酒井式新ステージ

1時間で造形言語のエキスを教える!

「手」の描かせ方

 第5回 酒井臣吾授業ライブ
「笛を吹く人「生命感」のある動作の描き方の授業テープ起こし

平成14年6月14日(金)滝川第一小学校 5年生対象
テープ起こし TOSS空知 角銅 隆


   時間               酒井先生の指示・発問

     
      
      

00’00” (黒板に、手の平と手の甲のコピーが貼ってある)
はい、皆さんこんにちは。
>こんにちは。
今日は、人間の手の描き方をお勉強します。
手は、大変難しいのです。
ただこうやっているときは、あててこうやればできちゃいますね(右手を出して左手で輪郭をなぞる仕草)。でも、こうなったり、こんなんなったり、ちょきだったり、ぱーだったり、ぐーだったり、こんなんなったり、こんなんなったりしますね。いっぱい動いちゃうから面倒になっちゃうんです。それでまず手の研究をして、それから手を描くようにしましょう。今日は5分のばしてもらいましたので50分授業になります。覚悟してくださいね。
00’55” それではまず、この手のコピーを???して下さいね。
まず、こちらとこちら、後ろの人見えますか?どう違いますか?(指名)はい。
>裏、表。
裏、表ですね。これを、こちらの方をなんとかという。こちらの方をなん
とかという。こちらを何というのでしょう。誰か、手を挙げてごらん。 (指名)はい。

>甲。
天才だね。どんな字を書くか分かるかな。こんな字を書きます。(板書)手の甲と言いますねこちらの方。
こちらの方。(指名)はい。
>手の平。     
はい。あなたも天才。(板書)ね。
0213 まず、じゃあ、手の甲からいきますね。手の甲。
(右手のワイシャツをめくり、左手で手首を押さえる)
こっちを手の甲と言うんですがね、今度はね、今、酒井先生が押さえたところ。ここより先とここからこっち、違いますね。ここから先でなくて、ここからこっち、肩までのことを何というか分かる人?(指名)はい。>腕。
…天才。腕です。そうすると、こっからこっちは腕です。(板書)こっからこっちは腕です。後ろの人見えますか。見えますか。>はい。見えますね。
0322 さあ、今日研究するのは腕ではなくて、こっからこっちだけ。手ですね。手だけ研究しますから。はい行きますよ。今度は手だけ見ます。手だけしっかり見ます。手をしっかり見て、手の部分を2つに分けてもらいます。ね。…2つ。勇気を出して手を挙げる!ははは、間違うことを恥ずかしがっちゃダメね。一番後ろの、はい。
>意味がわからない。
意味がわからない、ごめん。もう一度いいますね。こっちをね、2つに分けてみたら何と何になるかと言うことです。どことどこになるか。あのね、口で言えなかったらここに出てきて、こことここって言って下さい。わかった?(指名)はい。勇気あるなぁ。はい。
>指と手の平。
指と手の平。やってみようか。(コピーにマジックでかき込む)
今私が、囲んだところは手の平ですね。これは何ですか。>指 ご名答。こっちもやってみますか。(同じようにかき込む)ここは手の?>甲 そう。甲でしたね。これは>指 指でしたね。ついでですから指の名前を覚えましょう。(コピーを指しながら)はい、何指?>親指 (次々指していく)>人差し指、中指薬指、小指。(もう1枚も指していく)>親指、小指、中指、人差し指、薬指
そうです。大変よく、頭が回転するようになりましたね。
0558 今度はですね、指だけ見てください。指だけですよ。親指、人差し指、中指、薬指、小指。ここの指を、2つに分けたいんですね。おお、早いね。だんだん頭の???が回ってきた。どうぞ。
>指と爪。
おお、すばらしい。すばらしいがそれは酒井先生が聞いたのではなくて、君の天才的な頭で考えたんですね。別な意見の方。はい。
>第一関節と第二関節。
おほほ。指は第一関節と第二関節がある。ご名答。2人ともご名答なんだけども、酒井先生、もっと別な答えが欲しいんだなぁ。聞き方悪いかな。この5本の指をね。例えばこの2本と3本に分けるとか。仲間わけ。仲間わけするとどの指とどの指がどう仲間になる。…(間)これは、困ったね。困りましたね。酒井先生がちょっと研究不足だったなぁ。
はい。こっち見てくださいね。(板書)今、酒井先生がかいてみますね。今度は縦にかいてみますね。だいたいこうなってるんです、手の平。もう一方はね、このあたりからこうはえる。人差し指はこの辺りからこうはえる。中指はこう長いですね。人差し指(薬指の間違い)はこのぐらいですね、小指はちょっと短いですね。こうなるとはっきりしてくるんですよ。(指名)はい。
>親指とあと4本指。
そう言ってもらいたかったんですよ。???それで今度は意味を考えましょうね。なんで親指とあとの4本分かれる?
>離れてる。
おお、離れてる。離れてる、他に。はい。
>出てるところが違う。
そう、出てる、はえてる場所が違うしょ。これはここからはえてる。これだけこっちからはえてるでしょ。手の甲も、はい手の甲。見てごらん。親指とあと4本見てごらん。親指がここだ。あと4本は、1,2,3,4.そうですね。手の甲の方は何がある?これ>爪 そうですね。手の平の方は?>関節 関節。これが第一>関節 これは第二>関節 そう。ね。>親指ない親指だけ一つね>ホントだ えーと、あとここにこんな>生命線手相があって、これは>指紋 もあるね。こっちはやっぱり>関節 こんなところにちょっとあるね。
1111 これでね、これで、手の甲と手の平の描き方は、みんな頭の中に入りましたね。入った。はい。
指を出してください。描き方はまずこれです。はい、指上げてごらん。よーい(手首の方から空がき)ゆっくり、ゆっくり、まずこれをかきます。これをかいたら、(親指をなぞる)こう。こっちから出ちゃだめだよ。これをかいたら、(4本指をなぞる)いち、にい、さん、し。そしたらあと、関節と爪をかく。これからその、うーん(紙を渡される)ごめんね。(紙を提示)このところに、皆さんが指でかいたでしょ。それをかいてもらいます。(紙を回す) えっと、これを画用紙にいっぱいに(板書)手の甲をかきたい人は手の甲、手の平をかきたい人は手の平。ね。分からなくなったら自分の手を見て、ね。先生がストップと言うまでかいてください。できなくてもいいです。できてね、いい加減にできるよりも、丁寧に半分しかできない方がいいんです。はい。それではね、まず最初に何をかけばいい?>甲、平 甲と平だね。甲か平。それから指。それから爪とか関節だね。そう、ね。ゆっくりと丁寧にかいてください。
よーい。用意っていったら持つ。よーい、はい、スタート。
(机間指導。出ないサインペンを取り替える。数人に一本の線でかくように指示する。板書は新たに大きな長方形をかく)
2128  はい、それではやめて。やめたら酒井先生の方を見てください。はい。中途半端ですがね、こんな風に、ある程度指紋とかをかいた人もいるし、こんな風にだいたい形だけをとった人もいますね。こういう風にだいたい???の風にできた人もいます。いくらでも細かくできるんですが、それは時間があったらいくらでも細かいところまでかき足してください。
 2205 今度はね、皆さんね、(手を出して)今こういうのをかいたね。今度ね、ちょっと、真ん中の2本だけをこう(折る)したり、1本だけこうというような描き方を教えます。教えるんだけど、酒井先生の方しっかり見てくださいね。(事務局に対して)もう1枚紙を…あ、なかったですね。じゃあね、この裏にね、練習してみましょう。>裏にも線が写ってる そうか。じゃあ、酒井先生のかくのを見て覚えてください。これはなんだっけ>手の平 これ>親指 これは>人差し指はい。中指をね(折る仕草)ね。どうしたらいいでしょう。そしたらね、ここからね、これなに。中指だね。こんな形にしようかな。(薬指も曲げてかく)で、小指は曲げない。>簡単だ ね、簡単だよね。>ホントだ簡単だ うーんとね、???(紙で作った手を出してくる)こういうのがあるね。そして今度は向こうの方だ。こう。こっちじゃなくて。そしたらねこれをね、(紙の指を曲げる)ほら、ね。今度はこっち向きのやつにしてね(もう1つの紙で作った手を出してくる)ちょっとこっち見てね。これはこれと同じですね。曲げようと思ったらいくらでも曲がります。これも曲がります。これも曲がります。最後にこれを曲げると何になりますか?>ぐー ぐーになりますね。はい、かくときにまずこれをかいたら、曲げたいのは中に、曲げたくないのを外にかけばいいですね。親指を曲げたいのなら、こう、中に持ってくればいいですね。これを中にしようと思ったらこう持ってくればいいですね。これもこう持ってくればいい。小指もこう。するとこれば稲本選手みたいにこうなりますね。これは、自由に、自分で自由に、今、酒井先生のようにかいてください。できますかね。まあいいや失敗してもともとだからね。今度は大きい方を出してください。皆さん??だね。鉛筆を忘れた、ははは>先生が置いていくように言った(会場笑) 酒井先生が言うのを忘れたんですね。ここは教室じゃないからね。じゃあねここ(サインペン)のお尻の方であとつけるからね。だいたいここのあたりに、くるっとあとを付けてください。上の方。かるくね。そうそうそう。うまいうまい。よし。
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今度はね、サインペン持って。持ったね。今度はねサインペンでこれ人間の頭です。どんな頭かというとね。あなた方です。あなた方って言うと自分です。今水泳が始まりましたね。水泳が始まる前にジャーってかぶるでしょ。かぶる時に、ひやっ、冷たいとなるでしょ。冷たいっとなったときのあなたです。じゃーっと水が来た。こうなりますね。これはこんなふうになりますよね。体はまっすぐならない。ひゃー冷たい。こっちか、またはこっちかになります。何でもいいからよーいスタート。太ってる人は…、痩せてる人は…、こう。最初はだるまのように、足はあとでくっつけますから。この胴体だけ。こんなところまでいかない。足がかけなくなりますから。このへんですよ。はい。よーい、はい、スタート。
ゆっくりゆっくりゆっくり。ゆっくりだよ。
3135  かいたね。この次がいよいよ、今勉強したことをやります。酒井先生の方を見て。いいですか。ですからこっち見てね。ひゃー冷たいっていったときの手ですね。手。なんか、握るか開くか、あるいはこうなるか、こうなるか、こうなるか。今習ったことでもって、はい、ここへ1つ。もう1つはこう。(手形の紙を黒板に配置する)冷たいってなるからこうなってもいいし、あるるいはならないでこうでもいいよ。ただし、腕はかかないって言ったよ。手だけだよ。これとこれがだね、こういう風に、行儀よく並ばないように。こっちがこんなんなったら、こっちがこんなとこ。ね。これが下向きになったら、ひぇー、ってこんななってもいいですから。ですから、向きも変えてくださいね。で、なるべく動いた手にしてもらいます。
よーい。2つだよ、手2つだよ。はい。よーいスタート。
(机間指導。褒めながら、2人の子の手を持って個別指導した)
3653 オッケー。途中ですが、そこでやめてください。ここでやめて結構です。もうやり方分かっちゃってるからね。また酒井先生の方を見てください。今度は、きゃー、冷たい。足はね、ひゃー。ひゃー。足のかき方を教えます。はい、こうやったら、親指、人差し指、中指、薬指、小指、でしょ。足がここに1つあったら、(並べて)ここに足をかいては>いけません ご名答。こういう風にお行儀よくしないんだったね。冷たいと言ったんだから、とんでもないところ。
ちょっとつないでみるからね。(足を交差させたつなぎ)すごく冷たそうでしょ。ま、こうなるんだけども、これはまたあとでね。
はい、足2つ。よーい、スタート。
 (机間指導)
4030 はい。ではまた、酒井先生の方を見て。そこまで、そこまでだよ。???ぽこっとふたしてください。
これつなぐのは、はい、こことここなんでしょう?>肩 ご名答。さすが5年生ですね。偉い。肩から生えるんですよ。腕を肩からここからこう。腕は肩から回りますから、ここからこう、この手につなげばいいんですね。ここからこう、つないでもいいし、もう少し大回りにしてこうつないでもいいですね。
足は、今度は、こうつないで。ほら、???してる。でパンツをはかせれば。女の人はこういうふうにすればいいですね。
それではつなぎます。よーい。スタート。
(個別指導)
つなぎ終わった人はちゃんと、水着をきせてくださいね。
4435 はい。はいやめ。それではまた酒井先生の方を見て。
>かくのが楽しくなる       
楽しいでしょう。一番楽しみにしていた自分の顔ね。それは今日はかきません。それは皆さんがうちに持ってきて、楽しくかいてください。ただしかきかただけ教えておきますからね。自分の鼻を触る。鼻を触ってね、鼻をこうかいちゃだめなんです。どうかけばいいの。

>鼻の穴を自分の大きさにかく。
鼻の穴を、自分の大きさにしっかりかく。こう指を入れて。他にないかな。はい。
>こう触ってみて、柔らかいとことか固いとことか。
おお、すげえ。長谷川先生から習った?なぁ。柔らかいところは柔らかい気持ちで、固いところは固い気持ちで。もっと大事なことがあるんだけど。酒井先生が教えてあげよう。(挙手を制して)ノーノー。こうだよ。な。曲げて。だって冷たいの。ツメタイじゃない。冷たいっていう口。冷たいっていう目。そして水泳帽をきちんとかぶせて。ね。かいてね。
4647 それでは今度はね。(OHPに投影)皆さんは今、ここのところに皆さんの顔をかくように始めましたね。そしてここ、復習しますよ。こんな風にきゃー冷たいっていうのをつなぎましたね。つなぎましたね。これは例えば、今、きゃー冷たいともなるし、こんな風になるんですよ、いいかな。(笑)なんだこれ。
>こぶとりじいさん 
こぶとりじいさんにもなっちゃったじゃないの。こぶとりじいさんにもなるんだね。これは何。色を塗っただけだね。なんか色が悪いね。さっきよりなんか、ピントが合わないね。(ピント調整)ごめんなさい。これでいいでしょ。ね。すごいね。これは皆さん。ここにあれを持たせるとなんになる。カタカタっていうのを。>ヨサコイソーランうん。ヨサコイソーランにもなります。それから、これちょっと見てくださいね。>わ、かぶとむしをいじめてる これ、かぶとむしをいじめてるんじゃなくて(笑)ねこですね。この手を見てくださいほら。みんな今日かいたやつで、できますね。じゃんけんももちろんできますね。今日教えた手のかき方は、こんな風にいろいろなところに利用できます。
5030 これはほら、小学校の5年生がかいたんですよ。(笛を吹く人の絵)こっちをみて。ね。これもちゃんとこれをかいてこれ平の方ですね。こういう風にかくといいのです。みんなね、もっと驚くのを見せてあげるか?なんとこれは4才
>うそ(笑) 
>これは4才ぽい絵だな 
4才でここまでかけるんだ。勉強しながらこんなんなったんかもしれないよ。これはね1年生。ほらここ見てごらん。???でしょ。これは、お祭り。お祭りこんなんなったりね。これは酒井先生です。

はい、では酒井先生みて。今日お勉強したことは何のかき方ですか。
>手
手のかき方ですね。あとうちに帰ったら、顔かいてみてくださいね。

はい、お勉強終わります。はいさようなら
>さようなら。                  
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作成:平成14年6月14日(金)
更新:平成22年8月28日(土)