エッセイESSAY

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「損したり得したり」(こころの休憩室) 20161231

     「損したり得したり」
買い物をしてレシートを貰っても、いちいちチェックはしていない。金額が合っている事を前提としていて、よっぽどの事がないないと確認はしない。たまたま間違いを見つけることもあるが、たまたまである。
 出かけた帰りによく駅前のスーパーで買い物をする。レジの前にある唐揚げをつい買ってしまうので、その日は唐揚げは買わないと決めていた。半額になっていた。また買ってしまった。
 帰りのバスの中で、何気なく本当に半額だったのか気になり、レシートを確認してしまった。本当に「唐揚げ」は半額だった。しかし、その唐揚げの下に「おにぎり昆布」と印刷されているのを見て、間違いを見つけてしまった。
 「おにぎり昆布」とやらは買っていない。どう考えても買った覚えがない。そう云えば、私の前のお兄さんの時、レジの調子が悪く時間がかかっていたのを見ていて、あ〜あのお兄さん、おにぎり買っていたなぁ〜と思い出した。どうして私の時になってお兄さんのおにぎりが印字されたかわからないが、お兄さんのおにぎり代を私が払ってあげたことなのかもしれない。多分お兄さんもレシートをチェックしてないだろうから気がついていない。私も唐揚げが半額になってなければ、レシートを確認せずにゴミ箱行きだから気がついていない。
 こんなことはたまたまかもしれないが、日々損したり得したりしているのかもしれない。私の買った何かが、誰かのレシートに印字され、誰かがその代金を払っているかもしれないのだ。  

       免許
 私の持っている免許は、以前このエッセイにも書いたが、中型バイクの免許だけだ。中型の免許を取った動機も大したことなかった。
 実はもう一つ持っていた免許があった。電話交換手の免許である。もう四十年くらい前なので、よく白黒の映像で見たことあるような、ジャックを差したり抜いたりするような動きだったような気がする。二十代はいろんなバイトをしながら、自分は何をしたいのか、どこに向かいたいのか彷徨った時代だったので、触ったものを手当たり次第にやっていた。ただほとんど美術に関することだったのに、電話交換手という、何の脈絡もないものの免許を取った動機も、大したことなかったような気がする。
 当時バイトをしていた事務所の仕事は、そこに居るだけの連絡係り的な本当に楽なものだった。たまたまそこの電話交換手の女性と仲良くなり、彼女の電話交換室に遊びに行っていたときに彼女の仕事を見ていて、ちょっとやってみたくなったというものだった気がする。それでも試験となるとやはり合格したいので、テキストを借りてしっかり勉強した。筆記試験だけだったが、実際に機械を扱えないと書けない試験だった気がする。
 気がする、気がすると連発しているが、それほど遥か彼方の昔のことだ。試験は見事合格し、緑の表紙の免許書を手にしたのは覚えているし最近までに持っていた。一度も使わず終わってしまったがとっくに廃止されているようだ。
 今どきはオペレーターと云うのだろう。

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