12月31日(日)
特に何をすることもなく、休養して過ごした一日だった。
昼過ぎに、注文しておいた御節料理が届いた。今回は、福井市の料亭「一乃松」特性のもので、名物の「サバの棒鮨」も付いている。
午前1時半から、「朝まで生テレビ!恒例元旦スペシャル 激論“北朝鮮”
“激変する世界”」を見る。ここ3年間、新年はこの番組を見ながら朝まで過ごしている。今年は、12月30日に死刑が執行されたばかりのフセイン・元イラク大統領の話題に始まり、イラク情勢と、北朝鮮の金正日による支配がいつまで続くのかが討論の中心となったが、結局のところ誰もハッキリとした見通しを語らぬままに、お互いの考え方を否定しあうといった展開になった。
12月30日(土) 「火の馬」
午前10時55分から蠍座で、ロシア映画「火の馬」を見る。カルパチアに住む牧畜の民であるイワンが主人公で、彼の幼少時代から死んで葬られるまでの生活を描いた作品である。民族衣装や音楽、踊りなどは東欧から中央の牧畜の民に共通したものであり、そうした生活の様子は興味深く見ることができた。しかしながら、ストーリーの方はイワンの父は金貸しとの喧嘩、そしてイワン本人は妻の不倫相手との喧嘩で、どちらも相手に斧で切り殺されるというもので、その荒々しさには馴染めないものを感じる。ここらへんは、殺生が生活の一部である牧畜の民と日本人との感覚の違いだろうか。
ヨドバシカメラで、ファンケルのサプリメント「コエンザイムQ10(90日分)」を購入する。使用期限が明後日に迫っている5千円分のクーポン券を使い切るためにちょうど良い商品を探したのだが、意外と見当たらず、思いもよらないものを買うことになった。期限のある商品券というのは、どうにも使いにくいものだ。
12月29日(金) 「記憶の棘(とげ)」
今日から年末年始の休みである。例年だと、年末年始の休みの間に進めておきたい仕事を抱えていて、何かと気ぜわしいが、今年はせいぜい「バリアフリー新法」の勉強をしておこうと思うくらいで、それほど気ぜわしいことはなくゆっくりした気分を味わうことができそうだ。
昼過ぎに札幌に出て、午後2時30分から、蠍座で「記憶の棘(とげ)」を見る。それほど見たい作品ではなかったが、年内にあと3作見れば映画鑑賞券などが当たる抽選に応募できるため、取りあえず見ておくことにした。「蠍座通信」によれば、この作品は「批評家スジからはあんまりかんばしい評価を得られなかったようである。」とのことだが、私の印象でもあまりかんばしい作品ではなかった。
12月28日(木) 御用納め
昨日の雨で溶けた雪が、今朝は凍り付いてツルツル路面となった。スケートリンクの上を歩くような状態で、JR野幌駅まではバスに乗って出勤した。
今日は御用納めで、年内の仕事は今日で終わりである。午後2時から大掃除が始まると、後は一気に御用納めモードとなった。
終業後は「ポレール」(北3西2)で課の有志による飲み会があった。最近は、この手の飲み会には欠かさず参加しているのだが、今年はこれまで飲み会が続き、体調に不安を感じるため欠席した。
12月27日(水) 散髪
今日は朝から雨が降り、久々に傘を差して出勤した。昨日までの寒気で凍り付いた歩道の表面が溶けて滑りやすく、JR野幌駅に向かう途中、足を滑らせて危うく仰向けに倒れるところだった。
お昼休みに、坂田三吉の伝記を読む。坂田三吉は伝説の棋士であるが、将棋には滅法強いものの、無学で字も読めず常識外れの野蛮な人物というイメージは小説や映画の世界で作られたものだという。実際の坂田三吉は、人情味に溢れた魅力的な人物だったようだ。
途中、理髪店に立ち寄った。毎年、年末年始の休みの最中に散髪しているが、今年は一足早く、年末年始の休暇気分を味わいたかったので、早めに散髪したわけである。おかげで、とてもサッパリした。
12月26日(火) クーポン券
今年も残る日数は数える程となった。仕事の方も明後日には御用納めとなり、昼過ぎからは大掃除もあるため落ち着いて仕事をできるのは明日一日である。年内に不要な資料などは片付けてしまいたいので、今日は昼休みも短縮して仕事に取り組んだ。おかげで、雑然と溜まっていた資料なども随分片づいてきれいになったが、そのまま残業しているうちに午後8時半を過ぎてしまった。
それでも、午後9時前には職場を出て、ヨドバシカメラに立ち寄った。今年の秋にノートパソコンを購入したとき、5千円のクーポン券が付いていた。使用期限が明後日までなので、何とか使い切ろうと考え、ヨドバシカメラに足を運び、クーポンを使い切るのにちょうど良い商品を探したが、なかなか見つからない。ただ、目覚まし時計や置時計、壁掛け時計が電波式のものが増え、時刻が正確なのでこれらの中から選びたいと思ったが、商品数が多すぎて一つに決めかねた。年内にもう一度足を運んで、決めることにする。
12月25日(月) 名古屋のSさん
先週22日(金)の北海道新聞朝刊に掲載された記事は、その後全紙に取り上げられ、テレビでも全国放送されたそうだ。午前11時ころまでかけて事案を整理し、部長まで報告した。
帰宅途中、大丸百貨店の地下1階に立ち寄り、名古屋のSさんにお歳暮を贈る。名古屋のSさんは20年来の知人で、毎年お歳暮を贈ってくれるので私もお返しを贈っている。彼と出会った経緯は上手く表現できないのだが、あのような付き合いが今日まで続くとは思わなかった。
12月24日(日) カラマーゾフの兄弟
午前11時半過ぎに、喫茶店「岳」で「AERA(アエラ)」を読んでいると、昨年末にNHKテレビで見た在日の声楽家、田月仙(チョン・ウォルソン)さんが紹介されており、その中で、今月16日に自伝『海峡のアリア』が出版されたことが掲載されていた。
昼過ぎに札幌の三省堂書店で探すと、既に店頭に並んでいたので早速購入する。
午後2時10分から、蠍座で「カラマーゾフの兄弟」を見る。昨日は午後2時過ぎに蠍座に着いたところ満員で入れなかったため、今日は午後1時半過ぎに着いて開場を待った。今日も満員で、補助椅子を入れてビッシリ入場したものの、今日も会場に入れなかった人がいたようだ。
作品そのものは、原作をベースにしていることは間違いないのだが、放蕩な父親フィヨードル、激情家の長男ドミトリー、皮肉な無神論者の次男イワン、純粋で信仰心厚い三男アレクセイという人物表現だけに終始した感じで、原作そのものを読めば感じられる微妙な内心の表現や文学的香気といったものは感じることができなかった。以前、「シアターキノ」でトルストイの原作による「復活」を見たことがあるが、これも原作の味わいが少しも感じられない作品だった。ロシア文学作品の微妙な味わいを、映画で表現することは、簡単なことではないのだろう。
帰りの電車の中から帰宅後まで、『海峡のアリア』を一気に読む。昨年末のテレビ番組で印象深く見た映像が、そのまま本になっているのでとても分かりやすかった。大日本帝国による朝鮮の植民地支配、在日という生き方を選ばざるを得なかった人々、帰国事業と帰国者を見舞った悲劇、そして未だに果たされぬ南北の統一・・・。著者の田月仙さんは、私よりは2歳しか年長ではないのだが、彼女がこれまで乗り越えてきたものがあまりにも大きいため、とても同じ時代を生きてきた人物とは思えないほどだ。何だかすごい人がいるものだと、感心してしまった。
12月23日(土)
久しぶりにドストエフスキーの作品が読みたくなり、午前中に『罪と罰』を拾い読みした。ドストエフスキーの作品に登場する人物は、極端な虚栄や爆発的な感情表現など、どこかバランスの欠如した人物が多いが、それらの要素は自分自身や身近な人々の中にも容易に観察できるものであり、今から100年以上前のロシアを舞台にしていながら、現代になっても変わらない人間の姿が実に巧みに表現されていることに改めて感心する。
午後2時過ぎに、「カラマーゾフの兄弟」を見るため蠍座に足を運ぶ。上映時間223分という長大な作品なので、あまり見る人もいないのではないかと思っていたが、意外なことに超満員で、補助椅子を目一杯運び入れても到底追いつかない様子だったので、今日のところは諦めて明日は早めに足を運ぶことにした。
午後5時過ぎに、大丸百貨店で、以前から注文していたクリスマス料理を受け取る。鶏の丸焼きと、オードブル、そしてケーキだ。鶏の丸焼きは、「みんたる」に差し入れようと思って、店の前まで持っていったのだが、店内は何やら大勢人が集まって、店内に立ち入ることができない様子だったので、そのまま引き返した。
12月22日(金) グループ忘年会
北海道新聞の朝刊に、地下鉄琴似駅の構内で発生した車いす利用者の転倒死亡事故が大きく掲載された。これは今月8日に発生した事故で、地下鉄琴似駅の地上から地下に降りて、改札口に向けて車いすを方向転換しようとしたところ、エレベーターの出入口近くの段差に車輪を取られて転倒したものである。ショッキングな事故であったため、事実関係を確認し、施設整備の基準に照らし合わせて適合状況を確認した。一通り調べたところでは、法的な基準はクリアーしているものの、エレベーターの出入口付近に段差があり、死亡事故が発生したという事実は重く受け止めなけらばならない。
午後5時45分から、「ホテル エルム サッポロ」で開催された職場グループの忘年会に出席する。2階の掘りごたつ式の個室は広々として居心地が良く、料理もまあまあで、なかなか良い会場だった。
午後8時ころ散会して、タクシーでススキノに向かい、スナックSで二次会となる。午後10時過ぎに散会し、タクシーでJR札幌駅に着いたが、岩見沢方面の電車が間引き運転になっているようだったので、地下鉄で新さっぽろ駅まで行き、そこからタクシーに乗って帰宅した。タクシー運転手の話では、JR野幌駅付近の踏切で人身事故があり、電車の運行が止まっているとのこと。地下鉄新さっぽろ駅からのタクシーで帰宅して正解だった。
12月21日(木)
今年も残すところ10日となり、年末も押し迫った感じになってきた。卒論時期のせいか、大学関係からの入り組んだ質問が多く、回答の作成に時間を取られている。特に厄介なのは、質問の趣旨が判然としないものがかなりあることで、このような質問では回答もバラバラになってしまい、上手く整理することができないのではないかと心配になる。
特に、K大学工学部建築学科のH研究室からの質問には手を焼いていたが、何とか昼過ぎには回答を仕上げて、午後3時前に電子メールで回答を送信することができた。論文が仕上がったら、梗概を送ってくれるとのことだが、どのような内容にまとまるのだろうか。
12月20日(水) 白石先生を囲んで飲み会
先週から今週にかけて飲み会が続いている。先週は3回、今週は2回。そのうち今日が、最後から2回目の飲み会だ。
午後6時半から、「ポレール」で開催された浅井学園大学の白石教授を囲む飲み会に出席する。総勢8名が参加し、にぎやかな飲み会となった。「ポレール」は、2千円(税込み)でまあまあの料理が付き、2時間飲み放題という安さである。私の知る限り、コストパフォーマンスの点では、札幌市内で一番ではないだろうか。午後9時ころまで歓談し、JR札幌駅へ向かう途中でめいめい分かれて帰路に着いた。
12月19日(火)
今日は、鼻づまりによる息苦しさのため、朝6時前に目覚めた。休日であれば、暖かくして寝込むところだが、今のところ熱はなく休むほどではないため、とりあえず出勤することにする。
プロバイダの複数メールサービスを使って、北海道型福祉研究会のメールアドレスを作成する。これをボラナビや宣伝チラシになどに掲載して、来年2月4日(日)に開催する「北海道型福祉を考えるセミナー」の参加者を募集することになる。
昼過ぎに、「DO!21」の例会に関して、講師の候補を紹介してほしいという依頼があった。いつもなら、「この人のお話しを是非聞きたい!」という人の名前や顔が一人や二人は思い浮かぶのだが、今年はサッパリ思い浮かばない。現実に足を踏まえつつ、高邁な理想を追い求めて前進している人の姿が、どうも見えにくくなっている。以前、地域のまちおこしグループにいたような元気の良い人たちは、いったいどこに行ってしまったのだろう?
12月18日(月)
12月7日(木)にインフルエンザの予防接種を受け、その後接種箇所が腫れて一週間くらい辛い思いをしたにもかかわらず、普通の風邪には予防効果がないと見えて昨夜から風邪気味で鼻から喉の入口がいがらい感じである。今週は飲み会が続くので、無理をして風邪を悪化させたくないと思う。
帰宅後、NHKスペシャル「認知症そのときあなたは(2)」を見る。この番組の中では、本別町の介護劇が紹介されていたほか、認知症介護の切り札として「小規模多機能」が紹介されていた。しかしながら、きめ細かなサービスの供給を実現するためには当然のことながらお金がかかる。十分な介護報酬の裏付けがなければ、「小規模多機能」が広がって行くことは相当難しいだろう。
12月17日(日) 「健軍くらしささえ愛工房」
今日も気温が低くて外出する気になれず、ほぼ閉じこもって過ごした一日だった。NHKの「日本人の生活時間」によれば、北海道はテレビを見て過ごす時間が最も長い地域だそうだが、寒さが厳しいため家に閉じこもりがちになるのがその原因だろう。
午後9時過ぎから、NHKスペシャル「認知症…そのとき、あなたは(1)」を見る。この番組に、今年8月に熊本市でお会いした「健軍暮らしささえ愛工房」の川原所長が出ていた。認知症のお年寄りをフォローするために、所長以下スタッフが徹底的に討論を行っている。その成果として、発症後3年を経て完全に人間性を失ってしまったような認知症のお年寄りが、次第に周囲ととけ込み家庭への一時帰宅も実現するようになった。その場面テレビで見ているうちに、炎天下の熊本市に「健軍くらしささえ愛工房」を訪ねたことが、懐かしく思い出された。
12月16日(土) マンション入居説明会
今日は、午前10時から、札幌プリンスホテル・国際館パミール6階の「大雪」で開催されるDグラフォート札幌ステーションタワーの入居説明会に出席するため、午前8時半過ぎに自宅を出た。説明会では、引越しや火災保険の関係、入居後受けられるサービスなどを聞くことができた。特に、フロントサービスはホテル並みで、かなり便利そうだ。
午後2時50分から、蠍座でソ連映画「惑星ソラリス」を見る。宇宙物ではあるが、単なる宇宙サスペンスとは違って、全体的に陰鬱な雰囲気の中に「人間とは何か?」を問いかけるようなストーリーである。165分と長い作品だったせいもあり、見終わってドッと疲れが出た。
12月15日(金) 職場の忘年会
ここしばらく雪が降らないため、札幌市内は街角にほとんど積雪がなくなった。このまま雪が降らないと、ホワイトクリスマスではなくなるかも知れない。
午後6時半から、中華料理「宋苑(そうえん)」で開催された忘年会に出席する。5〜6名が欠席したようだが、それでも48名の出席者があり、宴会コーナーはビッシリとなった。こうなると、会話の声がどんどん高くなり、隣の人と話すものやっとという状態になる。参加人数が50人近くなると会場の選択肢が狭くなり、大抵はホテルに落ち着くのはつまらないと思っていたが、ホテルの宴会場は比較的広いので騒然たる状態にはならない。今後、宴会をセットするときは考慮したいと思った。
二次会に、「ケーズタイム」で開催された二次会に出席する。午後11時50分に店を出て、JR札幌駅に向かい終電に乗って帰宅した。
12月14日(木)
今日は再び気温が下がったが、昨日の暖気で融雪が進み、札幌市内は本当に雪が少なくなった。
午後4時に、札幌紀伊國屋書店に足を運び、2月23日(金)〜25日(日)の3日間、2階のイベントスペースで開催するパネル展について打合せを行った。商業施設を無料で使わせてもらうため、かなり遠慮する部分があったのだが、ただ単に場所を使わせてくれるだけではなく、PRにも協力してもらえるようなのでとてもありがたい。特に、原稿データを提供すればB2版のポスターを印刷してくれるというフォローには感激した。
12月13日(水)
今日は一時的に寒気が緩んで、道路に水溜まりができる状態だった。日中はコートや手袋なしでも凍えないほどで、これくらい暖かいと外を歩いていても快適である。
岩見沢農業高校の生徒たちが栽培したシクラメンやポインセチアなどを売っていたので、売れ残った鉢花を購入する。一鉢2百円と、破格の安値である。厳密に原価計算すれば、コスト的にはとても引き合わないだろう。普通の花屋では、3倍はするのではないだろうか。
帰宅途中、蠍座で「マッチポイント」を見る。映画館の館内が混雑していると、落ち着いて見ていられない気がするが、平日の夜は空いているので落ち着いて見ることができる。作品の方は、イギリスの身分社会を背景にしたもので、何ともやり切れない気分にさせられた。
12月12日(火) DO!21忘年会
今日も、寒い一日となった。昨夜は、就寝時間が午前2時になり、寝不足で冴えない頭を働かせて、これまで溜まっていた調査物の処理に取りかかる。
午後6時半から、「ベジカフェ まーくる」(南1西6)で開催された「DO!21」の忘年会に出席する。ここは、野菜のソムリエ「吉川雅子」さんが開いた店で、開店前後の様子を取材したHBCのテレビ番組をDVD録画で見たあと、野菜をタップリ使った料理を存分にいただいた。
この店は、野菜料理を出すだけでなく、道産の食料品をいろいろと置いている。私は、函館の製菓会社がサロマ産のカボチャを使って作った乾パンとカニ煎餅を購入した。
通常の閉店時間は午後9時半のようだが、それよりも長居して午後10時ころ散会し、帰路に着いた。
12月11日(月) 北海道型福祉研究会
午前11時前に職場を出て、エルプラザへ向かい、3階ホール前でパネル展の準備をする。これは、午後1時から、エルプラザホールで開催された地域福祉セミナー「どうする福祉改革!」に併せて開催したもので、設営が終わったころには、11時35分過ぎになっていた。
エルプラザ地下1階の「高田屋 北8条店」で食事を済ませ、正午からパネル展にアテンドする。午後1時から地域福祉セミナーがはじまり、前宮城県知事の浅野史郎氏が基調講演を行う。午後2時15分から15分間の休憩時間となったが、このとき参加者の多くがパネル展の会場に来て資料を持って行ってくれた。
午後6時から、北海道自治会館で開催された「北海道型福祉研究会」に出席し、「障害者自立支援法」に関する報告を受ける。午後7時過ぎに自治会館を出て、タクシーで「ノイ・ガーデンコート」(狸小路7丁目)へ向かい、午後7時半からは忘年会となる。豚肉を中心とする肉料理と、ビール、ワイン、キルシュバッサー(チェリーブランデー)をいただく。最後に、シュトーレンをいただきながらコーヒーを飲んだ。シュトーレンは、ドイツのクリスマス菓子で、本場のシュトーレンをいただく機会ができて、とても満足だった。
12月10日(日)
今日も寒い一日となり、昼過ぎに喫茶「岳」に足を運んだ以外は、ほぼ閉じこもって過ごした。
午後9時から、NHKテレビで「ワーキングプアU」を見る。一生懸命働いても、経済的に困窮している人々の実例が取り上げられており、その中には北海道内陸部の農村に住む23歳の女性が紹介されていた。この女性はデザインが得意で、高校卒業後は専門学校に進んでゲームソフトの会社に就職するつもりだったのだが、卒業直前に父親が病気(うつ病)のため失業し、年間120万円の学費が工面できなくなったため、地元に残って町の臨時職員として学校給食の調理員になったということである。現在は、給食業務が外注されたため、受託先の会社に雇われる形となり、月収は7万円。同じ仕事をする妹の収入と合わせて、ようやく父親と3人の家計を賄っているという。彼女なりに収入を上げようと努力して、調理師の免許も取ったのだが、それでも時給が10円上がっただけとのことだ。
お金があるだけでは幸せになることはできないが、経済的に余りにも切迫した状態では、心のゆとりを失ってしまい、将来への夢や希望が萎縮してしまうのではないだろうか。北海道がフロンティアとして、本州では叶えられない夢や希望が実現する場所であってほしいと思うのだが、実際にはそのような機会を提供する場になっていないのは残念なことだ。
12月9日(土)
一時期、映画館から足が遠のいていたのだが、最近再び足を運ぶ頻度が高まっている。
今日は、午後3時35分から蠍座で、ソ連映画「誓いの休暇」、午後7時25分から韓国映画「グエルム 漢江(ハンガン)の怪物」を見た。
「誓いの休暇」は、第二次世界大戦の最中、たまたま敵戦車を2台破壊した19歳の通信兵が、褒美として6日間の帰郷を許される。故郷の村までは片道二日間、二日間を実家で過ごし、二日間かけて戦場に引き返すという日程だ。ところが、戦時中のことであるから、実家までの道中はスムーズにいかない。おまけに、この好青年は道中次々と人助けをしているうちに、6日間の休暇はどんどん残り少なくなっていく・・・。表現の自由が圧殺されていたと思われるソ連において、このようなヒューマニズムに溢れ、ユーモアとペーソスが盛り込まれた傑作が生まれていたことに驚きを感じた。
「グエルム 漢江(ハンガン)の怪物」については、面白いことは面白いが、怪物があまりにもグロテスクで、そのうちに悪夢に出てきそうだ。
12月8日(金)
今年は雪が降るのが遅かった割には気温が上がらず雪の降る日が多く、雪が深く降り積もった街角はすっかり真冬の様相である。例年だと、10月末から11月早々に初雪が降っても、その後は根雪にならずホワイトクリスマスにならない年もあるが、今年はこのまま行けばホワイトクリスマスを迎えることになりそうだ。
おかげで、最近は昼休みに外に出ることも少なくなり、1階にオープンしたドトールコーヒーのフードメニューを順番に試している。ドトールコーヒーのフードメニューは案外多く、毎日一種類ずつ試しても、1ヶ月間くらいかかるということである。
帰宅後、昨日のインフルエンザ接種箇所が気になって腕まくりをして見ると、注射した場所を中心に赤く腫上がっている。まるで、柔らかい部分を蚊に刺された跡のようだ。ホームページで検索すると、インフルエンザの予防接種は、10〜20%の割合で副作用が出るとのことだが、私もその内の一人になるようだ。
12月7日(木) インフルエンザ予防接種
朝一番で、マンションの駐車場等についての希望に関する調書を郵送する。今後、車をどうするか迷ったが、駐車場は申し込まないことにした。JR札幌駅に隣接する立地条件なので、公共交通機関の利用環境も抜群であり、車を持っていてもあまり使うことがないのではないかと思う。それでも、自転車置き場くらいは確保しておきたいと考え、そちらの方だけは申し込んだ。
午後1時から、道庁診療所でインフルエンザの予防接種を受ける。これまでインフルエンザの予防接種を受けたことはないのだが、今年は3月中旬にインフルエンザにかかり、14日(火)から16日(木)まで寝込むという経験をしたので、予防接種を受けることにした。
午後2時半から、札幌エルプラザで、12月11日(月)に3階のホール前で開催するパネル展について打合せを行う。ホール前のスペースを、正式には「ホワイエ」と呼ぶことが初めて分かった。
当面の仕事を年内に片付けるための目処を付けるため、午後8時過ぎまで残業となった。
12月6日(水) 「ホテル エルム サッポロ」
昼休みに、「ホテル エルム サッポロ」(北1西7)に足を運び、職場のグループの忘年会を予約する。ここは、警察共済の宿泊施設で、以前は古びた建物だったが、最近大幅にリニューアルした結果、コンパクトながら洒落た雰囲気のホテルになった。「じゃらん」や「ホット ペッパー」にも載っていないので、比較的穴場だと思う。
年明けの2月23日(金)〜25日(日)の3日間、紀伊國屋書店札幌本店2階のイベントスペースでパネル展を開催するため、レンタル業者からパネルボードのレンタル料の見積もりを取った。定価では一枚当たり4千5百円で、特に高いとは思わないのだが、枚数が15枚になるので、運搬費と消費税を加えると7万7千円余りとなり、安くはない価格が示された。
今日はノー残業デーなので、午後6時前には職場を出て帰路に着いた。
12月5日(火) 釧路町遠矢団地
釧路町に町営遠矢団地を見に行くことにした。ここは、町が町営団地の中に整備した複合型の福祉施設を、地元のNPO法人(ゆめのき)が運営している。今年8月にスタートしたばかりだが、私が熊本で見てきた「健軍くらしささえ愛工房」の町営版であり、今後本道各地で展開可能な取組としては、むしろこちらの方が余程身近で興味深い。
釧路町に電話で確認したところ、毎週火曜日が視察対応の日とのことであり、年内であれば、12日、19日、26日の3日間を残すのみである。札幌から向かうと、釧路市までが遠い上に、さらに釧路町の遠矢までは公共交通機関のアクセスが極端に悪い。それでも、朝6時台に出発すれば、午後1時から2時半過ぎまで現地を視察する時間が取れそうなので、明日以降、現地と連絡調整したい。
午後9時過ぎに職場を出て、帰路に着いた。
12月4日(月)
朝10時に、紀伊國屋書店札幌本店に足を運び、I店長とイベントスペースの使用について相談する。アッサリとOKが出たが、後は、パネル展示用のボードをどのように用意するかという問題が残っている。それも何とかなりそうなので、来年2月には、紀伊國屋書店札幌本店2階のイベントスペースで、パネル展を開催することになりそうだ。
帰宅途中、蠍座に立ち寄り午後6時から「ユナイテッド93」を見る。2001年9月11日にアメリカ同時多発テロの際、ニューヨークの世界貿易センタービルに突っ込んだ2機と、ペンタゴンに突っ込んだ1機の他に、ピッツバーグの郊外に墜落した1機があった。それが、「ユナイテッド航空93便」である。国会議事堂またはホワイトハウスを攻撃目標としていたとされるユナイテッド93が目的を達成しなかったのは、乗客たちによる勇敢な抵抗があったものと推測される。この作品は、その様子を映像化したものだが、何とも印象に残る作品に仕上がっている。
12月3日(日)
今日は真冬日となり、本当に寒い一日だった。
昼過ぎに、近所の喫茶店「岳」に出かけると、20台後半と思しき女性二人と、同年代の白人男生がレッスンをしている。白人男性は日本語がほとんどできないが、どちらが生徒なのか分からない様子で、お互いに早口言葉の練習をしたりしている。それはそれで良いのだが、他の客がいることに全く無頓着で、狭い喫茶ルーム内に響き渡るような大声をあげるので、他の客は帰ってしまった。私も、我慢しきれなくなって早々に退散した。
夜のテレビ番組で、国民健康保険の問題が取り上げられていた。国民健康保険の保険料を滞納して健康保険証を取り上げられ、病院にかかることができない人が増えているそうだ。人口構成の高齢化が急速に進む中、膨張する保健・福祉・医療に係る経費を押さえ込もうとしているのだから、どうしても社会保障制度からはじき出される人が出てくる。この問題を解決するためには、例え国民健康保険の保険料を支払えなくても、医療だけはきちんと保障するという国民のコンセンサスが形成されることが不可欠だ。
12月2日(土)
午後1時から、北大クラーク会館大講堂で開催された、北大公共政策大学院シンポジウムに出席する。道州制がテーマとなっていたが、東京大学名誉教授の西尾勝氏の基調講演では、「現在国会で論議されている道州制特区法案は、道州制の名に値しない。」とのことで、最初から一刀両断にされていた。
午後3時15分から、蠍座で「ストライキ」と「戦艦ポチョムキン」を見る。1925年のソ連映画で、セルゲイ・セルゲイ・M・エイゼンシュテイン監督の作品である。「戦艦ポチョムキン」は、ロシア革命の端緒となった水平の反乱を取り上げた伝説的な作品である。特に有名なオデッサの階段の場面は、無抵抗な市民に対する弾圧の残虐さを巧みに表現している。伝説的な名作と呼ばれる作品も、実際に見ると表現の稚拙さを感じて失望することがあるが、「戦艦ポチョムキン」は期待を裏切らない作品だった。
12月1日(金)
今日から12月。言うまでもなく、今年最後の月である。一年も残すところ一ヶ月を切ると、本当にアッと言う間に年末年始を迎えるものだ。数年前に一時期本当に体調が悪かったので、何とか無事に一年が過ぎそうなことが嬉しく思われる。人間はいつ最後を迎えるか分からない。ついこの瞬間にも、心室細動を起こすかも知れないし、帰宅途中交通事故に遭うかも知れないのだ。
午前中、紀伊国屋書店の札幌本店に電話をして、2階のオープンスペースでパネル展を開催させてもらえないか交渉する。思いの外簡単にOKが出て、来週4日(月)に打合せに行くことになった。
今日は毎月1日の「映画の日」なので、蠍座で「ユナイテッド93」を見ようかと思っていたのだが、帰宅時間の直前になって足止めを食ったため上映開始に間に合わず諦める結果となった。