●交代人格・主人格ってなぁに?● |
主人格(Host Parsonality)とは、交代人格の中で 「その時期 一番意識の所有時間の長い人格」のことで 基本人格(Original Pasonality)とは違う意味を持ちます。 ですから、基本人格=主人格というわけでは無い場合も多くあります。 (私の場合は基本人格=主人格=私 で今の所は落ち着いていますが) |
●人格とは●
知覚、思考、感情、意思が能動的に自身から発する物として体験され、 外界から独立した存在であり、自己は単一であり、 時間軸において同一であると言う自我意識。という意味があります。 |
解離性同一性障害では 複数の自己同一性を持ち、 すなわち複数の「私」 が全体として一つの人格システムを構成しています。 この一つ一つを交代人格 と呼びます。 交代人格のほとんどは 自分の名前や自分史(誕生するきっかけになった出来事など)を 各々が持っています。 それぞれ 得意なこと、対応できる出来事が違っており、 それが各人格の特徴となるので、一つの身体に複数の人間がいるように見えます。 解離性同一性障害の存在を否定する研究者の声には、 「誰でも複数の人格を持っている」 「誰でも状況に応じて別の行動をとる」 と言いますが、この場合の人格は正確には 交代人格と呼ぶ事が出来ない物です。 人間の持つ「多面性」では説明がつかない能力や力を発揮するのは 解離の及ぼしている部分でもありますし。 |
●交代人格は各々、特定の機能や優位感情を持っています●
人格が変わるということは、そのとき、 患者の体を支配しているある交代人格が別の交代人格へ切り替わることです。 患者の口調、しぐさ、感情は、 そのとき どの交代人格が体を支配しているかによって決まります。 以下、解離性同一性障害者の中にみられる 交代人格の主な役割。 |
・子供人格
(過去の体験を抱えて苦しむ子供や、天真爛漫な子供がいます。) ・異性人格 (女性の場合、異性人格は男性。守る/保護する等 同性愛者の可能性もあるようです。) ・迫害者人格 (自分に危害を加えた人がそのまま人格となって患者の中に現れる事も珍しくありません) ・自殺者人格 (辛い記憶を所持しているからでしょうか。自暴自棄なことを繰り返します。) ・記録人格=トレイス (記憶を管理をする、特異的な点が多い人格) ・自閉的人格 (自閉症のように見える人格。) ・保護者人格 (内部の保護者。外側に対する保護者(攻撃的な場合が多い)など。 基本人格より年上の場合もあります) ・性的放縦者人格 (性依存などを抱える人格 性奔放 価値観がやや可笑しい所も見られる) ・身体障害のある人格 (盲人格が多く報告されるようです。) ・内なる救済人格=ISH (自己を助ける内部の救済者。治療の段階が進むにつれて現れることもあるようです。) ・薬物乱用者人格 (薬物を乱用する人格です。類としてアルコール依存をもつ人格も見られます) 以上のような類似化した言葉での説明では伝わりづらいかもしれませんが、 漫画や映画に出てくるような おもしろいもの・ミステリアスなもの では決してありません。 それぞれの人格が 同一性を築きあげるには 人生をバラバラにする段階が組み込まれているのです。 それを忘れないでください。 2005年7月29日...追記。Sea-la. 私達だけなのかもしれないですけど 以上のようないわゆる「カテゴリ」に 交代人格を定める事はほとんど無いです(。・ω・。) 例えば 私を見て、貴方は「●●人格」だと言えますか?(基本人格ではあるけど…) これらの言葉は多分 DID発覚の段階に『治療側』が発見した患者の例と その治療を円滑に進める為のものだったんじゃないかな…と思います。 だからこそ、上にあるような言葉で一生懸命『人格の自己紹介』をする人を見ると 何だかなぁ。という気持ちになるのかもしれません。 確かに私達は統合を主な目的にしていない。という点と 治療期間が1999年から。という理由もあって 付き合いが長い分 他の交代人格との交流なども進んできたから そこに違和感を感じるのかもしれませんが。 誰かに「お前は迫害者人格」とか言われると 悲しくないのかなぁと不思議。 人格の名前・容姿から そう判断せざるを得ない事は多々あると思うし 私達にも そういった人格は存在してます。 でも 『それだけ』で人格というものが 本当に人格なのかどうか。 人間をカテゴリに入れるというのと同じ意味。 ふと過去の自分の纏めた文章を見ていて思いました。 |
●交代人格の数●
最初に言っておくことは 解離性同一性障害において重要なのは 「人格の数が多い」ことではなく「まともな(治療続行可能な)人格が存在しない」ことです。 平均した交代人格の数は男性患者の場合9人に対して 女性患者の場合は15人前後と言われています。 |