.    '04年8月29日

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翡翠(カワセミ)

 ビオトープの岸辺に生えるヤマハンノキから、水中の獲物にねらいをつけるカワセミ
 カワセミは翡翠と書きます。 [翡] はカワセミの雄、[翠]は雌のこと。 宝石のヒスイは、この鳥の羽のような青や緑の美しい色を持つことからの命名。 ですから、 美麗な野鳥をたとえるときの「まるで宝石のように美しい鳥」 という陳腐な言い回しも、カワセミに関しては、的(まと)を射た表現なのです。
 今は園内にいるオオルリコサメビタキも、間もなく北アルプスを越え日本海を渡り、越冬地に向かいます。  一方、ジョウビタキ・アトリ・マヒワ・ツグミ 等の冬鳥が、 秋風の日本海を渡り 初冬の北アルプスの峰々を越えて来園し、留鳥のカワガラス・ミソサザイ・カワセミたちとともに園内で越冬します。





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墨流し(スミナガシ)

 スミナガシの名前のもととなった[墨流し染め]とは、水面にたらした墨が、時とともに様々に変化する模様を布に写し取る技法。 墨の濃淡や時の経過により、偶然が創り出す一瞬の造形美です。
そんな墨流し染めのようなオシャレな翅をもつこの蝶の幼虫が、これまた特異な姿⇒クリック
 蝶の飛翔は減ってきましたが、カラスアゲハ・オナガアゲハ・ウラギンシジミ・サカハチチョウ・イチモンジチョウ・キチョウ・コミスジなどが舞っています。また、夕方にはコオロギの仲間のカンタンが鳴き、秋の近づきを知ります。 一年がめぐり、カンタンの優しい鳴き声を聞くと、「邯鄲一炊(かんたんいっすい)の夢」(うたた寝のわずかな時間に、一生の栄枯盛衰の夢をみた故事)を思い出し、ちょっとブルーになるのでした。





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夏の思い出

 開園以来3度目の夏が過ぎました。 一昨年の夏と比べ、水遊びやデイキャンプのご利用のほかに、今年は県内外の学校・子供会の自然体験や、一般市民・行政の研究グループによる観察会あるいはセミナーなども増えてきました。  そのひとつが、今年初めて開催された 〔ベビーカーで緑の中をさんぽしよう!〕 という催し。
 園内遊歩道の一部は、車椅子で散策できるようバリアフリーとなっていますが、一度に多くのベビーカーでのご利用は初めて。安全や快適性(当日は猛暑でした)が、ちょっと心配だったのですが…。  参加者のご感想は、主催者の森林療法研究会・松本支部のホームページをご覧ください。
 林野庁での森林療法(フォレストセラピー)の研究も始まった昨今、癒しのフィールドとして有効利用していただけることを願い、ご来園をお待ちしています。





 写真は森林療法研究会・松本支部のHPより転載