雨にも嵐にも、洪水にも耐え…
烏川の中州に生えているヤナギ(オノエヤナギ・カワヤナギ)は、時にはこうした試練を受けます。
この時、水位は普段より1.5m上昇。数トンもあろう大きな石が、まるで玉転がしするように、いっきに流されていきます。そんな巨岩や流木が幹を直撃したり、激流が根を洗い流したり… それでも水が引けば、
何事もなかったかのように、そこに立ち続けています。しかし、やがて木が大きくなり、みずからの重さに根が耐えられなくなれば、このような大水あるいは風雪の日に、その寿命を終えることでしょう。 その時に備え、今は盛んに柳絮(りゅうじょ)を飛ばしています。
柳絮:柳の「絮(わた)」とは、綿毛に包まれた柳の種子のこと。この時期、園内をフワフワと軽やかに飛んでいます。
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