試合前の練習中、#22増本が辛そうな表情で練習の輪から外れ、1人で引き上げてくるのが見えた。「どうしたのだろうか?」。事前に見せてもらっていたメンバー表には#22増本の名前があったのだが....。実際にピッチに立ったのは、メンバー表にあった#18江後&#22増本の2トップではなく、#18江後&#10山根の2トップだった。どうやら#22増本は練習中に体調が悪化しリタイヤしたらしい(怪我ではないようだ)。その事(『増本事件』として因伯人(IMPACT)
for GAINAREに詳細あり)が影響して試合開始が2分程遅れる事になる。
突然のメンバー変更が影響したのかチグハグな動きのガイナーレは、開始早々こそ流れを掴みチャンスを作るが、そのチャンスを逃すと徐々に流れはDENSOに傾いていく。ルーズボールを簡単に奪われてはピンチの連続。22分にFKから失点。ファーサイドのポストに激突しながらのダイビングヘッド。DENSOの「絶対勝つんだ!」という気持ちのこもったゴールだった。先制を許したガイナーレは、気持ちの面でも劣勢になったのかゲームをDENSOに支配されてしまう。34分にもCKから見事なボレーを叩き込まれ追加点を奪われてしまい、終始劣勢のまま0-2で前半終了。
後半、DENSOの足が止りだし徐々に流れがガイナーレに傾いていく。前半とは真逆の展開となりDENSOサイドでの攻防が続く。圧倒的なガイナーレの圧力にプレッシャー負けしたのか65分、ペナルティーエリア内でボールをキープしていた#10山根のクロスをDENSOのDFがゴールラインの外にクリアーしようと足を出したのだが、クリアーボールはゴールの中へ。このOGで1-2と1点を返すと、これがサッカーの恐い所。DENSOはまだ1点リードしているのだが、気持ちの面では、完全に「SC鳥取>>>DENSO」となる。時折DENSOのカウンターにあいながらも猛攻を仕掛けるガイナーレ。そしてむかえた79分、#4木下が相手DFと競合いながらも右足で見事なループシュート。GKの手を僅かにかすめてゴールネットに吸い込まれた。喜び爆発のピッチ&スタンド。スタンドからは「もう1点取るんだ!!」という声も(そう、喜ぶにはまだ早いのだ)。残り時間は、10分以上。この勢いなら十分逆転可能だ。攻撃の手を緩めないガイナーレは、幾度となくDENSOゴールを脅かすも相手GKのファインセーブにあい、なかなか逆転ゴールを奪えない。残り時間も徐々に少なくなり、ロスタイム『4』という掲示が出た。後4分、「まだまだ時間はある。」と思いながらも、前節の三菱水島FC戦での苦い出来事も脳裏を過っていた。その時カウンターからDENSOが攻め込みあっという間にゴールを決められてしまった。「おい!マジかよっ」と思った瞬間ラインズマンがフラッグを上げているのが目に入った。助かったぁ〜オフサイドである。ガイナーレは、よく前掛かりになって攻め込んでいる時、このようなカウンターでやられる事がある。今後の大きな課題だと思った。結局終了の笛が鳴るまで逆転を目指し攻め込んだガイナーレであったが、決め手を欠き2-2のドロー。勝点3を狙ったゲームであったが、獲得した勝点は僅かに1だった。
〜戯 言〜
この結果を『よく追い付いた。』と評価するのか『勝ち切れなくて悔しい』と評価するのかは、人それぞれだと思う。管理人自身は『勝ち切れなくて悔しい』という思いでいっぱいだ。あれだけ攻め込んでいながら逆転出来ないという事は、DENSOのDFを評価する事も出来るとも思うが、ウチの決定力の無さが大きかったと思う。今回のようなゲームでしっかり勝って勝点3を獲得出来なければ、今後も厳しいんじゃないかと思ってしまう。
しっかし、なんともしんどいゲームだった。前半と後半で全く違うゲームのような展開。今まで何度も書いてきたけれど、つくづく2-0という得点差は恐いと思った。
後、次節から山村が復帰するようだ。本人が話しているのを聞いたので間違い無いと思う。気になるのは増本の症状はどうなのか?次節は出場出来るのか?そこが大きく気になる所だ。次節の相手はホンダロック。現在最下位のチームだ。どうやら得点力は結構あるようだが守備力はないっぽいから、早い時間に先制してゴールラッシを期待する。