日記:2004年8月
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8月31日(火)  日仏地方分権セミナー

 台風16号の接近で本道は朝から大荒れである。今日は休暇を取って、朝から日仏地方分権セミナーの運営に取り組む。
 9時前に「かでる2.7」へ行き、110会議室と大会議室の鍵を開けてから地域主権推進室で台車を借りて札通ビル8階のNPOサポートセンターへ。そこで、日仏地方分権セミナーの印刷代などを支払い、長谷部さんと一緒にセミナーの配布資料を車に積み込んで再び「かでる2.7」へ。その後は、会場を設営しながら、千葉大学の大森先生を札幌グランドホテルまで迎えに行ったり、11月7日(日)の第3回連続シンポジウムに関する大森先生とUさんの打合せを取り次いだりしているうちに午後1時となり、セミナーがスタートする。
 フランスの先生方のお話は、地方制度がわが国とは違いすぎているので理解するのが大変だったが、大森先生のお話しは、最近の道州制議論に懐疑的なもので、むしろ基礎自治体の広域連合に課税権を与えて強化すべきであるという意見は斬新なものであり、とても面白かった。
 午後5時半にセミナーが終了してから会場の片づけに入り、通訳ブースの撤去が終わるのを確認して、6時半過ぎにようやくセミナー当日の役割分担から解放された。
 その足で「かでる2.7」の2階にあるレストラン「ヌーベル・ドー」へ行き、DO!21例会に関する打合せに出席する。午後7時から、緑苑ビルの地下1階にある某居酒屋に場所を移して打合せを続ける。取りあえず、日仏地方分権セミナーが終わったので解放感を味わうことができた。
 午後10時過ぎにJR札幌駅発の電車で、心も軽く帰路に着く。



8月30日(月)  日仏地方分権セミナーの準備

 朝から、明日の日仏地方分権セミナーに関する連絡調整に追われる。日仏地方分権セミナーそのものに加えて、Uさんが大森先生と打合せを行う時間や、9月1日(水)にフランス人の講師たちを案内しての市内観光に関する連絡調整も併せて行っているため、一層慌ただしいが午前中にほぼ目処がついて一息ついた。しかし、明日のセミナーが終わるまでは、何が起きるか分からないので気を抜くことができない。
 大型の台風16号が九州に上陸し、西日本は大荒れの天気になっているようだ。この台風は本道に近づいてきており、明日のセミナーや明後日の市内観光にも影響が出ることが懸念される。


8月29日(日)  アテネオリンピック閉幕

 幾度となく感激と興奮を味あわせてくれたアテネオリンピックも、現地時間の今日で閉幕である。
 アテネは、古代オリンピック発祥の地であり、第1回目の近代オリンピックもアテネ大会だった。現代のギリシアはヨーロッパの片田舎といった感じだが、この国には世界史上、燦然と輝いた時期があった。哲学、幾何学、天文学などの学問や古代アテネの民主制などは、人類の英知の結晶として今日においても色あせていない。
 近代において、ギリシアはヨーロッパの中でも経済発展の遅れた南欧の片田舎という感じになっているが、今回のオリンピックではメダルの獲得数も一気に増え、かって東京オリンピックがわが国の経済発展の弾みになったように、ギリシア経済の発展も一気に弾みがつきそうな勢いを感じる。



8月28日(土)  ビッグママ

 日仏地方分権セミナーの関係で矢継ぎ早にメールが入るが、業者側の担当者も週末の休みに入っており連絡が取れないためどうにもならない。とりあえず、週明けには業者に交渉することにして、その旨メールで報告する。最近は、メールがあるため、週末や深夜でも様々な用務が降ってくる。気持ちの上で、少し疲れを感じる。
 気分転換のため昼過ぎに札幌に出て、狸小路6丁目のドミー・インの1階にある「ビッグママ」でコーヒーをいただく。ここは、ブレンドコーヒーが1杯170円(税込み)と、ドトールコーヒーよりも安い。席の配置もドトールコーヒーほど窮屈ではなく、本を読んだり原稿を書いたりするのに最適で、隠れた穴場だと思う。



8月27日(金)  Iさんと昼食

 昼前に某町のIさんが訪ねてきたので、大丸札幌店8階の釜飯や「藩(はん)」で一緒に昼食をとる。Iさんの町では、町長が選挙違反の責任を取って辞職することとなり、10月3日(日)に再選挙が行われるとのことだ。選挙違反で検挙されるほどだから、町政は乱脈な状態になっていたそうで、Iさんのように真面目な職員はかなり辛い思いをしていたそうだ。今回の件をきっかけとして、町政が浄化されることを願いたい。
 夕方、日仏地方分権セミナーの会場を下見する。かでる2.7の大会議室、控え室、昼会場を一通り見て、8月31日(火)のタイムスケジュールと照らし合わせながらセミナー全体の進行をシュミレートする。
 帰宅後、少子化の原因に関する意見をいただいたIさんにお礼のメールを送る。日ごろ、こうした問題に関して議論する機会がないので、改めて考えると男女の役割分担(ジェンダー)や、夫婦のコミュニケーションなどについてイメージが膨らみ、なかなか面白かった。こうした問題をきちんと議論できる機会があれば、人生はもっと豊かなものになるのではないだろうか。



8月26日(木)

 今朝は気温が低下し、道北の下川町では朝の最低気温が2.7度まで下がったそうだ。それくらい気温が下がると、「涼しい」を通り越して「寒い」と言った方が適切だ。
 一方、アテネオリンピックは酷暑の中で各種競技が行われているが、今朝のニュースによれば、日本代表はシンクロナイズドスイミングで銀メダル野球で銅メダルを獲得し、これでわが国のメダル獲得は34個と過去最高となった。競技種目自体が増えているので単純な比較はできないが、水泳競技などずいぶん選手層が厚くなっている。
 今朝の日本経済新聞に、「外食各社が落ち着いた雰囲気でコーヒーを楽しめる喫茶店を増やしている。」という記事が掲載されていた。個人経営の落ち着いた雰囲気の店が駆逐された結果、それを駆逐した張本人である外食産業が今度は従来の外食産業とは毛色を変えて「落ち着いた雰囲気の店」を展開しはじめたのだから皮肉である。外食産業に刺激されて、個人経営の落ち着いた雰囲気の店が増えれば楽しいのだが、なかなか簡単ではないだろう。
 最近ある集まりの席上、少子化の原因について話題になり、Uさんから女性にとって出産・子育てというものが割に合わないと考えられているという意見が出て私以外の全員が「その通りだ。」と同感したことに驚かされた。そこで、こうした問題に詳しそうなIさんに意見を求めたところ、そうした考え方が一般的であるということを否定した上で、統計のトリックみたいなものではないかという意見が返ってきた。この問題についてはいろいろな考え方があることを確認できて、ホッとした気分である。


8月25日(水)  日仏地方分権セミナー実行委員会

 午前中、平成20年度からスタートする第4次北海道長期計画の調査項目に関する相談を受け、一緒にいろいろと考える。これまで長期計画と言えば、総花的に事業を散りばめその成果として経済規模の拡大と人口増加を見込むのが普通だったが、わが国全体が人口減少に向かうことがハッキリしている今日、どのような形で長期計画を組み立てていくのか、今の時点では想像もつかない。
 午後6時半から、北海道新聞社2階のB会議室で開催された日仏地方分権セミナー実行委員会に出席する。大がかりなセミナーを主催するときは、どんなに頑張っても直前はバタバタするものだが、今回はフランス側との連絡調整に手間取っているせいもあって全体的に準備不足の点が多い。それでも、午後8時までの打合せでほぼ目処がついたので、午後9時過ぎまで軽く飲み会を持った。これで、8月31日(火)のセミナー本番が楽しみになった。



8月24日(火)  物事を客観的に見ることについて

 今日は朝から良く晴れて、起床時には肌寒かったが、出勤時には気温が上がってスーツの上着を着ているとじっとり汗ばむほどの陽気となった。
 最近ある本を読んでいて気づかされたことだが、何事につけ物事を客観的に見ることが大切である。自分の健康状態についても、昨年来の不調の原因が自律神経の乱れであるとすれば、体調の変化を記録してその好不調の波を確認しておけば、その日その時の自分自身の体調と上手く付き合っていくことができるのではないだろうか。そう考えて、今日からしばらく体調を記録することにした。
 一昨日、全国高校野球選手権で優勝し、昨日苫小牧市に凱旋した駒澤苫小牧校が、今日の昼過ぎ札幌に優勝報告のため訪れた。道庁前でセレモニーが行われ、マスコミ報道では700人が出迎えたそうだ。景気の悪い話ばかりが目立つ北海道で、久々に心が浮き立つような話題で、ともかくめでたいことである。


8月23日(月)  連続シンポジウム打合せ

 秋の気配が日増しに強くなり、今朝は軽装では寒いほどだったのでスーツに着替えて出勤した。これからしばらく夏の名残のような暖かい日もあるが、一雨ごとに秋が深まって行く。そして紅葉が散る頃には、長く厳しい冬がやってくるのだ。
 今週は、新聞記事を回覧する当番なので、いつもより早く8時過ぎに出勤し土日分を含めて各紙に掲載されている経済関係記事をコピーして抜粋を作成する。アテネオリンピックや全国高校野球選手権の記事に紙面の多くが割かれているとはいっても、経済関係の記事は常に紙面の多くを占めており、経済というものが世の中の動きのほとんど総てに関わっていることを改めて実感する。
 午後6時半から、連続シンポジウムの打合せに出席し、11月7日(日)に開催する第3回シンポジウムの内容や今後の進め方について話し合った。午後8時40分過ぎに打合せが終了し、9時5分JR札幌駅発の電車で帰路に着く。


8月22日(日)  駒大苫小牧 全国制覇!

 今日は、秋晴れで爽やかな一日だった。
 昼過ぎから甲子園で、第86回全国高校野球選手権の決勝が行われ、南北海道代表の駒大苫小牧と愛媛県代表の済美(さいび)の試合がスタートした。北海道代表のチームは、これまで全国高校野球選手権では比較的早いうちに敗退していたが、決勝まで行くのは初めてである。今日も決勝に進んだだけで奇跡的なことだと思っていたが、試合が進むうちに強力打線が爆発し、13対10で勝利をおさめ優勝してしまった。
 北海道新聞の号外を読むと、選手は地元苫小牧を中心とする道産子である。道産子チームでもやればできるということを、駒大苫小牧チームは見事に証明してくれた。一生の記憶に間違いなく残るであろう、大きな感激を味わった一日だった。


8月21日(土)  再び健康について考える

 今日と明日の2日間、新十津川町で地方自治土曜講座サマーセミナーが開催される。私も、地方自治土曜講座実行委員会のメンバーなのだが、日仏地方分権セミナーや連続シンポジウムの準備が錯綜しており、甚だ疲れを感じるので夜なべ談義を伴う1泊2日のセミナー参加は困難と考え、今回は参加を見送った。
 今まで、北海道自治体学会や地方自治土曜講座関係のフォーラム、セミナーなどには実行委員会の担当者として関わってきたが、日仏地方分権セミナーや連続シンポジウムとも重なってきて精神的にも負担になってきたので、今回は思い切って休んで良かったと思う。
 生き生きと暮らしていくためには、何と言っても心身共に健康であることが不可欠である。健康にはくれぐれも留意したい。しかしながら、われわれが日常どれだけ健康に留意しても限界はあるだろう。例えば、平成14年11月21日には、高円宮殿下(当時47歳)が心室細動で急逝しているし、長島茂雄氏も今年3月4日に脳梗塞で倒れてリハビリー中の状態である。前者は常に護衛がつき、もしものことがあれば最善の救急医療が受けられる立場だったし、後者は日ごろから健康には人一倍気を付けていた人だという。それでも、突然死や脳梗塞による後遺症を避けられないのだからどうしようもない。それでも、やはり健康管理に努めるより他はないだろう。


8月20日(金)  フォーラムin札幌の打ち合わせ

 台風15号が道南に接近し、札幌近郊でも夜半から風雨が強くなった。出勤時はやや激しい雨が降り、地面からの跳ね返りで膝から下が濡れる状態だった。札幌から函館へ向かう特急も、ダイヤが乱れることが予想されるとのことだった。この台風は、今日中に太平洋へ抜けるようだ。
 以前は、台風が北海道までくることは少なかったが、最近は地球温暖化の影響で台風が勢力を増しているせいか北海道までくるのが珍しいことではなくなった。大規模な気候変動が起きれば、人類の生存さえ脅かす事態となる。もしかすると、取り返しのつかない事態に向かって進んでいるかも知れないと思うと、どうも気持ちが良くない。
 午後6時半から、札幌市市民活動サポートセンター(エルプラザ2階)の会議コーナーで、来年度の北海道自治体学会フォーラムin札幌について、第1回目の打ち合わせを行う。来年度は北海道自治体学会の設立10周年なので、それを記念するに相応しいもにしたい。9月11日(土)午後6時から、10名くらいに声をかけて実行委員会結成に向けての顔合わせを行うことになった。今のところ全体像を描くには至っていないが、これから企画を練り上げて行くのが楽しみだ。


8月19日(木)  Uさん来訪

 最近は、あちらこちら調子が悪いのだが、昨夜からどうもお腹の調子が良くない。しかしながら、「日仏地方分権セミナー」や「北海道自治体学会フォーラムin女満別」関係の事務処理が次々と出てくるので、休んでいられる状態ではない。気持ちよく過ごすためには、何と言っても健康が第一だと改めて痛感する。
 今朝のニュースでは、アテネオリンピックの柔道や水泳競技で新たなメダル獲得があり、日本代表の予想以上の健闘が光っている。外資系の証券会社の中には、これで日本経済の成長率が高まるとの予測を発表するところまで出てきた。
 昼近くに、旭川市産業高度化センター(旭川市役所から出向中)のUさんが訪ねてきたので、大丸札幌店8階のイタリア料理店「ミア・アンジェラ」で昼食をいただく。この店に入ったのは3ヶ月ぶりだが、居酒屋チェーンのような呼び込みの声がうるさく落ち着かない雰囲気になってしまった。
 駒大苫小牧高校が、高校野球大会でベスト4に進出した。道内のチームがベスト4に進出するのは、昭和3年の北海中学以来とのことで、まずはめでたいことである。


8月18日(水)  知恵熱

 猛暑の時期が過ぎて涼しくなってきたので、少し頭が働くようになり、一週間くらい前からある分野の勉強に真剣に取り組んでいる。新しい分野の勉強を始めると、最初は本を読んでも頭の中にもやがかった感じでもどかしい思いをするものだが、今が正にその時期で、夜中に目覚めてアテネオリンピックの中継を聞きながらその分野について思いを巡らせている。そのせいか何となく熱っぽく、心臓の鼓動が高まったりする。これは、いわば「知恵熱」が出ている状態なのだろうか?
 夜中から朝にかけて、メールで8月31日(火)の日仏地方分権セミナーについて情報交換を行う。予想外に参加希望者が多いため、同時通訳用のレシーバーを追加することや、当日配付用の資料などについてメールで意見交換しながら準備を進める。セミナーの開催日が2週間後に迫って、準備不足が明らかになってきたためだ。さらに、千葉大学の大森先生が基調講演を行うため、Uさんの方でその機会に11月7日(日)の第3回連続シンポジウムについて打合せを行いたいので大森先生とアポイントを取ってほしいという依頼もあり、その連絡調整にも思いの外手間がかかる。
 仕事の方がせっぱ詰まってきているのだが、寝不足感が抜けないので、今日は早めに帰宅し休養に努める。



8月17日(火)  『年収300万円で暮らす経済学』

 本州ではまだ暑い日々が続いているようだが、北海道は一足早く夏が終わり、今朝は肌寒く感じるほどだった。日中は日が差して少し暑くなったが、それでも日差しは真夏のようにギラギラしておらず、「今年の夏も終わってしまったな。」と暑かった日々が懐かしく感じられる。
 9月12日(日)に『年収300万円で暮らす経済学』の著者である森永卓郎氏(UFJ総研主席研究員)が札幌ファクトリーで講演を行う。森永卓郎氏は植草一秀氏なき後、最も人気のある民間の経済コメンテーターである。特に、小泉構造改革によって急速に貧富の差が拡大し、大半の庶民は年収300万円の生活を余儀なくされるという前提に立った提言は、内心「そんなバカな。」と思いながらも妙に納得させられるところがあり、一度話をうかがってみたいと思っていたのだ。入場整理券を配布しているので、往復ハガキで応募することにした。それにしても、森永氏自身は、自分が言っていることをどれくらい信じているのだろうか?



8月16日(月)  アテネオリンピック〜甲子園

 午前2時半ころ目が覚め、そのまま4時くらいまでアテネオリンピックのサッカー日本−イタリア戦を観ていた。試合は観始めたときから1−3で負けており、ロスタイムに1点入れたものの時すでに遅く、2−3で敗退。パラグアイ戦に次いで2連敗となり、日本チームの決勝進出はなくなった。
 日中は、睡眠不足のため体調が良くなかった。やはり、睡眠不足は仕事の妨げになる。アテネオリンピックの観戦も、あまり遅い時間帯であれば体にこたえるので、ほどほどにしなければならない。
 オリンピックの陰に隠れて気が付かないでいたが、高校野球選手権で南北海道代表の駒大苫小牧が日大三校(西東京)に7−6で競り勝ち、ベスト8入りとなった。北海道のチームがベスト8入りするのは平成7年の旭川実業(北北海道)以来9年ぶりだそうだ。確かに、北海道代表のチームがベスト8まで勝ち残ったのは久しぶりのことだと思う。


8月15日(日)  終戦記念日

 今日は59回目の終戦記念日である。しかしながら戦争の記憶は年々希薄になり、街を歩いても終戦記念日を思い出させるような街頭活動も見られなくなった。現代の若者にとって、戦争はすでに祖父母の時代のことであり、実感を持って受け止めることはできないのではないだろうか。
 朝のテレビ番組に東京都の石原知事が出演しており、例によって言いたい放題の発言をしていたが、東京都青少年育成条例を厳しくした理由として、公立学校の3分の2のクラスでは生徒の私語をやめさせることができない状態で授業が進められていると言っていたことについては、確かにそうだろうと納得させられるものがあった。市内の某大学で講師を務めている知人の話しでは、講義中も学生が私語をやめないので嫌になるという。大学生でさえそのような状態なのだから、高校生以下が大人の言うことを聞かないのは当たり前である。
 本当は教育にこそ、政策資源を集中すべきなのだが、教育関係費は財政削減のあおりで真っ先に切り捨てられているのだから、この国の将来はいったいどうなってしまうのだろうと暗澹たる気分になる。



8月14日(土)  アテネオリンピック開幕

 今日からアテネオリンピックが開幕し、NHKでは午前2時40分から開会式の模様を中継していた。時差の関係で、アテネオリンピックの生中継は一部が深夜になるので、これから29日の閉幕までは睡眠不足の人が増えそうである。
 私も、NHKの中継を見ていたのだが、途中で何度もうつらうつらとして記憶が曖昧である。午前中のテレビでは、開会式の様子が各局で放映されていたので改めて見直すことができた。ギリシアは古くから文明が栄え、古代オリンピック発祥の地であることから、ギリシアの歴史を再現する大がかりなショーは実にドラマチックで、世界の人々が注目するオリンピックの開幕を記念するセレモニーとして相応しいものだった。

 昼過ぎから、ここしばらく気にかかっていたことについて本やインターネットで情報を集め考えを巡らせる。夕方になってようやく結論に達したので明日中に準備し、今月中に目処をつけることにした。


8月13日(金)  マリー・アングレーズさん

 今日は朝から小雨が降り、どんよりした天気で気温もあまり上がらず涼しいほどだった。冷夏だった昨年は、このような天気が続いていたように思う。
 8月31日(火)の日仏地方分権セミナーが終了した翌日、フランス人4人を半日観光に案内することになっている。当初は、北海道新聞社のパリ駐在員だった藤島さんが同行する予定だったのだが、それが難しくなったため誰か代わりの人を探すことになった。そこで、以前フランスに住んでいたことがあるIさんにメールで相談したところ、札幌市内でフランス語教室を開いているマリー・アングレーズさん(ニックネーム?)を紹介してくれた。
 ご本人は日本人らしいが、海外に飛び出すようなタイプの人は島国根性に囚われている並の日本人とは違ったところがあるようで、Iさんのメールにあったマリーさんのホームページを見ると、独自なものの見方・考え方がにじみ出ておりなかなか面白かった。



8月12日(木)  ビジネスカジュアルについて

 今週はお盆休みを取っている人が多く、通勤電車も空いている。いつもこれくらいの空き具合なら、通勤が楽になるだろうと思う。
 省エネで冷房の温度を上げている関係もあって、夏の間は軽装が奨励されている。確かに、暑い最中にネクタイを締めて上着を着込んでいては、見るからに暑苦しそうだ。しかしながら、ビジネスの場に相応しい軽装となると、明確な基準がないだけにかえって難しいところがある。中には、家の中でごろごろしているときのようなラフな格好をしている人もいるが、人前に出る格好としてそれで良いのだろうか。
 それでは、ビジネスカジュアルとはどのように着こなすべきなのか、興味深い課題である。取りあえず靴について考えてみるが、バスケットシューズやスニーカーというのはラフ過ぎるし、ひも付きのオクスフォードシューズでは窮屈な感じがするだろう。ひもなしのコインローファーやスウェード靴などが、ビジネスカジュアルには相応しいだろうと思う。
 明日から1週間、直属の上司が休暇に入ることが分かったため、急遽昼過ぎから年休を取得する。大丸藤井セントラルの地下1階にある喫茶店「アトリエ」で昼食をいただいたが、なかなか落ち着いた良い店だった。



8月11日(水)  I歯科〜喫茶「ターフェル」

 東京では37日間連続の真夏日で観測史上タイ記録とのことで、北海道もそれほどではないが暑い日が続いている。
 今日も、庁内や他県からの照会があってその対応に追われるが、左下6番の歯の詰め物が外れたので、行きつけのI歯科(東区)に電話をかけると午後4時15分から時間が空いていたので、午後2時半から年休を取ってI歯科へ。I歯科は、交通が不便な所にあり、地下鉄とバスを乗り継いでも札幌駅から小一時間かかるので、今日は時間調整も兼ねて歩いて行った。
 詰め物の方は、外れたものをそのまま付け直すだけで済み、30分程度で治療が終わったので、地下鉄環状通東駅の近くにある喫茶「ターフェル」へ。ここは、全国的にも珍しいバロック音楽の店だ。半地下の喫茶ルームには、絶えず幻想的なバロック音楽が流れている。店内装飾も時代離れした雰囲気があり、こうした店に行き合うと「喫茶店とは総合芸術である。」とつくづく思う。こうした店は、滅多にない。



8月10日(火)  アカシアの並木に吹く風

 今日も朝から強い日差しが照りつけたが、日中の気温は昨日までと比べて少し低くなった。私は、九州の福岡市に住んでいたことがあるのだが、北海道とは比べものにならないくらい暑いにもかかわらずそれほど暑さを気にすることなく過ごすことができたのは、エアコンが普及していたことによるところが大きいだろう。冬はマイナス20〜30度になる北海道において、建物の暖房が行き届いているために凍えることなく過ごせるのと同じことだ。暑さを無理に我慢して睡眠不足や夏バテになるくらいなら、適度にエアコンを使って酷暑の時期を乗り切ることは健康維持のために必要なことではないだろうか。
 昼休みに外に出ると、今日は久々に風が涼しい。日差しも心なしか秋の気配を帯びている。明治40年の秋に札幌を訪れた石川啄木は、「アカシアの並木にポプラに 秋の風 吹くがかなしと日記に残れり」と詠んでいる。暑い日が続いた今年の夏も間もなく終わり、秋風が吹く季節となる。「札幌は大なる田舎なり、美しき木立の都なり、アカシアの並木に秋風吹き候、水は冷たし、静かにして淋しく、しめやかなる恋の沢山ありそうな処なり」これは啄木がそのとき函館にいた宮崎郁雨にあてた手紙の一節だ。これから札幌の街が、最も詩情を帯びる時期となる。暑かった日々も、間もなく過去の記憶となる。

 帰宅途中、同僚のM氏とJR札幌駅構内にある「ごまそば一番」で晩酌セットをいただく。その後、大丸札幌店6階の靴コーナーで、バルマンのスウェード靴(ダークブラウン)を購入する。なかなか洒落た靴で気に入ったので、そのまま履いて帰った。


8月9日(月)  日仏地方分権セミナー実行委員会

 今日も気温が上がり、札幌では5年ぶりに6日連続の真夏日となった。夏は暑いのが当たり前だが、昨年が冷夏だったせいか今年は特に暑く感じられる。もっとも、こんな暑さは長くは続かず、8月下旬ともなればだんだん秋の気配が訪れてくるのだが・・・。
 昼休みにエルプラザに足を運び、8月20日(金)の夜、市民活動サポートセンターの会議コーナーを予約する。在札の北海道自治体学会会員に声をかけて、来年度の「北海道自治体学会フォーラムin札幌」について第1回目の打ち合わせを行うことにする。
 午後6時半から、北海道新聞社2階のC会議室で「日仏地方分権セミナー実行委員会」の打合せに出席する。8月31日(火)のセミナーについては、知事の出席がいまだにハッキリしないことを除けば着実に準備が進んでいるようだ。
 打合せ終了後、道新近くの居酒屋「みのや」で飲み会を開催する。午後9時半に散会し、9時50分JR札幌駅発の電車で帰路に着く。



8月8日(日)  サンマルク

 今日も真夏日となり、昼過ぎにはじっとしていても汗が滲み出す暑さとなった。
 午後2時過ぎに札幌に向い、午後3時過ぎに地下鉄幌平橋2番出口から少し歩いたところにあるカフェレストラン「サンマルク」でケーキセットをいただく。ここは、岡山市に本社があるレストランチェーンで、「ロイヤルホスト」に似た雰囲気である。
 冷房の利いた店の中でリフレッシュしながら、来年度の北海道自治体学会フォーラムin札幌のたたき台となる企画案を考え、1時間程度で書き上げることができた。今月中に実行委員会のメンバーを募って、打合せを持とうと思う。
 午後5時ころ店を出て、少し涼しくなった街を歩いてJR札幌駅まで引き返し、午後7時19分発の電車で帰路に着く。


8月7日(土)  北海道自治体学会運営委員会

 今日は午後2時から、北海道自治体学会の運営委員会があるため午前中は資料の準備に追われる。午後1時ころ札幌市市民活動サポートセンターに着き、資料を印刷し1階のコンビニで飲み物を用意したりしているうちに午後2時になり、会議コーナーで運営委員会がスタートする。
 11月6日(土)の北海道自治体学会フォーラムin女満別に関することがメインの議題だが、これは町役場を中心にしっかり取り組んでいるのでほぼ安心である。来年度の北海道自治体学会フォーラムの開催地については、北海道自治体学会設立10周年記念事業として札幌で開催することとなった。中村恵子さんから北海道自治体学会叢書として刊行した『これでいのかゴミ行政』の売上の一部93,303円が寄付されたので叢書基金に受け入れることとする。さらに、運営委員の合宿を富良野市で開催することとなり、高田敦子さんに会場を確保してもらうこととなった。
 午後5時ころ運営委員会が終了し、アスペンホテル1階のカフェレストランで来年度のフォーラムの進め方などについて話をする。午後6時過ぎに散会し、帰路につく。



8月6日(金)  北海道新幹線建設の経済効果

 北洋銀行の調査部から北海道新幹線(新青森・新函館間)建設の経済効果についての報告書が出され、昼前にその報告書が手に入ったのでさっそく読んでみる。「平成16年6月10日、与党の整備新幹線建設促進プロジェクトチームが、北海道新幹線の新青森〜新函館間など3路線の平成17年度同時着工を柱とする建設案を決定した。約10年後には北海道新幹線が暫定開業する見込みであるという。」という書き出して、新幹線建設による経済効果は4,901億円で就業誘発効果が延べ38,175人、さらに新函館駅の駅前開発による経済効果は363億円で、就業誘発効果が延べ2,803人になるとのことだ。公共事業が先細りする中、北海道新幹線は大きな投資が見込める事業として期待が高まっているようだ。
 今日も気温が上がり、昼過ぎからは職場にいても冷房の利きが悪く、座っていても汗ばむほどだった。終業後、職場の同僚と飲み会。今週は、3日(火)、4日(水)にも飲み会があり、私にしてはハイペースである。飲み会は一次会だけで終わったので午後8時14分JR札幌駅発の電車で帰路に着いたのだが、すっかり寝込んでJR江別駅まで乗り過ごしてしまった。8時40分にJR江別駅で降りて歩き始めたが、午後9時20分になってようやく自宅に帰りつくことができた。



8月5日(木)

 朝一番で、建設業関連データに関するチェックの依頼を受ける。公共投資の減少が本道経済に大きな影響を及ぼしているため、建設業の分析に関するニーズが高まっているが、データの出所まで追って行くと、建設業の実態を計数的に把握することは意外と難しいものだ。
 夕方からMOのデータをエクセルの表に分解する作業に取りかかり、冷房が切れて蒸し暑い中を午後8時まで悪戦苦闘したが、昨日、一昨日と学習会+飲み会で帰宅が遅くなり睡眠不足気味なので、途中で切り上げて帰路に着く。



8月4日(水)  地域会員交流会

 昨夜は帰宅が遅くなったものの、朝まで熟睡したのでスッキリと寝覚めることができた。
 午前中、職場にIさんから葉書が届いた。読んでみると、最近結婚して8月10日から大阪府茨木市に住むようになったとのことだ。「この度、私は、人生を共に歩いて行きたいと思う人に出会い、結婚して北海道を離れることになりましたが、どこに暮らしても、自分が自分らしくいられるよう、アンテナの感度を上げ、ゆっくりでもいいから、前を向いて歩いていられたらいいなと思っています。」という文面から、彼女の心境が伝わってきた。彼女については、たまたま昨夜の飲み会で話題になっていたのだが、翌日本人から葉書が届いたことにユングのいう「非因果律的共時性」(=意味のある偶然の一致)を感じた。
 午後6時18分JR札幌駅発の函館本線でJR平和駅へ向かう。6時27分に到着し、そこから徒歩7分程度のところにある北東白石まちづくりセンターへ。7時から、北海道自治体学会の地域会員交流会を開催する。話題提供者は札幌市企画課の本間課長で、テーマは「サマータイムと道州制」という大きなものだった。
 9時ころから、JR平和駅近くの居酒屋「エプロン母さん」(ちょっとあやふや)で懇親会を開催する。午後10半ころ、JR平和駅発の電車で帰路に着く。



8月3日(火)  DO!21例会

 全国的に記録的な猛暑が続く今年、本道も7月下旬から暑い日が続き、夜になっても寝苦しい状態が続いていたためすっかり寝不足になってしまったが、昨夜は久々に涼しかったので、明け方まで熟睡することができた。7時間以上熟睡したので寝不足のはずはないのだが、睡眠のリズムが変わったためか寝覚めてからもボーっとした状態が続いた。疲れが溜っているのかあるいは副交感神経が過敏になっているのか、とにかく布団に横になることさえできれば、すぐに寝込んでしまうのではないかと思うほどだった。
 午後6時からDO!21の例会があり、長谷正大さんが「コミュニティ・ビジネスについて」というテーマで話題提供を行う。午後8時に切り上げ、7名で「はねもん屋」へ。午後10時50分JR札幌駅発の電車で帰路に着く。



8月2日(月)

 出勤途中、京王プラザ前の交差点で信号待ちしていると、植物園方面から歩いてきたSさんと出会ったので近況をうかがった。彼女は、昨年から北海学園大学の2部に通学しており、ちょうど試験期間中でハードスケジュールだという。Sさんは、私よりも6歳くらい年長なので、衰えない勉学意欲は大したものだと感心させられる。
 午後7時過ぎに、野幌の国道12号線沿いにある理容プラージュで散髪する。理容業界も日増しに競争が激しくなってきているようで、JR野幌駅前に安い店が増えているが、値段の安さとサービスの良さを兼ね備えた店は少ない。この世界は、今後一気にチェーン化が進むのではないだろうか?
 7月下旬から暑い日が続いて夜になっても寝苦しい日が多かったが、今夜は久々に涼しい。日中は暑くてもカラリとしていて、朝晩は寒いほどに気温が下がるので夏は涼しいというのが北海道の夏の魅力だ。こうした魅力は、地球温暖化などで失われてほしくはないものだ。



8月1日(日)  屯田兵屋

 朝から曇天で気温はそれ程上がらないものの、カラッとしない一日だった。道東の中標津では記録的な豪雨があったとのことで、釧路北部と根室北部に大雨洪水警報が出ている。
 午後3時ころ、環状通りの喫茶店「パイン館」でアイスコーヒーをいただく。ここは、古くからある店で、アイスコーヒーも1杯330円(税込み)と安めだが落ち着いた雰囲気で、交通不便な場所にあるにもかかわらずいつも賑わっている。こうした店がだんだん減って行くのは、時代の流れとはいえ寂しい限りだ。
 午後5時ころ、江別市内の湯川公園を歩いていると、明治19年に建てられた「屯田兵屋」があった。今は公園になっている地域だが、当時はうっそうとした原始林が広がっていたはずである。湯川公園内に残されている森の中に入ると、じめじめとして蒸し暑く、夏の暑さだけを考えても「屯田兵屋」での暮らしは大変なものであったろうと思う。