奈良 済美地区社会福祉協議会
第402回

2006年4月のご案内

桜花爛漫、山里の古刹、鎌倉期の歌聖西行終焉の地と、「眼」にご利益の有る一刀三礼の霊像不動三尊のお在す滝谷の明王寺を尋ねます。

日 時

4月9日(日) 午前7時50分 JR奈良駅集合

コース

JR奈良駅(8時17分発)…王寺…柏原…(近鉄)…道明寺…富田林…(バス)…河内…(徒歩)…弘川寺…河内…(バス)…富田林…(近鉄)…滝谷不動駅…(徒歩)…明王寺…(徒歩)…滝谷不動駅
滝谷不動駅@のコース…(近鉄)…道明寺…柏原…(JR)…王寺…奈良
滝谷不動駅Aのコース…(近鉄)…古市…橿原神宮駅…西大寺…奈良        

料金

JR奈良〜(柏原・近鉄道明寺経由)〜富田林630円  富田林〜バス〜河内360円  河内〜バス〜富田林360円
 富田林〜近鉄〜滝谷不動150円
@滝谷不動〜(近鉄道明寺経由)〜柏原290円 柏原〜(JR王寺経由)〜奈良380円
A滝谷不動〜(近鉄古市・橿原神宮駅・西大寺経由)〜奈良860円
※往きの乗車券はJR奈良駅案内所で、奈良〜富田林間の通しで買ってください(自動販売機は柏原までしか買えません・カードは使用できません)

歩行距離

2km 坂道・段 有り

食事

弁当・お茶・敷物ご用意ください。(途中売店ありません) 雨でなければ桜花樹下にて昼食致します




弘川寺

 大津京、天智天皇の御代役行者が開いた霊場、奈良時代行基菩薩が修行、平安初期弘法大師が嵯峨天皇の命により中興した。
  後鳥羽天皇病気平癒の功績があり奥の院善成寺が建立、竜池山弘川寺と寺号を賜り勅願寺の名刹となる。西行法師が「願わくは花の下にて春死なむ、その如月の望月のころ」と生前詠んだ歌の通り晩年81才で春桜花の下ここで入寂した西行終焉の地である。
 その500年後江戸中期歌僧・似雲(じうん)法師が西行を慕い西行の庵跡近く庵を設け住し、西行堂を建てその像を安置した。
 後山平地に西行墳に向かい合って似雲墳がある、500年前この辺りを守護していた畠山氏の兄弟争いのより寺は焼失700年前南北朝時代楠一族が足利氏と交戦その一族の隅屋与市正高が自刃して果てた場所が境内隅屋桜(すやざくら)のある所。
 ご本尊は天武天皇勅願の薬師如来、御影堂に弘法大師像安置、堂前に大師ゆかりの三鈷(さんこ)松がある。護摩堂に大黒天、本坊庭園内に樹齢400年近い天然記念物海棠(かいどう)、裏山に西行墳、似雲墳、途中に西行堂、更に後山は1,000本の桜樹林が広がる。
  大阪堀江26人斬り事件で義父の狂刃で両手を失った芸者妻吉が口でくわえて写経した般若心経が保存されとぃる

滝谷山明王寺(滝谷不動)  平安時代弘法大師が開基した道場で一刀三礼の霊像本尊不動明王、髪は炎が燃えるような焔髪で悪を打破する念怒の形相が一般的であるが当寺のご本尊は小さな巻髪を多く脇侍に衿羯羅(ごんから)・制た迦(せいたか)の二童子を従える三尊像が安置、眼にご霊験あらたかな不動明王で眼にドジョウがよく効くと言われることからどじょう不動として滝場に身代わりどじょう放流の配慮がある。
 不動尊を含む明王とは大日如来の化身とも従者ともいわれている。本寺も畠山氏の争いのより兵火にかかり焼失約1キロ余り南に創建された地よりここに再建され次第に復興されて今日に至っている、本尊3体は無事に持ち出されここに移されたものである。

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