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● 『全日本センサ化計画』 --- せいりゅう。さんよりいただきました! ●


まずは、センサカご両人が実在する人物であるものとして、いろいろ想像してみる。

坂本三四郎さん。
彼に付くイメージは、”トラブルメーカー”、”お騒がせ男”、”ツンデレ王子”など。
実際彼みたいな男が身近にいたら、事あるごとに周囲をかき回し、とても付き合い切れたものではないだろう。
常に世界の中心が自分じゃないと気が済まない、典型的なワガママお坊っちゃま気質。

でも、ダーリンキャラの中でガチで顔面レベルが一番高いのはこの人だと思う。
美男子という言葉が最も似合いそうなー、いや、クオーターである高杉さんも文句なしに端正なお顔立ちをしているとは思うが、坂本さんの場合はもっとこう、歌舞伎の女形
を演じる役者さんのような整い方をしている(気の強い所はもろに顔に出ているけど)。
色白で、とても日焼けなんかしないんだろうなあ〜。
しかも、あんなにぐうたら生活をしているのにメタボにならないということは、「食べても太らない体質」に違いない。

千太郎くん登場前の坂本さんは、帰国後男同士のカップルを大量に目の当たりにして、衝撃こそ受けたものの一切の偏見を持たなかった。
おそらく留学先は、ゲイに対して寛容なロサンゼルス・サンフランシスコあたりだったのだろう。
そして本人は長年ノーマルであるのだが、桂兄弟を始め、アメリカでも本場の人間に迫られた、天性の「男を惹き付ける色気」を持つ男。
やっぱりあの、思わず触れたくなってしまうようなサラサラ髪とかが、ソッチ系の人にはたまらんのでしょうな〜。


桂千太郎くん。
彼に付くイメージは、”苦労人”、”冷静沈着”、”早とちり男”など。
一般常識を心得ていて、仕事の飲み込みも早い。
職業は設計士だが、プログラマーやシステムエンジニアでも、十分に成功していそう。

顔は、パーツは整っているが目付きがちょっと悪い。
近眼のせいもあるし、乱視もちょっと入っていて、斜めに様子を窺うのが習慣付いてしまっている。
礼儀正しいので目上ウケはいいが、元来のクールさと無表情で、同級生・後輩が相手だと、第一印象で「怖い人」に見られがち。
また実際”バカ”や”非常識←坂本さんのことも”な人間に我慢がならないため、ついついぽろっと悪態を付いて、人間関係をダメにしてしまったこともありそう。
バレーボール→テニスとスポーツに汗を流していた名残で、現在も毎晩黙々と筋トレに勤しんでいることだろう(いろんな意味でスタミナを付けるべく)。

と、文武両道な千太郎くんの唯一の特筆事項、それが恋愛対象が同性に向けられていることだったー。
おそらく、ダーリンキャラの中で、一番根っからのホモセクシャルは彼だ。
だって、好きになったのが”あの”坂本さんで、それも長年追い掛け、挙句の果て”可愛い”とまで形容してしまうのだからー(!!)
青春時代、こっそりゲイ雑誌を収集するのは間違いなくこういうタイプ。

あと、この人A型なんだね。
結構AB型寄りな気がする。。


さて。ここからが本題。

『世紀末☆ダーリン』が再び花恋という雑誌で連載されていることを知り、私の中でのダーリンブームが再加熱した。
先日『世紀末☆ハニー』も、ここ2年分の物をまとめて注文した。
ハニーはダーリンをパロディ化したプチリッチなおまけ本♪と今回も気軽にページをめくったら、千太郎×坂本のそのあまりの急な進展ぶりに度肝を抜かされた。
そして、私の精神状態も、むやみやたらに躁の多い、おかしなものになってしまった。

コミックス最新刊でも、雰囲気こそ丸くなったとはいえ、まだまだぎこちなかった2人。
それがハニーの方じゃ、本音やら本能やらがどんどん爆発して行き、どえらいこっちゃになっているではないかっ!!!???
ぐはあぁ〜、千太郎くん記憶喪失のお話は、本編とは別次元の所で進んでいるものとばかり思い込み、完全に甘く見てた〜〜。不意打ち攻撃だ〜。
これも”ツンデレ”ゆえに成せる技、「水面下(=同人誌)ではデレモード全開になっちゃいましょう」作戦なのか!?

特にハニーの最新2冊(29と30)!!
…終始我が目を疑った。

ーこれが…、このシーンの中心にいるのが……、本当にセンサカなのかー!?
センサカから…、こんなに甘いムードが漂っているなんて……!!

だってセンサカって言ったら、やっぱりアレでしょ。
”名物”の、言葉の応酬と意地の張り合いでしょ??
始めの頃なんて、「千太郎・坂本」なんて書かれていたし(この”・”が全てを物語る…)。
一緒にいるようになっても、決してラブラブとは表現し難い、カップルとはほど遠い関係性がず〜っと続けられて来た。

それなのに…!!

坂本さん、何だかものすご〜くキレイになってるぞ!!
これはもう、マジに恋愛している人の顔だ!!
今ならダーリン・ピンクのユニフォームも、いつも以上に着こなせるはずだ!!!
今までひとつピンとこなかったけど、こうして坂本さんも”ハニー”となり、”姐さん女房”となって行くんだねー。
何て想いが、私の脳裏をかすめた。
(考えてみたら『ダーリン』は主要カップル5組中(北十も入れて)、3組が年上のハニーなんだね。しかも同級生カップルがいないというのも、これまた珍しい!)


そして注目すべきは、ハニー30に付録みたいに挟まっていた小冊子♪

この2人…。
どうもがこうが絶っっっ対に本音を吐かないものだから、とうとうイラストを超越して脳内が文章化されてしまったんだね(笑)
なんて漫画家泣かせなんだっ。

しかもっ!!
あれだけほぼ毎日一緒にいながら、未だお互い両想いに気付いていないって…!!
もう本当にどんだけ素直じゃないんだよ、この人達は!!!!!!


まあともかく、この冊子で千太郎くんと坂本さんがお互いをどんな目で見ていて、心の中でどのような想いを抱いていたのか、やっと正確に知ることが出来た。

千太郎くん。
今までひたすら理論武装しながら行動して自分の気持ちをごまかしていたけれど、やっと素直に長年坂本さんが好きだったことを認めたんだねー。
この人何気に思い込みの激しさは坂本さんよりも1枚ウワテだし、どこかネジ飛んでる所があるからな〜。
今度こそ正しい軌道に乗って、その深い想いをストレートにぶつけて欲しいな。
今こそ報われる時だ!!
もうひと押しだ!!!

坂本さん。
今まで全く貴方の本性が見えなかったけど、誰よりも千太郎くんを大切にしているんだってことがようやく分かった。
口にこそ出していないものの、坂本さんからの”好き”って言葉、初めて聞いたよ。
千太郎くんに対して頑なな態度を取っていたのは、年上のプライドと、ファーストキス→アメリカ事件でのトラウマが邪魔をしているからなのかと思ってた。
それが、案外彼に惚れ込んでいたんだねー。
今こそ本音を伝える時だ!!
千太郎くんを受け入れてあげてー!!!


こんなに一筋縄では行かなくて、様々な想いの交錯するカップルは、他のどの作品でも類を見ない。
挙げ足の取りあいばかりで、ちょっとやそっとでラブ度が上がらない。
でも、実は誰よりもお互いのことを尊重し合っている2人。
心から、センサカって素敵なカップルだな〜って思う。
それにセンサカは『ダーリン』で唯一2人共、人に対して手を上げない、殴らない(小突いたりするのは除く)。
お互い、手よりも口が出るタイプなのでしょうな。
千太郎くんは相手が先輩だから多少の遠慮はあると思うが、坂本さんの場合、ぐいぐい攻められると強がりつつも、真っ赤になって固まってしまって、殴るなんて考えには及
ばなそう。

考えてみると、『ダーリン』のカップルの中では知りあってからの期間が最も長いのがこの2人。
坂本さんは忘れちゃっていたけれど、2人が出会ったのは中2と小6という、まだまだ子供の頃。
ほとんど幼なじみと言っても過言ではない。
そしてこうして互いに想いを口にしていない、”付き合っている状態”とは言い切れない微妙な関係でいつつも、キスは何回もしている。
こりゃ失われた全ての記憶が蘇り、完全なる”恋人同士”となったセンサカは、『ダーリン』の中で最もアダルトなカップルになりそうな予感。。


今年こそ、2人はめでたく結ばれるのかー!?

いやいや、あんまり期待はし過ぎないでおこう。本編での話じゃないし。
こんなにラブラブなセンサカが見れただけでも、坂本さんの”忘れた原因”が明らかになるだけでも十分に満足なのだ。
そんなに一気に押し寄せて来ても、現実のものという気がしない。
多くを望むとバチが当たるというものだ。
待つのはもう慣れっこになってしまっている。
”忍耐”がないと、センサカファンは務まらないのだから…。

でも、さすがに押し倒されて、何もない訳はないだろうー(笑)
それにお絵描きBBS内の「センサカの初めて」のイラストと生々しい会話を載せておきながら、今回の話も落として終わりだったら、「どう責任取ってくれるんですか、なると
先生〜!?」ってなるじゃないか〜!!

現状では、難攻不落の坂本さんが、あと一歩で千太郎くんの手に委ねられそうなっているー!!
実際ここまでの道のりは、本当に、本当に長かった。
私がセンサカに出会い、そっと見守り続けてから、もうすぐ11年が経とうとしている。
これはちょうど千太郎くんが坂本さんを追い掛け続けたのと同じ期間。
もはや”リアル桂千太郎”だよ(苦笑)

千太郎くんと坂本さんが結ばれたら、私は…!!
私は!!!!
泣く!!!!!!

『ダーリン』5巻でトドタケが結ばれた時、「年の差を乗り越えてよく頑張ったな〜」と私は泣いた。
『ダーリン』6巻でタカオガが結ばれた時、「とうとう壁を越えたんだ〜」とやっぱり私は泣いた。
これをセンサカに当てはめたら、とにかくもう、この2人には波乱含み・障害だらけだっただけに、感動の涙が何時間も止まらないだろうー。


ところでハニーのこのお話は、大阪編と順番の前後はどうなっているんでしょ〜?

大阪での2人は同棲しているとはいえ、千太郎くんはいきなり坂本さんの寝込みを襲ったりはしていないし、彼の気持ちを尊重してぐっと我慢している様子が窺える(実際は
かなり欲求不満になっていそう…)。
それに坂本さんが出張を告げられたシーンで千太郎くんがした別れ際のキスなんて、正に坂本さんの言う「気持ちの篭っていないついでのキス」の典型だもんな〜。
やっぱりこの時のセンサカは、傍から見ればお互いを意識しているのがバレバレだけども、気持ちを伝え合う前だと考えれば辻褄が合う。
ハニーはきっとこの後”愛の言葉”が飛び交うだろうし、おそらく大阪編よりも後の話なのだろう。
そして、千太郎くんの大阪での仕事が終わると彼らは確実に1歳年を取ることになるので、あえてハニーでの年齢設定は”2×歳”と表記されているのだろう。

ただハニーでの坂本さん…、まだ働いてないよね(笑)
あんだけ東京に帰ったらちゃんと働けって、お父様から釘を刺されていたのに〜。
親のコネも効かない就職難という時代の反映なのか!?
それに、ハニーでは2人は一緒に住んでいないー!!
う〜ん…大阪からの流れだと、普通は東京に戻ってからも一緒に住み続けるよな〜。
この時系列の矛盾は、一体どう解決されるのだろうー!?


あと、『ハニー』29の「北千住と魔法のランプ」が個人的にツボだった(笑)
千太郎くんと北千住くんの”千繋がり”の絡みなんて、本編ではそうそう見られるモンじゃないよな〜。
5カップルの中で最年少!怖いものナシ!な北千住くんを相手に、ちょっぴり情けない所を見せてしまう千太郎くん…。
(北千住くんからMだと言われていたけれど、実際はドSだよね!?)
千太郎くんと同じく”学校の先輩”をハニーに持つものの、素直で可愛いリアクションな十条くんと順調に愛を育んでいる北千住くん。
若さゆえの勢いも手伝い、甘酸っぱくもアツアツのキタジュウ。
そんな2人を目の当たりにしたら、千太郎くんは自分の学生時代と重ね合わせて大きく溜め息を付き、さぞかしうらやましいと思うことだろうー。


最後に。
これはもう、ほとんど妄想になるのだけれども、千太郎×坂本の未来予想図。

近い将来、きっと千太郎くんは坂本さんのお父様にご挨拶に行くはずー。
真面目な千太郎くんは、「息子さんを僕に下さい!」とか言って、頭を下げるのだ。
既に千太郎くんの人間性を認めているお父様。
でも、そんな言葉を投げ掛けられたら、一体どんな顔をするのかしら?
やっぱり父子ともどもパニック体質だろうから、すぐには状況を冷静に把握出来ないだろう(笑)

そして考えるべきは、坂本さんの就職ー。
何となく、お父様の会社に長くは留まっていなさそうな気がする。
彼の性格から考えて、社長秘書の経験をステップに、将来は必ずや起業するだろうー。
ベンチャーに必要なのは、先を見通す能力と幅広い人脈。
坂本さんは、それが潜在的に備わっている人だからね。
もちろん、千太郎くんはそこの社員で!!

最終的にこの2人は、海外に移り住むことになるんだろうなー。
それもベルギーかオランダあたり。
なぜって、これらの国々では同性での結婚が認められているからー。
つまり、『ダーリン』初の法的に認められる結婚カップルとして、大逆転勝利を収めることとなる。
あの律儀な千太郎くんが、「その兄ちゃんは俺と結婚するからだ!!」発言を実行に移さないはずはない。

いつだって、この世の中は「大器晩成」のはずなのだからー。
私はずっと、そう信じている。



続く!
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せいりゅう。さんよりいただきました全日本センサカ計画いかがでしたでしょうか?
私はこちらをいただいたときに、いちいちうんうんと頷きながら拝見しました。
そうだね・・・そうだよ!私も全日本、いやもっと広く、ワールドワイドにセンサ化推し進めよう!
知らぬ間にこぶし握りしめて振り上げていました…
センサカ人のパッションは伝播力、半端ないです。この気持ち、一体どこからやってくるのでしょうか。そりゃもう、センサカ大好きに尽きるわけですが、この熱きセンサカ人魂が世界に広がってみんなでじりじり・にやにやしたらいいんでないかいなあと思う次第です。
せいりゅう。さんは理系の方とのことで、確かに同じところをぐるぐるさまよったりしないシャープさが、非常にうらやましいですよ〜!
そんなせいりゅう。さんの熱き想い、もう一ついただいていますので、ぜひ続きをどうぞ!



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