薬師岳

2,926b

2001.08.23


06:56 折立登山口
09:20 太郎平小屋着
09:40 太郎平小屋発
13:30 薬師岳山頂着
14:12 薬師岳山頂発
16:10 太郎平小屋


今回は、北アルプスの縦走を計画。折立から入って、薬師岳、黒部五郎岳 鷲羽岳、水晶岳を登り、新穂高温泉に下りる3泊4日のコースを計画。 いつもは夫と二人の山行きだが、この縦走には夫の友人も一緒で、前日は有峰林道入り口に近い亀谷温泉に泊まった。


折立ゲートに6:40分着。すでに何組かの登山者が登り始めていた。折立ヒユッテの横 が登山口で、6:56分スタートする。始めは樹林帯の中、太郎坂を1時間20分程もくもくと登る。三角点のある開けた場所に出て、 薬師岳が見えてきた。そして、展望も開け、有峰湖を見ながらの草原歩きとなった。整備された登山道になり、 薬師岳がどんどん近づいてくる。真っ青な青空に、大きく、包容力溢れた山だ。五光岩ベンチにさしかかると、 ベンチの上に寝そべって薬師岳を見ている人がいる。

”ここを素通りするのは勿体ない、休んだらどうですか”と声がかかったので、休むことにした。そして改めて薬師岳を眺める。 素晴らしい快晴に、足元に草原を控えさせた悠々とした薬師岳の姿。あの山頂に立つのだと思うとうれしくなってくる。 太陽の日差しはきつく、歩いていると汗がとめどもなく出てくるのだが、ベンチに座っていると、風が心地よく眠くなって来そうだ。 15分程休んで今度は木道を進む。やがて草原の中に赤い屋根が見え、太郎平小屋に着いた。9:20分到着。

登山口 五光岩ベンチから薬師岳 太郎平小屋もうすぐ

太郎平小屋の前は広場になっていて、すごい展望だ。目の前にはデーンと立派な薬師岳。右に黒部五郎岳、鷲羽岳と広がる。 宿泊の手続きをし、いよいよ薬師岳へとスタートする。9:40分小屋前から雄大に広がる太郎兵衛平へ向かう。背の低いハイマツの中の木道を進み、テント場がある薬師峠へと下りる。 峠のテント場を通り抜けるとすぐ樹林帯に入り、沢状の岩場をひたすら登る。日差しがきつく、大汗をかきながら、薬師平に出た。 ここは花のシーズン時には素晴らしいお花畑と思うが、今は、黄色くなったコバイケソウやリンドウがちらほらあるぐらいだ。

大きなケルンが積まれている愛知大生の遭難碑の横を通り、尾根上へと登る。尾根の上は、砂礫の道が続き、 いくつかのピークの向こうに山頂を見ながら、薬師岳山荘へと進む。山荘側の立派なハイマツ群を見ながら山荘を通過し、 相変わらず、砂礫の続く尾根を進む。尾根のピークに石を積み重ねた避難小屋が見えてくる。 ここが、愛知大生が頂上と間違えた迷い薬師の東南稜分岐で、青い空と穏やかな日差しの今日の快晴時には、 あの悲劇は嘘のようだ。避難小屋を通りすぎると、尾根の直下には中央カールが広がり、 山頂の薬師如来像が祀られている祠が見えてきた。 緩やかな登りで13:30分山頂に到着。

太郎平小屋前 太郎平小屋から薬師岳へ 薬師岳が近づく

頂上は岩石がゴロゴロした荒々しい光景だが、展望がすごい。明日登る、黒部五郎岳や北ノ俣岳、三俣蓮華岳、水晶岳、 そして槍、穂高と大パノラマだ。北薬師岳にのびる尾根状、そして、その下の金作カール。眺めても眺めても飽きない景色と、程良い暖かさで気持ち良く40分程休む。頂上にいた2〜3人も下りてしまい、登ってきた5〜6人の登山者の声も聞こえなくなる。下山しょうとした時、尾根からガスがあがってきて、一時サーとあたりが見えなくなったが、又しばらくすると青い空が見えてくる。

景色を楽しみながらのんびりと太郎平小屋に戻る。16:10分小屋到着。 小屋広場のテーブルは、景色を肴にホロ酔い気分のグループ、歌を歌っているグループで皆楽しそう。今日はほどほど満員で、 1人でフトンに1枚に寝ることができた。 トイレは水洗。食事も気を配われており、居心地良い小屋だ。明日はいよいよ核心部の黒部五郎岳 だと思うと、19時頃フトンに入ったのになかなか寝付かれなかった。翌日へ


迷い薬師の東南稜分岐へ 金作カール 薬師岳山頂