.    '05年6月5日

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今が満開

 サワフタギの花は今が旬。別名はルリミノウシゴロシ(瑠璃実の牛殺し)! 〔瑠璃実〕は瑠璃色の実がなることからですが、〔牛殺し〕 はこれを食べると牛が死んでしまうほど猛毒だから… というブッソウな意味ではありません。 牛に引き綱をつける際、鉄の鼻輪がない昔、硬く丈夫なこの木を使い、牛の動きを制御した(=止めた≒殺した)ことに由来するとか。
 よく似た【ウシゴロシ】は、本種とは違う カマツカの別名です。 鎌の柄(つか)に用いたり、サワフタギ同様、牛の鼻輪(あるいはそれをつける時に、この木で穴を開けた)として使ったとのこと。 先人の木の使い方が偲ばれるネーミング。このような名前をつけ伝えることこそ、文化の伝承といえます。



   近縁の【タンナサワフタギ】も園内に自生します。


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花 (・。・?

 赤い花?… じつは、ウリカエデの種子です。遠目には、まるで房咲きの花のように見えます。
多くのカエデは花期を過ぎました。いまは遅咲きのヒトツバカエデコミネカエデの残り花がちらほら見えるぐらい。 あとは 園内のカエデではもっとも遅いオガラバナの開花待ちです。
 カエデの種子はブーメランのような形。 みんな似たりよったり…と思いきや、よぉ〜く見るとそれぞれに個性があります。  そのいくつかを紹介すると… まるでチドリ(千鳥)が群れ飛んでいるような種子の様子から名付けられたチドリノキ(別名:ヤマシバカエデ)。  上向きに種をつけるオオイタヤメイゲツヒトツバカエデ。 采配のような房状の実が上向きにつくオガラバナ。 紅色の小さな実が鈴なりにつくミツデカエデと、さまざまです。 カエデは葉の形や紅(黄)葉、あるいは花だけでなく、実まで楽しめる樹木だったのです。





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せせらぎのトイレ [森林エリア]

 なんの変哲もないトイレ…じつは〔せせらぎ〕という清々しい商品名をもつ環境配慮型トイレです。
水辺エリアにはカキ殻による微生物分解型トイレ(
建屋は県産材を使用)があり、環境問題に関心のある方や 「公園のトイレは汚い」 という固定観念を 持たれている方に好評です。一方、森林エリアに設置されたこのトイレは、それとは違う方式。 
 はじめて利用された方は 「あれッ!水が止まらないっ! 故障かぁ!?」 と思われるかもしれません。  そう! このトイレは 〔せせらぎ〕の名前のとおり、常に水が流れているのです。 といっても無駄に水を流し続けているのではなく、シーズン開始時に 一回だけタンクに給水貯水した水を使い、ろ過やばっ気処理して循環させるという水資源超節約トイレ。
百聞は一見にしかず。 一度 お試しあれ |⌒O⌒|



   またまた新たな名物トイレ(?)登場!