.    '03年5月12日

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ヤマウツボ

 長野県絶滅危惧TB類。 
伐採後の二次林の樹木に寄生する植物であり、遷移が進み森が大きくなると減少する可能性があります。増やすためには森を切り開くことが対策だとすると、自然保護派にとっては「どうしたらいいんだ!?」とジレンマにおちいる種。

 このような喜ぶべきか悲しむべきかの例として・・・ 温暖化によりこのあたりでもメジロ(鳥)が越冬したり、以前は見られなかったツマグロヒョウモン(蝶)が増えたり、川の汚れによりアオサギ(鳥)が飛んできたり、といった例があります。

 人間が手出ししないことが第一とは言いながらも、つくってしまった原因を排除するのもまた人間の役割‥か?  



 草丈20cm。 薄暗い林床にひっそりと…

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柳絮(りゅうじょ)の飛散始まる

 柳絮(りゅうじょ):柳の「絮(わた)」とは、綿毛に包まれた柳の種子のこと。 風がなくてもフワフワと軽やかに飛んでいます。 中国(北京)では春の風物詩とのことですが、あまりの量の多さに、綿毛が口や鼻に入ったり、室内が綿ぼこりだらけになりやっかいな存在でもあるとのこと。

 ここ烏川でもオオバヤナギをはじめとして、オノエヤナギ・コゴメヤナギなど10数種が数多く自生しているため、これから
は北京なみの大騒ぎとなることでしょう。 



「何々の種(たね)」ではなく、固有名詞をもつなんて…ご立派!

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日々刻々と変化中

今が旬は‥
【樹木】→ウワミズザクラ、ヤマブキ、ヤマツツジ、ズミ(コナシ)、マルバアオダモ、ク
ロモジ、オニグルミ、アケビetc
【野草】→クリンユキフデ、ナツトウダイ、エンレイソウ、ムラサキサギゴケ、ネコノメ
ソウ各種、レンプクソウ、イカリソウ、クル
マバソウ、タガソデソウetc  

【蝶】→クジャクチョウ、ルリタテハ、ツバ
メシジミ、シータテハ、ミヤマセセリ、サカ
ハチチョウ、ヤマトシジミ、ベニシジミetc
【よく見る野鳥】→オオルリ、ミソサザイ、ホオジロ、キセキレイ、アカゲラetc



タガソデソウ:「誰(たれ)が袖」、とは意味深な名前ですねぇ

      (5月13日追記)
       アカマツ林からハルゼミの初鳴きが聞かれました。やがて数週間もすると、今度は落葉広葉樹
      の森でエゾハルゼミが鳴き出し、烏川も賑やかになります。