.    '03年9月8日

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野鳥 〜シーズン中はお疲れ様〜

 来園した子供達の人気者だった(冷凍)野鳥。
これらはすべて、園内に落ちているのを管理スタッフや来園の方が拾ったもの。特に外傷もないので猛禽類に襲われたというより、ここで力尽きたのでしょう。
 一般的にはこのような場合[剥製]にして保管しますが、ここでは冷凍保存してあります。剥製の場合、羽の変色や抜け落ちがありますが、冷凍にするとほとんど変化なし。ちなみに、ここに写っているものは拾ってから1年〜1年半経過していますが、当時と変わっていません。 手間もかからず、なかなか良い方法ですが、唯一の欠点は長時間外に置けないこと。
観察が終わったら長居は無用… 彼らは事務所内の[霊安室](といっても、家庭用フリーザー)で他の野鳥やヘビ、コウモリ、お化けキノコと一緒に眠っています。【合掌】



    左上:カワラヒワ(幼鳥) 左下:モズ 右上:ノゴマ
    右中:オオルリ 右下:ミソサザイ

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秋近し 陽射しはすっかり アメリカン …?

 あの挑戦的だった太陽も、今はすっかり友好的になり、待ちどうしかった日の入りも「そんなに急ぐなよ」と言いたくなるような時期になりました。 静寂を取り戻した園内で、散策や動植物の観察をお楽しみください。
 ここは観光地安曇野。近くで遊んだりペンションに泊まられた外国人の来園も増えてきました。皆さん、ゆったりと過ごす時間の使い方が上手ですねぇ。
施設が何もない当園地において、さあ、あなたもゆとりある人生の過ごし方を学びましょう…って、それこそ
ゆとりのない日本人的勤勉さ、かな?
 最近は自然観察やスケッチに来られる方が園内のあちらこちらに。 今が旬の野草は…ミゾソバ、アキノウナギツカミ、イヌタデ、ボントクタデ、ハナタデ、ノコンギク、コウゾリナ、ゴマナ、ユウガギク、ツリフネソウ、キツリフネ、ヤクシソウ、ミヤマウズラ、コヤブタバコ、ゲンノショウコ、フジバカマ(植栽) 他、秋の花がつぎつぎと・・・



Oh! j@p#!\;$&*%=!〜 (おー!日本の夏は暑いわねぇ〜) 
って、言ってるのかなぁ(・_・?  いやいや、もっと深遠な会話だな

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満開

 7月から咲き続けているキツリフネ。 ピークは過ぎましたが、まだまだあちこちで黄色い群落をつくっています。 名前の由来は茶席で使う花器の釣舟(床の間の天井から吊り下げた舟形の花器)に見立てたとか。(出典:「野草の名前」高橋勝男著 山と渓谷社)
 一方、学名のImpatiens noli-tangere(インパチェンス ノリタンゲレ) のインパチェンスは「我慢できない
耐えられない」の意。ノリタンゲレは「私にさわるな」であり、わかりやすい日本語(?)でいうなら 「我慢できないの。さわっちゃイヤっ!」…(*^.^*)
仲間のホウセンカと同様、成熟した果実にさわると、
はじけるように裂開して、種子をまき散らす様子からつけられた学名とのこと。