新春特別企画!
古代君と雪のページのみんなにしつも〜ん!!
(第四回)
さて、今回こそ今年の最後のクエスチョンです。
さらに未来の世界へ行って、パパとママになった古代ご夫妻と、その子供達が登場します!!
今回は、笑っていただくっていうより、じんわりしんみり、幸せな家族の一端をご覧いただければいいな、と思います。
タイムマシーンの調子は順調です!さらに未来へLet’s go!! まずは、三人目の子供、待望の女の子、愛ちゃんが誕生したばかりの頃へ……
まずは、古代夫妻に質問で〜す!
「こんにちは、古代さん、奥様っ(*^_^*) 三人目の赤ちゃん誕生おめでとうございます。順調に育ってらっしゃるようで……」
お二人の横には、小さなベビーベッドがあって、その中には天使のようなかわいい赤ちゃんがぐっすり眠っています。ちなみに、お兄ちゃんたちは、ただいま保育園に行かれているとか…… 彼らがいると、話もなにもできたもんじゃないらしいです(笑) 悪戯盛りですものね!
「いらっしゃい、あいさん。どうだい、かわいいだろう? 愛っていうんだよ。あれ? そう言えば、あいさんとおんなじ名前だね……」
と、じーっとあいを凝視する旦那様。なんだかその視線が……やぁねぇ!
「あの…… どうせ、似ても似つかない……とかって思ってらっしゃるんでしょう?(-_-;)」
「あっ!? ま、まさかぁ…… そんなことは(^_^;)」
めちゃくちゃ図星突かれた感じで焦る進パパ、あなたって相変わらず嘘が下手なんですねぇ。
「ごめんなさい、あいさん。あいさんが名付け親みたいなものだもの、とっても感謝してるのよ、私達。さあ、お茶でもどうぞ」
ニッコリ笑う雪奥様は、相変わらずお美しい(*^_^*) フォローも上手で、こちらも相変わらずですね。
「いえ、いいんです。本当のことですから…… それより、相変わらずとってもお幸せそうですね。お子様ができても、お二人とも変わらないし…… 羨ましいわ」
「うふふ(*^_^*)」 「まあなっ(*^_^*)」
見詰め合いながら、微笑む二人。ラブラブ光線がキラキラしてます!
「それで……こんな質問が届いてるんですけれど……」
まずは、ハロンさんからの質問です!
古代君と雪ちゃん、結婚後もラブラブパワー全快ですが、その秘訣は?
「秘訣……って言ってもなぁ……」
「そうねぇ、どうしてかしら? 普通にしてるつもりなんだけど……」
「でも、今でもチュッとかって頻繁にされるんでしょう?」
「えっ!? やだっ…… あいさんったら、見てたの?」
「い、いえ……いつも見てるわけじゃありませんけど…… ちなみに今日は何回位しました……キス?」
「そうねぇ、今日はそんなにしてないけど…… 朝起きた時に1回と子供達を送って行くのに出かける時に1回と帰ってきた時に1回、それから……」
「あ、ああ…… もう十分です(^_^;) それだけでも十分ラブラブですから」
「あら、そうなの?(*^_^*) だって、愛してるんだもの、ね、進さん」
「ま、まぁ……ね(汗)」
「ははは(^_^;) 何年経ってもそのお気持ちが変わらないのは、どうしてなんでしょうね?」
「会えない時間が長いから恋しくなるのかしらね? 進さんはほとんどが宇宙勤務でしょう? 短くても二週間、長い時は一ヶ月以上地球を離れるわけだし、その間はやっぱり寂しいもの……」
「そうだなぁ、地球にいると宇宙が恋しくなって、宇宙にいると地球の家族が恋しい…… 帰ってきた時、迎えに着た雪の嬉しそうな顔を見るのが、楽しみだな」
「会うたびに新鮮さがある?ってわけですか?」
「そうかもねっ、だって進さんって最近どんどんかっこよくなってきてるんですもの(*^_^*)」
そうそう、男はこれから30代が花です! えっ? 女も? あ……そ、そうですぅ(^_^;)
「よせよ…… 雪だって三人の子持ちには見えないぞ。いまだにドキッとする時がある」
「まあ(*^_^*) お上手!! 進さんって最近こういうことが言えるようになったのよねぇ。それもプラスかしら?」
「あはは…… 昔は……でしたものね?」
「ん? あんだってぇ!?」
「あははは……(^_^;)」
「うふふ……そうそう! みなさんよくご存知ね」
「まあ、いいけど…… それに仕事をしている雪はいつ見てもきりっとしてて好きだなぁ。その反面、子供と戯れている時は、いくつだっけって思うほど幼く見えたりするし…… そのギャップがまたいいんだよなぁ」
「それは私も同じことをあなたに言えるわ。仕事の時にすごく恰好良いのは、ずっと昔から知ってたけれど…… 子供と遊ぶ時は、もう……うふふ」
「もう……なんだよ?」
「どっちが子供かわからないくらい、かわいい!! 真剣に遊んだり、喧嘩したり……」
「それ……誉めてるのか?」
「一応……(*^_^*)」
「それとさ…… 雪のもう一つの顔……知ってるかい?」
「もう一つの顔?」
「夜……色っぽいんだよ、これが……」
「いやだわ(*^^*) あなただって、夜になったら人が変わったみたいに……えっちなんだからぁ」
「は、はぁ(^_^;)」
二人がはぁと、になっているのを、しら〜っと見ているあいに、進パパがはっとしました。
「あっ……ははは、いや、まあ…… とにかく……だ。いろんなところで(昼はもちろん、夜も含む!?)日々新しい発見があるっていうか、飽きないっていうか、それがいいんだろうな、うん!」
「そうそう、新しい発見よねっ! これがきっとお互いへの興味を失わない秘訣なのよね。だって、みんな(←もちろん旧ヤマト乗組員のこと)もあなたのこと飽きないって言ってるわ、す・す・むさん!!」
「み、みんなぁ!?」
あっははは…… 興味が尽きないキャラなのねぇ! すっすむさぁん! はい、これからも新しい発見をして楽しんでくださいませ。
では、今度はお嬢様のことで、まめママさんから進パパに質問で〜す!!
南部君が『愛ちゃんの結婚式はまっかせなさい! とびきり品のいいごーじゃすな会場とお食事を用意しましょう!』とまだ赤ん坊の愛ちゃんを見て言ってきた。さあパパとママはどう答える?
「な、南部がそんな事言ったのか!?」
「ああ、そう言えば、この前、愛の誕生のお祝いに来てくれた時、そんな話して笑ってたわ。うふふ…… 案外本気だったりして……」
「ば、ばかやろう!! 愛はまだ産まれたばかりだぞ! なんでそんな結婚式の話なんかしなきゃなんないんだ!」
「でも、娘はいつか嫁にいくものよ。この娘(こ)だって、20年もすれば素敵な彼氏を連れてきて『結婚します!』なんて言うかもよ。私だって19で婚約したんだもの、ねっ! あなた」
「むっ…… あれは、君のお母さんが無理やりさせたようなもんじゃないか!」
「あらっ! じゃあ、あなたはまだ結婚したくなかったんだぁ! だからあんなに結婚するのを何年も渋ってたのねっ! そーっだったのねぇ!!」
「だ、だからぁ…… それとこれとは別問題で……(汗)」
「全然別じゃないわよ! いいわよ、どうせ、あなたは……」
「あ、あのぉ〜 今の質問はお二人の問題じゃなくて……ですね」
「あ、ああ……ごめんなさい。ちょっと興奮しちゃって、うふふ。でも、南部君なら私達の時にも、とっても素敵な演出してくれたんだから、いいんじゃなぁい? いろんなコネクションも持ってるし、どんなお式でも披露宴でもしてくれるわよ」
「とにかくっ……だ!! 愛は、まだ赤ん坊なんだ!! そう言う話は、今はまだはやぁぁ〜〜〜い!!! 今度南部がそんなこと言ったら、ぶっとばしてやるからなぁ!!」
「……(^_^;) はいはい」
と答えてから、雪ちゃんは小さな声であいに耳打ち。
「だめね、もう…… 既に溺愛パパのできあがりよ」
……みたいですね(笑) これはもう全然話にならないようで…… 南部君、後でどやされなかったかちょっと心配です。
それでは、もう一つ愛ちゃん関係の質問があるのですが、今はちょっと追い討ちをかけるようで恐ろしいので、もう少し未来へいってから聞いてみましょう!
その前に、お年頃の守君に質問が来てますので、ちょっとそっちに寄り道です!それでは、守さんにゆうこさんからこんな質問です。ただいま、守君は中学2年生! こっそり彼一人を捕まえて質問してみました!
こういうラブラブな両親って子どもたちから見るとどう思うんだろう。って妙に気になってしょうがないんです(笑) 特に、長男の守クン(それも多感な年頃の守クンに)に聞いてみたいですねえ。
「こういうラブラブな両親をどう思う?君にとって愛する(妹じゃないぞ)とは何だ(笑)。」
「よくぞ聞いてくれたよ! おれ本当に今困ってんだよなぁ。学校でみんなによく言われるんだ。おまえんちの父さんと母さんは仲いいよなぁってさ。
いや、それはもっと前からわかってたさ。小さい時から、父さんと母さんってヒマさえあればくっついてたしさ。俺たちの前でも一応隠してるつもりなんだけど、バレバレでキスはするし(^_^;)」
「はぁ、やっぱり……(^_^;)」
「でさ、小学校の低学年くらいまでは、それが普通だと思ってたんだよ。お父さんとお母さんっていうのは、仲が良くて、たまに相手をうっとりと眺めたりするもんなんだって……
それに、ヤマト仲間のおじさんたちの夫婦もみんな仲がいいじゃないか。だから全然違和感なかったわけ。
ところが!! 小学校も高学年になったらさぁ、学校の友達の家に遊びに行ったりもするだろう? そうしたら、友達んちのお父さんとお母さんの雰囲気って、うちとなんとなく違うんだよなぁ。すごく冷たいっていうかあっさりしてるっていうか……
で、友達に喧嘩でもしてるのかって聞いたら、みんなそんなもんだって言うだろう? くっついたりキスするところなんか見たことないっていうんだよな。逆に、おまえんところはするのか!って大笑いされちゃってさぁ。めちゃくちゃ恥かいた」
守君、とっても興奮してます…… 意気込んで次から次へと言葉が飛び出ることったら!
「あら、まあ……」
「だから、これはだんだんおかしいぞってことになって…… うちだけ特別に違うんじゃないかって思い始めたわけだよ。
その上さぁ、最近じゃ、友達同士でちょっとHな話とかもするようになったんだ。女の子の事とか、Hのこととかさっ」
「うふふ…… そうよねぇ、守君もお年頃だものね!」
「ま、ねっ。でもって、今度は自分達の親のこととか話題になってね。みんなのところは、当然もうHなんか全然してない!って言うんだよ。子供が大きくなったら、そんな事もうしないんだって。普通はそうなの?」
「さ、さぁ……(^_^;) 人それぞれだとは……(汗) でも、愛情表現としてはそういうのも大切だと思いますけどね」
「それでも、まあ普通の親はそんな雰囲気見せないだろ? それがさぁ、うちは違うんだよな。
父さんが宇宙から帰ってきた日ってのは、まず母さんの雰囲気が全然違う。元々綺麗だけど、もっと綺麗になるんだ。息子の俺が言うのもなんだけど、色っぽくなるっていうか、艶があるっていうのかなぁ…… もう、わくわくしてるわけ。
子供んときは気がつかなかったけど、母さんの風呂がいつもより長かったり、いやに早く寝たりするんだよなぁ。なんとなぁく、そういう雰囲気がにじんでるっていうかぁ。
もちろん、部屋はそれぞれ防音設備してあるし、声が漏れることもないし、父さんたちだって現場を見つけられるほどドジなことはしないけどさ、当然想像しちまうだろう?」
「あはは…… そうねぇ」
「だろ? もうそうなったら、大変…… 妄想の世界に入っちゃって、いろいろとね、眠れなくなったりしてさっ。正直言って、最近ちょっと困ってるんだ……」
「って言う事は、ご両親が仲がいいのは困りもの?」
「いや、そう言うわけじゃ…… 仲がいいのはいいと思うよ。二人を見ていいなぁ、って思う事もある。けど、健全な青少年としてはちょっとなぁ」
守君、苦笑気味に愚痴ってます。毎日それに付き合う身としては、確かに辛いところもあるわねぇ(笑)
「そういうこと、ご両親に言わないの?」
「言ってるよぉ! 子供の前でイチャイチャするなよって! けど……仲がいいのがどこが悪いって言われると……返す言葉が……ない」
「あらま(笑)」
「ま、実態がわかったから、後は慣れるしかないよな。確かに仲がいいのは悪い事じゃないしさ」
最後はあきらめの境地に入った守君。仲良し夫婦のお年頃の息子さん、いろいろ大変ですねっ! がんばってね、守君!
それではさらに未来へ行きましょう! 時は過ぎてそれから5年後、子供達は元気に育って、愛ちゃんもとってもかわいい女の子に育ちました。古代家では、進パパと雪ママがご在宅。お子様方はお隣のおじいちゃん、おばあちゃんのところへご機嫌伺いに行っているそうです。
ミルクさんから、こんな質問が来ています。
進パパに質問です! もしも、愛娘、愛ちゃんの夫に、若かりし?頃の(ヤマト乗船時の)島・南部・加藤・土門・そしてデスラーが立候補したとしたら! だれならOK?!もしくは全員NG?!(←たぶんこっちの確率のほうが…) 理由をお聞かせくださ〜い!
「どうでしょう? お父様お母様として、仮定の話ではありますが、どんな方なら愛ちゃんを任せられます?」
「愛の夫!? 何言ってるんだ? 愛はまだ中学生だぞ。そんな話できるわけないだろう!」
いきなりの質問に、進パパ、既にムッとしてます。ああ、だからこういうことを聞くの心配だったのよねぇ(^_^;) そう言う時は、もちろん、雪ママのとりなしが一番!
「だから、あなた、もしも……の話って言ったでしょう? みんなが若かったら、誰が愛の旦那様にはいいかしら?っていうんだから…… 私なら、どの人もいいと思うわ。みんな優しいし男らしいし……」
ああ、雪さん、ありがとうございます! でも、進パパはこればっかりは言うこときかないみたい!
「だ・め・だ!!」
「どうして?」
「だいたいだなぁ……誰が若かったらだって? あ〜ん? 南部は、論外! あいつはどれだけ女と付き合ってたと思うんだ。あんな女たらしはダメ!」
「そう……それから?」
雪さん笑いながら、聞いています。どんな理由をつけるんでしょうね? 進パパは……
「加藤? あいつは、男気がありすぎる。女より男との付き合いを優先する奴だ。愛が大事にされないのは困る」
「それって、若い頃のあなたの事じゃないの?」
おおっ!! 雪さん!鋭い突っ込み。そうそう、置いてきぼりくらいかけたり色々たいへんだったものねぇ……
「うるさいっ!」
「うふふ…… まあいいわ、それから?」
「それから、土門? あいつはいいやつだったけど…… 無鉄砲過ぎたな。命を大事にする事をしらない。ああいう奴と付き合ったら、心配ばかりしてなきゃならん」
「それこそ、若い頃の……」
わっははは…… あいは思わず笑ってしまいました。進パパってホント、そんな理由つけてたら自分だってお婿さん失格ですよね!
「だからうるさいっ!!」
「はいはい(^_^;) じゃあ次は?」
「デスラー? だめに決まってる!」
「どうして?」
「地球人じゃない。体質が違うだろう。それに国を治める総統なんかやってる奴と結婚したら、女房もそれなりに忙しいし、第一、命を狙われることにもなりかねん」
「あっそう……まあ色々理由をつけるものね。あらっ? そう言えば、島君は?」
「む…… あいつは……」
雪ママの質問に、進パパは言葉を濁します。どうしたのかしら?
「島君ならいいんじゃない? 若い頃から人間ができてたし、優しかったし…… その証拠に今も奥様はとっても幸せそうよ」
「しかし…… とにかく!やっぱりだめだ」
「どうして?」
「どうしても……とにかくダメなんだ!!」
進パパ、島君には文句の付け所がなくって、言い訳なしで頭ごなしにダメ攻撃。結局、誰を出してきたところで、ウンとは言わないんでしょうね。それが父親の心境ってものでしょうか?
進パパが席を外したすきに、雪ママがそっと耳打ちしてくれました。
「うふふ…… 愛にはね、本当はもう彼氏がいるのよ。小さい頃からずっと知ってるシン君。
進さんは、シン君のことかわいがってるし、愛と仲が良いのは知ってるのよ。でも、まだ二人が個人的に付き合ってるのは知らないの。
もし知ったら、きっと「まだ早い!」とか言って反対するに決まってるから、期が熟すまで内緒なのよ。
このまま順調に付き合っていけば、あと数年後には、結婚話も出るかもね。その時が心配だけど、楽しみよ。彼、なんて言って反対するかしらね?」
雪ママは、いつもながら夫操縦が上手なようで、愛ちゃんも安心ですね!
さて!! いよいよ、古代家の子供達の登場です!! お父さんとお母さんにお暇をして、隣りの森家に来ている3人に会いに行きました。
愛ちゃんは何やら台所でお菓子作りだとか…… 守君と航君にまずは質問です!
「守さん、こんにちは。まあ、立派になって…… お父様よりかっこいいわ(*^_^*)」
守さんは、ただいま宇宙戦士訓練学校士官コースの学生。将来はお父様の後継ぎですね。
「あはは、ありがとうございます。昔はしようもない愚痴を聞いてくれてありがとうございました」
ニッコリ笑う彼の姿は、パパとママの良いところばっかり取ったような本当に素敵なお姿です。
「あれから、どうなりました? ずっと困ってたの? 仲の良いご両親の事……」
「いやぁ、結局、一時はそういうのでドギマギさせられたけど、中3の時だったかなぁ。父さんと女性との付き合いのこととか真面目な話を色々とする機会があって、夫婦としてはそれは全然悪い事じゃなくって、逆に愛し合ってる証拠だって思えるようになった。それからは、そんなに気にならなくなったかな。
母さんは父さんがいまだに夢中になるくらい綺麗だし、父さんだってそうだしさ」
「弟君と妹さんの方はどうだったのかしら?」
「ああ、航は俺が早めに教えてやったし、愛は逆に羨ましがってるくらいで…… 問題ないんじゃない?
とにかく、今じゃ俺たちは、二人がラブラブ信号出したら、邪魔しないようにそっと部屋に消えるか、隣りのおじいさんちに逃れることにしてる。でないと、見せつけられるだけだもんなぁ」
「あはは…… 子供達も大変ねぇ」
「ま、ねっ(ウインク) でも、今じゃ将来はあんな風に愛し合える夫婦になりたいって思ってるよ」
「さすが出来た息子さんですこと(*^_^*)」
「あっははは……古代家の長男をするのも、古代進の息子をするのも、結構大変なんだぜ。周りの期待が大きくてさ。けど、そのプレッシャーも今じゃ楽しんでるよ」
「まあ…… 本当に頼もしい息子さんだこと。お父さんもお母さんも鼻高々ね」
「ありがとうございますm(__)m」
出来た息子に育った守君。本当にいらぬ苦労もあったでしょうね(笑)
さて、最後になりましたが、ラストクエスチョンは、3人のお子様に、お父さん像を語っていただきましょう!
ミルクさんからいただきました。
愛ちゃん・守くん・航くんに質問です! それぞれから見た“進パパ”像をおしえてくださ〜い!
「父さん〜今の姿から想像できないよ!」 航が腹を抱えた『思い出の写真』…にぶちんどんかんぶりが想像できないほど、イイ男になられたのでありますか、艦長殿っ!!!
(そうはいっても、愛ちゃんからみればまた違って見えそうで…)
「では、まずは続けて守君からいってもらいましょうか?」
「うん、そうだな、一言で言うとやっぱり尊敬に値する父親ってところかな? 今、目指してるのが宇宙戦士だし。子供時代から父さんの活躍する話を聞くのがすごく好きだったから。
小学生のころから、大きくなったら父さんみたいな宇宙戦士になって、宇宙を飛び回りたいって思ってたしね。父さんはいつも俺のヒーローだった」
「へぇ? じゃあ、全然ドジで鈍感なお父さんって知らない?」
「う〜ん、ヤマトの仲間のおじさんたちから昔の父さんの失敗談とかは聞いたことあるけど、最初は信じられなかったくらいだな。ただ……」
「ただ?」
「今もそうだけど、家では、母さんとおばあちゃんには頭が上がらないんだよな。二人にはすぐやり込められて、苦笑してる。でも、それもなんだか男の優しさみたいに見えて……」
あら、進パパ、守君には随分いいようにとって貰ってるのねぇ(笑)
「じゃあ、ずっとお父さんとは仲がよかったんだ?」
「うん、そうだね。俺はいつも優等生でいることを期待されて、それに答えるのが楽しかったし、それが父さんみたいになる一番の道だって思ってたから」
「う〜ん、さすが古代家のご長男。非の打ち所がないほどの優等生ですな」
「あっははは…… けど、影でそれなりに息抜きはしてるし、父さんともふざけたりもするよ。母さんと愛には内緒だけど、妖しい本とかも持ってるし」
「へぇぇ…… そうなんだ」
「あ、でもこれっ、父さんは知ってるよ。俺が見てるのを父さんに見つけられて焦ってたら、一緒に見せてくれって言われて……」
ニヤリと守君。男同士ってそういうので変に連帯感が産まれるのよね。
「えっ? 二人で見てるの?」
「ああ、今じゃ3人で回し読み。これ、くれぐれも母さんと愛には内緒だぜ」
「あれまぁ(^_^;) と言うことは、航君もお父さんとは仲良しなのね? 感想はお兄さんと同じ?」
「いや、僕は…… 父さんには反抗した時期もあったよ」
守君とは違った意外な返答に、ちょっとびっくり。事情を聞いてみましょう。
「へぇ…… そうなの? どんな事があったの?」
「僕は兄貴と違って、父さんの仕事が嫌いだった時期があったんだ。例えば、長い間家をあけるだろう?」
「そうですねぇ…… 宇宙に出るとやっぱり数週間から一ヶ月以上は……」
「その間、母さんはいつも大忙しだった。俺たち3人を育てながら仕事をこなして、おばあちゃんもいつも手伝ってくれてたけど、母さんは疲れてても俺たちのために一生懸命なんだ。
なのに、父さんはたまに帰ってきては、ちょっと何日か手伝うだけじゃないか。よく、母さんがかわいそうだって思ったりしたよ」
「お母さん、その事愚痴ってたの?」
「そんなことはないよ。母さんは父さんのことをいつも誉めてた。父さんの仕事はとても大切で大変な仕事なんだって。だけど、その大変な仕事ったって……実際やってることは戦争の準備って言うだろう?」
「まあ、そういうことになりますかね? でも平和を守る為でしょう?」
「そうなんだけど、平和を守る為なら、人殺しもしていいのかっ!って一時は随分反発したんだ」
「それは、お父さんも昔悩んだ事だったわね。航君って本当はお父さんに似てるんじゃない? お父さんも昔は戦う事なんか大嫌いな平和主義者だったのよ。今も好きではないと思うけど……」
「ああ、母さんから聞いた事がある。けど最初は信じられなかった。でも、ある事件がきっかけで、父さんの本当の胸の内を知る事ができて…… 必要悪っていうか、父さんみたいな仕事をする人がいないと困るんだってことがわかった。
そして、父さんが本当は心から平和を望んでいるってことも。もちろん、母さんや俺たち家族の事も大事に思ってくれてる事もわかった。それを知ってからは、父さんとのギクシャクしたところがなくなったかな」
「そうだったの……」
航君は彼なりに色々と悩んで、そしてちゃんとお父さんのことを正しく見れるようになったようね。
「あとは兄さんと同じかな? 小さい頃はすごくいいお父さんで、たくさん遊んでもらった記憶があるよ。怒ると恐かったけど(笑) 今は、父親として尊敬もしてるし、母さんのことを心から愛しているのもわかったから…… それに、結構くだけた話もわかるし」
「……ははは…… ま、それじゃあよかったのね? じゃあ、最後に愛ちゃんね」
愛ちゃんは、さっきからおばあちゃんと何やらお菓子作りをしていたようですが、できあがったみたいです。いい匂いがしてきました。
「愛ちゃ〜ん! いいですか?」
「はぁ〜い!! 今行きます!!」
愛ちゃんは、大きなお皿にクッキーを乗せてやってきました。
「あいさん、おひとつどうぞ」
「ありがとうございます…… ん! 美味しい!!(*^_^*)」
「そう? よかった!!後でパパとママに持っていってあげようっと」
「それは喜びますよ、お父さん」
「そうそう、愛が作ったっていったら、父さん泣いて喜んで食べるぞ」
「うん! 言えてる!! 父さんは愛の作ったものなら、消し炭でも食べるぞ」
お兄さん方、愛ちゃんをからかってます。やっぱりそれほど進パパは愛ちゃんを可愛がってるのね?
「もうっ! 航兄さんったらっ! うふっ」
「うふふ…… 愛ちゃんから見たら、お父さんてどんな感じ?」
「ん〜、そうねぇ。優しくてかっこよくって……それでもって、甘〜いの!」
「甘〜いの? 厳しかったりしないの?」
「しないしない!!」
守君、強く強く強調してます(笑)
「パパは私には怒らないわ。お兄ちゃんたちは怒られてるけど……うふっ」
「まあっ! そうなの? じゃあ、もし愛ちゃんが悪いことしたら?」
「ママとおばあちゃんには叱られるけど…… パパは「だめだぞ」なんて笑顔で言うくらいかな? それで結局パパも一緒に「甘い!」って怒られてるけど」
「そう!! 差別だって思うくらい、俺達とは違うよな。愛への態度!」
「もうっ、お兄さんたちは黙ってて! とにかく、パパは最高に素敵よ。私大好き(*^_^*) だけど、問題があるとしたら…… 男の子と付き合うのを極端に嫌う事かしら?」
「まあ、どんな風に?」
「私宛てに男の子から電話が来たら…… 私がいても「いません」って平気で切っちゃうし、ママと「誰々君が……」なんて話を始めたら、すごい顔して睨んでて、「そいつは誰だ!」なんて始まっちゃう」
「でも、愛ちゃん付き合ってる人いるんでしょう?」
「あれぇ? ご存知なんですか?」
「ええ、さっきお母さんからうかがって…… シン君なんですって?」
「うふふ……そうなの。シンはね、子供の頃からうちに出入りしてるし、お父さんも気に入ってるから、私と話をしてても少しはましなのよ。
でも電話とかは、お兄ちゃんあてに電話してもらうの。それから、後で部屋に転送してもらってる」
「協力してま〜す!!」
守君、航君、声を揃えて…… 二人とも共通の友達なんですものね、シン君は。
「感謝してます、お兄様方! うふふ……ホント、付き合ってるのがばれたらどうしようって、今はまだドキドキよ。シンは黙っていたくないみたいだけど、私はまだダメって言ってるの。その内、ママと相談してじわじわと……って思ってる」
「そう、それは大変ね。そこだけなのね? 問題は」
「ええ、そう。後はママの事とっても愛してるし、もう言う事ないわ。守兄さんも言ってたけど、私もパパとママのような恋人同士になりたいの(*^_^*) パパ大好きよ!」
「シン君の事、いつか上手く言えるといいわね」
「ええ、ありがとう」
ニッコリ笑う愛ちゃんは、本当に愛くるしい姿です。進パパがメロメロになってるのもわかる気がします。
さて、そろそろ時間となりました。そろそろあいは200年前の世界に戻りますね。
「おじゃましました。またこれからもよろしくね! さようなら!!」
「さようなら、あいさん! また来てね!!」
暇乞いをして、森家の玄関で3人のお見送りを受けたあいが、ふと古代家の方を見ると……
「あらっ? 明かりがもう消えてるわね。ちょっと早いんじゃない? それにみんなお家に帰るんじゃあ?」
と、3人は顔を見合わせてニッコリ。代表して守君が一言。
「俺たちは今日、こっちに泊まるよ。もう寝ちゃったんだろう? あの二人……」
「うふふ……」
愛ちゃんと航君も肩をすくめて笑っています。と、家の中から出てきたのが、美里おばあちゃん。
「あら、もうお帰りですか? ゆっくりお話したかったのに…… またいらしてくださいね」
来年は美里さんにもたくさん質問してみたいです。ほんと!!
「ありがとうございます。またぜひお邪魔します」
「あ、そうそう、さっきあっち(古代家)から電話あったけど、あなたたちこっちに泊めるからって言っておいたわよ。よかったんでしょう?」
「ああ、いいよ。……ほらね、あいさん!」
守君が笑顔でウインク一つ。そういうことなのね? 子供達はそんなことにももう慣れっこのようです。
幸せ家族のちょっぴり困ったパパとママ。それでも子供達は、とても素敵に育っているようですねっ!
これで今年の「しつも〜ん!」は終りです。
ご質問をくださった方々、本当にありがとうございました。期待はずれの回答もあったかもしれませんが、どうかご容赦くださいませ。
そして、お読みになってくださった方々、最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)m
古代君と雪は、今年もいろんなお話で皆様と一緒に笑い泣きしたいと思っています。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。 あい
(背景・イラスト:幻想素材工房、Queen's Free World)