奈良 済美地区社会福祉協議会
第506回

12月せいび歩こう会

早、師走になりました。冬の訪れ深まりつつあります。年の瀬何かと忙しい日々ですが、忙中閑ありと申します、一年の締め括り神に拝し、仏に縋り、来る年の幸多きを願いたいと皆様をお誘い致しました。ご参加をお待ちしております。


日 時

12月14日(日)薬師堂町 御霊神社 (午前8時集合)

コース

御霊神社…(歩く)…道祖神社…南円堂…氷室神社…二月堂周辺(三月堂・不動堂・十一面観音石像・西国三十三番観音霊場石仏・真直地蔵・観音堂・遠敷神社・二月堂)解散

※例年は二月堂前茶処で名物「奈良茶粥」のお接待をさせて戴きましたが、消費税アップがあり、財源の都合でやむなく取りやめさせて頂くことになりました。ご了承ください。

歩行距離

約 3 km

 
(謝意)

この一年のご協力有難うございました。来る年も変わりなきご支援宜しくお願い致します。


道祖神社

江戸時代、伊勢街道添いのこの地に旅人の安全を願い、道祖の神・猿田彦また、衝立の神を祀る。又勝負の神、寶(たから)の神との説もある。

 

南円堂

藤原冬嗣の創建、現在の建物は 800 年前、平安時代の再建。不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)が祀られている。西国三十三番札所。この観音は総てを助けるという意味で羂索(獣を捕える網)、索(魚の釣糸)を持つ仏。

一言観音堂(南円堂)

一願だけの願いをお聞き下さる十一面観音が安置されている。

氷室神社

奈良時代、現在の春日奥山ドライブウェーの吉城川上流、月日の磐の畔に祀られた氷室の傍にあった社で、 800 年前此の地に遷座された。祭神は氷の神、額田王中彦(第16代仁徳天皇の皇子)・    闘鶏稲置大山主命(ツゲイナギオオヤマヌシノミコト)を祀る。

東大寺二月堂周辺

不動堂 : 五智如来の真意(御心)を持ち、悪霊を打破する如来の使者、不動明王を安置する。

十一面観音石像  :  変化観音の一つ。基本的に観音様とは、衆生の救いを求める音声を聞くと、直ちに救済する仏と云われる。頭上の三面は牙(きば)をむく怒りの形相。後方の一面は大きく笑う。左の三面は憤怒。手に水瓶又は蓮華を持つ。

西国三十三ヶ所観音霊場 : 三十三ヶ所の霊場を勧請。一つの場所において霊場巡りを終えられる。これが近年の世の習い、ご利益は如何?

眞直(まんなおし)地蔵尊 : 悪運を善雲に願いを叶えて頂けるお地蔵さま。霊域を探し、小銭を頂き、自分の持つ悪運銭と差し替えて 頂く、即ち真(まん)を直して頂く地蔵尊です。

観音堂(奥の観音) :  十一面観音を安置する 。観世音とは観自在菩薩、衆生人間を含む総ての生物の救いを求める音声に直ちに救済すると云う意味で千変万化の相を持って慈悲を行ずると云う。観音様は聖観音を指す。千手・十一面・如意輪・准胝(じゅんてい)・馬頭・不空羂索観音は変化観音即ち姿を変えて適切にお救い下さる仏である。

遠敷神社  :  若狭の国の遠敷明神を奉る。三月の修二会には全国の神々が参集される。その時この神は釣りをされていて遅れられ、その詫びに毎年ここに供える御香水を送ると約束され、御堂の下、若狭井に湧水があり、それを汲まれ観音に献上される。その行をお水取り行法という。その神を祀る社です。

二月堂  :  三月の修二会の行法が行われる御堂。四方に拝所があり、本尊は十一面観音、余りに御身が小さいので像の前後が解らない。それでお堂の四方が拝所に、又秘仏であるため誰もお姿を拝したことがないので四方拝所になっていると伝えられる。

御堂の南側石段は五十二段、如来になるための御仏の世界修行は52の段界がある。時に直して 56 億 7 千万年。この石段はその修行の段階を現わしている。一番下は海(波)が表され、上段は雲、最上段は(垂)神仏の世界を、又石段中の   印は修行の半ば「へそ」を現わしている。東大寺には五十二段は釣鐘堂北側にも在り、興福寺の猿沢池東側にもある。


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