.    '04年10月9日

   .

男は不要?

 トビナナフシのメス。ナナフシの仲間(ナナフシモドキ
・エダナナフシ・ニホントビナナフシ・ヤスマツトビナナフシ
等)は、ほとんどがメス。 めったにオスはいないか、場所によってはまったくオスが見つかっていない種もあります。 多くはメスだけで繁殖(単為生殖)して、産まれる子はメスという、まさに男不要の社会。
 トビナナフシは翅があり飛翔できるはずですが、動きを見ているとまるで昆虫界のナマケモノ。樹にとまっているものをちょっと驚かすと、ポトン と落ちて身動きしません。 消極的ながら敵の戦意を喪失させる効果的な行動をとります。 大きさはマッチ棒サイズ。ちいさな体型に似合わず、ただものではない目つき! なぜこんな目の構造になっているんでしょう。 擬人化して言うならば、怪しげな目つきの胡散臭いヤツ
…? でも、見る角度によっては妙に愛嬌のある顔
つきになります。







   .

秋の花

 さて、この花はなんでしょう? 遠目には白や薄紫にこんもりと咲いていますが、よ〜く観ると… 線香花火のような繊細な花。 じつは、コレ、タラノキなんです。 そう あのとき、あなたが食べさえしなければ、今ごろは、こんな花が咲いていたのです (^。^;)
 晩夏から秋に咲き、枝の上部には両性花(写真は花弁や雄しべが落ちた雌性期の花)、下部には雄花をつけます。 この時期花が咲く樹木は意外と少なく、園内では、このタラノキとホツツジぐらい。
 一方、今が旬の野草は…ミゾソバ・アキノウナギツカミ・イヌタデ・ボントクタデ・コウゾリナ・ヤクシソウ・ゴマナ・ユウガギク・ノコンギク・リュウノウギク・エノコログサ・ナギナタコウジュ・カワミドリ etc  



    花よりだんご…


   .

チープ&ナチュラルな名札

 材料費はわずかなアクリル・ペイント代のみ。しかし数万年・数十万年の時を経た世界で唯一の石ころがキャンバス。 してみると、結構価値ある樹名板 と自己満足。 とりあえず、試験的に数種の樹木と野草のそばに置いてみました。  一歩間違うと、この手の標識は景観をそこねたり、「余計なお世話」となることが間々あります。 広範囲ではなく、特定の場所に集中して設置しましたが、いかがでしょうか?悪評がたたないようなら、これから少しづつ (こっそり・そ〜っと)置いていきたいと思います。
 本来ならば名前だけでなく、その植物のプロフィールも紹介したいのですが、限られたスペースとイタズラ書きのような手書きでは、石に申し訳なくて…