2010桂氏誕生日!

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  いっちゃんさんよりいただきました桂氏誕生日話!  

それは、7月7日の朝のことだった。
私、坂本の元に、あの、宿敵 高杉から電話が入った。

「おい、坂本。今日は何の日か、ちゃんと覚えているよな。」

いつものことだ。高杉のやつは・・いつも、私を忘れたがりやさんにしたいようだ。
だから、私は、自信たっぷりに、答えてやる。

「七夕じゃないか。どーだ。」

「坂本・・あのねぇ・・・」

どうやら、高杉は、はずれ・・と言いたいようだ。

「七夕だ!いくらなんでも、私でも、忘れはせん。」

あーあ・・・と言わんばかりな・・高杉の声が・・

「桂君によろしく伝えてくれ」

「・・・な!!どーいう意味だ。貴様は、そんなことが言いたくて、わざわざ私に電話したのか!あいつはもう、仕事に出かけたぞ。」


高杉のヤツは、自分が緒方君とラブラブなことを自慢したい時に、いつも、へんな電話をしてくる。

「わざわざ、お前を2度も自分の元(大阪)に連れ戻したんだからな。桂君は。いいか、今日は桂君の誕生日だからな。」

それだけを言うと、高杉のヤツは電話を切った。

そういえば、今朝、ちたろーが出かけるときに、なにやら、チラチラ私を見ていた。

「いってらっしゃい」のちゅうでも欲しいのか・・・と、仕方なく、いってらっしゃいのちゅうはしてやった。

言っておくが、ちたろーが、して欲しそうな顔してたから・・しただけだからな。

だが・・

そうだったのか。ちたろーの誕生日か。
なぜ、高杉のヤツがちたろーの誕生日を知っているのだ。
ここが東京だったら・・私が、高杉の家に乗り込んでしっかり、訳を聞きただしてやるものを。
まあ・・仕方ないしな。
こうなったら・・少しはちたろーを喜ばせてやらんとな。

う〜ん・・・。う〜ん・・・

洗濯と掃除するか。

完璧な掃除をした。
どうだ。家の中はどこを見てもピカピカだ。
心地よい眠りが・・私を誘う。
どら・・ちょっくら・・昼寝でも・・・・。





・・・・・








どこだかわからない場所にいる。
どこからか子供の泣き声がする。

泣くな!君は男の子だろうが・・・。

でも・・でも・・。

その男の子は泣く。
仕方あるまい。私は泣いている少年に声掛ける。

「どうしたのだ。少年。」

泣いている少年は・・私に気がついたようだ・・・

「僕ね・・・大好きな子がいるの。ひとつ年上のお兄ちゃんなの。
でも・・お兄ちゃん・・いつも、僕のこと・・覚えてくれないの。」

なんと!

少年よ。覚えてもらうまで・・アタックするがよい。

「あたっく?」

うむ。ぶつかっていけばよい。

「ほんとう?」

ああ。きっと、君はその好きな子供に好きになってもらえる・・・。

「だったら・・僕・・すごくうれしい。僕のお誕生日・・覚えてくれるかな・・。」

きっとな・・・・大丈夫・・・むにゃ・・・




ZZZ・・・・。

・・・

昼寝でなにか・・夢みたような・・・・。

なにかをしないといけないような・・・。


そうだ。

それから・・少し・・それなりの準備のためのお出かけ。

「ただいま」

夕方・・いつもの時間にちたろーは帰ってきた。

「わ!!!どーしたんですかー坂本さん・・・その格好・・・」

「ん?これか?・・どうだ。似合うか?」

ゴク・・・。

「とっても・・・」

「お前もどうだ。」

「え?俺も!?」

「せっかくだから・・お前に似合うかと思って・・・それに、私とお揃いだぞ。・・
まあ・・無理に・・着なくてもいいけどな・・・・・ほら・・お前の誕生日だから・・・外で・・晩メシでも・・・・・・」

「それって・・」

ドキドキ・・・これって・・デートの誘い?誘い・・!

「わ・・・わたしの・・・おごりだ。・・・一緒に来い。」

おい!ちたろー。抱きつくな。

「うれしいです。俺の誕生日・・覚えてくれたの・・」

まあ・・な。

って・・・

キス・・・してくるのか・・・ウグ。

ぷっはーーー。

「着替えてきます。坂本さんとお揃いに・・・」

なんとも、うれしそうに・・・

そうだろう。私とお揃いな・・デートだ。

お揃いの浴衣で出かける。

今日はなんだか・・・

「おう・・ここだ入るぞちたろー。」

「お好み焼き?ですか?」

「まあ・・・黙って・・待っていろ。実は・・店屋の店員に特別な焼き方を頼んでおいたのだ。」


大きな鉄板で焼かれたお好み焼きが・・鉄板プレートの上に乗ってくる。
ふたがかぶっている。

「いいか!ちょっと変わった形だ。そして・・おい、店員。頼んでおいたマヨネーズ持ってきてくれたまえ。」

坂本さんがソワソワしている。

なにかたくらんでいるのは・・わかるが・・・。

お好み焼き鉄板のふたを開けると・・・

それは・・・・・







ハートの形のお好み焼きだった。


「わ・・笑うな・・」

そういいながら・・ハートのお好み焼きにマヨネーズで書かれた文字は・・



「ハピバ」



後で・・お礼を言ったら・・・本当は・・・スキ・・って書いてくれるつもりだったらしい。



おしまい!

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非常にめんこいセンサカ誕生日話をいただきましたよ!
メチャ坂本さんが愛らしいですね…☆
もう大阪生活はラブラブで一杯ですよ、はちきれています!というセンサカを本当にありがとうございます〜!

いっちゃんさんは別バージョンも書いてくださっていて、それは非常に一歩進んだセンサカですよ!大人なお嬢様方は続きをどうぞ!
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