日記:2006年7月
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7月31日(月)

 7月も今日で終わりである。今日も朝から天気が良く、気温がぐんぐん上がった。
 今月は、13日(木)に北海道戦没者追悼式があったが、2週間前のことにも関わらず2ヶ月くらい前のことのように思われる。この間、ヒアリングのためにNPOや企業を訪問したり、26日(水)の夕方には、大通り8丁目の「さっぽろビアガーデン」で飲んだりと記憶に残るようなことが多かったため、長い時間を経たように感じるのかも知れない。
 今日は、8月9日(水)のバリアフリー情報発信ワーキンググループの資料作成に集中的に取り組み、イメージに近い資料ができるまで推敲を重ねているうちに午後9時まで残業となった。午後10時を過ぎる残業だと、帰宅後、食事や入浴をすると就寝時間は午前0時を回ってしまう。9時までなら、いつもより少しだけ就寝時間が早くなる程度で済むので、それほど睡眠不足にはならない感じだ。


7月30日(日)

 今日は朝からよく晴れて、夏らしく暑い一日となった。
 本州では、東北を除いて梅雨明けとなり、海や川辺に行楽客が繰り出した結果、全国各地で水の事故が相次いだ。事故に遭遇した人々も、まさか自分が行楽先で事故に遭うとは思っていなかったに違いない。こうした事故のニュースを聞くと、「一寸先は闇」という気がする。
 夕方、札幌に出かけ三省堂書店でバリアフリー情報が掲載されたマップ類を探すと、昭文社から『街の達人 でか字 札幌便利情報地図』、『街の達人 札幌市詳細図』、『マップルマガジン 温泉&宿 北海道』の3冊を見つけたのでさっそく購入する。
 さらに、『「団塊」退職で変わる経済 伸びるビジネス』(日本総合研究所著)を併せて購入する。この本は、人口動態の推計からこれからの10年間を予測したものである。結論だけ見ると、2010年前半までは景気の拡大が続き、その後は低迷期に突入するという。とても水準が高く、興味深い本である。


7月29日(土)

 先週末は、23日(日)のシンポジウムに精神的なエネルギーのほとんどを費やし、終わった後はグッタリして魂の抜け殻のような状態になってしまった。今週末は、丸々2日間をのんびりと過ごすことができるのだから、これほど幸せなことはない。大いにリフレッシュに努めることにする。
 今朝の北海道新聞に、次のような記事が載っていた。

 道債、国の許可必要に 総務新指標 借金依存全国2位

 総務省は二十八日、本年度導入した財政指標「実質公債費比率」の算定で道が19・9%となり、地方債発行に国の許可が必要な起債許可団体となったと発表した。国が示した警戒ラインの18%以上となったためで、国から起債発行に対し“しばり”を受けることになる。都道府県では長野の20・2%に次いで借金依存度が高い。地方分権の一環で自治体の資金調達の自主性を高めるため、本年度から地方債発行は原則自由化されたが、道は財政悪化で分権の恩恵を受けられないことになる。

 北海道債は、既に信用の低下から東京都債などより高い利率を付けてようやく金融機関に引き受けてもらっている状態であり、発行額も制限されている。今回、総務省からこのような結果が報告されたことで、北海道債の発行条件はさらに厳しくなるだろう。ゼロ金利が解除となり、これから金利が上がる可能性が高いだけに、今後の財政運営は一層困難になることが懸念される。


7月28日(金)

 今日は朝からよく晴れて、夏らしい一日となった。昨夜は、遅くに帰宅してから入浴したりしているうちに夜更かししてしまい、午前4時過ぎから2時間程度しか熟睡していない。その上、気温が上がっても冷房がほとんど入らないため、ボーッとして頭が冴えないままに過ごした。
 休暇や研修で人が少ないのだが、執務室内の机等の移動が必要になり、午後3時からはその作業をしているうちに時間が過ぎてしまった。それでも、午後4時ころには一連の作業が終わり、一息吐くことができた。
 明日からの2日間は、北海道自治体学会や連続シンポジウムなどの用務もなく、骨休めができる。来週は、2日(水)の午後から熊本へ行くためどうしても仕事にしわ寄せがくるし、週末は熊本県八代市の情報化担当者と会ってお話しをうかがうなど慌ただしくなるので、せいぜい休養に努めたいと思う。
 今日の、北海道新聞(夕刊)に気になる記事が載っていた。

 4−6月失業率 道内突出5・4% 有効求人倍率も悪化

 総務省が二十八日発表した労働力調査によると、六月の完全失業率(季節調整値)は4・2%で前月比0・2ポイント悪化した。四−六月平均の地域別完全失業率(原数値)では北海道は前年同期比0・4ポイント上昇の5・4%と突出して悪化。道内の景気回復の足踏み感が強いことが示された。同日、厚生労働省が発表した六月の有効求人倍率でも、全国で道内だけが悪化している。  (中 略)
 一方、厚労省が発表した六月の有効求人倍率(季節調整値)は1・08倍で、前月を0・01ポイント上回った。正社員有効求人倍率は0・58倍と前年同月から0・05ポイント改善。しかし道内は前月比を0・02ポイント下回る0・62倍と悪化した。全国10地区で悪化は道内のみ。

 本道の景気は、「ジャンボジェット機の後輪」と言われている。それは、景気が回復するときは全国に遅れ、景気が悪化するときは全国に先立って悪化するからである。今回の雇用情勢の悪化は、本道が全国的な景気回復の動きから取り残されていることを意味しているのだろうか?それとも、全国に先立って景気の悪化が始まっていることを意味しているのだろうか?


7月27日(木)  UHB〜NPO法人手と手

 午前10時に、「北海道文化放送(UHB)」(北1西14)に足を運び、毎週木曜日の午後9時54分から放送しているテレビ番組「石井ちゃんとゆく!」の番組スタッフからお話しをうかがう。この番組のYディレクターは流石に番組の制作者だけあって、視聴者の心を如何に掴むかという点に特化した発想や、演劇人のような豊かな表現方法は私が日ごろ付き合っている人とはまるで違っていて、実に面白かった。
 お昼には、中村屋旅館で、明日から海外旅行へ出かけるSさんの壮行昼食会を行う。明日の昼過ぎに、千歳空港からの直行便で上海へ向かい、そこから乗り換えてフランクフルト空港には現地時間で翌朝5時に到着し、ドイツ(ロマンチック街道)、スイス(インターラーケン)、フランス(パリ)と回って、帰りの上海では半日観光してから帰国するそうだ。
 午後1時半には、「NPO法人手と手」の事務所(豊平区豊平7条8丁目)に足を運ぶ。
 このNPO法人は、雪祭りのときに障がい者の外出支援ボランティアを行っているが、障がい者が外出の際に一番困るのはトイレであるとの観点から障がい者が使いやすいトイレの情報(写真がたくさん!)をたくさん集めており、今後はそれをどのように整理して発信するかが最大の課題となっているそうだ。そうしたお話しだけでなく、このNPO法人の事務所は古民家を改造した喫茶店を併設し、様々な人が出入りして交流する場となっており、実に楽しかった。
 今日は、仕事の日にしては愉快に日中を過ごしたが、夕方からは残業モードに入り、午後11時23分の電車で帰路に着いた。


7月26日(水)  さっぽろビアガーデン

 昨夜は帰宅が遅くなったため、朝6時過ぎに入浴してさっぱりしてから出勤した。
 昼間は、調査物の回答に追われたりしたが、それ以外はヒアリング先とアポイントを取ったりしているうちに時間が過ぎてしまう。
 午後6時から、「さっぽろビアガーデン」(大通り西8丁目)で開催された職場の飲み会に出席する。暑い夏の夕方、大通り公園のビアガーデンでいただくビールは、いかにも美味しそうな感じがするが、出されるビールは普段飲むものと特に変わるわけがない。仮設のテーブル、チェアセットは快適さに欠けるし、つまみ類もとんでもなく高い。しかも、日が落ちると急に寒くなったり、雨が降り出したりするので、屋内で飲む方がよほど快適である。それでも、夏の一夜、大通り公園の空の下でビールを飲んで過ごした一時は、後になると楽しい思い出として心に蘇ってくるものである。
 夏至のころは午後7時半でも明るかったが、夏至から1ヶ月以上経って日没の時間は確実に早くなっており、午後7時半ころには辺りは暗くなっていた。屋外でのビアガーデンは、日が落ちると急に寒くなって長居できないものだが、今日は日が落ちてからもそれほど寒くならず、散会したのは午後9時半過ぎになってからである。その後は、ひどく酔っていて夜の帳の中を半ば夢うつつの状態で帰路に着いた(途中、居眠りしながら歩いていて日生北門館ビルの壁に頭からぶつかって目から火花が飛んだほどだ。危なかった。)。


7月25日(火)  緑の木陰に佇む「倫敦館」

 午前10時から、株式会社NTTドコモ北海道(北1西14)でヒアリング調査を行う。2階の洒落た応接室に通され、そこで社会貢献の担当者からお話しをうかがうことができた。その後、株式会社クルーズ(北4西12)に移動し、ここでもヒアリング調査を行う。ここは、道内の宿泊施設の情報をまとめた『宿泊北海道』を発行している会社で、毎年内容を更新するために、とても苦労しているそうだ。それでも、今朝訪問した2社とも前向きなお話しをうかがうことができて、今後の展開に希望が持てるように感じた。
 お昼には、植物園の西側にある喫茶店「倫敦館」(北4西11)でランチをいただいた。この店は東側が植物園のある一角で、南側はミニ大通りに面しており、緑の木陰にひっそりと佇む雰囲気がある。この店にいたのはわずか30分程度だが、大いにリフレッシュすることができた。自然の木々が作り出す緑には、抜群のリフレッシュ効果があることを実感させられた。
 昼過ぎから、これまで処理し切れなかったアンケート調査票の入力作業の仕上げに取りかかる。何とか入力作業を仕上げることができたので、今後は集計・分析作業に取りかかることにする。



7月24日(月)

 朝一番で、「健軍くらしささえ愛工房」と熊本県庁に電話でアポイントを取り、3日(木)の午前中に両方訪ねることにする。さらに八代市役所に電話したところ、何と!担当者が3日〜6日(日)の日程で来道するとのこと。4日(金)は札幌市内で夜中まで研修とのことだったが、5日(土)は予定が空いているとのことで、5日(土)に札幌市内で八代市の担当者と会って、情報技術を活用したバリアフリーマップの作成についてお話しをうかがうことになった。
 昼過ぎから、NPO法人千種の里(東区北23東13)に足を運ぶ。ここは、6〜7人のボランティアを活用して、バリアフリー情報の収集・発信を行っている。厚別区役所に、東京都町田市の「まちだ みんなのトイレ」の厚別区版に取り組むことについて提案して採用され、これからボランティアを活用して情報収集を始めるとのことだ。
 来週は熊本へ行くため2日(水)は午後、4日(金)は午前に年休、3日(木)は丸一日休暇を取得する。丸2日間が潰れるため、今日は溜まっている一気に片付ける必要がありエンドレスの残業を覚悟する。ここのところずっと行っていたヒアリング調査の結果を整理し、会議用にコンパクトにまとめる作業に熱中しているうちに午後11時を回ってしまった。
 さらに、明日は余裕を持ってヒアリング調査に臨むことができるよう関係資料を作成し、最終電車で帰路に着いた。


7月23日(日)

 午前9時に自宅を出発し、JR札幌駅前のANAツアーデスクに足を運ぶ。ところが、日祝は窓口が休みのため、電話で予約を進める。結局、8月2日(水)午後2時10分に千歳空港発のANA796便で福岡空港に向かい、その日は熊本市内のホテルに泊まる。
 翌日3日(木)は、「健軍くらしささえ愛工房」を訪ね、さらに八代市に足を伸ばしてバリアフリーマップの作成についてお話しをうかがってから、福岡に向かい、JR博多駅近くのホテルに泊まる。
 4日(金)は、早朝8時のフライトで千歳に向かい、10時15分に千歳空港到着後、昼過ぎからは職場に出ることにする。
 紀伊国屋書店2階のイノダコーヒーでカフェオレをいただいて一息吐いてから、札幌クリスチャンセンターへ。11時からは、会場の設営などで慌ただしくしているうちにアッと言う間に午後1時となり、シンポジウムがスタートする。
 今回は、通算11回続いたシンポジウムが最終回のため、簡単な立食パーティー形式を取り、100名程度の参加者で歓談の後、中心となった人々の労をねぎらう一連のセレモニーを経て午後4時に終了する。
 その後、午後5時からKKR札幌で関係者だけの慰労会を開催する。3年間近く続いたシンポジウムであるが、最終回を終えて見るとアッと言う間のことだった。午後7時過ぎに散会となり、寄り道することもなく帰路に着いた。


7月22日(土)

 明日は朝から慌ただしいので、今日はじっくり骨休めをすることにする。
 夕方になって、JR札幌駅前のANAツアーデスクに足を運び、ANAスカイホリデー九州シティプランの予約をする。ところが、羽田−熊本間のちょうど良い便が取れない上に、乗り継ぎ便は今の時期だと片道8,500円の追加になることが分かったため、今回は予約を見合わせ、改めてプランを考えることにする。
 帰宅後、冷静になって考えてみると、千歳−福岡間の直行便を利用すれば、問題をクリアーできるかも知れないことに気づく。明日、改めてANAスカイホリーデーの予約を取ることにする。


7月21日(金)

 今日は久々にさわやかに晴れ渡った天気となった。昼休みは、大通公園まで足を伸ばした。久々の好天に誘われて出てきた人も多いと思うが、交差点などは雑踏している。天気が悪いと、モノやサービスの売れ行きに影響するのではないだろうか。
 月末に熊本へ行くことにした。熊本市の「健軍くらしささえ愛工房」を視察するためである。これは、熊本県営健軍団地の改修に合わせて福祉スペースを整備し、それをNPO法人に貸与して、高齢者、障害者、子どもそれぞれを対象とする福祉サービスを提供している。とかく必要最小限のものに止められがちな福祉サービスをきめ細かく徹底して提供している点で、注目すべき取組である。
 早速、職場内のJTB支店でツアーの予約をしようとしたが、思うような商品の設定がなく、明日以降に見送ることにした。


7月20日(木)

 今日も相変わらず薄曇りで、スッキリとした晴れ間が見られない。気温があまり上がらない上に、風も吹いているので暑さを感じることのない一日だった。
 昼過ぎに、某社へ足を運び、バリアフリー情報の収集発信について打合せを行う。この会社(といっても、社長以外に社員はいない様子)は、バリアフリーマップを毎年3万部作って無料で配布している。利益が出ないどころか、手間を考えると経営的にはマイナスではないかと思うが、本人は現役を退いてもライフワークとして発行を続けたいとのこと。一見するとパッとしない(失礼!)マップだが、作成している本人から直にお話しをうかがった後で改めて見ると、とても素晴らしいマップのように思えるから不思議だ。
 これまで溜まった仕事を整理しているうちに、午後10時を過ぎてしまった。電車のダイヤも乱れており、JR札幌駅を出発したのは11時。帰宅したときは日付が替わっていた。
 今日の日経ネットニュースに、次の記事が掲載されていた。

「日本、貧困層の割合が最も高い国の1つ」OECD報告
 経済協力開発機構(OECD)は20日、日本の経済政策に対する提言をまとめた対日経済審査報告を発表した。「日本は貧困層の割合が最も高い国の一つになった」と経済格差の拡大に懸念を表明、企業が非正社員より正社員を増やしやすくする政策を打ち出すべきだと見解を示した。(中略)
 経済格差の問題では、所得の不平等度を示す指標「ジニ係数」がOECD加盟30カ国の平均を上回る水準まで上昇し、相対的貧困率は米国に次ぐ2番目の高さになったと指摘。格差拡大の要因として高齢化やパートなどの非正社員の増加を挙げ、「正社員と非正社員という労働市場の二極化傾向が固定化する恐れがある」と警告した。

 わが国には「総中流意識」という言葉があり、総人口の8割は自分が「中流」だと思っているという。最近になって所得格差が拡大しているかも知れないが、それでもまだ所得格差が小さい国だと思っていた。しかしながらそれは、単なる思い込みに過ぎないかも知れない。わが国が向かっている方向に、また一つ暗い陰を感じざるを得ない。


7月19日(水)

 今日も朝からどんより曇って、いつ雨が降ってもおかしくないと思える空模様の一日だった。気温がそれ程上がらないためしのぎやすかったが、これで気温が高ければ蒸し暑くてやり切れなかっただろう。
 本州では活発な梅雨前線の影響で記録的豪雨が降って土石流や土砂崩れが相次ぎ、長野、山梨、岐阜、京都、岡山など7府県で計3人が死亡、計16人が行方不明となっている。そうした地域に比べれば、少しくらい天気が悪くても文句は言えないだろうが・・・。
 昨夜は遅くまで残業したため完全に寝不足である。今日は、ノー残業デーなので、午後5時半過ぎに職場を出て、同僚のKさん、Fさんと3人で「天壇」に足を運ぶ。今日はあっさりと、午後7時半前に散会して帰路に着いた。


7月18日(火)

 今日も、昨日に引き続いて天気が悪く、朝から雨降り。昼過ぎには雷雨となった。
 雷雨の中を外勤し、TOTOのショールーム(北1東7)へ足を運ぶ。足を運んだ一番の狙いは外れたが、TOTOに勤めて20年余りになるというKさんから転勤事情などをうかがうことができたことは勉強になった。TOTOは、北九州市に本社を置く全国的な企業であり、転勤も全国的だ。私の職場では、札幌以外の勤務地に異動することを嫌がる人が多いのだが、TOTOのように札幌から大阪とか、秋田から札幌といった異動が当たり前で、海外勤務も少なくないという場合、北九州市や東京から離れたくないという心情にはならないのかも知れない。
 もう一つ興味深くうかがったのは、TOTO全体で人減らしを進めており、働いている人も正社員が少なくなり、その分派遣社員が増えているということである。こうしたことは、TOTOに限らずわが国全体で進行していることであり、このままで行けば正社員と非正社員の生涯賃金や待遇の差が、無視できない大きな問題として噴出することになるだろう。
 連休明け早々、午後11時過ぎまで残業となり、11時25分にJR札幌駅発の電車で帰路に着いた。


7月17日(月)  海の日

 本州では日本海側で、梅雨前線の影響で大雨の被害が出ているようだ。その影響か本道も天気が悪く、昼過ぎからは雷雨となった。いつもの月曜日であれば、ブルーマンデーと言いながらも職場で過ごすのだが、今日は「海の日」で休み。しかも、大荒れの天気で外出もままならないので、ほとんど外出することもなく、閉じこもって過ごした一日だった。
 夜、Yさんから電話があった。思いがけない電話で驚いたが、最近認証されたNPO法人の活動に対する補助金申請の相談だった。北海道NPOサポートセンターのニュースレターを見ると、補助金情報が満載だが、対象となる分野は福祉と環境が中心だ。相談を受けたNPO法人の活動分野から考えると、広い意味での「まちづくり」に対する助成が一番合っていると思うのだが、それだと幅広すぎるため何か特徴を出さないと助成対象となる確率は低いだろう。
 ともあれ、NPO活動が盛んになるのは良いことだ。できる限り手助けしようと思う。私自身、JR札幌駅北口のマンションを購入しようと思ったのは、札幌市における市民活動の拠点であるエルプラザに隣接しているからである。西側の低層階を選んだのも、いずれ自分が特定のNPO活動に進んだときに、活動拠点として最適だと判断したからである。そのマンションも、ようやく最上階まで立ち上がって来年3月下旬に入居が開始となる。これからの時間は、アッと言う間に過ぎることだろう。


7月16日(日)

 昼過ぎに札幌へ車を走らせる。途中「ツルハドラッグ元町店」に立ち寄ると、介護用品コーナーが設置されていた。並んでいる商品は、車いす、杖などである。そうした介護用品がどれだけ売れているのか私には見当も付かないが、わが国全体で急速に人口の高齢化が進む今日、介護用品のニーズは確実に高まっているだろうし、今後もニーズは高まり続けることだろう。かってのようにはモノが売れないとは言っても、時代の要請に合ったモノやサービスは確実に売れるだろうと思う。
 ドラッグストアーと言えば、私は「マツモトキヨシ」が好きだ。2003年10月に札幌に進出し、現在は狸小路3丁目と南1条西3丁目の2店舗あるが、その後は新店を出していない。本道はあまり儲からないので、店舗展開をやめてしまったのだろうか。


7月15日(土)

 今日から3連休である。3日間の休みなど終わってしまえばアッと言う間だが、じっくり骨休めできるかと思うと、やはり通常の週末よりは有り難く感じられる。
 今日は、北星学園大学で北海道地域福祉学会の研究大会があり、それ以外にも釧路市のKさんがパネリストとして出演する「コミュニティレストラン」フォーラムもあるのだが、どちらも今ひとつ参加する気になれない。これまでは、少しでも興味のある集まりには積極的に顔を出してきたが、そろそろ本当に興味がある集まりに集中したいと思っているのだ。その点では、日本社会福祉学会の政策・理論フォーラムは狙いが面白いと思う。
 近所のセブンイレブンから、YさんへビデオとDVDを送る。費用は640円かかったが、自分で届ければ自宅からの往復で1時間以上かかる。そのために要する手間や時間を考えれば、宅急便の費用は安いものだ。今回改めて、宅急便のコストパフォーマンスに感心してしまった。



7月14日(金)

 今日は朝から気温が上がり、夏らしく暑い一日となった。7月中旬といえば夏真っ盛りなのだから、暑いのは当たり前なのだが、今年は春先から気温が上がらず、夏がこないのではないかと思うような日々が続いたので、いつの間にか7月中旬になって暑い日が訪れたことが不思議なように思われる。
 午後2時半から、NPO法人北海道カラーユニバーサルデザイン機構のTさんと打合せを行う。NPO法人と一口に言っても千差万別なので、それぞれの立場で話しを聞くと興味深い点が多い。
 午後7時半から、NHKテレビのローカル番組「ホンネで北海道・自治体破綻」を見る。この手の番組は、タイトルを見て期待しても、突っ込み不足で本当に知りたいことが探求されないままに終わってしまうことが多い。今夜の番組も同様で、パネリストのほとんどは立場上許される範囲でしか発言しておらず、見終わったあとでイライラ感が残る番組だった。こんなことで、夕張の再生は見通しが立てられるのだろうか。


7月13日(木)  北海道戦没者追悼式

 午前9時過ぎに「北海道立総合体育センター(きたえーる)」に到着し、北海道戦没者追悼式の準備に取りかかる。私は道内選出国会議員の控室担当だったので、控室から式場への経路を確認した後、2階研修室の机を並べ替え、弁当とお茶を並べたりしているうちに10時過ぎとなり、出席予定の国会議員(といっても大半は代理だが)が控室に入ってくる。11時半に逢坂議員が到着したが、本人が出席したのは彼一人だったのではないだろうか。11時37分に廊下に出てもらい、式場までの経路を先導した。
 追悼式は11時50分から始まり、午後1時10分に閉会の予定だったが、来賓を式場まで無事に送り届ければ控室担当の役割はほとんど終わっている。後は、控室を現状復旧して昼過ぎには職場に引き返した。
 午後6時から、「伊太利庵マンジャーレ」(北4西5)で開催された、北海道戦没者追悼式慰労会に出席する。追悼式の担当者を慰労するための集まりだ。こうした大がかりなイベントの後は、精神的・肉体的に疲れているので、早く一人になって休みたい反面、関係者と一緒に飲むことでストレスを発散させたいという気持ちも働く。以前は、こうした集まりを煩わしく感じる方が強かったが、最近は極力付き合うようになったのは、それだけ自分自身が関係者への慰労の気持ちを持てるようになったということだろう。


7月12日(水)

 朝から雨が降って、蒸し暑い一日だった。
 昼休みにYさんと、8月以降「グループDO21」の集まりに呼びたい報告者などについて話し合う。ここのところ、報告者がネタ切れになるような気がしていたが、話しているうちに、稚内市のMさんや清水町のMさんなどの名前が浮かんできて、まだまだネタ切れにはならないと思えるようになった。
 午後2時半ころ職場を出て、「北海道立総合体育センター(きたえーる)」(豊平区豊平5条11丁目)に足を運び、明日11時53分から開催される北海道戦没者追悼式のリハーサルに参加する。
 午後5時過ぎに一旦職場に戻り、不在の間に来ていた照会に対応するなどしてから、6時半ころ職場を出て帰路に着いた。



7月11日(火)

 どんよりと曇って、蒸し暑い一日となった。
 昼休みに、三省堂書店で『タンゴの名曲20選』を購入する。CDが付いて1,800円(税別)だから、本の値段はタダのようなものだ。この場合、CDが本のオマケなのか、それとも本がCDのオマケなのか悩ましいところだ(まあ、どちらでも大した問題ではないが・・・。)。
 真っ直ぐ帰宅してCDを聞くつもりだったが、職場の同僚4人で「北海らーめん」で一杯やってから帰路に着いた。
 CDに収録されている20曲は、「エル・チョクロ」に始まり、誰でも一度は耳にしたことがあるはずの有名な曲を網羅している。タンゴの曲は、地下街や飲食店のBGMとして流れていることも多いので、曲名は知らなくてもどこかで聞いたことがあるはずなのだ。私は、タンゴの名曲を収録したCDやカセットテープは幾つも持っているので、曲と曲名が大体分かるが、それでも4曲は初めて聞く曲だった(だからわざわざ購入したのだ。)。


7月10日(月)  ワールドカップサッカー・イタリア優勝

 午前2時半過ぎから、ワールドカップサッカー決勝のフランス−イタリア戦を見ていた。全体的にフランスが優勢だったが、イタリアの守りが堅くてなかなか点数が入らず、1−1のまま延長戦にもつれこみ、それでも双方点数が入らずPK戦となった。そのPK戦を、5−4でイタリアが制し優勝を勝ち取った。全体的にはイタリア側のゴールが脅かされることが多く、フランス優勢の試合に見えただけに、試合が終わった直後はイタリアの粘り勝ちという印象だったが、実際にはどちらが勝っても不思議がないほど実力が伯仲していたのだろう。結果は、時の運という感じがする。
 今日は当然のことながら睡眠不足の状態で出勤したが、週末はリフレッシュしたので眠気も苦にならない。午前中は来客と打合せを行い、午後には全庁の会議に出席したりしているうちに過ぎた一日だった。
 午後6時から、「北海道型福祉研究会」に出席し、終了後は居酒屋「八方」で飲み会に参加してから帰路に着いた。


7月9日(日)

 今日は、絶好の外出日和だったが、夕方になって近所の喫茶店「岳」に足を運んだ以外は、ほとんど閉じこもって過ごした一日だった。
 午前中のテレビ番組は、ほとんどが5日(火)の北朝鮮ミサイル発射を取り上げていた。軍事評論家や政治家がいろいろと解説していたが、実際のところ何が何だか分からない。ただ、北朝鮮としてはミサイルを発射して対外的に問題を起こしても、それによって失うものは少ない(と判断している)のだろう。個人であれ国家であれ、「信用」という財産を持たないものは、それを持っている(それゆえそれに価値を置く)ものには理解できない行動を取るのではないだろうか。


7月8日(土)

 今週末は今日、明日共に特に用事が入っていないので、じっくり骨休めすることにする。
 昼過ぎに札幌へ出かけ、JR札幌駅北口に出ると、ようやく40階まで立ち上がったDグラフォートマンションの外観を確認することができた。最上階を含む5階ほどの部分はまだネットで覆われているが、それが外されると屋上に設置されるヘリポートを含む全体のシルエットが明らかになるはずである。それにしても、地上143メートルの高層建築なので、見上げるばかりの高さである。通行人の中から、Dグラフォートマンションの巨大さに、感嘆の声が聞こえる。見慣れてしまえば当然の景色になるのだろうが、これまで見上げるほどの高い建物がなかったJR札幌駅北口に、札幌タワーにも匹敵する高さの建物が出現したので、しばらくの間は違和感があるだろう。
 その後、大丸札幌店8階のブックス&カフェで『バフェットの教え』に目をとおす。ウォーレン・バフェット氏(75)は、先月25日に4兆3千億円相当の資産を、マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏(50)の財団などに譲渡すると発表した投資家だ。他人とは違った発想で巨万の富を築き、それを惜しみもなく散財する。実に見事な生き方に感嘆を禁じ得ない。


7月7日(金)  炭火炉ばた「くし路」

 今日も朝からどんより曇って、霧雨が降る一日だった。湿度が高いためか、気温がそれ程高くない割には蒸した感じで、暑苦しく感じる。
 明け方フッと心に浮かんだことだが、人生とはそもそも不毛なものと考えた方が良さそうだ。その不毛な人生の中で、時には心の安らぎの場となるオアシスが必要になるが、その心のオアシスは、自分で作り出さなければいけない。誰かがそれを用意してくれることを期待しても無駄だし、かえってそうした期待はストレスの基となるだろう。心のオアシスを作り出すためには、井戸を掘ったり木を植えて栄養を与えておく必要がある。それは、観念上の理想論の展開ではなく、現実に根ざした具体的な行動によって裏付けなけらばならない。
 帰宅途中、同僚のSさん×2と一緒に、JR北口の炭火炉ばた「くし路」で一杯やる。6月25日(日)の夜に初めて足を運んで気に入り、今日で3回目である。午後8時くらいまでに白ワインのボトルを2本空けてしたたかに酔い、記憶も曖昧な状態で帰路に着いた。


7月6日(木)

 本州では大雨の被害が出ている中で、北海道は昨日までカラリと晴れた絶好の夏日よりだったが、今日は朝から雨が降ったり止んだりの不順な天候だった。このような雨模様の天気は、明日まで続くようだ。
 丸一日休んだ次の日なので、精神的にリフレッシュしており仕事に身が入る。これまで手が付けられなかった仕事を、一気に片付ける。特に、オストミー協会札幌支部と北海道カラーユニバーサルデザイン機構の2団体と、来週中に会って話しができることになったのは一歩前進だった。2団体とも積極的であり、こちらの働きかけ次第で面白い展開となることが期待される。
 午後8時過ぎまで残業となり、8時18分にJR札幌駅発の電車で帰路に着いた。


7月5日(水)  夏季休暇(1日目)

 職場のメンバーの夏季休暇の状況を見ると8月に集中しているため、それを避けて今後のスケジュールを考えると、取りあえず今日休んでおいた方が良いとの結論に達し、昨日夕方になって夏季休暇を取得することを決めた。
 平日の昼間なら映画館も空いているだろうと考え、蠍座で映画を見ることにする。まず、午前10時10分から、「白バラの祈り」を見る。これは、1943年の2月に、ミュンヘン大学で反ナチスの宣伝ビラをまいたゾフィー・ショル(21歳)が処刑されるまでを描いた作品である。反ナチスの言動が直ちに極刑を意味した時代に、彼女の勇気ある行動は、奇跡的な輝きを歴史にとどめている。
 午後3時20分から、「背徳のメス」を見る。これは1961年の作品で、当時の映像に映し出される大阪の下町の姿は、本当に薄汚く貧しい。高度経済成長が始まったばかりの当時は、わが国は現在の発展途上国並みの生活水準だったのだ。そうした興味を別にすると、ストーリー展開が雑でつまらない作品だった。当時はテレビが普及していなかったからこれで良かったのだろうが、現在なら安っぽいテレビドラマ並みである。
 ところで、今日は早朝に北朝鮮がミサイルを発射し、終日そのニュースが流れていた。この時期にミサイルを飛ばして見せることは、北朝鮮にとってどのような意味があるのだろうか。北朝鮮の体制は、早晩崩壊せざるを得ないと思うが、最後はやけになって破滅的な行動を取るおそれがある。何とも厄介な国家が存在するものだ。


7月4日(火)  居酒屋「北の家」

 今日も朝から良く晴れて、昨日に引き続き北海道らしいさわやかな夏の一日だった。屋外には明るい日差しが降り注いでいるのだが、開け放った窓からは涼しい風が流れ込んでくる。梅雨の蒸し暑さに耐える状況に比べれば、雲泥の差がある。
 昼前に、夏季休暇のスケジュールを立てる。9月中に関西方面を旅行したい思いはあるのだが、具体的にどこへということが決まっていないので、取りあえず9月上旬に夏季休暇を取得することにした。
 帰宅途中、同僚のSさんとJR札幌駅北口の居酒屋「北の家」(北7条西2丁目)で一杯やる。カウンターに積み上げた煮魚や酢の物、イカリングフライなど総菜風の料理をどんどん注文し、ビールのほかに焼酎のボトルを空けたが、代金は5,240円(税込み)。割り勘にして、2,620円という安さだった。居酒屋も喫茶店と同じで、個人経営の店はチェーン店に押されて数がどんどん減っているが、今夜は昔ながらの居酒屋の良さを再認識させられた。


7月3日(月)

 今日は、朝から良く晴れて夏らしい一日となった。
 昼休みに屋外を歩くと、アスファルトの照り返しに熱せられた空気が全身を包み、まるでサウナの中を歩いているようだ。安いニコーサウナでも千円はかかるから、考えようによってはとても贅沢な時間だ。汗腺が広がると、ストレスも発散される気がする。私は、寒い日よりもはるかに、暑い日が好きだ。
 先月から集めているバリアフリー情報については、想像を絶するほど立派に収集・発信している所と何もやっていない所のギャップが甚だしい。このギャップを埋めて、何もやっていない所が一歩でも前進するようなきっかけづくりができれば、それだけでも今取り組んでいることには一定の意義があると思う。
 帰宅途中、同僚のKさん、Sさんとホテル・ポールスターで一杯やって、午後8時ころJR札幌駅発の電車で帰路に着いた。ワインの飲み放題でしたたかに酔ってしまい、千鳥足状態になった。たまたま事故もなく済んだが、居眠りしながら歩いてガードロープにぶつかったりしたので、今考えると危険な状況だったと思う。


7月2日(日)  日本社会福祉学会政策・理論フォーラム

 午前10時から、北星学園大学で開催された「第2回 日本社会福祉学会政策・理論フォーラム〜社会福祉学はいかに自治体の政策形成に寄与できるか〜」に出席する。
 出席者は100名程度で、全国から研究者が集まっていたようだ。一緒に出席した同僚のKさん以外、会場には知った顔がなかった。私が出席する集まりは、大体メンバーが決まっていて、必ず多くの顔見知りに会うことになる。もっと違った世界で勉強している人々の姿を見たいものだと思っていたので、今回全然知らないメンバーに囲まれたことで新鮮な気持ちを味わうことができた。
 午前中は、「構造改革の検証と新たな地方の役割」というテーマで、主に財政の立場から議論がなされ、午後には「分権化時代を切り拓く自治体の政策形成」というテーマで、より実践的な立場で報告と意見交換がなされた。特に面白かったのは、岩川徹氏(秋田県元鷹巣町長)の報告で、確信を持って民主主義(=対話と合意)を語る様子は、優れた首長に共通する独特の雰囲気(=オーラ)を感じさせるものだった。
 第3回は、12月3日(日)に名古屋市の愛知県立大学で開催されるとのこと。久々に名古屋へ行ってみたい気持ちもあるので、内容によっては足を運ぶことになるかも知れない。


7月1日(土)

 今日から7月である。毎月1日は映画の日で入場料の割引があるのだが、ここしばらく1日に映画を見にいかなくなっている。今日は久々に、12時半から蠍座で「ミュンヘン」を見るつもりだったのだが、自宅を出る直前に面倒くさくなってやめてしまった。上映時間が170分と長いこともその一因だ。短い映画なら多少つまらなくても我慢で知るが、3時間近い長編になると途中で席を立つのも残念な気持ちが残るので、退屈な時間が何倍にも感じられる。
 そういうわけで、今日は、昼過ぎに札幌に出かけて、JR札幌駅構内のライラックパセオでバリアフリー情報が掲載された観光パンフレットを収集した以外は、特に記憶に残ることもなく過ぎた一日だった。