雲海に浮かぶ 常念岳
この雲海の下は安曇野。 小春日和となった日の朝、夜明けの放射冷却で冷えこみ、逆転層ができたことによる つかの間の現象です。
本来、大気の温度は高度が上がるほど低下します(100m上昇すると平均0.6℃降下)が、風のない寒い朝は、冷たい空気が滞留して上空のほうが気温が高い場合があります。 これが逆転層。
上昇した空気が逆転層の境に達すると、暖かい大気でふたをされた状態となり、それ以上上昇できず雲が発生します。
逆転層はやがて時間経過とと もに上昇して消滅してしまいます。この日は2時間 ほどで雲散霧消。人間界を隠し、神々のすむ山々だけであった景色が一変、再び見慣れた安曇平が眼下に現れました。
|