表面張力の測定実験で最も一般的なものにジョリーのばね秤(別名吊環法)がある。本実験では,ばね秤のかわりに電子天秤を使ってジョリーの実験を行った。
さらに本実験では,試料として吊環を使わずに,底面の形が,長方形,正方形,円のそれぞれの形について行った。さらに円については(1円玉と10円玉),吊り上げの実験だけではなく,試料を水面下へ押し下げたときの実験も行った。
その結果,
底面積と測定値(=重量変化)はほぼ比例する。 底面積が等しく,縁の周の長さが異なる試料を使って,吊り上げたときの高さを測らずに,γ=0.062 N/m の値を得た。(理科年表ではγ=0.072 N/m) 膜の吊り上げと押し下げでは,ほぼ対称的な測定値を得た。また,吊り上げおよび押し下げの高さの増加に対して,表面張力が漸近的に理論値に近づいていく特性の曲線が得られた。 等の発見があった。
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