.    '05年4月6日

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森林エリア オープン

 4年目を迎える水辺エリアに加えて、森林エリアが開園しました。28haのエリアは、地形や植生あるいは管理方法や活用目的によって区分けされています。 それぞれに… やましごとの森・彩(いろどり)の森・うつろいの森・みはらしの森・みんなでつくる森 ・
ユキトギ沢の森
等々素敵な名称がついています。
 やましごとの森はヒノキ林。 間伐・枝打等の施業をおこない保育します。 彩(いろどり)の森では、カラ
マツ・アカマツ林内に自生する 主にカエデ類に注目して森づくり。 じつはここ烏川渓谷緑地には、水辺エリア ・森林エリアを合わせると、カエデ科だけで20種類あまりが自生しています。 これは日本のカエデのほとんどがあるということ。これからは「カエデを観たければ烏川へ」 が合言葉!…かな。



   これら看板の多くは、園内の間伐材を利用


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施設

  園路を一巡すると2kmあまり。2ヶ所の入口にはそれぞれトイレがあり、途中には「あずまや」(写真)があります。休憩や緊急時の避難場所としてはもちろん、学習会等のレクチャーの場としてもご活用ください。 いまはまだ工事の跡(痕)も生々しく冬枯れの森の中では妙に白々していますが、まもなく 新緑の季節を迎え、旺盛な自然の力により低木や野草が繁茂します。さらには数年数十年の時を経て、徐々に落ち着いた森に遷移し、そこに溶けこむようなあずまやになることでしょう。
 森林エリアの施設(構造物)は、このあずまやとトイレだけ。遊具施設等はありません。 でも、その気で探せば、 ほらっ!そこにもここにも、面白いものが…



   杣(そま)小屋をモチーフとした、落ち着ける空間


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こんな風景が

 みはらしの森から望む前常念。 駐車場からこの展望スポットまでの園路は、車椅子でもおいでいただけるよう、バリアフリーになっています。
 ご覧のとおり、眺望をちょっと邪魔している木はヤマハンノキヤシャブシ。雄大な自然を目の当たりにするために、障害となるこれら樹木を伐採するか、欲求を抑えて保護するか、意見の分かれるところです。
 当エリアは奥山と里山のバッファゾーン(緩衝地帯)です。人間にとって不快な野生動植物や危険な個所もあります。整備された遊歩道がある一方、場所によっては十分な足ごしらえを必要とする山道もあります。 また、所々携帯電話は圏外となります。
制度上は都市公園ですが、ここはすっかり山の中。 時により、自然相手に自らの智恵と判断が求められる場所であることをご理解ください。