奈良 済美地区社会福祉協議会
第483回

1月せいび歩こう会

新しい年を迎え皆様には益々のご健勝おめでとうございます。本年も慣例により鎮守社、春日大社と御霊神社に拝し南円堂に詣で無事に新年を迎えました喜びに感謝し、祈願、併せて本年も皆様との変らぬご交誼を交したいと思いますご参加下さい。

日 時 1月6日(日) 午前8時50分薬師堂町御霊神社へご参集下さい。
コース 御霊神社…(歩く)…猿沢池…南円堂…花の松…一の鳥居…影向松…浅茅ヶ原(心字の池・円窓亭・片岡の梅林)…飛火野…祓戸社・伏鹿手洗所…恵比須社…夫婦大国社…若宮社…(御間道・元春日鳥居前)…春日大社…感謝交生の館(荷茶屋の甘酒を頂きます)
歩行距離 2km余り
費用 今月は費用要りません

その他

解散は正午前後となります。  荷茶屋の甘酒を頂きます


猿沢池

奈良八景の一つ「猿沢池の月」室町時代の僧蔭涼の選、興福寺建立の時屋根瓦の土に使用出来た窪地が放生池となった。采女の悲哀による入水、その為この池に住んでいた龍が汚されたと春日山に移行した話、魚七分に水三分、名月の夜池に足をつけると、冬、霜焼にならない等の風習があった。

南円堂

藤原冬嗣の創建。本尊不空羂索(ふくうけんさく)観音坐像、木彫、西国九番札所。一願のみの願いにご利益があるという一言観音が側に坐す。
花の松 約一千年の昔、弘法大師空海のお手植松、高さ約25m八本程の枝、東西32m余、南北40m余の枝が昭和12年枯死、二代目の植樹には梨本宮守正王のお声掛かりもあり植樹されたが枯れた。今は記念碑が建つ。

春日大社の一の鳥居

俗界と神域の境界。日本三鳥居の一つ。一本柱ではなく数本の併せ鳥居は珍しく他に例がない。また、柱に円い金輪があるのも珍しく、これは若宮のおん祭の時、祭事の始まりに毎年新しい大榊が奉納され、その榊を柱に取り付けられる金具。ここから表参道を本社。本殿まで八つの小川、八つの小橋がある。それは本殿参拝にあたり心身ともに禊(みそぎ)清めるため、心して渡ること。
影向(ようごう)の松 平成7年に枯れたので現在のは若木。かつて春日龍神が翁の姿で現われ万歳楽という能を舞った場所。12月のおん祭ではここで「松の下式」という能が行われる。能舞台の板壁の松の絵はこの松を描いたものです。
浅茅ヶ原 (心字の池)人は心が大切、真心を映す。現在は心の字二つを残すのみ。
(丸窓亭)春日大社の元経庫、観光用に改造された。
(片岡梅林)江戸時代末期、荒れていた神域や寺領を奈良奉行・川路聖謨(としあきら)が植樹整備したので今日の奈良公園がある。この梅林もその功績の一つである。
飛火野 昔、春日の大明神が奈良の都に、鹿に乗って来られたが夜のご到着で辺りは暗く道がはっきり解らない。道案内の八代尊(やよのみこと)が口から火を飛ばすと炎で辺りは照らされ大明神は無事お着きになり、その火が消えず飛んだので聖武天皇は野守を置いて火を見張らせたから、又、奈良時代、僧鑑真が松明をつけ民衆を寄せ集め説法をした。その火が飛んでいるように見えたので飛火野と云うようになったという。

伏鹿(ふせしか)手洗い所・

祓戸(はらいど)社

先ず手を洗い、口をすすいで身を浄めて下さい。この鹿は昭和28年篤志家の奉納で、鉄製。以前の鹿は銅製で戦時中供出され、それ以前のは石の円型、江戸時代400年前の物、現在本社門の外西側榎本社の前、下の瀧に在る。祓戸社は心身を浄め本社に参拝する。春日祭の際先ずここで祓戸の儀が行われる。祭神は瀬織津姫(せおりつひめ)。
恵比須神社 伊弉諾(いざなぎ)、伊弉冉(いざなみ)の第一子・蛭子(ひるこ)神で蛭のように骨のない子。川に流され捨てられ、西ノ宮の海岸で漁師・恵比須三郎に育てられた神。また大国主のお子神・事代主が恵比須様とも云われる。又の名、火火出見尊(ほほでみのみこと)とも云う。
夫婦大国社(庭の大国さん) 大国様は非常に豊色福家で妻神も多く、それでお子神も多い。この社の妻神は素戔嗚(すさのお)の娘神・須勢利比売(すせりひめ)だそうです。
若宮神社 春日大社の摂社、約千年前の平安の頃、本社、第四殿(左端)比売神の社の屋根に小蛇の姿で現われ、その社の母神と共に祀られ、後四つの社の真中獅子の間に移されたが977年前若宮社が創建されその社に移された。それが現在の若宮社です。
御間道(おあいみち) 本社と若宮社の間の道をいう。通の半ば山側に鳥居がある。その奥山、御蓋山(みかさやま)頂上(浮雲の峯)に元春日の社、祭神は武甕槌(たけみかづち)命・経津主命・天児屋根命(あめのこやねのみこと)三神を祀る社がある。
春日大社(本社) 奈良時代神護景雲2年(1,244年前)創始された。天児屋根命は藤原氏の先祖、天岩戸の前でお祓いの祝詞(のりと)を挙げられた神。従ってその子孫に神官が多い。第一殿武甕槌命(茨城県鹿島神宮)第二殿経津主(ふつぬし)命(千葉県香取神宮)この一殿及び二殿は同一神です。第三殿天児屋根命・第四殿比売神、三と四殿の神は(大阪枚岡神社)夫婦神です。

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