1995年11月


建具は、意外に重かった。その上一人で建具を支えながら、水平垂直を見ながら楔を打つ。まさに神業。両手、片足、頭、口まで使い1時間かかり1つの窓を取付けた。出来れば2人で作業した方が良い。

 
 楔で固定

 建具の取付けは、時間の節約から屋根と平行して、夜間に行った。
 窓や扉のつくところには、縦方向に凹型の溝が左右に彫ってあり、そこに凸型の建具取付用枠を打ち込む。
 窓や扉には枠が付いていて、その枠の四隅に楔を打ちこんで固定する。楔は、自分で残ったダボで作る。窓や扉の枠を取り付けるとき、水平器を使って垂直と水平をしっかりと少しずつ調整しながら楔を打ち込む。これをちゃんとしないと開け閉めがきつくなったり自動ドアのように自然に開いたり閉まったりする不具合が後に起こるかもしれない。
 建具とログの壁の隙間には、断熱材を充填し、最後に、化粧枠を建具の回りに釘を使って取付ける。釘は、建具取付用枠に打つ。ログの壁には絶対釘付けしてはいけない。これもセトリング対策のひとつだそうだ。

     製 作

2005年8月

 
 玄関スクリーンドア

 ログハウスを建てて10年が過ぎ、いたるところに経年変化があらわれ傷みも出てきた。その際たるものが一番出入りの激しい玄関のスクリーンドアだった。今まではホームセンターで買ってきた出来合いのスライドスクリーンドアを少し加工して取り付けていたがちゃちな出来で普段から使い勝手が悪くまた隙間があるために夏の夜など虫がその隙間から侵入して大騒ぎになったこともしばしばあり以前から改善が必要と思っていたがどういう様にしていいものかわからずにそのままにしていた。しかし、そのスクリーンドアの寿命も尽き交換の必要に迫られていた。8月の始めに久しぶりにペンション『alf』へ行ったときヒントとなるスクリーンドアを発見した。このドアは内開きで蝶番にばねが入っていてバネの力で閉まるとき自動的に閉まる。これなら使い勝手はいいはずと思い早速構想に入った。

     製 作
 
部 材

 構想30分。必要なものは枠となる木材、スクリーン、バネの入っている蝶番である。

製作過程
 @ 寸法は内側の枠の寸法165cm×86cmより若干短めにする。未だに余っている木材を流用し適当な幅に製材する。
 A 枠を組立ては角を長い木ねじで留める。当然木工用ボンドも使う。失敗しないために、枠は厚さが18mm程度なのでいきなり木ねじをねじ込むと木が割れてしまう可能性があるのであらかじめドリルで木ねじの太さより若干小さめに穴を開けておくと木ねじがムースに入るし木が割れてしまうこともない。
 B 網を張る。ピンと張るのがコツであるが、コツなので説明するのが難しい。よれが目立たないように張れたのでよしとする。
 C 兆番でスクリーンドアを取り付ける。このバネはかなり硬いので力が要る。斜めにならないように取り付けるのがコツ。
     

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