.    '04年5月12日

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ヤマツツジ 満開

 盛りを過ぎたムラサキヤシオの後を追って、ヤマツツジコヨウラクツツジが満開となっています。 この他に園内に自生するツツジの仲間は…  間もなく開花のナツハゼネジキバイカツツジ。  その後咲くのは、くるっとカールした花びらがお茶目なアクシバ。 さらには夏のホツツジまで、お楽しみは長く続きます。
 なお、当園地に隣接して村有のつつじ園があります。 特別な施設のない無料の休憩場所ですが、シロヤシオ(ゴヨウツツジ)をはじめ、手入れのゆきとどいたツツジが群生しています。  また、その先には大水沢の滝延命水 といったリフレッシュ・スポットもありますので、足をのばされてはいかがでしょうか。





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雨にも嵐にも、洪水にも耐え…

 烏川の中州に生えているヤナギ(オノエヤナギ・カワヤナギ)は、時にはこうした試練を受けます。
 この時、水位は普段より1.5m上昇。数トンもあろう大きな石が、まるで玉転がしするように、いっきに流されていきます。そんな巨岩や流木が幹を直撃したり、激流が根を洗い流したり… それでも水が引けば、 何事もなかったかのように、そこに立ち続けています。しかし、やがて木が大きくなり、みずからの重さに根が耐えられなくなれば、このような大水あるいは風雪の日に、その寿命を終えることでしょう。 その時に備え、今は盛んに柳絮(りゅうじょ)を飛ばしています。
 柳絮:柳の「絮(わた)」とは、綿毛に包まれた柳の種子のこと。この時期、園内をフワフワと軽やかに飛んでいます。





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ニホンベニコメツキ

  あお向けにひっくり返すと、胸節の突起を器用に使って、パチッと音をたてて飛び上がり、回転して見事に着地! ビックリする観客を尻目に、何事もなかったように去ってゆく…   この、地面をたたく様子が【餅つき】に似ていることから 【こめつき】 と呼ばれるとか。 コメツキムシには多くの種類があり、いずれも地味めながら、上記のような意表を突く行動で存在をアピールするのに比べ、このニホンベニコメツキは 派手な体色と、トナカイがしっぽを巻いて逃げ出しそうな立派な触角を持ち、造形の美しさは日本のコメツキムシ界で類(たぐい)まれな存在。 …どこにでもいるんですねぇ こういう得なヤツが