造語の仕方
ここではネタ辞典で用意されている単語を数倍にも増やす方法、造語の仕方を覚えておきましょう。
エスペラント語は単語と単語をくっつけていくらでも新しい単語が作れるといいました。
ではなぜそれが可能なのでしょう?おさらい、まとめてみましょう。
単語の公式
エスペラント語による一般的な単語の構成は以下の公式です。
語根+品詞語尾
品詞語尾とは原則のページの終わりで触れましたものです。
例)-a 形容詞となる、-o 名詞となる、-e 副詞となる
-i 動詞の原形(英語でいわゆる不定詞、to不定詞と同じ)、-as 動詞の現在形、-is 動詞の過去形、-os 動詞の未来形
語根というのは単語をそれ以上分解できない要素のことです。
例)vilagx ヴィラーヂュ 村(という意味をもたらす語根)、hom ホーム 人、人間(という意味をもたらす語根)
単語それぞれが名詞的、形容詞的意味を元々持っているので自然とつけるべき品詞語尾が決まります。
しかし、エスペラント語では品詞語尾は意味のわかる範囲でならいくらでも付け替えることができます。
例)homo ホーモ 人間、homa ホーマ 人間の、home ホーメ 人間として・人に
詩など特別な場合において名詞単数だけは品詞語尾を省略できます。省略した場合は「'」をつけましょう。多分、ゲームでも省略OKでしょう。
例)esplor' エスプロール 調査、探検・・・esploro エスプローロ 調査、探検
また、接頭辞を用いると以下のような公式になります。
接頭辞+語根+品詞語尾
接頭辞もまた、品詞語尾をつけてやれば立派な単語になります。
例)mal マル 逆の意味を作る・・・male マーレ 逆に
接頭辞の終わりは大抵子音です。そしてつけようとする単語の頭が母音だった場合、軽く切り離して発音します。
例)malamiko マルアミーコ 敵、ekesploro エクエスプローロ 調査開始、調査はじめ
接尾辞を用いると以下のような公式になります。
語根+接尾辞+品詞語尾
接尾辞はちょうど語根と品詞語尾の間に入れて使うものです。
接尾辞の後にさらに接尾辞をつけることもできます。
例)kuradeto クラデート 軽く走っていること、疾走・・・kuri クーリ 走る、-ad- 動作の継続、-et- 程度の小ささ
接尾辞もまた、品詞語尾をつけてやれば立派な単語になります。
例)acx アチュ 粗悪の意味を作る・・・acxa アーチャ 粗悪な、いやらしい
接尾辞をつける場合は語根の最後が子音であろうが接尾辞の頭が母音(大抵そう)だろうが関係なくくっつけて発音します。
例)lumido ルミード(ルムイードなどにはならない) 私のHNです。意味は光の子孫とか・・・lumo ルーモ 光
単語と単語をくっつける場合の公式は以下のようになります。
語根+語根+品詞語尾
または
語根+品詞語尾+語根+品詞語尾
上記の違いはたいしてありません。発音のしやすさで変わるだけです。ただ、若干ニュアンスは変わりますが。
例)glacikampo グラツィカンポ 氷原・・・glacia グラツィーア 氷の + kampo カンポ 野原
rugxbirdo ルヂュビルド(rugxabirdo ルヂャビルド) 赤い鳥・・・rugxa ルーヂャ 赤い + birdo ビルド 鳥
おまけ
同じ意味をもたらす接尾辞
どこに書こうか迷ったのでここに書いておきます。
接尾辞「-ist-」には同様の意味をもたらす別の接尾辞があります。
-ant-
現在〜していることを表します。
英語の-ingと同じです。
品詞語尾をつけて名詞にすると、-ist-とほぼ同じ意味になります。ただし若干ニュアンスは違います。
例)glavisto グラヴィスト 剣士(従事者として)・・・glavanto グラヴァント 剣士(剣を現在使っている者)
-int-
過去〜していたこと、してしまったことを表します。
上記の-ant-と入れ替えてみるとこうなります。
例)glavinto グラヴィント 剣士(だった者、人)
-ont-
未来のこと、これから〜しようということを表します。
上記の-ant-と入れ替えてみましょう。
例)glavonto グラヴォント 剣士(にこれからなろうとする人)
なお、上記三つの接尾辞にも当然ながら形容詞語尾、副詞語尾をつけることができます。
例)mortinta モルティンタ 死んでしまった・・・morti モルティ 死ぬ
mortonte モルトンテ 死のうとして
とりあえず以上まで。ほかに書くべきことがあったら書きます。私の能力ではこれが精一杯 (@n@``