* シュナイダー一級症状とは*

思考化声(考えが声になる)
対話(問答)性幻聴(幻聴の相手と頭の中で対話する、あるいは2、3人が自分の噂をしあっているのが聞こえる)
自分の行為に対してコメントするような幻聴(たとえば顔を洗っていると「顔を洗っている」と聞こえる)
身体への影響体験(たとえば「電気をかけられる」)
身体への影響体験(たとえば「電気をかけられる」)
させられ感情・させられ思考・させられ行為
思考奪取(考えをとられる)
思考伝播(考えが他人に伝わっていくという、妄想にとらわれてしまうこと)
妄想知覚(それ自体は正しい知覚だが、意味合いの中には妄想部分が含まれる)

これは統合失調症(旧障害名:精神分裂病)の診断基準となるものです。

解離性同一性障害が 間違われやすい障害には、精神分裂病や境界性人格性障害(併病の場合あり)があります。

精神分裂病は「情動・思考と行為の統合の破綻 が特徴的で、
妄想(歪んでいるか現実性のない信念、たいてい被害妄想)や幻覚(知覚異常)が頻繁に現れて、
現実と非現実の区別があいまいになる」病気なんだそうです。

解離性同一性障害者もこのシュナイダー一級症状を高い確率で示すことから
精神分裂病への誤診が起こってしまいます。

違いとしては…

・分裂病においての患者の行動を操り、患者に考えを吹き込み、患者に批判の声を聞かせるのは 妄想的な他者である。

・解離性同一性障害の患者において、ホスト人格に様々な影響をおぼよすのは 交代人格である。

と言う部分が、一番の特徴であり 二つの障害の違いだと思います。


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