日記:2004年4月
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4月30日(金)

 4月に入ってから通勤電車の混雑が一段と激しくなっているが、今日はゴールデンウイーク中であるため、出勤電車は空いており、久々に座ることができた。
 職場の方も半分近くが年休を取っているが、それでも日中はいろいろと電話があり対応に追われる。それに加えて、北海道自治体学会の政策シンポジウムや「日仏地方分権セミナー」の同時通訳システムに関する急ぎの相談があったが何とか処理することができた。
 午後6時半過ぎに職場を出て、小雨降る中を帰路に着く。明日から5日(水)まで、5日間の休みである。どのように過ごすか、まだ決めていない。


4月29日(木)  地方自治土曜講座事務局会議

 午後2時から、札幌通運ビル8階の北海道NPOサポートセンターで開催された地方自治土曜講座の事務局会議に出席する。地方自治土曜講座は、今年で10年目になるのだが、最初は北海道町村会の事業として行われていたため、実行委員会形式になったのは3年前である。これまでの蓄積があるので、今年の土曜講座については比較的スムーズに準備が進んでいる。10月2日(土)の第4講座では、「北海道の地域活性化」をテーマとして、慶応大学の金子勝先生を招くことになっている。連続シンポジウムの方でも、金子勝先生に講師をお願いしたいと考えているので、土曜講座の連絡調整と合わせて連続シンポジウムについてもアポイントを取ることができそうだ。
 午後5時ころ事務局会議が終了してから午後6時ころまで、白老町の星さん、芽室町の西科さんなどとセンチュリーロイヤルホテル地下1階の喫茶店「ブルーネン」で近況を話し合う。


4月28日(水)

 昨夜になって、宮脇先生の研究室を訪問することについて本人の了解が得られたので、さっそくUさんに連絡し、宮脇先生の都合が良い時間に合わせて研究室に挨拶にうかがうことにする。Uさんは、5月1日(土)に逢坂町長を訪ねるそうなので、これで11月7日(日)と来年2月下旬の第4回まで連続シンポジウムの内容が決まりそうである。
 先日、8年越しの不良債権を処理したのだが、別の問題が発生して少し頭が痛い。しかし、この間年齢を重ねた分だけ多少のことには驚かなくなっているので、どのように対処すべきか考える。今さらじたばたしても仕方がないので、徐々に処理して行くことにする。


4月27日(火)  DO!21飲み会

 昼過ぎから年休を取得し、午後2時から道新北1条館で開催された「日仏地方分権セミナー実行委員会準備会」に出席する。これは、マスコミ関係者が中心となって8月末にフランスから政治学や財政学の研究者を招いて東京〜札幌〜京都と移動しながらシンポジウムを行うもので、札幌では8月31日(火)にシンポジウムを開催することとなる。私は、シンポジウム実行委員会の構成員となる北海道自治体学会の事務局長としての参加だが、実務面では会計担当を引き受けることとなった。
 準備会が終わってから、道新北ビル1階の喫茶店で実行委員会の中心メンバーである北海道新聞の山崎論説員、藤島編集員らと茶話会を行う。藤島論説員は1998年から2001年までパリに駐在していたそうで、ヨーロッパ諸国の印象について興味深いお話しをうかがうことができた。藤島論説員によれば、意外なことに日本人がフランスに暮らすと、9割はフランスが嫌いになるという。その理由は、都市環境の整備が遅れており、一部のエリートを除けばファッションセンスが悪く、態度もがさつであることだという。芸術の都パリ、高級ブランド品の生産国というイメージからは正に対極的な評価だが、現実はそのようなものなのだろうか。
 午後6時から、高田屋北4条店で旧知の仲間内で飲み会を開催する。会の名前やこれからやりたいことなどについて話し合い、会の名前を「DO!21」と決定する。出席者は延べ12名となり、気の合ったメンバーで久々に旧交を温めることができた。5月26日(水)の夜に集まりを持つことを決めて、午後9時半過ぎに散会した。



4月26日(月)

 週末の北陸旅行では、朝から晩まで時間を惜しんで歩き回ったので、肉体的な疲れが残っており昼間は、「少し横になれればどれだけ楽だろう。」と思うほどだった。明日は、午後2時から「日仏セミナー実行委員会準備会」に出席するため年休を取得する予定だし、29日(木)は祝日なので、間もなくゴールデン・ウイークに突入すると自分を励まして、今日一日を何とかしのぐ。
 ところが、またしても同僚のMさんが仕事を処理できず、そのフォローのため残業する結果となる。いつものことで、いいかげんうんざりしているのだが、昨日永平寺にお参りしてきたためか仏心が出て、それほど腹も立たない。内心「まあ仕方ないか。」という気持ちもあるのだが、それでは本人のためにならないので厳正に対処する。


4月25日(日)  北陸旅行(2日目)

 午前8時ころチェックアウトし、福井市内を散策する。
 福井城址北の庄城址(柴田神社)養浩館庭園市立郷土歴史博物館と福井市内の観光スポットを歩き、午前10時に福井駅前バス亭から、永平寺門前行きの直行バスに乗り、30分で永平寺門前に到着する。永平寺は、さすがに広壮な建物で、修行僧が毎朝清掃するそうだがその苦労のほどが偲ばれる。靴を脱いで靴下一枚で歩くのだが、薄い靴下一枚では足が冷たくて辛いに違いないし、真冬であれば耐え難い苦行になるだろう。その後、門前の土産物屋で土産品を購入し、名物の永平寺そばをいただく。永平寺そばは、法事のときに振る舞われる特別料理で。すりごまにタレを注ぎ、カラシとネギが薬味である。個人的には、大根おろしを入れたタレでいただく越前そばの方が普通に美味しい。
 その後は、福井市内に引き返してJR福井駅付近を散策してから午後2時42分にJR福井駅を出発し、小松空港から羽田空港経由で午後8時40分に新千歳空港到着。自宅には、午後10時半ころ帰り着いた。
 2日目の旅程は、次のとおりである。
08:00 福井城趾〜北の庄城趾(柴田神社)
09:00 養浩館庭園〜市立郷土歴史博物館
10:00 駅前バスターミナル発(京福バス 永平寺門前行き)
10:30 永平寺門前着 (境内観光、昼食、土産購入)
12:30 永平寺門前発(京福バス 福井駅行き)
13:00 福井駅前バス停着
14:42 JR福井駅発(北陸本線)
15:30 JR小松駅着
16:00 JR小松駅前バス停発(空港連絡バス)
16:12 小松空港着
17:35 小松空港発(ANA758便)
18:40 羽田空港着
19:10 羽田空港発(ANA4723便)
20:40 新千歳空港着


4月24日(土)  北陸旅行(1日目)

 週末を利用して、北陸を旅行した。
 午前8時30分に新千歳空港を出発し、羽田空港経由で昼前に富山空港到着。富山城址を観光してから、JR富山駅3Fの特選街で名物の「ますの寿し」をいただく。味見が目的のため一段のものを選んだのだが、かなりボリュームがありようやく食べきったものの胸焼けがした。富山市内にはそれほど見るべきものはないため、午後2時ころ福井へ向かった。
 福井市には午後3時15分に到着し、えちぜん鉄道で東尋坊(とうじんぼう)へ向かい、午後5時20分ころようやく東尋坊に到着する。東尋坊は、日本海に向けてせりだした断崖絶壁で、立ち入り禁止になっていないので突端まで歩いて行ったが、海面までは転落すればとても助かりそうない高さがあり思わず足がすくんだ。早々にバス停へ引き返そうとすると、雨が降ってきた。午後7時ころ福井市に着き、名物の越前そばをいただいてから、福井ワシントンホテルにチェックインする。
 1日目の旅程は、次のとおりである。
08:30 新千歳空港発(ANA52便)
10:00 羽田空港着
10:50 羽田空港発 (ANA885便)
11:50 富山空港着
12:10 富山空港発 (空港連絡バス)
12:35 JR富山駅前着  市内観光(富山城趾)、昼食(ますのすし)
13:58 JR富山駅発(JR特急しらさぎ10号)
15:15 JR福井駅着
15:27 えちぜん鉄道福井駅発(えちぜん鉄道三国芦原線)
16:13 えちぜん鉄道三国駅着
16:58 三国バス停発(京福バス 東尋坊行き)
17:13 東尋坊着
17:37 東尋坊発  (京福バス 三国行き)
17:48 三国バス停着
17:58 えちぜん鉄道三国駅発(えちぜん鉄道三国芦原線)
18:41 えちぜん鉄道福井駅着
19:30 夕食(佐佳枝亭本店 越前そば)
20:00 チェックイン(福井ワシントンホテル)


4月23日(金)  不良債権処理

 平成3年2月(北海道は5月)を景気の山として、わが国の景気が歴史的な下方転換(いわゆる「バブル崩壊」)を迎えて以降、わが国の景気はなかなか本格的な回復を確認できない状況にある。そんな中、ダイムラー・クライスラー社が三菱自工に対する追加支援を打ち切るとのニュースが夕刊のトップ記事となった。三菱自工と言えば、一時期はパジェロ・ミニで小型RV車ブームの火付け役となったこともあるのだが、いつの間にか経営不振に陥っていたことに気付かされた。
 実は、私自身も平成8年(1996年)以来8年近く、ある意味で大きな不良債権を抱えてきたのだが、いよいよ見切りを付け、ようやく処理することができた。少なからぬ損害だが、不安の種が目の前から消えたので、とてもスッキリした気分である。今後は、心機一転して自由で伸び伸びとした生き方を貫きたいものだ。



4月22日(木)  職場の飲み会

 昨日、三省堂で購入した『GDPとは何か』(武野秀樹著)は、難しい内容を含んでいるが、じっくり読むと示唆に富んでなかなか面白い。今朝になって読み終えたので、若手の職員に渡して勉強してもらうことにする。
 今日は、朝から、アンケート調査の標本数について相談を受けて計算したり、シンクタンクの研究員の訪問を受けたり、函館市観光課の担当者から相談を受けたりで、それなりに慌ただしく過ごした。このように片っ端から相談ごとに対応していると、自分のペースで仕事をすることができないので精神的な疲労が大きい。
 午後6時から、「はねもん屋」で職場の飲み会があった。最近つくづく思うことだが、以前は飲み会というと身構えて緊張したものだが、今はほとんど緊張することもなく、気楽に過ごすことができるようになった。午後8時に散会となり、帰路につく。



4月21日(水)  渡辺三省さんと昼食

 11月7日(日)の連続シンポジウムについては、北大の宮脇先生に講師を引き受けてもらえることとなった。会場と講師が決まったので、第3回目の開催に向けて準備が大きく前進した。
 お昼休みに、札幌市役所の渡辺三省さんと大丸8階のイタリアンレストラン「ミア・アンジェラ」で昼食をいただく。渡辺さんは、4月から札幌市の市民活動促進担当課長となり、職場も札幌エルプラザ内なので、お昼休みの打合せも簡単にできるようになった。彼には今後、連続シンポジウム実行委員会のメンバーに加わってもらえることとなり、心強い限りである。
 今日は定時退庁して、北海道町村会から地方自治土曜講座のブックレット800冊余りを引き取り、札通ビル8階のNPOサポートセンター内にある地方自治土曜講座の事務スペースに積み上げる。
 その後、三省堂で『GDPとは何か』(武野秀樹著)を購入し、帰りの電車の中で読む。


4月20日(火)  Fさんと出会う

 朝から小雨交じりの強い風が吹き、天候不順な一日だった。
 昼休みに、エレベーターホールでFさんとバッタリ出会う。彼女は、私が函館に住んでいたころ知り合ったのだが、当時はなかなか教員採用試験に受からず悩んでいた。試験には30歳になってからようやく合格したものの、最初の勤務地は道北の僻地で、すっかりホームシックになったそうだ。現在は、郷里に近い某教育局で社会教育指導班の主査となっている。あの恵まれない状況の中で、よく初心を貫徹して粘り抜いたものだ。
 午後3時半に、道南の某市観光担当者の訪問を受ける。最近策定した観光基本計画の中で、初めて経済効果の計測をしたのだが、市長さんが「波及効果が小さすぎるのではないか。」と不満の様子なので、計測結果をオーソライズしてほしいとのこと。思いがけない要望もあるものだが、相談する側の立場も十分に理解できるので、資料の提供を約束する。こういうときは、じたばたしてはいけないのだ。
 流石に疲れたので定時退庁するが、帰宅途中、三省堂で『マンキュー・マクロ経済学』を流し読みしているうちにほとんど目を通してしまった。



4月19日(月)  竹麓輔(たけろすくけ)ラーメン

 午前中は、北海道特例廃止の経済的影響について大急ぎで計算するなど慌ただしく過ごした。
 昼休みに、ステラプレイス6階の「竹麓輔(たけろすくけ)商店」で名物の醤油ラーメンをいただく。普通の札幌ラーメンとは違って縮れ麺ではなく、魚系のスープはあっさりとしてそれなりに美味しいが、ずば抜けて美味しいというわけではない。職場に引き返す途中、時間があったので大丸6階の紳士用品フロアーでモンブランのコーナーを通りかかると、消費税分が値下げになっていたので、シャープペンシルを購入する。モンブランの製品は高価だが、しっかりした良い製品なので値段だけの価値は十分にあると思う。
 午後2時から、札幌グランドホテルで開催された「サマータイムと道州制を考えるシンポジウム」に出席する。道州制について大胆な発想が必要だと言う割には、サマータイムの議論に終始しておりその点が残念だったが、モデル地区を選んでサマータイムの実験をしてみるとか、漫画ビデオを作成するなど議論を盛り上げる方法については納得の行くものだった。

 午後10時過ぎまで残業となったが、帰りの電車の中で『はじめての経済学(上)』を読み終えることができた。


4月18日(日)  連続シンポジウム打合せ

 天気は良いのだが、冷たい風が強く吹いて膚寒い一日だった。
 午後6時半から、上野会計事務所で連続シンポジウムに関する打合せに出席する。6月27日(日)に、第2回目が「環境・エネルギー」をテーマとして開催されるので、今日はその準備に関することが主な議題である。ゴールンウイーク明けから広報を始めることや、当日のプログラムを決定し、その後は、第3回目以降の準備について話し合った。第3回目は11月7日(日)に上田市長、逢坂町長の日程を押さえているので、北大の宮脇先生に講師をお願いし「道州制」をテーマとすること。第4回目は、「北海道経済」をテーマとして、慶應義塾大学の金子勝先生にアポイントを取ることになった。
 午後9時半に打合せが終わり、午後9時50分JR札幌駅発の電車で帰路に着く。電車の中で、昨日購入した『はじめての経済学(上)』(伊藤元重著)を第X章の最初まで読み進める。


4月17日(土)  はじめての経済学

 疲労回復のため休養に努めるが、なかなか疲れが抜けず、昼過ぎまで何をする気も起こらない状態だった。昼過ぎに外出すると、天気は良いのだが気温は低く吹く風が冷たく感じられた。
 北海道新聞の朝刊第一面に、公共事業に関する北海道特例がなくなれば、道内の公共事業は1,800億円減少し24,000人の雇用に影響が出るという試算結果を北海道開発局が公表したとの記事が掲載されていた。私が試算しても、ほとんど同じ数字になると思うが、週明けはこの記事に振り回されることになりそうだ。
 三省堂で、『はじめての経済学(上)、(下)』(伊藤元重著)を購入する。経済学の論点がコンパクトにまとめられていてとても面白く、帰宅途中の電車の中で60ページくらいまで読んでしまった。年度明けには、スティグリッツやマンキューなどの経済学教科書を読もうと思っていたのだが、当面はもっと手軽な入門書を読んで行こうと思う。



4月16日(金)  前田一男さんから電話

 今日も朝から、いろいろな相談に追われる一日だった。適当に話を聞き流しておけば、そのうちに相談も減ってくるのだろうが、自分の勉強もなると思って一生懸命に調べるせいか相談件数が増えてきて、だんだん手が回らなくなってきている感じだ。
 昼前に、松前町長に当選したばかりの前田一男さんから電話があった。既に町長として仕事を始めているそうで、札幌に来る際には顔を出すとのことだ。北海道自治体学会の月例会などでお話しをうかがいたいと思っていたので、好都合である。
 お昼に、大堀尚己さんが訪ねてくる。彼は道職員なのだが、学生時代から合唱団の活動を続けている。今回は5月30日(日)に開催されるコンサートの紹介ということだったので、いつもの通りチケットを購入する。今回のプログラムは「モスクワ郊外の夕べ」、「ステンカ・ラージン」などのロシア民謡なので、久々に聴きに行こうかと思う。
 今週は残業続きで疲れが抜けないため、今日は定時退庁し疲労回復に努める。


4月15日(木)  イラク日本人人質事件(7日目)〜解放

 イラク日本人人質事件は、事件発生から7日目を迎えたが、夕方までは依然として人質3人の安否は不明で、解放される見通しも立たない状態が続いていた。さらに、日本人ジャーナリストが2人新たに拉致された模様で、イラク情勢は混迷の度合いを強めている。ところが、午後9時ころになって3人が解放されたというニュースが流れ、事態は一転して無事解決の方向となった。これからは、日本人ジャーナリスト2人の安否が問題となるだろう。
 仕事の方は、産業連関表を使って公的部門のウエイトを見る方法や、アンケート調査の標本数をどうすべきかなどの相談を受け、夕方までその対応に追われた。
 帰宅途中、北陸の観光ガイドブックを調べ、富山と福井の観光ポイントをピックアップする。1泊2日の旅行なので本当に駆け足になるが、ゴールデンウイークを間近に控えた時期の北陸はきっとさわやかだろうと思うと、少しワクワクする。



4月14日(水)  イラク日本人人質事件(6日目)

 イラク日本人人質事件は、事件発生から6日目を迎えたが、依然として人質3人の安否は不明で、解放される見通しも立たない状態が続いている。人質となっている高遠菜穂子さんの実家(千歳市)には、嫌がらせの電話が殺到しているそうだ。彼女の妹や弟が自衛隊撤退を求める発言を繰り返していることが批判の元となっているようだが、実家に嫌がらせの電話をかけるというのは筋違いだろう。北海道東京事務所は人質家族の連絡拠点になっているが、そのことについても道庁には全国から批判が寄せられているとのことだ。事件が早期に解決していればこのような事態にはならなかったかも知れないが、このまま人質が解放されないままに時間が経てば、もっとぎくしゃくした状況が生まれてくるだろう。そうしたケースを想定し、的確な対処を図って行くことが危機管理の一環として求められるだろう。
 連続シンポジウムについては、11月7日(日)に宮脇淳先生の出席をお願いしていたのだが、学内の行事とぶつからなければ出席してもらえるとの返事があった。学内の行事については、4月20日(火)に分かるとのことだ。
 仕事の方は、Mさんのフォローに務めた結果、ほぼ完成の目処がついたため急に旅行がしたくなった。JTBで北陸方面の飛行機とホテルを予約し、24日(土)・25日(日)の1泊2日で富山と福井を旅行することにした。



4月13日(火)  イラク日本人人質事件(5日目)

 良く晴れた暖かい朝を迎え、ハーフコートを着て出勤したが、コートを着ていない人も目立つようになってきた。手稲の山肌に残る雪も、ずいぶん少なくなっている。
 イラク日本人人質事件は、事件発生から5日目を迎えたが、依然として人質3人の安否は不明で、解放される見通しも立たない状態が続いている。
 昼前に、北方白石まちづくりセンターの長谷部所長から電話があり、「北海道町村会から地方自治土曜講座ブックレットの在庫を処分するので、必要なら無料で差し上げます。」との連絡があったとのこと、その部数は何と808部になり、一冊平均500円で販売できれば40万円を超える収入になる。北海道自治体学会としても、臨時収入になればありがたいことだ。
 お昼休みに、米一さんと札幌グランドホテル1階のコーヒーショップ・ライラックで昼食をいただく。4月7日(水)夜に札幌へ集まった仲間で飲み会を行ったとき、4月27日(火)にもう一度集まることになったので、その際の企画について話し合い、一人一テーマを持ち寄って飲み会を開くことにした。



4月12日(月)  イラクの日本人人質事件(4日目)

 目覚めてすぐにテレビのニュースを見るが、イラクで人質となっている3人はまだ解放されたことが確認されていないとのことだ。昨日は、24時間以内に解放とのニュースが流れただけに、何を信じて良いか分からず不安感が広がっている感じだ。道内のNPO関係者も、引き続き署名活動を続けている。
 今朝は、昨日購入したビジネスシューズ(バルマンのストレートチップ)を履いて出勤する。これまでは、新しいビジネスシューズを履くときには、靴擦れを覚悟していたが、今回は入念に履き心地を確かめてあるので、最初から足になじんでとても歩きやすい。家に帰るまでは靴を履いて過ごすのだから、値段は高くてもしっかりした靴を選ぶべきだと思う。
 仕事の方は、今日から完全に同僚のMさんのフォローに専念している。早く仕上げて、アフターファイブやウイークエンドを気楽に過ごせるようにしたいと思う。



4月11日(日)  イラク人質事件の経過

 午前中、イラク人質事件について、犯行グループが日本人3人を24時間以内に解放するとの声明を出した旨報道され、解決に向けて大きく前進した。しかしながら、実際に3人の安全が確保されるまでは予断を許さない状況である。
 日陰に残っていた雪も消えてすっかり春になったので、春の装いとして、松崎のカバン、バーバリーのハーフコート(フード付き)、バルマンの靴(ストレートチップ)を購入する。いずれも軽くて使いやすく、身につけていると気持ちが軽くなる。ついでに財布も軽くなるが・・・。
 『SNA統計入門』(中村洋一著)を購入して、秘密の読書場所(某喫茶店)で読み始めるが、目の調子が悪くて読書に集中できないので諦めて帰宅する。



4月10日(土)  永遠のマリア・カラス

 イラクでの日本人人質事件は、犯行グループとの交渉はできていない模様で、「自衛隊が撤退しなければ人質3人を処刑すると」犯行グループから宣告された期限を明日午後9時に控え、札幌でも人質の解放を求める市民活動団体のPR行動が続いている。平和なわが国にいると、人質の処刑などという残虐行為については「まさか、そこまではやらないだろう。」と甘く考え勝ちだが、紛争地域では何が起きても不思議ではない。
 午後3時から、蠍座で映画「永遠のマリア・カラス」を観る。マリア・カラスは伝説のオペラ歌手である。映画の舞台は、1977年のパリ。53歳のマリア・カラスが、全盛期のようには歌えないという現実と向き合いながら再起を目指す姿が描かれている。映画の中では、全盛期に録音した歌声がふんだんに挿入されており、素晴らしい歌声に魅了される。マリア・カラスが歌う「私のお父さん」、「ある晴れた日に」、「ハバネラ」、「清らかな女神よ」などのアリアを聴くためだけでも十分に観る価値のある作品である。



4月9日(金)  今川さん、渡辺さんと昼食

 昨夜、イラクで自衛隊撤退を要求するイスラム過激派によって日本人3が誘拐されたという事件が報道されたが、今朝のマスコミはそのニュース一色である。3人のうち二人は、道内出身者であり、私もその活動については新聞やNPOメーリングリストなどで見たことがあるので、気になるニュースである。
 お昼休みに、札幌グランドホテル1階にあるコーヒーショップ・ライラックで昼食会を開催する。出席者は、4月1日付けの異動で砂川市から帰ってきた渡辺さん、それに札幌市役所の今川さんと渡辺さんの4人だ。年齢的には10歳ほどバラツキはあるのだが、ある種の理想を抱き続けているという点で結びついている。職場の人間関係を離れて、こうした気の置けない仲間と昼食会を持つのは楽しいものだ。


4月8日(木)  職場グループの懇親会

 今日は、一日中、Mさん担当分の推計作業シートをチェックしたり、手が付けられていない部分について生産額を推計したりしているうちに時間が過ぎてしまった。
 昼過ぎに、酪農学園大学の松本先生から電話があり、先日松前町長に当選した前田一男さんを首長勉強会に誘った方が良いかどうかとの相談があった。前田一男さんとは、平成14年度に「高齢者が住みやすいまちづくり方策検討プロジェクト」で一緒だったのだが、とても勉強家で、知り合ってしばらくしてから「北海道経済について勉強したいので何か資料はありませんか。」と相談を受けた。そこで、「北海道経済要覧」をコピーして渡したのだが、首長勉強会には是非誘ってほしいと考え、松本先生にはその旨回答した。
 午後6時から、JR札幌駅前のロフト1階にある上海月(シャンハイ・ムーン)で、職場グループの懇親会がある。私自身は、ここのところ残業+歓送迎会が重なって体力的にきついのだが、年度明けで新メンバーを歓迎する意味もあり、欠席するわけには行かない。上海月は中華料理の店なので紹興酒をいただいたが、口当たりが良いため思わず飲みすぎてしまった。



4月7日(水)  昼食会〜飲み会

 北海道産業連関表については、昨日までの推計作業で、自分の担当分はようやく片づいた。しかしながら、同僚のMさんの推計作業が一向にはかどらないため、今日からは、Mさんの担当分について推計作業に取り組んでいる。
 お昼に、旭川市役所の内田和博さんが訪ねてきたので、一緒に大丸8階のイタリア料理店「ミア・アンジェラ」で昼食をいただく。大丸の地下1階で内田さんを見送っていると、初老の女性から「きのとやはどこ?」と声をかけられた。最初はなぜ声をかけられたのか分からなかったが、接客のプロであるデパートの店員と間違えられたことに気づいてまんざらでもない気分だった。
 連続シンポジウムについては、第3回目を11月7日(日)に開催する予定で準備を進めているのだが、「都市と農村」というテーマの講師として考えていた千葉大学の大森教授が痛風のため療養中とのことで、代表のUさんから「北海道財政」というテーマで北大の宮脇教授にお願いしてほしいとの依頼を受けた。私の方は、仕事が立て込んでいて、身動きの取れない状態だが、南幌町の嶋田さんが宮脇教授を講師として何度か勉強会を開いているので、アポイントをお願いする。嶋田さんの方も、合併協議会で忙しいことと思うが、仕事は忙しい人に集まるものだ。そしてこうしたときに、頼れる知人がいるのは心強いことである。
 夜は、たじま屋(北5西6)で米一さん、長谷さん、奥山さん、渡辺さんの歓迎会を開催する。旭川市役所の内田さんを交え、午後10時近くまで、楽しい飲み会になった。



4月6日(火)  前田一男さんが松前町長に当選

 砂川市役所に派遣されていた渡辺さんが札幌に帰ってきたので、札幌市役所の今川さん、渡辺さんを交えて4人で昼食会を開催することにした。
 3月22日(月)の日記に、北海道自治体学会会員の前田一男さんが松前町長選に立候補したことを紹介し、若手の意欲ある首長が増えてほしいので彼には健闘してもらいたいと書いたが、彼以外に立候補者がなく無投票当選となった。意外な成り行きに驚いたが、現行の地方公務員法では辞職しなければ立候補できないのであるから、働き盛りの自治体職員にとって首長選挙への立候補は大きな賭である。私が知る限り、彼はとても前向きな意欲ある人材なので、松前町の首長としてがんばってもらいたいし、北海道自治体学会の集会でお話しをうかがう機会を設けたいと思う。
 夕方、「道州制の経済効果」について分析してほしいとの話が持ち上がる。昨日相談を受けた、「新千歳空港に夜間貨物便が就航したことによる経済効果」に引き続き、大きなテーマが飛び込んできた。経済学の観点からどのようなことが考えられるのか、興味深いテーマだと思う。


4月5日(月)

 4月1日付け人事異動で、新たに着任となったメンバーが今日から出勤してくる。私自身は古株になってしまったので、落ち着いたものである。
 朝一番で、交通企画室から、新千歳空港に夜間貨物便が就航したことによる経済効果について分析してほしいとの依頼を受ける。余り分析事例がなく難しいテーマだが、一応引き受けることになった。考えようによっては、交通経済学の勉強なども兼ねて面白い分野かも知れない。
 一昨年から、NPO法人札幌チャレンジドのホームページについて活動記録の更新を依頼され、毎月引き受けていたのだが、本年度は北海道自治体学会や連続シンポジウムの方が忙しくなるので、今回の(2004年3月分)の更新を最後に役割を外してもらいたい旨メールを送信した。こうした面倒な仕事はなかなか引き受け手が見つからないので、ここで役割を外してほしいと言うのは心苦しいのだが、正直言って私の方も手一杯になっているのである。
 これは、市民活動や自主研究グループ全般に言えることなのだが、活動を維持発展させて行く上で、後継者がどんどん育ってくることが重要である。しかし、実際には、なかなか理想通りには行かないものだ。



4月4日(日)  死ぬまでにしたい10のこと

 昨年は秋口まで体調が悪く、その後は仕事の方が忙しくて週末も仕事が頭から離れない状態だったが、最近ようやく余裕が出てきたため、立て続けに映画を観ている。今日も、昼過ぎから札幌駅北口の蠍座に映画「死ぬまでにしたい10のこと」を観に出かける。ところが今日は天気が良く、日中から映画館で過ごすのはもったいなかったので、市内を散策するなどして春の一日を満喫し、「死ぬまでにしたい10のこと」は午後6時10分からの上映で観た。
 主人公のアンは23歳。6歳と4歳の二人の娘と、失業中の夫の4人でトレーラーハウスに暮らしている。ところがある日、医師から悪性腫瘍のため余命2ヶ月と告げられる。その夜、彼女はノートに「死ぬまでにしたい10のこと」を書き出し、周囲の誰にも告げぬまま実行し始める。繊細な優しさに富んだ作品で、観ておいて本当に良かったと思う。



4月3日(土)

 昨夜は終電で帰宅したため午前2時ころ就寝したが、いつもと変らず午前6時半には起床してカバンの手入れをしたり靴を磨くなどして過ごす。
 昼頃には気温が上がり、ストーブを点けていると暑いくらいになった。野幌駅前から国道12号線に向う途中の野幌8丁目商店街にある理髪店で散髪する。その後、ログハウスの喫茶店「岳」で本を読んで過ごす。昨夜の「クロスヴォールト」もそうだが、心のゆとりを保つためには日常生活の中で息抜きできる場所が必要だ。これからも、こうした場所を増やして行きたい。



4月2日(金)  クロスヴォールト

 午前中、北海道産業連関表の生産額推計に関する打合せを行い、一部宿題は出たものの、ほぼ作業が完了する。打合せの際、同僚のMさんの担当部門について進捗状況を確認したが、思っていた以上にできていないので、いずれ肩代わりせざるを得ない状況となることを覚悟する。宿題が出た部門について推計方法を考え、試算しているうちに午後10時近くになってしまった。
 問題の部門は、保健事業、社会保険事業、社会福祉の3部門だが、保健事業と社会保険事業については、具体的な経済活動をイメージするのに一度考えなければならないほどで、自分自身の理解もあやふやな面がある。他の部門については、自分自身でもほぼ納得できる出来栄えなので、最後に残った3部門については、納得できる推計方法を確立しておこうと思う。
 今夜は、年度明け早々なので飲み会の人も多いらしく、職場に残って仕事をしていても人の出入りがある。午後10時過ぎに、Sさんの案内で京王プラザホテル1階にある「クロスヴォールト」でカクテルをいただく。『「男」のおしゃれ』(浅野裕子著)によれば、会社の帰りに一人でホテルのメインバーに立ち寄り、グラスで一杯のお酒をいただく習慣を身につけてほしいという。こうした習慣は今の自分に似合うとは思えないが、京王プラザホテルのメインバーはさすがに上品で居心地が良く、上質の時間を過ごせる感じがする。
 午前0時近くの終電で帰路に着いたが、たまには時間を気にせず過ごしたいものだ。



4月1日(木)  ロード・オブ・ザ・リング

 真夜中に雪が降ったらしく、外へ出ると一面の雪景色となっている。出勤途中に、JR札幌駅西口のドトール・コーヒーで紅茶をいただく。寒い朝にいただく熱い紅茶は、普段よりも美味しく感じられる。
 店の外へ出て、リフレッシュした気分でこれからどんなことをやろうか考えると、「自治体の経済政策」というキーワードが思い浮かぶ。国レベルの経済・財政政策には、いろいろと批判はあるものの、批判がある分だけ何らかのアクションを起こしているということではある。一方、自治体レベルでの経済政策となると、しっかりした理論的背景がないままに、底の浅い事業が行われている感じがする。地域経済を活性化するために、本当に有効な手段はどのようなものか。そのために、自治体レベルではどんなことができるのか・・・。そうしたことを、体系立てて整理してみたいと思う。
 今日は、4月1日付け人事異動の発令日であり、大勢の人が出入りしていた。以前はペースを狂わされ、仕事が手に付かない思いをしたものだが。毎年繰り返される行事なので、最近は適当に応対している。朝からずっと北海道産業連関表作成のための生産額推計に取組み、午後4時ころになってようやく完成した。
 今日は、毎月1日の「映画の日」なので、札幌シネマフロンティアで「ロード・オブ・ザ・リング王の帰還」を観る。奇想天外なストーリー、美しくダイナミックな映像。アカデミー賞の11部門を受賞したというのも納得のできばえで、前2作と比べても一番面白く、3時間がアッと言う間に過ぎてしまった。