.    '04年1月12日

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常念坊

 隣接する国営アルプスあづみの公園との境近くから望む、安曇野のシンボル 常念岳。
かつて、この常念岳は親しみをこめて〔常念坊〕と呼ばれていました。由来となった常念坊という人物については諸説ありますが、今はその雪形…【黒い袈裟(けさ)を着て徳利(酒のみなんです!)をぶら下げた坊さん】に、その名が残っています。
 ところで、雪形には2種類あります。雪が溶けて岩肌が現れることによって形づくられる「ネガ」型と、岩の上の残雪で形づくられる「ポジ」型で、ネガ型の例が常念岳、ポジ型の例が隣に連なる 蝶ヶ岳です。
いずれも 「ヤレヤレ、どうやら今年の厳しい冬も生き延びたぞ」と、ここ安曇野の人々が(野生動物も?) 実感できる春告げ現象です。



  奥が 常念岳(2857m)、手前が 前常念岳(2662m)

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ニホンミツバチ 健在

 去年の春から観察していたニホンミツバチの巣に雪が吹き込み 「どうしてるんだろう?」 と、ちょっと覗いてみたら…  殺気(!)を感じたのか、翅音も勇ましく入口まで飛び出してきました。 今の働きバチの使命は、女王バチを無事越冬させることだけ。 その女王バチを寒さから守るために、働きバチはお互いの体を重ね合わせ、飛翔筋 (翔を動かす筋肉) を発熱させ温度を維持しています。
 暖かい時期に生まれた働きバチの寿命は、約1ケ月と短命ですが、今ここにいる秋に生まれた働き蜂は体力消耗が少ないため3〜5ケ月と長生きです。  しかし、気温の下がった日、おしくらまんじゅうの外側にいる多くの働きバチは、次々と死んでしまいます。



    ココにいます。(…雰囲気だけでも)

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あっ! トトロだっ!!

 〔トトロ〕とは、北欧の伝説の妖精〔トロール〕のことだと教わり、「へぇ〜エ」 と思っていたんですが… どうやら違うようです。 実際は〔所沢のお化け〕が語源とのこと。 幼い女の子が「ところざわ」と発音できず「ととろざわ」と言ったことからなんですって。 真実は意外と尻つぼみ、という例かな。
 宮崎監督は「道端の雑草も観察して描くこと」 をスタッフに求めたとのこと。クスノキ、ケヤキ、スギといった樹木はもちろん、オオバコ、ドクダミ、ムラサキケマンなどの野草までもそれと知れるように描き、 さらには照葉樹林文化とブナ帯文化までも描き分けています。話中に 「昔、木と人は仲良しだったんだよ」というセリフがありますが、(その気になれば) ここ烏川では今でも、人は木と仲良しになれます。



 実はコレ、子供二人がゆったり入れる【かまくら】