.    '05年7月13日

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職場体験学習

 地元の中学2年生が、職場体験として当園地に来てくれました。2日間の学習メニューは… 1日目は、トイレや園路の清掃と外来植物を中心とした除草作業を体験。 2日目は、チェーンソーと一本梯子を使った森林管理作業と、展示標本作成のための昆虫の展翅方法を みっちりと学んでもらいました。
 中学生にチェーンソーは危ないと思われるかもしれませんが、じつはナタや斧にくらべて安全といえます。
ナタなどはそれなりの腕力がないと思い通りにならず危険ですが、チェーンソーは力技で扱う機械ではないため制御が可能です。 もちろん、事前の安全指導は徹底しなければなりません。
 右写真の一本梯子の高さは6m。 実際に上ると想像以上の高さ (゜゜;) 安全帯で確保されてはいても、緊張で思わず顔が引きつった彼らなのでした。





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濁流

 最近の雨ですっかり様相が変わった烏川。
数日前まで子供たちが中で遊んだり、釣り人がノンビリと糸をたれていた姿が、いまは幻(まぼろし)。
いつもの烏川からは想像もできない濁流が、空気を切り裂き地響きをたて、環境管理棟の窓をビリビリ
と振るわせています。
 これほどまでに増水した川の中、絶え間ない流れに激しく根を洗われながらも、ヤナギは立ちつづけています。しかし、抗(あらが)いきれず倒れる木も少なくないはず。開園以来 親しんだ幾本かが、明日はなくなっているでしょう。 毎年繰返される、寂しくもまた自然の脅威を実感できる一大スペクタクルです。
 まもなく梅雨が明け、烏川が いつもの姿をとりもどすとき… お待ちかねの水遊びシーズン到来です。





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動く花

 ノアザミで吸蜜中のトラマルハナバチ。 食事に夢中で、近づいても逃げようとしません。それに、刺したりしませんから、安心してじっくりと観てみましょう。
そうそう、ついでに ハナバチだけでなく、ノアザミの観察もお忘れなく。 というのは… ハナバチが花の上を動き回ると、ノアザミもそれに反応して おしべが わらわらと〔動く〕のです!
 昆虫が 花に触れると、おしべを包んでいた筒状のもの(花糸)が縮み、おしべが飛び出して、花粉があふれ出てきます。 試しに、虫がとまったかのように棒などでチョコチョコと触れてみると…ほ〜ら、動いたぁ。 結構楽しめるこの現象は〔おしべ(花糸)の屈曲運動〕と呼ばれるもの。無駄なく効率的に昆虫に花粉を運んでもらうための、巧妙かつ心憎い仕組みです。