眩暈 2


「これ、何?」
その日、何時ものように動物的な性交が終わった後、カカシがふと指を指した。
その先にはカレンダーがあった。一つの日付を大きなハートが囲んでいる。
「・・・俺の誕生日です。」
ぐったりと疲れた声で答えると、カカシは不機嫌に鼻を鳴らした。
「こんな事するの、女だよね・・・・誰?」
「それはサクラが・・・」
言いかけた瞬間、ズキリと心臓に痛みが走った。

去年の年末、イノがサクラと連れ立って自分の家にやってきた。
「イルカ先生ー。これ商店街のカレンダー。ママが持っていけって。」
「お、ありがとうイノ。これ数字がでかくていいんだよなあ。」
「やだ。おじいちゃんみたい、イルカ先生。」
「おじ・・・」
絶句するイルカを捨て置いて、イノとサクラが勝手に上がりこんで、きょろきょろと周囲を見合す。
「あ、ここだ。先生、もう入れ替えちゃっていい?」
そう言いながら既に前年のカレンダーを降ろし始めてる。苦笑しながら頷くと、サクラがちょろりとイルカの
顔を見上げた。
「先生のお誕生日って、いつですか?」
「は?なんだ突然。」
戸惑いながら教えると、サクラは机上の鉛筆差しからピンクの蛍光ペンを取り出して、ぐりぐりとその日を
ハートで囲みだした。
「おい。何してるんだ?」
「・・・あのね、イルカ先生。もっと焦んなきゃ駄目ですよ。もういい年なんだから。」
偉そうに桃色の唇を突き出してサクラが言う。
「焦る?」
「そ。先生ズバリ、恋人いないでしょ!?クリスマスにナルトにラーメン奢ってるようじゃ、駄目。そんなんじゃ
一生独身!ハイこれ決定!」
「・・・・はは。」
容赦ない指摘に、イルカは引きつった笑い声を立てた。サクラが唇に指を当てて、可愛らしく首を傾げる。
「だからね、これはおまじない。」
「おまじない?」
「うん。誕生日までに、素敵な恋人が出来ますようにって。先生が大好きな人と一緒に誕生日を
お祝いできますようにって!結構効くんですよ、これ。ね、イノちゃん!」
その得意そうな表情に、思わず顔が綻んだ。
「そうか。ありがとな。そんな誕生日になるといいなあ。」
鼻の頭を掻いてにっこりと笑うと、二人の少女ははしゃいだ笑い声を立てた。

あの幸せな時間。
あの時は、こんな事になるなんて想像もしていなかった。
ふいに、自分が堪らなく哀れになった。
両親を失って以来、ずっと一人だった。一人で必死に生きてきた。
記念日なんかじゃなくてもいい。愛する者と過ごす、何でもない一日。優しい、幸せな日常。
それが自分の夢だった。いつか叶えたいと思っていた夢だった。
それなのに、自分はその喜びを何一つ味わずに死んでいく。二週間後に。
この男の、慰み者のままで。

「サクラが書いたんだ?あの子らしいねぇ。」
ハッと我に返った。濃紺の瞳がじっとカレンダーを見つめている。何かを考えるように頭を掻いて、突然ふっと
面白そうに笑った。
「じゃ、俺なんかあげようか?誕生日のプレゼント。何が欲しい?」
「は?」
驚いて顔をあげた。一瞬、昔のカカシが蘇って来た気がした。いつも穏やかに、惚けた口調で話していた上忍。
カカシが乾いた微笑を浮かべてイルカの髪を引っ張る。
「アンタ最近従順だしね。少しはご褒美上げてもいいよ。」
カッと怒りが込み上げた。ご褒美。また奴隷扱いか。
「結構です。何も欲しくありません。」
そう言い捨てて顔を背けた。
「・・・無欲だねぇ。」
熱の篭らない口調で言うと、カカシは綺麗に筋肉のついた肩を竦めた。

寂しい。このまま死ぬのは、寂しい。
一度浮かんだ思いは、あっと言う間に心を侵食した。
恋人と過ごす濃密なひと時。情愛に満ちた抱擁。それを知らずに俺は死んでいく。
そう思うと、堪らなくなった。
死ぬ前に、一度でいい。誰でもいい。真似事でもいい。そんな時間を持ちたい。
妬け付くような気持ちで願った。同時に絶望した。
カカシは決してそれを許さないと分かっていたから。

カカシの執着は、強烈な独占欲を伴うものだった。
絶えずイルカの日常を管理し、束縛したがった。他所に眼を逸らすのを許さなかった。
いつだったか、「アンタが他所に女作ったら、そいつ殺すよ」と何気なく言ったことがある。
驚くイルカに、「自分の物に人の手垢がつくの、嫌なんだよねえ」と独り言のように語った。
ひんやりとしたその口調に、カカシが本気だと悟った。この狂った男は顔色も変えず、その女を
殺すだろう。
色町の女に、一日限りの恋人役を頼むのは容易い。後で制裁されるのが自分だけなら、構わない。
しかし、その女の命と引き換えてまで、自分の願望を満たすような真似は出来なかった。

それなら、一体誰が自分の恋人役を引き受けてくれるのか。
幻の恋人への欲求は日々高まっていく。夜も眠れなくなった。
誰か。誰でもいい。一日だけでいい。死ぬ前に一度、俺に夢を見させてくれ。
繰り返し思い、その度にカカシの底冷えする瞳を思い出して絶望した。
あの男がいる限り。あの男のせいで。あの男さえ。あの男が。


いっそあの男に、頼んだら。


突然浮かんだ考えに、我ながら唖然とした。馬鹿な。何て馬鹿な考えだ。
そもそも自分が死を願うのは、あの男のせいだ。あの男に、ここまで追い詰められたのだ。
その男に恋人役を頼むなんて、滑稽を通り過ぎて狂ってる。狂ったカカシに付き合っているうちに、
自分まで狂ってしまったのか。
悪い夢を追い払うように首を振り、イルカは頭まで毛布を引っ張り上げた。

悪い夢は、翌朝も、その次の日も頭を去ってくれなかった。
むしろ勝手に具体的な案を練りだし始めた。
あの男は何が欲しいと聞いてきた。それなら、これが望みと言ってみたら?
カカシが変化の術を使ってくれれば。あの姿でなければ。
いや、それが無理なら、あの姿でもいい。演技してくれれば。希望通りの恋人役を、完璧に演じて
くれさえすれば。
自分に夢を、見させてくれれば。

狂ってる、と自分でも思った。
目前に迫った死に、精神が高揚し過ぎておかしくなってしまったのか。
けれど、転がるように勢いづいた思考は止まらなかった。

一日だけ、対等になる。一日だけ、奴隷じゃなく恋人になる。

不思議な位、興奮した。
あの男がこの下らない願いをどんなに軽蔑しようが、馬鹿にしようが、知ったことか。
自分は死ぬのだ。もう、いなくなるのだ。
利用されたと、理不尽な怒りを俺にぶつけて来たカカシ。ならその通りにしてやろう。
本当に利用してやろう。俺の願いを叶える踏み台に、あの男を利用してやろう。
酔ったように繰り返し、そう思い続けた。

その翌日、道具のように突き上げ、執拗に弄ぶだけのセックスの後、何時ものように無言で帰り支度を始める
カカシの背中に、イルカは声をかけた。
「・・・・あの言葉はまだ、有効ですか?」
「・・・・?」
カカシが不信気に振り返る。
「俺の誕生日に、何か欲しいものはあるかと聞いた、あれです。」
カカシがああ、と軽く頷く。
「・・・モノによるけどね。俺と別れたいなんてのは駄目だよ?アンタは俺の・・・」
奴隷だから、という言葉が出る前に早口で答えた。

「一日だけ、俺の恋人になってくれませんか。」

カカシの手がピタリと止まる。
「・・・・は?」
唖然とした表情で、瞳を大きく開く。イルカは構わず言葉を続けた。
「恋人が欲しいんです。恋人と過ごす一日、ってのをやってみたいんです。それが、俺の一生の夢だったんです。
・・・・・でも、貴方は許してくれないでしょう?俺が誰かと幸せになるなんて、絶対許してくれないでしょう?
貴方はその人、殺してしまいますよね?」
「・・・・まあね。」
カカシが当然、というような薄笑いを浮かべて頷く。イルカはぐっと拳を握り締めた。
この薄笑いに、もう傷つく必要はない。俺は、今からこの男を利用するんだ。
この男は、今から俺に利用されるんだ。

「俺は貴方が嫌いです。正直、殺したい位憎んでます。だけど、貴方しかいないんです。誰も犠牲にしないで
夢を叶えるには、貴方に頼むしかないんです。一日でいいんです。演技してくれませんか。俺の恋人役を。」
カカシが呆れた顔で吐き捨てる。
「・・・先生、頭どうかしたんじゃない?俺にやられ過ぎで、とうとうおかしくなっちゃった?」
「そうかもしれません。どうか一日だけ、我慢してくれませんか。」
イルカが床に両手を付いて頭を下げる。
「一日だけ、眼を瞑って俺の恋人を演じて下さい。無礼だとは重々承知してます。後でいくらでも殴って下さって
結構です。なんなら、殺してくれても構いません。」
白く整ったカカシの顔を、真っ直ぐに見つめて言った。
「お願いです。後の一生、貴方の慰み者で構いません。だからどうか、俺の願いを叶えて下さい・・!」


「・・・・いいよ。」

長い沈黙の後、カカシが面倒くさそうに頭を掻いた。
「まぁ、そこまで言うなら、一日、アンタに付き合ってやってもいいよ。」
「有難うございます・・・!」
畳に平伏して、こみ上げる笑みを隠した。馬鹿め。「後の一生」なんてものは無い。俺は死ぬんだ。
ざまあみろ。
「俺、明日から任務なんだよね。戻るのは三日後の夜。その夜から一日って事でいい?」
イルカは頭を巡らせてカレンダーを見た。自分の任務は、その丁度一週間後だ。
「結構です。宜しくお願いします。・・・お引止めして申し訳ありませんでした。」
言外にもう帰れ、と匂わせて口を閉じると、カカシはちらりとイルカの顔を眺めた。
が、結局何も言わずにそのまま出て行った。

三日はあっと言う間に過ぎていった。
やるべき事は山程あった。仕事の引継ぎや、ナルトに渡す手紙の推敲。仕事を一つ一つ終える度に、自分が死に
近づいていくのを感じた。恐怖は無かった。忍として立派に死ねるのが嬉しかった。
これで恋人と過ごした思い出があれば、自分の人生には悔いの一つもない。
湧き立つような思いでカカシの帰りを待った。


カカシが戻る日の夜は、叩き付けるような激しい雨だった。
カカシは中々現れなかった。時計の長針が零時から一回りした頃、突然呼び鈴が鳴り響いた。
慌てて玄関に飛ぶと、そこには全身びしょ濡れのカカシが立っていた。銀色の髪から水が滴り落ちて、みるみる
土間を濡らしていく。
「・・・急いだつもりだったんだけどね、この雨でちょっと任務が長引いちゃって。」
赤い眼を細めて、見下すように笑う。

「さて。「恋人」の俺をどう迎えてくれるワケ?イルカ先生は。」

悪意の篭る挑発に、思わず笑いそうになった。
あんたは俺の覚悟を知らない。死に逝く者の覚悟を。
死に逝く者は、何かを残そうとするものだ。何かを得て、逝こうとするものだ。
俺は、愛したい。
誰かを、心の底から愛したという記憶を残したい。その記憶を得て、逝きたい。
誰にも邪魔はさせない。
その為に、俺は自分自身すら騙した。憎いあんたを、愛しい恋人に見立てる程に自分を騙した。
ましてあんたなんかに、邪魔はさせない。
俺の最後の覚悟を、甘く見るな。


ゆっくりと銀色の男に腕を差し伸べた。顔一杯の笑顔で、優しく微笑む。

「お帰りなさい。カカシさん。」

そのまま、濡れる身体を全身で抱きしめた。

「待ってたんですよ。カカシさんの帰りを。怪我は無いですか?腹は減ってませんか?」
触れんばかりに顔を近づけて、冷えた頬を両手で暖める。
「寒かったでしょう?こんなに濡れて。風呂をね、沸かしてあるんです。早く入って・・・」
不意に腕を引き寄せられた。カカシの唇が、自分の唇に押し当てられる。

躊躇わずカカシの首筋に腕を回した。初めて自分からも舌を絡めた。そのまま、息をするのも忘れて、互いの舌を
貪りあう。カカシの舌は薄く低温で、そこに熱く柔らかい自分の舌を巻きつけると、その熱で溶かしてしまいそうな
錯覚さえ覚えた。カカシが何かに追い立てられるように、イルカの服の下に手を差し入れる。
「カカシさん・・・身体、濡れたままじゃ風邪・・・」
カカシがイルカの首筋を舐め上げて答える。
「駄目。今すぐやりたい。今すぐ、アンタが欲しい。」
「・・・・じゃ、せめて部屋に戻って・・・。」
冷たい頬に頬を寄せて囁くと、カカシは一瞬動きを止めた。そして、イルカの身体を抱きかかえたまま、引き摺る
ように寝室へと入っていった。

キスを交わしながら、互いの服を脱がせた。
水分を重く含んだ忍服を何とか脱がせ終わると、縺れるように布団の上に二人で倒れこんだ。
鎖骨から胸元に、カカシの舌が降りていく。イルカは喘ぐような溜息をついて、カカシの背中を抱きしめた。
「カカシさん・・・カカシさん・・・!」
縋るように名前を呼ぶと、吸い付くように乳首を口に含まれた。
「あ・・・っ」
カカシの舌の動きに、突起が硬く尖っていく。胸元を這い回るむず痒い快感に、思わず身を捩った。
「・・・っん・・・」
小さく呻くと、カカシがふっと頭を上げる。その顔を引き寄せて、赤く濡れた唇に舌を差し入れた。
そのまま深く口付け合う。自分もカカシも、既に勃起していた。
キスの合間に、カカシがイルカのモノに手を伸ばす。淫猥な指の動きに、直接的な快感が湧き上がった。
「んっ・・・・・・・・ぁ・・!」
ビクビクと背中がしなる。カカシの背に回した腕に、ぎゅっと力を込めた。カカシのすっかり濡れた先端が、
イルカの秘部を舐めるように擦っていく。
「あ・・・カカシさん・・・っ・・・」
もがくように掻き抱くと、カカシが堪らなくなったように身を起こした。イルカのモノをすっぽり口に含む。
「・・・・!!やめ・・・・っ!あ!!」
じゅるじゅると舐め上げられ、吸われる。快感に眼が眩んだ。今まで手淫さえ施された事の無い身体が、
初めての口淫に燃えるように熱くなる。ひたすらに喘いだ。
「あ・・・っあ・・・・!だめ、だめです・・・!」
ぶるぶると身体が震えた。長い指が竿の根元を柔らかく揉む。
「―――――――あ!!」
喉を強く仰け反らせて、イルカは白濁した液を放出した。

カカシがゴクリとそれを飲み下す。呆然とその様を見守った。
「・・・カカシさん・・・」
カカシが濡れた唇でニコリと笑う。今まで見た事もない、子供のように無邪気な笑みだった。
その笑顔はむしろ堪らなく淫らに思え、心臓がドクドクと脈打った。
下からカカシの頬を両手で包み、赤く滑る唇を引き寄せた。吸い取るように口内の汚れを舐め取ると、
カカシは薄く瞼を閉じて、とろりと舌を絡めてきた。自分の濃厚な残滓をカカシの舌から感じるのは、
ひどく倒錯した行為のように思えた。

背徳的なキスが終わると、カカシは脱ぎ捨てた忍服を片手で手繰り寄せ、小さな容器を取り出した。
ぬるりとした液体状の傷薬を、秘部にねっとりと塗りつけられる。
その手の動きにすら感じてしまい、イルカは熱い吐息を漏らし続けた。
長い指が次第に深く中を探っていく。何度経験しても慣れる事の無い痛みに、イルカは息を詰めた。
カカシが宥めるようなキスを額に落とす。何故か心が震えた。
「・・・・あなたが、好きです。」
カカシの眼を見詰めて言うと、今度はそのキスが唇に落ちてきた。

指がイルカのポイントに辿り着く。
「!あ・・・・・・っ!」
敏感な前立腺を、カカシが揉むように刺激する。その度、体が跳ねた。
「ひ・・・・っあ・・・っ・・・も・・・っカカシさん・・・・っ!」
涙交じりに訴えると、指がずるりと引き抜かれた。そして、一気にカカシ自身がイルカの中に
押し入ってきた。
「!!!っあ・・・っああっ・・・!!」
カカシがイルカの両足を腰ごと持ち上げて強く揺さぶる。打ち付ける腰の動きに、意識が甘く霞んでいく。
刺激され続けた内部が、貪欲にカカシを咥え込んでいるのが、自分でも分かった。
「だ、だめです・・・あっ・・そんな・・・あ・・・!!」
甘い声がひっきりなしに漏れる。羞恥に全身が赤くなった。カカシがぐいとイルカを膝の上に抱えあげる。
「――――――!ああああっ!!」
自身の重みで最奥まで貫かれ、頭の中が真っ白になった。カカシが腰を波打つように動かす。
堪らずその背中にしがみついた。
「あっあっ・・・あ・・・っああ!や・・・カカシさ・・・・やめ・・・あっ!」
「イルカ先生・・・・・っ」
カカシが初めて口を開いた。絡みつくような深い声で、何度も繰り返しイルカの名を呼ぶ。
熱を帯びた口調に、いっそう身体が煽られた。

カカシの動きが激しくなっていく。滅茶苦茶に突き上げられ、もう何も考えることが出来なくなった。
息をすれば激しく唇を塞がれ、身を震わせれば強く抱き寄せられる。風に揉まれる木の葉のように、カカシの
動きに翻弄され続けた。
やがてカカシが一際強く腰を打ちつけた。その衝撃に、イルカはどろりと快楽の証を押し出した。

カカシが長く震える溜息をついて、イルカの身体を手放す。それで、この男も達したのだと分かった。
暫くお互い無言だった。
やがて、カカシがぐっとイルカの身体を抱き寄せた。イルカはその力に逆らわず、カカシの肩に顔を埋める。
カカシさん、と耳元で優しく囁けば、カカシも柔らかな声でイルカせんせい、と呼び返した。
「もう一回、しよ?」
カカシが甘い声で強請る。その片耳を軽く引っ張った。
「その前に、カカシさん。返事がまだです。」
「・・・・?」
「俺、お帰りなさいって言いました。」
上気した頬を引き締めて、真面目な顔でカカシの瞳を覗き込む。カカシは一瞬眼を見開いた後、うっとりと
顔を綻ばせた。

「ただいま。イルカせんせい。」

蕩けるような声で答えると、イルカの耳朶を甘噛みする。くすぐったそうに笑うイルカに、クスクスと忍び笑いを
洩らしながら、カカシはまたイルカの身体をまさぐりだした。



next
back
NARUTOのコーナーに戻る