.    '05年4月30日

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水遊び

 毎年 多くの学校や子ども会、自然愛好グループの園内での勉強会や観察会があります。 今シーズンの幕開けは、地元の小学校の遠足(総合学習)でした。前日まで薄曇りの肌寒い日々でしたが、 当日はスッキリ青空。 暑いくらいの陽射しに誘われて川に入って水遊び。ヤマアカガエルの卵や孵ったばかりのオタマジャクシに大騒ぎでした。 雪解け水で凍えそうになった手足を太陽で暖めながらの昼食。教えなくても、自然の素晴らしさを感じとったことでしょう。
 午後はレクチャールームの標本を見ながらお勉強。保存してある野鳥や昆虫、あるいは動物の頭骨やヘビの抜けがらなど、めったに見る機会がないものを目にして興味深げ。 次々とわいてくる素朴な疑問のなかには本質をつくものがあり、 応対した管理人はすっかり感心させられたのでした。





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湧き水 [森林エリア]

 「飲めますか?」と、お問い合わせの多い【森のわき水】。 最近の水質検査で、飲用に問題ないとの結果が出ています。 ただし、雨の日およびその後しばらくは要注意! 地表水が流入している場合は飲まないほうが、お腹のためでしょう。
 水が湧き出しているのは、遊歩道わきから10mほど上流のところ。その場所から数十メートルの間 地表を流れくだり、ふたたび伏流水となって地下にもぐ
ります。 こうして園内の水を少しづつ集めながら、やがて このような数え切れない小さな沢が 烏川に合流して大きな流れとなります。 豊かな安曇野の田園や豊富な湧水の源となるいくつかの川。 そのひとつが、当園内を流れている烏川です。





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とっくり病 [森林エリア]

 森林エリア・やましごとの森に見られるヒノキ
まるで徳利のような形になることから、 「とっくり病」と呼ばれる病気です。 こんな特異な病徴ですので、当然原因は明らか… と思いきや、じつは原因はいまだ不明なのです。 研究者によって、立地説 ・病菌説 ・土壌菌説 ・生理病説 等、諸説あります。
 林業的に言われているのは…、ヒノキには良過ぎる環境(水分環境・肥沃な土地)に加えて、人工的な手入れ(枝打ち)をしないと発生しやすいとのこと。 要は、ここがヒノキに適さない土地であったことと適切な手入れがなされなかったことが、このような木を生んだ原因と思われます。
 今後、樹齢を加えるとともに、どのような形状・形質変化がでてくるのやら… これからに注目。