ここでは大分県西部を中心とした露頭を紹介します。
その1は,日田市大山町周辺です。
日田市大山町片瀬古
大山層中の火砕流堆積物とそれを覆う礫層
日田市大山町片瀬古
大山層中の火砕流堆積物とそれを覆う礫層,左の写真近景
日田市大山町小平
大山層中のサージ堆積物とそれを覆う崖錐性の礫層
サージ堆積物中には紫色を呈するシルトの脈が不規則に入る
日田市大山町小平
大山層中のサージ堆積物,左の写真の近景
日田市大山町田来原東方の標高485m付近
角閃石,岩片の目立つ灰青色角閃石デイサイト質弱溶結火砕流堆積物(101万年前,いわゆる,耶馬溪火砕流堆積物)
日田市大山町田来原東方の標高475m付近
灰白色の角閃石デイサイト質弱溶結〜非溶結火砕流堆積物(右側)を削り込むように発達し,上方細粒化する火砕岩層
日田市大山町田来原東方の標高375m付近
風化し灰白色を呈する輝石安山岩(右側)を切る断層
日田市大山町田来原東方の標高355m付近
輝石安山岩(右側)を切るように分布する崖錐性堆積物,断層か?,安山岩は左右で岩相が異なる
日田市大山町大野田来原湖西,大野流紋岩(155万年前)に見られる流状を示す部分と上下のブロック状部分,酸化状態などにより多彩な色彩を示す
日田市大山町大野田来原湖西,左の写真ブロック状部分の近景
多彩な色を示すが,岩質は成分を含めてほぼ同じ
日田市大山町大久保台,両輝石安山岩溶岩(440万年前)を覆う黒雲母角閃石デイサイト質軽石流堆積物(144万年前),さらにそれを覆う角閃石デイサイト質火砕流堆積物(105万年前)
日田市大山町大久保台,左の写真近景
3者の関係はかなりの急角度で接しており,そのクーリングジョイントを含めて,各火山活動時の地形が推定される
日田市大山町大久保台,大山川左岸に露頭する左側より両輝石安山岩溶岩,黒雲母角閃石デイサイト質軽石流堆積物,角閃石デイサイト質火砕流堆積物(105万年前)
日田市大山町大久保台,左の写真近景
露頭の方向も関係するが,ここでの上位角閃石デイサイト質火砕流堆積物の傾斜は上の写真の部分と比較すると緩い
日田市大山町鎌手,大山川の支流上野川右岸に露頭する角閃石安山岩(時代未詳)の左側に断層接触のように分布する黒色ガラスが目立つ角閃石両輝石デイサイト質火砕流堆積物,ここではガラスは鉛直方向に伸びる
日田市大山町鎌手,左の写真上部
左の地質上部には礫層を挟み角閃石両輝石デイサイト質火砕流堆積物(約110万年前)が分布し,さらにその上位にはいわゆる耶馬渓火砕流堆積物(吹付部分)が見られる
日田市大山町鎌手,大山川左岸の支流上野川右岸に露頭する黒雲母含有普通角閃石紫蘇輝石普通輝石デイサイト質軽石流堆積物(約162万年前)とこれを覆う角閃石両輝石デイサイト質火砕流堆積物(約110万年前)
日田市大山町鎌手,大山川左岸,左の写真南東方約70m
黒雲母含有普通角閃石紫蘇輝石普通輝石デイサイト質軽石流堆積物上に載る礫層と上位の同質の火砕流堆積物
日田市大山町下鶴,大山川左岸に露頭するガラス質の角閃石両輝石デイサイト質火砕流堆積物(約110万年前)下底面
日田市大山町鶴,左の写真の洞内
黒雲母含有普通角閃石紫蘇輝石普通輝石デイサイト質軽石流堆積物を覆う角閃石両輝石デイサイト質火砕流堆積物下底面からの湧水