太陽の警察リプレイ「血塗られた百万円、父と娘」シナリオ
[概要]
公園で会社社長が殺害された。彼の手には、血塗られた一万円札の束が……。
目撃者の証言によると、現場から走り去る若い男の姿が……。
男は社長の娘の恋人で、二人は愛し合い、結婚しようとした。しかし、父親は不釣り合いだと言って娘を男から遠ざけようとした。
一万円札の束(百万円)は、社長が娘との手切れ金として彼に渡そうとしたものであった。
[手掛かり]
(1)検死
・頭部に何かぶつけたような跡。
・死因は腹部の刺し傷による出血多量。
(2)社長の電子手帳
・6:00PM:長田雄二(長谷建設の副社長)
・8:00PM:沢村貴博(社長の娘の恋人)
二人の名前が入力されている。誰かと会う約束をしていた。
住所などの情報も入力されている。
[主な登場人物]
(1)水谷総一朗(53)
今をときめく「長谷建設」の社長。
ゼネコン汚職で上位建設会社の信用が下がっている中、彼が社長の「長谷建設」は飛ぶ鳥を落とす勢いで成長している。
しかし、最近では、彼と副社長、長田雄二の折り合いが最近になってから険悪なものになっている。副社長が会社の金を使い込んだとかいう噂が流れだしたのが一つの原因とされているが、真偽のほどは定かではない。
(2)水谷佳代子(24)
総一朗の娘でOL。「梅桃銀行新宿中央支店」で、事務を担当。仕事ぶりは良く、評判も言うことなし。
(3)沢村貴博(24)
佳代子の恋人で、板前の見習いをしている。彼女とは高校自体の同級生。再会してから、二人はお互いに惹かれ合う。
(4)長田(ながた)雄二(50)
水谷総一朗とともに「長谷建設」を創設した、創成期からの中心人物。
彼ら二人が中心となり、血の滲むような努力の結果、一代でここまでの大会社に成長することができた。
しかし、最近、彼は自分が副社長であることに疑問を感じている。また、彼は愛人のために大量の金を使い、ついには、経理の人間を買収して、会社の金を使い込むに至っている。
[シナリオ・メモ]
序盤では疑いは沢村のほうにかかるが、後になると副社長が怪しいというふうに話を持っていく。
最終的には、長田の逮捕まで持っていく。
シナリオの流れ
1.新宿中央公園で死体
水谷総一朗。
手に握られた百万円。
2.遺体確認
水谷佳代子と千尋(母親)の登場。
3.通夜~葬式
副社長の長田雄二と沢村貴博の登場。
4.検死結果と電子手帳
上記二人(長田・沢村)の名前。
5.目撃証言~アリバイは
疑われる沢村貴博。
6.噂~長田雄二
金を使い込んだとか、社長になれなかったからと総一朗に逆恨みを抱いているとか……。
7.目撃証言2
喫茶店の店員が、社長と沢村のことをじっと見張っている人がいたと証言。確認を取れば分かるが、これは長田雄二。
8.解決
長田の逮捕と回想シーン。
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