Auturm Breeze
第3章「お宅訪問」PART3
そして里美が住所を聞いてきたので僕達一行はひとまず、この街で評判の洋菓子屋に行くことにした。
「ところで翔太知らなかったんだってね〜、サン=ドゴール。本当にそう言う事には相変わらず疎いわね〜。」
「・・・・・うるさいな〜、どうせ僕は疎いですよ〜だ。」
「・・・・・まあ、その辺にしないと、以外と目立つよ・・・、2人とも・・・。」
「・・・・・あっ、ごめんなさい・・・・・。」
「・・・・・あっ、ごめん・・・・・・」
と言う訳で俺達のいつも通りの口喧嘩は桜井さんの仲裁によってひとまず休戦を迎えた。
「さ〜て、何にしようかな〜、ねえ、智子は何にする?」
「そうねぇ〜、う〜ん、地梨のタルトって言うのはどうかな?」
「地梨ねぇ〜、それとアップルチーズケーキってのも良さそうだし・・・。」
「じゃあ、両方買って半分ずつ食べる?」
「あっ、それいいね!じゃあそれに決まりね。ところであんた達は何にするの?」
「う〜んそうだな〜、僕は普通にショートケーキで良いや。」
「我輩は、柿シュークリームでお願いする。」
「じゃあ、あなた達はそれで良いわね。ところで井上さんの分はどうする?」
「そうね〜、なんか上田君良いものあった?」
「うむ、そうだのぅ〜。・・・・・じゃあ、スタンダードなものとしてチーズケーキはどうかのぅ?」
と、弘は珍しく無難なものを選んでいた。
「そうね、珍しくまともなこと言ったわね・・・・・、まあ、もしチーズ嫌いだったら翔太のショートケーキと替えれば良いし。じゃあ、それに決まり〜!」
「・・・・・、ちぇっ・・・・・。」
「なんか言った翔太君?」
「いえ、べつに・・・」
と結局僕は何も出来ずじまいだった。
そんなこんなで僕達一行は井上さんの家に向かい始めたのであった。
PART4に続く