Auturm Breeze

第3章「お宅訪問」 PART2

 

 そして放課後、僕達はいつも通りに、里美、弘、桜井さんと言う面子で、また会議を始める事になった。

とは言っても昨日の事があってか皆(特に女2人組)は、上の空であった。

 「は〜、本当にどうしようかしらね〜、私はどうしたら良いのかな〜、ねっ、どうしたら良いと思う?智子・・・。」

 「・・・・・う〜ん、そうね〜、どうしたらいのかしら・・・」

 「そう言えば今日って学校来てなかったよね・・・。井上さん・・・。」

 「・・・・・そう言えば今日結構重要な手紙出たよね?」

 「ああ、そういえばそうだな・・・・・、何だっけ、三者面談のお知らせだっけ?」

 「そうね、それ私達で届ける?」

 「うん、いいけど・・・」

 「じゃあ誰が聞いてくる?」

 「それはやっぱり・・・、里美・・・でしょう・・・・・。」

 「・・・そうよね、うん、じゅあ私、ちょっと職員室行ってくるね・・・。」

 「それにしても、訪ねたとしてもどうしたら良いかしらね〜」

 「う〜ん、そうだな〜、あっ、そうだなにかお菓子でも買って持ってくか?」

 「そうね〜、良いんじゃないかしら。」

 「じゃあ、それに決まりな。」

 「それじゃあ、どこの菓子を買おうか?桜井さん、美味しい所知ってる?」

 「う〜ん、そうね〜、駅前のサン=ドゴールなんてどうかしら?」

 「サン=ドゴール?」

 「知らないの?」

 「ああ・・・。」

 「それなら我輩から説明しよう。 この店は12年前の秋にオープンした洋菓子専門店で、ここのオーナーは遠くフランスのレストランで3年ほど学んでこの街に戻ってきてお店をオープンしたと言うわけだ。それ以来この店はこの街の中では屈指の洋菓子屋として君臨している。」

 「へぇ〜、そうなんだ〜、全然知らなかった・・・。」

 「まあ、自分の分は別として井上さんの分は皆で割り勘で良いね?」

 「ああ、賛成だ。」

 「僕もそれで良いと思うよ。」

 「じゃあ、これで決定ね〜」

 「ああ。」

と言う訳で、また新たな計画がスタートしたのであった。

 

 

                        PART3に続く