.    '04年4月18日

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つぎつぎと…

 あわただしく移ろう時とともに、フサザクラザゼンソウは、すでに花期を終えました。 一方で、カタクリショウジョウバカマ・キクザキイチゲなどの、スプリング・エフェメラル春の儚(はかな)きもの〕が、つぎつぎと咲きだし, この時期にだけ見られるビロードツリアブヒメギフチョウの飛翔が確認されました。
 種類の多いヤナギの仲間では…  葉が出る前に花が咲くオノエヤナギは、今はすっかり新緑。
これからはイヌコリヤナギや、葉と一緒に花が咲くコゴメヤナギ、人目をひくシロヤナギの季節です。 やがて5月下旬には、オオバヤナギが堂々たる花を咲かせヤナギ類の花のシーズンが終ります。





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おめでとうゴザイマス

 めったに見られない ヒオドシチョウの産卵の瞬間。
産みつけている樹は幼虫のえさ(食樹)となるエノキ。今はまだつぼみですが、卵が孵(かえ)る頃には グッド・タイミングで、若葉が開いています。
 信州の厳しい冬を成虫のまま生き延びたその翅はすっかりボロボロ。 最後の力をふりしぼり、多くの卵を山のようにギッシリと積み上げます。 その数はおそらく100粒以上。 これがすべて蝶になれば、ここはヒオドシチョウだらけ! しかし、そうならない理由は…
一説によると、蝶の卵が成虫になる確率は100個のうちひとつかふたつとのこと。 残りの多くは他の生物のエサとなります。自然界の均衡の絶妙さと壮絶さ…
(追記) 5月1日、孵化しました。ここをクリック



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観察会のはずが・・・

 子供達の観察研究グループ(三郷昆虫クラブ:自然大好き少年・少女&そのまま大人になった人々のクラブ)の観察会が、当園地に隣接する村有地でおこなわれた際のようす。 折角のお楽しみの時間なのに、目に余るゴミに急遽予定を変更して 清掃作業。 当園地スタッフも軽トラでかけつけたところ、あっという間に荷台は一杯。 気の毒なことになったと心配しましたが、残った時間 当園地に移動。またたく間に下記の虫を確認したのは、さすが精鋭ぞろい。 
ヒメギフチョウ・スジグロシロチョウ・コツバメ・ヒオドシチョウ・ルリタテハ・スジボソヤマキチョウ・シータテハ・クジャクチョウ・テングチョウ・カメノコテントウ・ヤナギハムシ