ノーシス人類学
ノーシス人類学

             性 と 錬 金 術    叡智学講座より '99.1.14


  世界中のあらゆる場所に見られる性信仰や男根崇拝のおびただしい痕跡は、一体何を物語るのか?

   アカデミックな考古学者や人類学者は「生命と肥沃さに対する信仰」と古代文明の性信仰を説明する。

   が、古代の奥義、叡智が伝えるところによれば、「性」とはそれだけのものではない。

◇世界各地の性信仰

                    

        エジプトのミン神。エレクト                     神奈川県川崎市にある金山神社。             メキシコのウシュマル遺跡。巨大石柱の
           した男根がはっきりと描か                    男根が祀られている。                            男根がある。
        れている。



                                            

           チチェン・イッツァ遺跡にあるファロス (男根)寺院の内部。                    男根形の頭をしたエジプト のファラオ像。
                  



日本にも数多くのなど道祖神が残っている。また、世界にも沢山の性信仰の痕跡が存在する。

例 ・インド・ヒンズー教のリンガとヨニ   

・古代ローマの魔除け→ 雄牛のの角と男根を組み合わせた護符、

・ナイジェリアのエコイ族→ リンガふうの男根像を崇拝する

・韓国の農村→ 石の男根像が祀られていた

・タイのアカ族→門の前に性器を誇張した男女の神像を祀る。

・ギリシアのヘルマイ(ヘルメス柱) etc

◇ 錬 金 術

       連金術(alchemy)の語源    al kimia(アラビア語)

        chem(エジプト語で「黒」) chyma(ギリシア語で「溶解」)


近代科学の創始者と言われるアイザック・ニュートンは微積分学、光学
理論、ニュートン力学という3大発見を成し遂げた。しかし、彼の研究の
多くは錬金術だったという事がわかっている。しかし科学者たちの偏見
によって歴史には、「錬金術を研究したニュートン」についてはほとんど
触れられてはいない。
ニュートンが本当にめざし、解き明かそうとしたものは、いまだ世界には
理解されてはいないと言えるであろう。なぜなら、錬金術とは、絶え間
ない探求によってそこへ到達した人だけが理解できる「大いなる秘密」
だからである。

                                

                    錬金術師の工房(17世紀)                錬金術的小宇宙を大宇宙と類比させ
                    で行われる作業は、秘密の                たと考えられている寓意画。沢山の
                    ベールにつつまれていた。                  シンボルが込められている。



◇性科学の実際

医学博士であるアドルフ・フォン・アーバンは「人間の性関係の健康と幸福を達成するための方法」を
研究し発表している。男女にある生体電位には差があり、その二つのタイプの電気交換が正しい性的
結合を通して起こる、ということを述べている。

  @東洋人カップルの不思議な現象−−電気の火花
  Aニューギニアのトロブリアント島民−−長時間の性交
  Bカレッツァ−−インド・エジプト・アメリカインディアン〜保留性交
  C神経症の女性

 *Bに関連して
アメリカ・ニューヨーク州ではブラウン・セカードを中心とした研究者グループがコミュニティ(共同体)を
設立し、「カレッツァ」と呼ばれる性ホルモンを消耗することなく性関係を持つという方法をもとにした科
学的・医学的調査を行った。
この実験的な試みに自発的に参加したカップルたちは、健康面や創造性発揮の面で実に有益な体験
をしたと言われている。

性ホルモンのフィードバック

性エネルギーを体外に消耗する代わりに、体内に昇華する

ということが古代から叡智として知られていた。

トート神の神秘 契約の箱 賢者の石 不老長寿のエリキサ

仙丹  グラン・アルカーノ  第9の球体

など世界中でいろいろな呼び名で伝えられている。

インドのカジュラホ寺院。
 タントラの道を表現したと
 言われている。