日記:2004年9月
9月30日(木) 国民文化祭の経済効果
朝から、昨日依頼を受けた国民文化祭が北海道で開催された場合の経済効果の分析に取り組み、昼過ぎに仕上げることができた。最近、道内のシンクタンクが様々な分析事例を公表しているので、新しいテーマに取り組む場合でもかなり参考になる。経済効果の分析は、一つの経済モデルなのでどのような前提条件を置いたものか客観的に説明がつけばそれで良いのだが、いくら急いでいるからといって明らかに雑な推計では信用にかかわるのでノウハウの蓄積は欠かせない。
午後7時ころ、相談の相手方に推計結果を渡してようやく一段落ついたが、その間溜まった仕事を処理するため残業となる。秋の夜長は、ゆっくりもの思いにふけって過ごしたのだがその余裕が持てないのは残念なことだ。
9月29日(水) 連続シンポジウムに関する打ち合わせ
日本経済新聞のネットニュースを見ると、昨日開催された宮城県議会の代表質問において、浅野知事が「球団誘致の経済波及効果は127億円」と答弁したとのことだ。先週24日(金)の朝に宮城県庁の担当者から相談があって昨日答弁したのだから、かなり突貫作業だったことは間違いない。担当者の苦労が目に見えるようだ。
夕方になって国民文化祭の経済効果について計算してほしという依頼があり、それに取りかかることになった。最近は本業の方がフル稼働だが、急ぐとどうしても雑な部分が出てくるので避けたいところである。
午後6時半から、連続シンポジウムに関する打ち合わせに参加する。11月7日(日)の第3回シンポジウムについて内容や進め方を決めるとともに、第4回目以降の予定についても話し合った。特に、第5回目の内容は私が明後日の夜、慶應義塾大学経済学部の金子勝教授に「北海道経済」についてのテーマで講演を依頼し、引き受けていただけるかどうかにかかっているので、責任重大である。
9月28日(火) NY原油初の50ドル台
ニューヨークの原油先物相場は、ナイジェリアの政情不安などによる供給懸念から1バレル=50.02ドルをつけ、1983年の取引開始以来初めて50ドルの大台に乗せた。原油価格の高騰は輸入インフレにつながるおそれがあり、先行きが心配なことである。
今日は何故か他県からの問い合わせが多く、地域の産業構造を把握するための手法の確認や、経済波及効果の分析手法についてのアドバイスなど昼過ぎまで対応に追われる。その間、議会からの資料要求もあって、ようやく人心地付いたころには午後3時を過ぎていた。そうこうしているうちにアッという間に午後6時を回ってしまい、昨日に引き続いて残業となった。
9月27日(月) 素朴な琴
今朝もまた秋晴れで、抜けるような青空が広がった。秋晴れの空は夏に比べて澄んだ感じがするのだが、秋になると空気の透明度が高まるのだろうか?
毎年、この時期になると「素朴な琴」と題された八木重吉の詩を想い出す。秋になってこの詩を想い出す度に、秋の到来を実感するとともに、この詩が何と巧みに秋の美しさを表現したものかと感激を新たにする。
<素朴な琴>
この明るさの中へ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに堪えかね(て)
琴は静かに鳴りいだすだろう
仕事が溜まってきたので、当然の成り行きのように残業となる。これからしばらく、仕事中心の生活になりそうだ。
9月26日(日) 「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」
午前1時に目覚めて、3時ころまでテレビの深夜番組で香港映画「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」を観ていた。貧しい書生と佳人の恋、その障害となる悪者や妖怪、そしてそれを退治する道士の活躍が混然とした奇想天外なストーリー展開で、2時間がアッというまに過ぎてしまった。こうして夜更かししたため、午前中は寝たり起きたりして過ごす結果となった。
今日の道新には、上田札幌市長の奥さんが紹介されていた。今年になって、課長以上の職員の奥さんの親睦会(会員900人)を話し合って解散し、某社団法人の理事長も辞任したという。どちらもこれまで代々札幌市長の奥さんが務めてきたそうで、特に課長以上の職員の奥さんの親睦会については、いままでこんな組織が続いていたことが驚きだった。上田市長の奥さんとは、6月27日(日)の第2回連続シンポジウム終了後、懇親会の際に席が向い合わせだったのでお話しする機会があったが、長年生活クラブ生協の活動に関わってきたというだけあって正常な市民感覚を持った方だ。上田市長には、「車で送り迎えされるような生活をしていると、どこかで気持ちが変わってしまう」と忠告しているとのことだ。
日ごろの運動不足を解消するため、1時間近く早足で歩いてみる。秋風が心地よく、快適に歩くことができた。これから、通勤時も早足を取り入れてみようと思う。
9月25日(土) 『八百長経済大国日本の最後』
さわやかな秋晴れの一日だった。このように空が澄み渡った日は、どのように過ごしても気持ちが良いものだ。
久々にしっかりした経済理論の本を読もうと思ったが、実際に手に取ったのは『八百長経済大国日本の最後』(ベンジャミン・フルフォード著)だった。著者はアメリカの経済誌の日本駐在員で、日本経済を見る視点が面白い。著者は、日本の財政赤字はいずれ悪性インフレの引き金となり、日本経済の衰退をもたらすと主張している。国と地方を合わせた借金は、隠れ借金を含めば1,000兆円と言われている。それが14,000兆円と言われる個人資産を上回るようになれば、信用不安、金利上昇、悪性インフレと一気に進んでいくおそれがある。国と地方の借金は増え続ける一方なのだから、このままではいずれ著者の主張どおりになりかねない。この国は、いったいどうなってしまうのだろう?
9月24日(金) キャッシュカード
朝一番で、宮城県から照会のあった北海道日本ハムファイターズの経済効果に関する資料を整理して提供する。宮城県では、ライブドアと楽天が県営宮城球場を本拠地にしたいとの意向で、両社の社長が本日相次いで浅野知事と面談するということで、資料収集に大忙しとのことだ。
昼過ぎに北海道新聞社へ足を運び、日仏地方分権セミナーのキャッシュカードを受け取るとともに、S実行委員長(編集局長)に謝罪する。こうして手元から消えたキャッシュカードを受け取ると、私がキャッシュカードを紛失していたことは間違いなく事実なのだが、いつの間にキャッシュカードを紛失したのか見当が付かない。S実行委員長の話では、北洋銀行の道庁支店から通帳の名義人であるS実行委員長のお宅に電話があって分かったことなので、キャッシュコーナーでお金を下ろしたときに置いてきてしまったようだ。キャッシュカードが悪用された形跡はないので、その点だけは安心した。
今夜のオリックス戦で日本ハムファイターズが勝ち、プレーオフへの進出(ただし、ストで中止になった2試合の代替試合がない場合)が決定した。日本シリーズ進出のハードルは高いが、取りあえず可能性が残って良かった。
9月23日(木) 秋分の日〜道州制シンポジウム
午後1時半から、京王プラザホテルで開催された道州制シンポジウムに参加する。最初に、武部勤衆議院議員が「道州制北海道先行にのぞんで」というテーマで基調講演をした。とりとめのない話しの中で、武部議員の見解として示されたのは、「道州制を一番乗りで実現すれば、公共事業の北海道特例を10年くらい残すことができる。」、「開発局と道の公共事業を合わせれば1兆円を自由に使えるから、それで高速道路でも新幹線でもどんどん作れば良い。」といったもので、道州制を北海道に公共事業を持ってくる手段として考えていることが良く分かった。
後半のパネルディスカッションはパスして、札幌の街を歩いた。今日の札幌は良く晴れて気温も上がり、大勢の人々が秋の一日を満喫している。今日は午後5時ころでも夕日が眩しかったが、これからどんどん日没が早くなる。午後5時24分にJR札幌駅発の電車で帰路に着いたが、JR野幌駅に着いて駅舎を出ると既に夕闇が迫っていた。
9月22日(水) 国民体育大会の経済効果
先週は、ノルディックスキー大会の経済効果について計算したが、それが予想以上に好評で今度は国民体育大会の経済効果を計算してほしいとの依頼を受けた。ところが計算のスタートとなる数字の整理が予想以上の難物で、午後5時近くまでかかってようやく仕上げることができた。
計算結果を渡してホッと一息ついたところに、道新のYさんから電話があり、「日仏地方分権セミナーのキャッシュカードが落とし物として届いた」とのこと。キャッシュカードは通帳と一緒に持ち歩いており、通帳は手元にあったので、キャッシュカードを紛失したことに気がついていなかったのだが、どこかで置き忘れるか落としていたことに間違いない。自分自身気のつかないところで、注意力が散漫になっているのだろう。
9月21日(火)
本州では残暑が続いているようだが、今日の札幌は日中の最高気温が18度の予報で、どんよりと曇った重苦しい天気である。
知り合いのK課長が亡くなった。K課長とは、「メセナを考える小さな会」という集まりで知り合い、平成5年の晩秋に北陸の文化施設を視察する旅をしたことがある。そのときは、石川県の金沢市と中島町、富山県の利賀村と八尾町を訪ねた。利賀村では合掌造りの民宿に泊まって、いろりを囲みながら文化行政の将来を語り合ったことは忘れられない。
午後7時から、札幌斎場(豊平区平岸4条15丁目)で通夜が営まれた。午後8時前には帰路に着いたが、帰りの地下鉄や電車の中で人生のはかなさを繰り返し考えた。
9月20日(月) 敬老の日
午前6時20分に目覚める。今日は敬老の日で休みなのだが、体内時計が通常は平日である月曜日としてセットされているのだろうか?
本州では厳しい残暑が続き、熊本市では真夏日が100日を超えるなど、聞いただけでグッタリきそうだ。こちらは朝晩冷え込むようになり、逆に暑さが恋しくなって狸小路のニコーサウナで汗を流した。その後、時計台向かいのロイヤルホストでコーヒー(320円)をいただく。ここのコーヒーは、ドトールやスタバがないころは値段が安い上に飲み放題ということで感激したものだが、最近では特に美味しいと思わないし飲み放題も有り難くない。これは、私個人の好みの変化によるものだろうか?
暑いときには寒さが、寒いときには暑さが恋しくなるものだが、普通の人は渡り鳥のように越冬地と避暑地を往復して過ごすことはできないが、職場や家庭の事情にしばられないならそれは可能だろう。わが国の経済がメチャクチャにならず、自分自身の心身の状態が許せは、それくらいの自由は私にも手に届きそうだ。そう考えると、少し希望が持てるような気がしてきた。
9月19日(日) 『上司は思いつきでものを言う』
昨夜は、『上司は思いつきでものを言う』(橋本治著)を読んでいるうちに午前3時を過ぎてしまう。木曜日の夜から寝不足が続いているので、今日は睡眠不足の解消を図る日とする。
その間に、『上司は思いつきでものを言う』を読み終えた。上司の言うことが必ずしもしっかりとした裏付けがあるとは限らず、上司の権威を示すために言わずもがなの思いつきを口にすることが多いというのは、考えてみれば当たり前のことだが、そのメカニズムをキチンと整理して示されると、実に説得力がある。
この本の目的は、「思いつきでしかものを言わない上司をなんとかしよう」ということなのだが、その結論は今ひとつハッキリしない。ただ、「上司をバカにせず、しかも”上司はバカかも知れない”という可能性を考慮する」ことが大切だというのが筆者の主張のようだ。
9月18日(土) I歯科医院〜辰屋珈琲
朝10時から、I歯科医院(東区北23条東8丁目)で定期検診を受ける。いつもどおり、歯と歯茎のチェックと歯石除去を受ける。歯石除去は麻酔を使わずに行うので猛烈に痛いし、終わった後うがいをするとかなり血も出ているのだが、虫歯や歯周病を予防するため3ヶ月に1回のペースで受けている。
11時ころ定期検診が終わってから、北大の南側にある「辰屋珈琲」(北7西7)に足を運ぶ。この店は、レンガ張りの重厚な外観で洒落ているのだが、短い昼休みに行くような雰囲気ではなく、夜も遅くまではやっていないので職場から近いにもかかわらず足を運ぶ機会がなかった。店内に足を踏み入れると、マガジンラックにきちんと並べられた新聞や雑誌、上品な調度品、観葉植物、洒落たBGMと隅々まで配慮の行き届いており、すっかり気に入ってしまった。このような店が近くにあることに、これまで気がつかなかったのだから「灯台下暗し」とは良く言ったものである。
昨夜購入した『人口減少経済の新しい公式』を、夕方までかけて読了する。この本の中では、わが国全体で進む人口減少によって地域経済がどのような影響を受けるかについて詳細に書かれている。それによれば、北海道は労働力人口県民所得の減少、公共事業減少の影響など様々な点で、全国の中でも特に大きなマイナスの影響を受けることになっている。斬新かつ説得力のある内容なので、久々に要約を作ろうかと思う。
9月17日(金) 交感神経優勢?
昨夜は、終電で帰宅し午前2時近くに就寝したため、疲労感が抜けない。眠くはないのだが、自律神経の状態で言えば交感神経の働きが優勢と言った感じで、どうも気分がスッキリしない。これまでの経験から考えると、週明けはボーッとした感じで副交感神経が優勢、週末は逆に交感神経が優勢というのが自分のバイオリズムのようだ。
今日は一日中、北海道産業連関表の投入額推計に専念する。昼過ぎに一通り完成したが、内容の一部を訂正したりしているうちにどんどん時間が経ってしまう。その間に、某放送局から北海道と富山県の産業構造の違いに関する相談を受けて、比較対照するデータを作成したりしていたので、完成は週明けに持ち越すことになった。
明日から3連休なので、その間に読むつもりで『人口減少経済の新しい公式』(松谷明彦著)を購入する。著者は政策研究大学院大学の教授で、マクロ経済学の手法を使って来るべき人口減少社会のシュミレーションを行っている。早く読もうと思うが、寝不足のため集中力が続かないので、明日以降集注して読むことにする。
9月16日(木) 連続シンポジウムに関する打合せ〜DO!21
今朝は、この秋になって初めてストーブが恋しくなるほど冷え込んだが、昼近くには気温が上がり、じっとしていても汗ばむほどの陽気となった。
午後6時半から、連続シンポジウムに関する打合せに出席する。11月7日(日)の第3回シンポジウムについては、北大の宮脇先生、千葉大学の大森先生との打合せを終え、上田市長はともかく逢坂町長との連絡は比較的スムーズに進んでいるので、あとは当日までいかに集客を図るかである。第4回目も同じメンバーでやることが決まっているので、5回目以降の内容についても話し合ったが、ゲストとして慶應大学の金子先生、精神科医の香山リカさん、長野県の田中知事の3名が固まってきたので、2006年秋の第10回までの道筋が見えてきたようだ。
午後8時半過ぎに打合せが終わってから、「はねもん屋北4条店」に駆けつけ、DO!21の飲み会に出席する。今年3月にJR札幌駅北口再開発のため閉店し、その後予想外の経緯で再開が遅れている某居酒屋の経営者Oさんをお招きし、店の再開を願って激励した。
9月15日(水) ニセコ町の福村さん来訪
朝一番で、以前深川市の産業連関表を作りたいということで度々相談を受け、資料の提供などをしていた方が訪ねてきて、この度ようやく「深川市産業連関表」が完成し、環太平洋産業連関分析学会の学会誌に掲載されることになったとの報告を受けた。どのようなことでも、苦労して何かを作り上げれば苦労が多い分完成したときの喜びはひとしおである。少しはお役に立つことができたようなので、良かったと思う。
昼休みに日仏地方分権セミナーの通帳を確認すると、昨日付で道庁からの負担金が入金されていたので、北海道新聞社の山崎論説員(セミナー実行委員会の事務局長)に足を運んでもらい、資金繰りが付くまで支払いを待たせていた札幌グランドホテルやポールスターなど40万円近い支払いを済ませた。
夕方、ニセコ町の福村さんが来訪したので、預かっていた『わたしたちの町の憲法』19冊分の代金を支払う。できれば久しぶりに一杯やろうかと思っていたのだが、車で来て今日中にニセコ町に帰るということだったので飲み会はまた別の機会とする。
9月14日(火)
午前中一杯かかって、スポーツイベントの経済効果についての分析を仕上げ、昼過ぎに提供する。その間にも道東のN町から観光の経済効果について試算してみたいとの相談があり、それにも協力することになる。
夕刊の一面で、2001年6月に大阪教育大学付属池田小学校で児童8人を殺害した宅間守死刑囚(40歳)が死刑を執行されたことが報じられている。死刑判決が確定してから1年足らずでの執行は異例とのことだが、現行犯であり情状酌量の余地がまったくないことから考えれば、速やかな死刑執行は自然なことかも知れない。
栃木県小山市では、4歳と3歳の兄弟が同居先の住人によって殺害されるという事件も発生している。このように子どもを標的にした荒んだ事件が多いと、子どもを持つ親の不安が募ることだろう。
9月13日(月) 副交感神経の働きが優勢?
最近、毎日の体調をチェックしているのだが、月曜日はいつもボーッとした感じになる。自律神経のバランスで考えると、副交感神経の働きが優勢になるようだ。一週間のスタートがこの状態では、スタートダッシュがきかないのだが、自律神経の働きはコントロールできないので仕方がない。
週明け早々、ノルディックスキー世界選手権大会の経済効果に関する分析の依頼があり、今週水曜日までにお願いしたいとのことだったので、大急ぎで計算に取りかかる。数字自体は夕方には出来上がったものの、考え方の調整があり残業を余儀なくされた。その間、庁内や市町村からの相談もあって、週明け早々フル回転の一日となった。
9月12日(日) 森永卓郎氏のトークショー
午後1時から、札幌ファクトリーホール(北2東3)で開催された「北の家づくりトークショー」に出席する。講師は、経済アナリストの森永卓郎氏で、テーマは「年収300万円時代を生きる」である。森永氏のお話しは、「年収300万円」をキーワードとしていろいろな本に書いているのと同じことだが、語り口が明るいので聞いていて楽しい気持ちになる。
特に印象的だったのは、「自分が知っている超大金持ちは、誰もが不安感に囚われ生活が荒れているので、ぼちぼちで十分だと思う。」ということ。さらに、「今後は年金が大きく減少して、借家だと家賃を払うことが難しくなる。したがって、老後のことを考えれば、雨露を凌げる家を持っていた方が良い。」とも言っていたが、これは主催者へのリップサービスも入っていただろう。森永氏の予測では、2006年3月までにはデフレが終わって金利が上昇するので、短期固定金利の住宅ローンを借りている人はローンの支払額が激増するおそれがあるそうだ。
森永氏は『Bで生きる経済学』の中で、不動産については「2005年から2006年ころに最大の「買い場」が到来する可能性がきわめて高い」と書いている。それまでに、今後どこで過ごすか(例えば、南国の島に移住してそこで過ごすとか・・・。)も含めていろいろと考えてみたいと思う。
9月11日(土) 北海道自治体学会地域フォーラム打合せ
今朝は、ストーブを点けたいほどに冷え込んだ朝となったが、昼近くにはサマーシャツ一枚でも暑いと感じるほどの陽気となった。
今朝の新聞各紙では、昨日の4−6月GDP速報(改定値)の下方修正について評価が書かれている。景気減速の兆しであるとするものから、景気判断の基礎となる統計資料に問題があるとするものなど様々だが、いずれも推測の域を出ずハッキリしたことは誰にも分からないようだ。
昼過ぎに、地下鉄環状通東駅のそばにある理容店「ベック」で散髪。さらに、そこからすぐの所にある喫茶「ターフェル」へ。ここではいつも緑茶をいただくのだが、今日は初めて紅茶を注文してみた。メニューの一番最初にある「ダージリン」をいただいたが、香りが高くてとても美味しい。
午後6時から、札幌市市民活動サポートセンターの会議コーナーで、北海道自治体学会の地域フォーラムに関する打合せを行う。フォーラムの準備を進める上で、関係者の意見をどのように調整するかが問題になってくる。今回はこれまでに出された意見をメーリングリストに流して、運営委員会としてのコンセンサスづくりを図ることにした。
9月10日(金) 18号台風の被害
来週から議会が始まるため、今日は思い切って夏季休暇を取得する。
札幌の街を歩くと、街路樹や公園の木々が根元から倒れたり、太い枝が折れたりしたまま片付けられない状態だ。長い年月をかけて育ってきた木々が甚大な被害を受けている様子から、一昨日の18号台風による暴風がいかに凄まじいものであったかを実感させられる。
今朝は、今年4−6月期のGDP速報(改定値)が公表された。先月16日に公表された今年4−6月期のGDP速報が、年率1.7%の成長となり、それが景気の減速を示すものだったため、今朝発表の改定値では上方修正されると予想されていたのだが、逆に下方修正(年率1.4%)されたため景気に敏感な株式市場では東証平均が大きく下落している。今年に入ってから企業業績は絶好調で、ようやく景気回復かと思っていたら、またしても景気が失速しそうで何とも言えない疲労感を感じる。
9月9日(木) 安全安心の地域づくり
暴風が吹き荒れた昨日とはがらりと変わって、今朝はほとんど風もなく日の光が差す穏やかな朝となった。道路に倒れかかった街路樹だけは辛うじて片づけられているが、折れた枝がぶら下がった状態のまま放置されており、改めて昨日の暴風がいかに凄まじいものであったのかを実感させられる。今後は箱モノ行政ができなくなるので、それに代わって「安全安心な地域づくり」が政策課題としての重要性を増してくるだろう。
風という空気の流れは、時として凄まじい破壊力を発揮するものであるが、ひるがえって人間の心の状態を考えると、同様のことが言えるような気がする。すなわち、気分の流れは、時として破壊的に作用するということである。そして、多くの人はそのことを明確に意識していないように思う。気分の流れを完全にコントロールすることはできないが、歯止めを失って暴力的に作用しないようにせいぜい用心することが必要だろう。
お昼に、石狩支庁のYさんから誘いがあって、緑苑ビル地下1階の食堂で幕の内弁当をいただく。Yさんは、先週、黒松内町のブナの森自然学校で3日間の宿泊研修を受け、帰りにニセコ町のペンションに泊まって、ニセコ町役場の片山さん、福村さんとも町内の居酒屋で一杯やってきたそうだ。こうした気軽な付き合いの場を、どんどん増やして行きたいものだと思う。
9月8日(水) 最大瞬間風速50.2メートル!
今日は、台風18号の接近で道内は夜半から大荒れの天気である。通勤電車の乱れが予想されたので、午前7時に自宅を出てJR野幌駅に到着すると、大麻と森林公園の間で線路に樹木が倒れており復旧に時間がかかるとアナウンスされたので、JRバスで新札幌へ向う。7時20分から8時まで40分かかって新札幌に到着し、地下鉄東西線に乗って大通公園駅で降りたのが8時半過ぎ。そこから強風の中を走って、8時45分の始業時間にギリギリ間に合った。
今回の台風は、風が強く。午前11時20分には、札幌で観測史上最高となる最大瞬間風速50.2メートルを記録したとのことで、そのときは強風に煽られて様々なものが窓の外を飛び交っていた。昼休みに外へ出ると、太い街路樹が何本も倒れて道路をふさいでいた。これほどの強風は、私も初めての体験である。
道内では、7名が死亡し2名が行方不明となっている。北大のポプラ並木も50本のうち30本ほどが倒れたそうだ。道庁の前庭にも、なぎ倒された樹木が小山のように積もっている。
JRの復旧も遅れて通勤電車のほとんどが運休していたが、午後6時半ころJR札幌駅で様子を見ると、たまたま江別行きの臨時電車がホームに入っており、ほとんど待たされることもなく午後7時にJR野幌駅まで帰り着くことができた。
9月7日(火) 押田さん帰国
昨夜は蒸し暑かったが、朝方にかけて気温が下がり霧の立ちこめる朝となった。
今朝の北海道新聞に、8月31日(火)の日仏地方分権セミナーの内容が紹介されていた。当日は、会場を出たり入ったりで落ち着いて聴いていることができなかったが、新聞に紹介された各講師、パネリストの発言はよくまとめられていて、実際その場で同時通訳を聴くより分かりやすいのではないかと思うほどだった。
大型の台風18号の影響で、九州は暴風雨に見舞われているようだ。札幌も昼ころからどんよりとして、今にも雨が降り出しそうな天気になった。この台風は明日北海道に接近するそうで、台風が過ぎ去るまでは大荒れの天気になるかも知れない。
帰宅後、郵便物を見ると数年前にムササビの研究のため台湾に渡った押田龍夫さんから葉書が届いており、8月1日付けで帯広畜産大学畜産学科野生動物管理学研究室の助教授に就任したとのことだ。さっそくメールを送り、来札の折には立ち寄ってくれるようお願いした。
9月6日(月) ヤマト運輸ヒアリング調査
昼過ぎに職場を出て、狸小路6丁目のホテル・ドミーイン札幌1階のビッグママで昼食をいただく。ここは、学生会館や社員寮を運営する共立メンテナンスが経営するビジネスホテルで、共立メンテナンスのビジネスモデルが面白いと思ったので様子を見に行ったのである。ランチメニューは680円(税込み)で、サラダ及びドリンク食べ飲み放題が付いている。味付けの方は洗練されておらず学食風だが、居心地は悪くなく、店内はサラリーマンやOLでいっぱいだった。
午後2時から、大谷地流通センター内のヤマト運輸北海道支社で、夜間航空貨物便に関するヒアリング調査を行う。夜間航空貨物便が就航し、「関東超速宅急便」ができた結果、札幌市内で午後6時までに集荷した荷物は、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県なら翌日の午前中に配達されるということだ。物流業界の実情についてはピンとこない点が多いのだが、顧客ニーズを開拓するためにずいぶん工夫していることが良く分かり勉強になった。真面目に仕事に取り組んでいると、いろいろと勉強する機会が出てくる。考えようによっては、とてもラッキーなことだと思う。
9月5日(日) 日仏地方分権セミナーの伝票整理
大型の台風18号が沖縄に接近し、明日以降は西日本が暴風域に入るようだが、札幌近郊は今のところ台風の影響を受けることなく、秋晴れの一日となった。
そろそろ秋の装いを整えたくなったため、大丸札幌店6階のオーダーコーナーでシャツをオーダーする。様々な柄のワイシャツ生地の中から、青のチェックと水色のストライプの2着を選んだ。
午後2時半からエルプラザに足を運び、男女共同参画センター開設1周年記念イベントの一環として開かれたカフェコーナーで、ハーブティーをいただきながら日仏地方分権セミナーの伝票を整理する。伝票整理は自宅でもできるのだが、部屋に閉じこもって作業するのは気が滅入るので、エルプラザで作業させていただいた。途中、札幌市のWさんと北海道自治体学会設立10周年記念フォーラムについて意見交換することができた。
9月4日(土) ヘンリ・ライクロフトの私記
今日は、さわやかな秋晴れの一日となった。
久々に『ヘンリ・ライクロフトの私記』(ギッシング作)を読む。これは、ギッシングが19世紀末に晩年を迎えた文筆家(ヘンリ・ライクロフト)に仮託し、それまでの人生の記憶を織り交ぜながら日々の想いを綴ったエッセイ集であり、先日ふと思い出して読みたくなり購入したものである。
年金がもらえることになって、住み慣れたロンドンを引き払い、田舎に隠棲したヘンリ・ライクロフト氏とは対照的に、職場の周辺を歩いているとOBたちの姿を良くみかける。定年後になっても現職のときの延長のような生活をしているOBの姿をみると、ハッピー・リタイアメントというイメージは一切なく、一生組織に縛り付けられている感じで寂しくはないかと思うのだが、おそらくそうした方々は、組織から完全に離れてしまうことの方が寂しいのだろう。
最近読んだ本に、「アメリカでは大学卒業後がむしゃらに働いて、45歳以前にアーリー・リタイアメントを実現することがホワイトカラーの目標になっています。」と書いてあった。ここでいう「リタイア」とは「経済的独立」を指すもので、経済的に独立することができれば、それまでの仕事を続けるのも辞めるのも自由になり、職場に縛り付けられることなく本当に自分がやりたいことをして過ごすことができるということである。こうした考え方は、今後わが国でも広がっていくのではないかと思う。
9月3日(金) 香山リカさんのトークセッション
先月からあることの勉強に一生懸命取り組んでいたが、その成果を生かすために最近2週間をかけてようやく条件整備を仕上げることができた。勉強を手がけ始めたのは平成6年の今ころだから、条件整備が済むまでに10年かかったことになる。来週から、その成果を試して行きたい。
午後7時から、エルプラザで開催されたトークセッションに出席する。連続シンポジウムの講師として名前が挙がっている精神科医の香山リカさんが講師だったので、どのようなお話しをされる方か聴いてみようと思ったのだ。300人収容のホールが満席で、4階の別室でビデオを通して聴くことになったが、2つの部屋が満員で全体では500〜600人は来ていたようだ。第1部の講演を1時間だけ聴いて帰宅したのだが、「肩書きや地位や収入だけでなく、それ以外のものに自分の価値を置かなければならない。」という主張が心に残ったので、そこだけはしっかりメモした。ご本人の承諾が得られれば、来年は連続シンポジウムの講師としてお招きすることになるはずである。
9月2日(木) My夏休み
日仏地方分権セミナーが終了し、第3回定例議会も近づいてくるため夏季休暇を取得する。とは言っても、日仏地方分権セミナーの会計を担当しているため、その処理に時間を使うことになる。まず、北海道NPOサポートセンターへ足を運び、セミナー資料の印刷代を安くしてもらうため、団体会員の申込書を提出する。次に、北海道新聞社に足を運びYさんに63万円余りの立替代金をお渡しし、さらに札幌市役所のIさんの所へ足を運び、接遇用の飲み物代を精算する。これら一連の精算が終わるころには、正午近くになっていた。
気が付くと、初秋の日差しに照らされた札幌の街は絵のように美しい。街路樹の梢を揺らす秋風に吹かれながら桑園まで歩き、札幌市立病院の向かいにあるアイリッシュパブ「ブライアンブルー」でフィッシュ&チップスをいただく。これはフレンチフライポテトを添えたタラのフライに酢をかけ、ケチャップを付けていただくもので、想像される通りの味である。
午後3時半から、蠍座で「コールドマウンテン」を観る。南北戦争を舞台として、戦争の残虐、出会いと別れなどが巧みに織り交ぜられてハラハラドキドキのストーリーとなっている。
午後6時に映画が終わり、夕闇が迫る中を帰路に付く。
9月1日(水)
昨日は台風16号のため大荒れの天気だったが、今日は台風一過の好天となった。
今日は日仏地方分権セミナーの講師を務めたフランス人4人を観光案内したのだが、Iさんから紹介してもらったマリーさん(札幌市内でフランス語教室を開いている方)に同行してもらった。大倉山〜北大構内(ゲストハウスでランチ)〜大通公園〜時計台とまわり、午後1時半にそこで見送ったそうだ。札幌の街が一番美しい季節にフランスの客人に心づくしの観光案内をすることができて、とても良かったと思う。マリーさんは大活躍だったそうで、接遇を担当した道新の山崎論説員から過分なる感謝の言葉をいただき、少しばかり誇らしい思いがした。
仕事が立て込んできているのだが、今日はノー残業デーのため残業はせず、午後6時半ころ職場を出た。既に外は薄暗く、秋が深まってきていることを感じさせられた。