|
4−4.シェーグレン症候群
←【図59】
シェーグレン症候群の場合は、涙腺や唾液腺の分泌不足を補う治療を行います。涙腺の分泌不足に対しては、ヒアレインなどの防腐剤が入っていない人工涙液を用いたり、場合によってはドライアイ保護用眼鏡や涙点閉鎖手術を行うこともあります。また唾液腺の分泌不足に対しては、サリベートなどの人工唾液を用いたり、サリグレンやエボザックといった唾液を増やす内服薬を用います。またシェーグレン症候群は通常ステロイドを用いませんが、臓器症状の合併時にはステロイドを使用する場合もあります。
多くの膠原病の治療は、原則としてステロイドを用い、それだけでは効果が不十分であれば免疫抑制剤など他の方法を併用します。
なお早期診断や治療法の進歩により、生命予後の比較的悪いとされていた血管炎症候群などについても、予後が改善してきています。
|