2001年6月24日に開幕して以来、316日目にしてついにチーム初勝利を挙げた。
序盤からリードを奪われる展開であったが、中盤にビッグイニングで逆転、
さらに終盤にも追加点を挙げ、17−10というスコアでチーム初勝利を挙げた。
最後のウイニングボールは会長宅へ届けた。ボールには「初勝利」の文字。
現在でも会長宅に飾られているこのボールであるが、
よく転がってどこかへ行ってしまうため、邪魔者扱いされているらしい。
そして、この日はH.Nキャプテン不在だったため、球団事務所へ勝利の報告。
H.Nキャプテンは「俺がいないから勝てた。」と少し落ち込んでいる様子であった。
<写真>会長宅に飾られ、邪魔者扱いされているウイニングボール。
初勝利を挙げたこの日は、GW連戦最終日ともあって、選手はみんな疲れ果てていた。
特に連投続きの投手陣は限界を感じており、何とか最後まで投げきるのがやっとだった。
そんな中、この日最後に登板したT.Aは、前日の試合で238球を投げており、
十分に投げられる状態ではなかった。
腕が痺れてまともに投げられないため、腕を噛み、麻痺させ、
痛みを感じないようにした。試合後、T.Aの腕には歯形がいくつも残っていた。
周りの選手からは「腹が減ったのか?」と疑問の声もあったが、
勝利への執念が生んだ、T.Aによる新投法であった。