公共投資の経済効果に触れているが、近年、公共投資の経済効果はフローとストックの両面で低下しているという。その原因としては、公共投資乗数の低下や改良工事が多いため実際に生産性を高める社会資本はあまり増加していないと考えられることなどが挙げられている。
『地方財政改革』は、休日に読むには少し難しすぎる本だ。読み終えたときには流石に疲れて、他のことをする意欲がなくなってしまった。
3月13日(土) 『地方財政改革』
午前中は、何もせずに過ごす。丸二日間、スケジュールが空白であるということは、本当にのびのびとした気分になる。
昼過ぎから、『地方財政改革』(本間正明、齊藤慎編)を読む。以前は、財政学の本は余り臨場感がなく退屈なものが多かったが、最近では、地方財政の危機的状況を反映してか鋭く切り込んだ本が増えてきて、興味深く読めるようになってきた。
三省堂書店で『痛みだけの改革 幸せになる改革』(神野直彦著)を購入する。財政学をベースとした本で、小泉構造改革を新古典派の市場原理万能主義の影響を受けた「痛みだけの改革」として批判するものだ。一口に経済学といっても、いろいろな立場や考え方の人が経済の現状や展望を論じている。その中でも、神野直彦氏の主張は明快であり、共感を持てる部分が多い。
3月12日(金) 赤い花
今朝は、早朝29分間ストが予定されていたが、1月27日(火)と同じく回避となり平常通り業務がスタートする。3年連続で給与が引き下げになっているにもかかわらず、ストライキが打てないのだから、労働組合運動もいよいよ形骸化が進んだ感じである。
昼休みに、大丸札幌店の開店一周年記念セールでカシミアのマフラーを購入した。最近読んだ本に、黒やチャコールグレーのオーバーコートには、エンジ色のマフラーが合うと書いてあったので迷わずエンジ色を選んだ。記念品として鉢花の引換券が付いていたので、プレゼントコーナーに足を運ぶと、色鮮やかな花々でワゴンが溢れている。その中で、赤の縁どりがとても美しい花を選んで持ち帰る。ロシア文学には『赤い花』という作品があるし、中国文学には『霜葉は2月の花に似て紅なり』という作品がある。赤い花というものは、何かしら象徴的なものを感じさせる。今回持ち帰った赤い花は、図書室に飾ってもらうことにする。
今日は、午前いっぱいかかって東京にある北海道どさんこプラザの売上(年間5億円)が本道経済に及ぼす影響を試算し、午後からは、農業サービスの中で最も推計が難しかった米関係の施設について、農協の資料が見つかったのでこれを使って全国の値を按分することにした。これで農業サービス部門の推計作業が終わり、残りは商業部門だけになったので、これを含めて来週中には推計作業が片付く見通しとなった。
先週末から議会対応があって、慌しい一週間が終わった。明日、明後日は特に用事が入っていないという恵まれた状況である。せいぜいリフレッシュできればと思っている。
3月11日(木) ツルツルに凍った道
今日は、朝から気温が上がり、歩道の所々に水溜りができてツルツルの状態になっているため、タクシーで野幌駅に向う。これからしばらくは、雪解けの水溜りに足を取られるような不愉快な状況を覚悟しなければならない時期だ。
午後1時から、北海道開発局に足を運んで北海道産業連関表に係る打合せを行う。その後は、地域産業課から「北海道どさんこプラザ」の売り上げ(約5億円)が道内経済に及ぼす効果の試算を依頼されたり、社団法人日本観光協会の担当者から函館市における観光の経済効果について計算方法を教えてほしいと頼まれて資料を準備するなど、予定外のことで忙殺される。しかしながら、依頼を受けるということは自分の仕事が誰かの役に立つということであるから、これも何かの縁と考えて誠心誠意対応しようと思っている。
午後7時過ぎにJR野幌駅に着くと、今度は湿った雪が降っており、自宅に帰りつく前にコートがずぶ濡れになった。明日は再び冷え込んで、日中の最高気温も2度までしか上がらないとの予報である。明日の朝も、通勤路はツルツルに凍っているのだろうか。
3月10日(水)
3月に入ってから真冬日が続いているため、春の訪れを実感できないでいたが、今日は日中の最高気温が9度まで上がり、朝の冷え込みもそれほど厳しくない。
先週末から議会対応で慌ただしく過ごして疲れが残っているためか、今日は少し体調が悪い。仕事の方も産業連関表の生産額推計を仕上げなければならないのだが最後の詰めに今ひとつ集中し切れない。こういうときは、簡単なことを積み上げて仕事を先に進めておくことが大切なのだが、注意力が散漫になっているためか朝一番でケアレスミスをしてしまい、ドッと疲労感が出る。
朝一番で、社団法人日本観光協会の担当者から「函館市観光基本計画」の策定に当たって経済波及効果の分析を頼まれたのでレポートの中身を点検してほしいとの依頼を受けたほか、午後1時から自衛隊北部方面方部総監部の経済担当、午後2時から北海道新聞情報研究所と立て続けに相談に来て、それらの対応のため慌ただしく過ごした。
仕事の方が片づかないので多少焦りを感じるが、体調が良くないので残業はせず帰路に着く。
3月9日(火) 早朝出勤
午前8時に出勤し、議会棟の知事室で答弁の勉強会を行う。その後、佐野道議と意見交換、部長勉強会などを立て続けに行い、ようやく答弁書の準備が整ったのは12時50分になってのことである。議会会期中の道議会には、一種独特の雰囲気がある。以前は、身の置き所がないような落ち着かなさを感じたものだが、最近ではそれ程緊張することはなくなった。それでも、あまり居心地の良い場所ではなく、議会答弁の準備は疲れる作業である。佐野道議の一般質問は午後1時10分からだったので、正に滑り込みセーフと言った感じだった。議事課の隣りにある連絡員室で議会答弁を確認し、午後2時過ぎに執務室に戻ってようやく一息ついた感じだ。
メールチェックをすると、東京にある社団法人日本観光協会からメールが入っている。函館市の観光課から依頼を受けた「函館市における観光の経済効果」の計算について内容をチェックしてほしいとのことだ。ワークシートを点検すると、観光土産品を商業部門だけに計上していたため、観光土産品を仕訳して製造業の各部門に振り分ける手法をお知らせした。観光の経済効果については、一昨年の夏に後志支庁の観光を苦労して計算したのだが、いつの間にかシンクタンクの担当者に産業連関分析の手法を教えることになった。
議会答弁の準備に追われて、産業連関表の生産額推計が滞っているのだが、流石に今日は残業せず帰路につく。途中、自宅近くの喫茶店「岳」でココアをいただきながら一息ついた。
3月8日(月) 議会対応に追われる
議会の一般質問が当たったため、その対応に追われる。詳細は省くが、議会対応は時間に追われるので、空いた時間を上手く利用することは難しい。落ち着いて仕事ができないままに、アッと言う間に一日が過ぎてしまった感じだ。
午後6時過ぎに、経済波及効果の再計算をしてほしいとのことで待機がかかり、計算の出発点となる数字をもらったのは午後7時近くになってからである。ワークシート自体はできているので、すぐに再計算の結果が出たものの、その後答弁書の内容を確認したり、再質問の想定を作成しているうちに、午後11時近くになってしまった。
明日からは、超勤点検があるため残業が面倒になるので、今日中に北海道産業連関表の生産額推計作業を片づけようと思ったが、全く当てはずれとなり、内心焦りを感じるがどうしようもない。何とか、今週中には仕上げたいものだと思っているのだが・・・。
3月7日(日) 『経済学的に考える』
昨日は、昼過ぎから夜中まで打合せや飲み会で慌しく過ごしたため、今日はゆっくり休むことにする。朝は8時過ぎに目覚めたが、その後は時間の感覚も曖昧なままに過ごす。
午後3時ころ自宅を出て札幌へ向い、電車の中で『経済学的に考える』(伊藤元重著)を読み終える。静学的な完全競争モデルから、時間をまたいだ多時点マクロ経済学、独占的競争の考え方に立ったディキシット=スティグリッツ・モデル、さらには映画「ビューティフルマインド」の主人公として知られるジョン・ナッシュの非協力ゲームについての論文を出発点とするゲーム理論を取り込んだ経済理論という風に、近年における経済理論の発展が巧みに紹介されており、とても面白かった。この本の中で、伊藤元重先生はゲーム理論に触れたい人は、『戦略的思考とは何か』(TBSブリタニカ)を読むことを薦めているので、近いうちに読んでみたいと思う。
昨年3月6日(木)にJRタワーがオープンして、早くも1周年になる。大丸札幌店も開店一周年記念セールで混雑していたが、それでも8階のブックス&カフェはカウンターが空いていたので、『地方財政改革論』(小西砂千夫著)を持ち込んで読み出すとなかなか面白い。思わず購入し、夜8時までかかって100ページ以上読んでしまった。
それにしても、たまの休日にこのような娯楽性に欠ける本を読んでいて、果たして休養になっているのだろうか?
その他、今日は、函館児童相談所のN課長から、児童虐待事件によって不登校への風圧が強まることへの懸念についてのメールをいただいた。この方の場合、自分自身も子供の不登校を経験しているので、児童虐待の発見を急ぐあまり、不登校児童の居場所をなくしてしまうような対応が起こることを懸念しているのだ。N課長の場合、自分の子供が不登校だった経験から、児童福祉行政を天職としているため、並みの公務員とは情熱が違う。私は、こうした方の知遇を得たことを最高にラッキーだと思っている。
3月6日(土) 自治体学会運営委員会〜土曜講座実行委員会
午後2時から、北海道自治会館7階の研修室で開催された北海道自治体学会運営委員会に出席する。6月6日(日)の2004年度総会&政策シンポジウムについては、午前中に実践報告、午後からは「道州制」と「小さな自治体」という2つのテーマで分科会を持つことになった。
午後5時過ぎに運営委員会が終了してからエルプラザへ移動し、午後6時半から地方自治土曜講座実行委員会に出席する。2004年度の土曜講座は、6月5日(土)に第1回目を開催し、8月21日(土)・22日(日)のサマーセミナーin新十津川を含めて10月までに6回の講座を開催することとなった。
午後9時過ぎから、エルプラザ地下1階の高田屋で懇親会に出席する。たまたま話題が連続シンポジウムの件に及び、逢坂町長を嫌っているM先生からは、連続シンポジウムの片棒を担ぐのは辞めるように言われたので、メーリングリストに情報を流すのを控えることにした。M先生のような方にしても、それだけ連続シンポジウムが気になる存在になっているということだろう。
午後11時過ぎに散会し、帰路に着く。
3月5日(金) 議会対応に追われる
今週は、月曜日からずっと真冬日が続いている。その中でも、今日は特に冷え込んだ朝だった。午前中は、北海道産業連関表の生産額推計作業に取りかかるが、いろいろと相談事の電話がかかってきて生産額推計に集中できない。
昼から、北海道開発局と北海道経済産業局に打合せに行くつもりだったが、昼休みに議会対応が入って、その後は答弁書や資料の準備、次長との勉強会などで慌ただしく時間が過ぎてしまう。議会対応から解放されたのは午後9時になってからのことだった。
今日は午後7時から、エルプラザ2階の札幌市市民活動サポートセンター・会議コーナーにおいて、北海道自治体学会の月例会があった。これは、私が呼びかけ人だったのだが、議会対応に追われて結局出席することができなかった。午後9時に退庁してから真っ直ぐエルプラザ地下一階の高田屋に足を運び、懇親会に参加する。隣りに座った林さんという女性が、地方議会議員になるための準備をしているとのことで、自治体職員とは違った視点からいろいろなお話しをうかがうことができて面白かった。
3月4日(木) 原田宏二氏の参考人質疑
昨夜は、帰宅後メールチェックもそこそこに、横になってそのまま寝込んでしまい、気が付くと午前4時になっていた。昨年末から残業続きだが、北海道産業連関表の生産額推計が仕上がるまで、もうしばらく慌ただしい日が続くことになる。
本日、午後1時から北海道議会の総務委員会において、道警の捜査用報償費不正支出疑惑にからんで、元釧路方面本部長の原田宏二氏の参考人質疑があった。その様子は、NHK総合テレビで全国に放映されたが、原田氏はどのような質問にも淀みなく答えており、証言の信憑性が裏付けられた形である。都道府県警察である道警は、道庁とも相通じる職場環境を持った組織であるから、今回の問題は道庁とは必ずしも無縁のものとは言い切れない。他山の石とすべきであろう。
3月3日(水)
日差しの暖かさに春の訪れを感じさせられる今日この頃だが、今朝も厳しい冷え込みでなかなか本格的な春の訪れを実感することができない。しかしながら、暦の上では今日は「桃の節句」であり、そう思っただけでも何かしら華やいだ気持ちになる。
今日は、農業サービス部門の生産額推計に取りかかった。本道経済全体の中で、農業は決して大きな産業ではなくなっているが、地域経済の中では依然として大きなウエイトを占めている上に、農業サービス部門はライスセンター、共同選果場、航空防除、種付業、土地改良区など複雑多岐にわたっており、調べてみるとなかなか面白い。前回の推計は使った資料もほとんど残っておらずどうもあやふやなだけに、きちんとしたデータの裏付けを取りながら推計作業をすることは、自分に課された責任だという気もしている。
そういうわけで、今日も午後11時まで残業となり、自宅に帰り着いたのは午前0時近くになった。
3月2日(火)
3月の声を聞けば、春の訪れが間近いと思うが、今朝は厳しい冷え込みで真冬に戻った感じである。
札幌市都市経営課の川畑課長から、2月15日(日)の第1回連続シンポジウムを撮影したビデオを貸して欲しいという相談を受けた。この件については、Uさんの方で上田市長と逢坂町長に相談して了解を得たので、早速貸し出すことにして川畑課長に電話したところ、音声だけでかまわないとのことだったので、私がボイスレコーダーで録音したものをCD−ROMにコピーして提供することにした。これで、連続シンポジウムの方も、3月15日(月)の反省会まで大きな動きはなさそうだ。
昨日ようやく『美幌地区における農業の経済効果の分析に係る報告書』を仕上げたので、報告書を印刷し関係セクションに配付する。その作業も昼過ぎには片づいたので、これからは北海道産業連関表の生産額推計に専念することができる。この時期は議会や照会など対外的な問題に煩わされ、なかなか一つの仕事に集中できる状況が得られないだけに、たまたまこうした状況になったのはありがたいが、仕事を仕上げる期限が週明けに迫っているのであまりゆっくりはできない。それでも、今日は午後9時で残業を切り上げ、帰路に着くことができた。
帰宅途中、電車の中で『経済学的に考える』(伊藤元重著)を読む。全部で245ページの本だが、既に115ページまで読み進めている。先日の『経済学のエッセンス』(小室直樹著)もそうだが、経済理論を縦横無尽に駆使して、現実の社会に生起する様々な問題を論理立て手考える上で、経済学は一定のものの見方を示すものであり、自分としても経済学的なものの見方・考え方を身につけたいものだと思う。
3月1日(月) 『美幌地区における農業の経済効果に係る報告書』完成
波乱の幕開けだった2003年度も、いよいよ今月一杯で終わりである。今月中旬になれば4月1日付け異動の内示があり、課内でも3分の1くらいは異動となって送別会や引っ越し、引き継ぎなどで落ち着かな日々を過ごす時期となる。
昨年6月から徐々に取り組んでいた、『美幌地区における農業の経済効果に係る報告書』がようやく完成した。これまで、食料産業、観光、NPO、社会福祉と新しいテーマに取り組んできたが、農業は最も難しい分野だったように思う。その理由は、実態とイメージが乖離しており、その実態も曖昧模糊としており、なかなかスッキリと把握できなかったためである。地域の中で農業が占めるポジションについては、農業だけ見ていても分からない。その地域の経済を幅広く知ることの中から、農業が占めるポジションも見えてくるのだ。
昨年の6月以来、心に引っかっていた報告書が一応仕上がったので、ホッと一息と言いたいところだが、北海道産業連関表の生産額推計の提出期限がいよいよ迫っているので、息つく暇もなく生産額推計に取り組み、午後11時まで残業となる。本当は、毎月一日の映画の日なので、ロード・オブ・ザ・リングの最終編を観ようかと思っていたのだが、そのチャンスを逃してしまいとても残念だった。