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FEMALE.Vol.4
安寿ミラ
ダンスコンサート
2001年9月7、8、9日 天王洲アイル、アートスフィア
2001年9月29、30日        宝塚バウホール
キャスト
安寿ミラ 初音ひかり 田中宗一 かつお
バウホール編
「終わったなあ〜」だ。まったく。
何も手につかないよ。
どうしてくりょう。

ヤンさんはもう「カッコーの巣の上を」のお稽古だというのに・・・・
アタシャいったいどーすりゃいいの?(笑)
月夜の浜辺を魂だけがうろついている(しつこいヤッチャ)
どこにも白い帽子は落ちていない。(さがすなあ!)
ハートの風船がフワフワフワリと浮かんでいるけれど
ソファには誰もいない(ひとりで座ってろ!)
ステージにはブルーやグリーンのライトが光りを残しているだけ(サビシイ)
FEMALE4
甘〜〜〜〜〜い余韻に思う存分ひたっている
懐かしいバウホールでの公演。
「BROKEN ANGEL」バウでの再演には何かこだわりを感じていらしゃったような
ヤンさんだったけど、FEMALE3に続いて3度めのバウ。
母胎に包まれているような温かさを感じられたりなさったのだろうか?
アートスフィアの公演と中味は変わらず(あたりまえか^^;)
最初は白いコートで舞台せましとクールにニヒルに歌って踊って下さる。
ソフト帽の下からのぞく高い鼻、とがったアゴ、日本人じゃないみたい。
アイガッチャ!は迫力満点。大好きだ
ピンクのヘレネちゃん

うまく言葉にできないんだけど
このセンスはただ者じゃないって感じがする。
振り付けの前田清実さんと色々考えながら作っていかれたんじゃないかしら?
なんて勝手に想像したりして。
『今迄と違う安寿を!』というさらに上をめざす意気込みを感じて嬉しかった。
共演のかつおさんと田中さんも役にはまってたと思うし。
かつおさんはこのシーンが一番良かった。
どじでウブな感じがなんかウチの息子みたいで・・・(笑)
ヤンさんのコメディー歴ってどうだったかな?
まずは『グッバイペパーミントナイト』のローズバットでしょ。
次が『秋…冬へのプレリュード』のアンジェイ?
とても誠実な青年で、笑わせる役柄じゃなかったけど、
未沙のえるさんとのやりとりや、ナツメさんとの荷物のクダリはおかしかったなあ〜。
『小さな花がひらいた』のくろもあった。
そしてトップになってからの『メランコリックジゴロ』のダニエル。
その前の『心の旅路』のスミシー、プロポーズの場面などもおかしかったっけ。
で、バウの『フラワードラムソング』のワンター。
『ワンタッチオブヴィーナス』のロドニーハッチ。
宝塚時代のコメディーはこれくらいかな?
女優さんになられてからは
『デュエット』のソニア
『ロマンス・ロマンス』のジョセフィン
『リトルナイトミュージック』のシャーロット。
ミュージカルは何故かほとんどコメディー。
で、話しはピンクのヘレネちゃんにもどりますが、近くで見ると
まるで外国の女優さん!綺麗のなんのって!!
ほんっとに、チャーミング☆
憎めない身勝手さ、かつおちゃんをイジメルのも、田中さんとイチャイチャするのも
どこをとっても可愛い☆
その可愛い可愛いヘレネちゃんが、今度は匂うような麗しい男役となってステージに現れるんだよお〜!!
これが壊れずにおられよか!ってんだ!
白いレースが上がってスーツ姿のヤンさんが帽子持って振り向くんだよ。
ヒエ〜〜〜@@@
そ、そ、そんなお顔で振り向かれては・・・・@@@@@@@@@
「この帽子、君の?」という問いかけるような表情・・
なんて爽やかなんだ!
「どうぞ」と優しく微笑んで帽子を手渡す・・・キラーン!
ミラクルズってこんなにロマンチックなメロディーだったんですねえ。
振りが流れるように美しくてこんなディエットダンスが見れるなんて思ってもみなかった。
初音さんもさすが元SKDの娘役さんだけあって
きれいに見せて下さった
この場面はただただ見とれるばかり‥。
最前列で観た時にはバックの星空にヤンサんの憂いを帯びた横顔だけが私の目にはうつっていて
このまま時間が止まればいいのに‥‥と思ってしまった。
そして別れ‥‥
潔く去っていく後ろ姿をいつまでも目で追う。
この舞台からの去り方なんですが、
トップシーンのアイガッチャでは中央へ、ヘレネちゃんは可愛く下手へ
浜辺のシーンは哀愁を残して上手へ‥‥
どの去り方も印象的。
でですねえ、カッコいいよお〜〜と思ってたら今度はキリリとしたいい女でタンゴを踊って下さる。
よく思い出せばこのダンスの時、ヤンさんの表情ってほとんど変わらないですね。
わずかに変わるのは初音さんとのちょっとしたカラミの時?
あとは唇のはし、しっかり結んでらっしゃる。
ほとんどヤンさんばかりに視線がいってしまって共演の方には申し訳ないんだけど
楽にはタンゴを踊る田中さんのとても真剣な表情が
間近で見れてそれでいっそうダンスがセクシーに思えた。
田中さんはヤンさんしか見ていないんだもの。
それがとても良かった。
にしてもダンスがクライマックスに近付くと音楽も盛り上がりいやおうなく
ドキドキさせられラストのウルトラCには大拍手!!
いやあ、タンゴってカッコいいですねえ〜。
拍手が済んでホッとしてたら
なにやらノスタルジックな音楽が‥‥‥‥
まるで大きなラッパのついた蓄音機から聞こえてくるような‥‥‥
「宝塚、我が心のふるさと」の原曲‥‥シャンソン
タンゴの衣装に黒いジャケットをはおってソフト帽をかぶって‥‥
けだるい雰囲気漂わせながら踊られる
このシーンのヤンさん、とても女っぽかった‥‥。
ちょうどアガサクリスティーの小説の頃の謎に満ちた女性って感じがした。
セピア色の写真から抜け出したような‥そんな感じだった。
ラストの椅子にすわるポーズ素敵だったなあ〜。
そしてバンドのみなさんの演奏があって
こないだFEMALE1からのパンフを見直していたら、
ながいわ和子さんは1からずっと
バンドマスターやって下さってるんですね*^^*
さあ次は白いシャツに黒いパンツのヤンさんだ。
バウのMCはおかしかったですねえ。
小林会長さんがいらっしゃる時にはインベ−ダ−喫茶でさぼったお話はあんまりおっしゃらなかったし
13、14‥‥初恋、初めてデートして
15、16‥‥初めて手をつないで‥‥‥初めてキスをして‥‥‥Hunn!
「フン!それがドーシタ!」と鼻でくくったようなあの笑い!
爆笑でございました!
そうそう、インベーダー喫茶は逆瀬川にあるっておっしゃってました。
安寿の伝説の始まる前にはお客さんにリピーターが多いため
「わかってるだろうけど、笑って」とか「初心にかえって笑って」とかおっしゃってらして
可愛かった*^^*
翼の折れたエンジェル、は少し歌い方が・・。
「もし、俺がヒーローだったら」→「もし、俺が、俺がヒーローだったら」ってね。
アンコールはもう涙なみだ
あのダンスについてはそれこそ「言葉にできない」
あるのはヤンさんの熱い思いと
客席の感動だけ・・
それに続くごあいさつも「黄昏れのワルツ」の曲で
美しくて気高くて・・・
バンドのみなさまへの騎士のようなごあいさつには涙がボロボロこぼれてしまいました。
千秋楽にはもうヘトヘトでいらっしゃるのだろうに
もう一度踊って下さった。
全身全霊で私たちに夢を下さるヤンさんは、まるで奇蹟のよう・・
ヤンさんのファンでほんとうに良かった!
幸せです!!
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