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martin kit 00018製作記録

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 3作目は000モデルにしました。1台手元に置いて気軽に弾けるギターを作りたいなあと思います。ブルースに合うマホガニーのギターです。
 2作目でMartinのキット製作はおおよそ理解できたので、ネックの接合部分をいかに正確に作るかを目標にしたいと思います。
 今回の材料も Martinのキットに手持ちの部品を合わせてドレスアップしていきます。自分の好みのギターに仕上げることができるのもキットの大きな楽しみです。
製作開始2001年12月
製作完了2002年2月                         
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 前回載せられなかった材料です。25.4スケールを注文しました。ブレイスが余分に入っていますが、別注文でこうした材料だけの注文も可能です。ネックもシンプルなものが入っています。表板は一番下の段ボールにはさまれています。指板、ブリッジもローズウッドです。
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さっそくテイルブロックから面取りをして、接合しました。この前の材は面取りまでやってあったのですが・・・かんなをかける方向が木口になるので割れに注意します。パラフィン紙をはさんでいるのはタイトボンドが当て木につくのを防ぐためです。4本のクランプを使用します。
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 ネックブロックの位置はピンでとめてあります。一度に両方固定すればいいんですが、工具を有効に使うためにこの作業はここまでです。ピンで固定することにより、エンドブロックと側板がしっかり接合できました。ボンドの接着に1日置きます。
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 余ったクランプはこちらで使います。裏板の接合です。今回はかた端に釘を打ち中心にLMIから購入したバックストライプを入れます。その後、もうかた端に釘を打つことで圧をかけていくやり方にしました。この後バックストライプの上に当て木をあてて、固定しました。
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 指板の加工です。ローズウッドの指板は初めてですので、600番程度の紙ヤスリから研磨し、きれいな状態に仕上げます。ドットの穴開けは加工済みなので、付属のインレイをエポキシで接着します。
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ローズウッド指板の拡大です。指板はできるならエボニーの方が高級感がありますね。前回のキットではアバロンを入れましたが、今回は持ち合わせがなく付属のパールドットです。
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トップ材です。engはイングルマンスプルースの略でしょうね。前もそうですがカナダ産のものでしょうか?LMIで購入したときもシトカスプルースよりきれいな木目が出ていました。これを見る限り00018と00028のトップの違いはなさそうです。張り合わせの木目が対称に見えずきれいなブックマッチではありませんでした。ちょっと残念!
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糸鋸で1cmほどの所を切っていきます。木目方向に対して直角になるところは割れたり欠けやすいので慎重に切りました。糸鋸もふところが深いものの方がいいでしょう。私のは300円ほどのものです。
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材の厚さは3mm、パーフリングの溝は深いので、紙ヤスリで削り始めました。いろんな雑誌などでトップは周りを薄く、中を厚くという話も聞きましたので、ちょっと意識しようかな。ここまで4時間程度かかりました。3作目ですから作業も効率よく進めることができました。
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間があいています。師走は大変忙しく、製作はまとまった時間がとれません。更新の時間もなく、ちょこちょこと進めています。ここまでの間にやったことはブレイスの接着と成形です。バックブレイスは裏板にカーブをつけるのでこのように一気に接着していきます。特にブレイスの端は、はがれないように慎重に固定していきます。
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 こちらはトップのブレイスです。クランプの数が少ないので、少しずつつけていきます。つけ終わったところで、のみで好きなように削っていきます。この作業はしなくても良いのですが、自己満足の世界というかいい音になるような気がしてついつい時間をかけてしまうところです。
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 エンドトリムは前回のマーチンキットの端材を使いました。ローズウッドです。厚さがあったので削るのが大変でした。結局は紙ヤスリで地道に削りましたが、薄い板を更に薄くする技術を身につけたいものです。ちなみにカーフィングはヤスリがけが終わっています。
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 実は平行してもう一本LMIからマホガニーをベンディングしてもらったもので同じOOO18モデルを製作しています。写真の上がLMIのホンジュラスマホガニーで、下がマーチンのものです。マホガニーといっても色や質が違うものですね。マーチンのマホガニーーはどこで採れるものなのでしょうか?質としてはLMIの方が上のようですが・・・
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サイドドットはアバロンをおごりました。ちょっとしたところがおしゃれというのが好みなのです。エポキシで接着したところです。後でヤスリがけをしていきます。
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 裏板の補強材を接着しました。マーチンキット付属のものではなくLMIの加工済みのものです。どうも楽して作ってしまおうという気持ちが強く出てしまっていけないですね。トップ板の端材で充分作れるのですから・・・
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 トップとサイドの接合が終わったところです。D28タイプと比べてみると多少位置が違いますが、こんな感じで組み立ててみました。枠がちょっと大きめのために形が崩れることが心配です。
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 割れ止めです。6枚入っていたので、左右3カ所ですが、OOOタイプは高さがあまり無いので、4カ所に割れ止めをつけてみました。3等分を4等分に変えるとどんな影響があるのかな?
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 前回失敗したところです。ここの位置関係をしっかり把握しておくことが成功への一歩になります。
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 昨日裏板を張り合わせてありましたので、スプールクランプを取る前に撮っておきました。OOOモデルは曲線のカーブが深く、裏板の曲がりはDタイプと同じ程度のきつさなので、ちょっと手間取りました。ここまでいけば安心して年が越せそうです。
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 ついでにバインディングの溝も掘っておこうかな、と時間があったので、削り始めました。マホガニーの板の方が柔らかく、作業がし易いかなと思います。
 ところが問題発生!枠がじゃましてドレメルで削れない部分が出てしまいました。今回は形が崩れることを恐れて枠にはめたまま、トップとバックを接合してあります。どうしよう・・・
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 年が明けてしまいました。お正月はゆっくりと過ごしてしまいました。インターネットもADSLにし、プロパイダも変更で、パソコンに時間をかけてしまいました。
 枠にはまったまんまの本体は、ドレメルのアタッチメントをはずしてぎりぎりまで削ってめでたく難を逃れました。
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 バインディングはTortoiseで渋く仕上げたいと思います。パーフリングは今回もヘリンボーンです。ところがバインディングが接着の途中でバキッと折れてしまいました。ちょっとがっかりですが、最後の方で、接着剤も硬化してきていたので、やり直さずに仕上げることにしました。
 今回は表と裏を同時に行い、テープで固定することを中心に行いました。それでも不安になり、ゴムバンドを要所に締めて固定しました。
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 スクレーパーで削っています。接着剤を多めにつけているので、時間がかかりそうです。バインディングをうまく接着するのことはまだまだですね。接着剤をつける分バインディングが浮いてしまいます。余分な削る作業は極力少なく丁寧に作っていくことが大切です。
 
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 いよいよネックの接合です。まずはトラスロッドがうまく入るように表板を削ります。サウンドホールの側からネジが締められるところまで削りました。ここでもドレメルが活躍します。
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 上の作業を横から見たところです。この位置にきちんとトラスロッドが入るようにします。とりあえずネックにつけない状態でトラスロッドが入らないとお話になりません。また、ネックのはまる位置もしっかりと形を整えておきます。
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 土曜日の午後ですのでネックの仕込みに挑戦です。まずはネックのあたる部分をヤスリがけしておきます。バインディングもあたらないようにチェックしておきます。
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 とりあえずネックを置いてみます。この時点でネックの延長線とボデイとの角度を見ておきます。ボデイよりやや上向きになっていますが、上向きすぎてもいけないようです。説明がへたですね。わずかに尻上がりになっていればOKです。
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 のみでブロックにあたる場所をチェックして削ります。今まではあたる場所を点で削っていたのですが、面を意識して少し広めにのみを使って見ました。すると結構正確に加工できてしまいました。2時間半を費やしましたが、それでも今までの中では新記録です。
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 oooモデルはネックヒールがここまでになります。ヒールキャップを当てて裏板とぴったりになります。ネック側はヤスリがけもしていない状態です。
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 真横から見た状態です。とってもうれしいです。みなさんからいろいろとアドバイスをいただいた成果が出ました。あとはトラスロッドがうまくはいるかですが、集中力もなくなったので本日は終了します。
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 ちょっと大きな失敗をしてしまい、落ち込んでいます。ペグの穴位置が大きくずれてしまったのです。穴を開けてしまうとやり直しはできません。今までは割とスムーズにできた加工だったので、甘くみていました。やっぱりていねいに、慎重に作業するのがなによりです。ネックを作り直すのも手ですが・・・
 で、気分転換にフレットを打ち込みました。
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 ネックのヒールはマホガニーを削って、ローズウッドの端材をつけました。エンドトリムと同じ材料を使うのが一般的ですね。
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 フィンガーボード接着前の状態です。実はトラスロッドが入らず、ネックの溝をごそごそと彫刻刀で削っていました。どこを削ってロッドを入れるかは難しいところですが・・・誰か教えてください。
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 フィンガーボードの接着です。トラスロッドが少し浮いているために、固定に苦労しました。
 
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 こんな感じできれいに接合できました。こうした作業は慣れてくると、きれいにできるようになります。でも、趣味で作っているとどこかでボケがでるので、やっぱりプロの方とは違いますね。完璧なギターを作るには何年も修行して、こだわりができて、自分の音が出せるギターを作れるのがプロですね。私は弦を張ってはじくまでどんな音が出るのか、見当がつきません。
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 着色はご存じstewmacのLiquid StainsのVintage amberです。水で薄めて布で擦り込む感じで塗っていきます。手も同じ色になるのでビニール手袋をつけます。マホガニーは木目がきれいに出なくて、高級感という点ではローズウッドに軍配が上がりますね。
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 ヘリンボーンは3作共通です。トップが引き締まる感じで、とっても気に入っています。Martinのギターでもヘリンボーンがつくとかなりお値段も高くなっていますね。その憧れです。アブラムのインレイも同じ意味合いです。次作は自作でできるところまでやってみたいと思いますが、フィンガーボードもダイヤモンド・インレイにしたいなあ。
 
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 ここまでにやったことは、ひたすらやすりがけです。マイクロメッシュも3本目ということもあり、ちょっと心配しましたが、まあまあの仕上がりになりました。写真は、ブリッジの位置を決めて、やすりで削っているところです。
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 今回の大失敗のペグ穴です。穴の位置が左右でえらく違ってしまいました。次回からハンドドリルでしっかり位置を決めて作りたいと思います。
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 ブリッジの接着をしました。完成が近くなりましたので気持ちを落ち着けて位置を確認します。タイトボンドが硬化するのを待って固定しました。ずれは最小限にしたいですね。
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 サイドから見た様子です。やすりがけというか磨きは気合を入れました。なんとか光が反射するようにていねいに磨きました。今までの中では一番きれいに仕上がったと満足しています。
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 接着が終わったところです。トップはもう少し磨きこんだ方が良かったですね。ブリッジ周辺にマスキングテープの残りがついているので、カッターナイフで除去します。
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 ドリルは懲りていますが、今回こそはと、慎重に開けていきます。あらかじめ穴が開いているので、大きくずれる心配はありません。
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 付属のピンは黒のプラスティックです。安っぽいものでした。これは大和マークのドット入りのピンです。同じプラスティックですが、ちょっと高級に見えるかな?
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 とりあえず出来上がりです。サドルとナットは今回も大和マークの半加工品を使いましたので、ナットの溝堀りくらいの作業で完成になります。
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 マホガニーのギターは初めてでした。まだ、ナットの溝の調整中ですが、音はoooタイプらしく低音が出すぎず、さっぱりした音色で響きます。前回のDタイプのマーチンキットに比べると控えめで、単音を楽しめるギターに仕上がりました。
 着色はしなくても良かったですね。
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 マーチンキットが2台揃いました。oooタイプの良さは弾きやすいことですね。気に入りました。もう少し小さめのタイプでもいいかな?
 3本作ったところで、自分の課題がはっきりしてきました。
もう少し勉強して、4作目を作ります。奥が深いです。