.    '05年1月3日

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低温注意報 発令

 すっかり凍てついています。暖冬になるとの予想に反して、年が明けてから連日の低温注意報(※)
 この時期にこんなに気温が下がるのは、開園以来初めて。日中も寒く雪温は上がらず、サラサラのパウダースノー。 烏川も一部が結氷しました。 しかし、渡るのは危険! スタッフが恐る恐る乗ったところ… 割れました(;⌒∧⌒;)
 (※) 長野県の場合、予想最低気温が−11℃以下になると発令されます。 この基準は地域によって違い、東京では−7℃、高知では−5℃、なぜか愛知では−4℃以下で出されます。 そして北国
の青森でさえ−7℃以下です。長野県がいかに寒
さに耐えているか、わかっていただけます?





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木漏れ日

 上と同じ日。 寒いとはいえ、樹木の冬芽についた雪や、霧氷を溶かすには十分な陽光。
 やがて葉や花になる冬芽も、暖かな陽射しを浴びています。 コブシの冬芽は、ムートンに包まれているように暖かそうですし、オニグルミエゴノキヤマハンノキリョウブムラサキシキブはベルベットを着ているよう。 ドロノキトチノキはベタベタの粘液で寒風を遮断。 ニワトコダンコウバイヤマナラシは丸々と太って冬を乗り切る作戦と、いずれも寒さ対策は万全です。 一方で、マルバアオダモマユミツノハシバミエノキは、いかにも寒そう。 そんな冬芽や葉痕(葉の付け根あと)はそれぞれに特徴があり、樹木を見分けるポイントのひとつ。 形も面白いものがありますから、一度じっくり観察してみてはいかがでしょう。





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天使の梯子(はしご)

 光芒(こうぼう)あるいは薄明光線、もっと身近な言い回しでは〔後光が射す〕という現象。ヨーロッパでは旧約聖書(※)に由来する天使の梯子とか ヤコブの梯子の名前があります。 ほかにも〔太陽が水を汲んでいる〕 あるいは 〔空からの光りの矢〕などとメルヘンチックな呼び名もあります。
 科学的に説明すると「チンダル現象」の一種。 空気中の水滴による乱反射のために、太陽光線の軌跡が輝いて見える現象です。 ここ安曇野でも、北アルプスを背景に、稀に見ることができます。
 (※) ヤコブが旅の途中、石を枕に寝ていると、雲間から地上へとかけられた梯子と、それを昇り降りする天使の夢を見た。 ヤコブは、ここが天に至る門と知り、その地をイスラエルとした」 (創世記第28章)



      安曇野から、天にかかった梯子