.    '04年5月5日

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連休は大賑わい…

 連休前半は申し分ない天気。大勢の方々にお出でいただきましたが、後半(4日,5日)は雨天のためちょっと残念。 でも、樹木にとっては恵みの雨。 よりいっそう、新緑が鮮やかになりました。
 写真は混雑を逃れて、穴場で のんびりお過ごしの来園者。じつはここ、数日前まではサル集団の憩いの場。 今は人間に遠慮して、このカメラのように遠くから恨めしそうに、ようすを窺っているのでしょうか。
 これから梅雨入りまでの間、園内は自然観察にうってつけの時期。 バード・ウォッチング(オオルリをはじめ、夏鳥もぞくぞく出演中)や新緑探訪(ヤナギ、カエデ、カラマツが見ごろ)あるいは虫見にどうぞ。




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まる裸

 山菜シーズン! タダで手に入る無農薬野菜と思われてか、あるいは農耕民族の血が騒ぐのか、山菜と見れば親の仇(かたき)に出会ったかのごとく、血眼になって採り 尽くす方も多いようです。   写真は、最近異常な人気のコシアブラ。 日本人の横並び精神発揮なのか、ブームでみんながいっせいに採るのではたまりません。タラノキに比べて一本で大量の収穫が期待できるウレシイ樹ではありますが、出る芽出る芽きれいサッパリ採られては … ┐('〜`;)┌
 このコシアブラ、春の新葉の展開や夏に咲く花、秋の黄葉は、なかなか見ごたえがあります。 今年は一時の快楽(食欲)よりも、心豊かな時を過ごしてみるのはいかがでしょう。



     「もう ダメ。 枯れるぅ〜」

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要注意!

 写真はツタウルシ。人によってはヤマウルシより かぶれやすく、症状も重くなります。秋には見事な色づきで真っ先に紅葉し、遠目にもそれと判る秋の山の立役者。 しかし一方、肌の弱い(アレルギー性皮膚炎になりやすい)方は要注意!
 同じウルシ科のヤマウルシハゼノキヤマハゼのかぶれる成分がウルシオールであるのに対して、ツタウルシはラッコールという成分。 これが、かぶれをひどくさせるくせ者。 茎を折るなどして樹液に触れると、人によってはかぶれます。クワバラ クワバラ。特に冬期 落葉していると判りづらいので、ご注意を。
園内各所で、ごく普通に自生しています。除去はしていませんので、お気をつけください。



 管理棟前に見本があります。 百聞は一見にしかず。