.    '05年10月29日

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安曇野市 好日

 町村合併で誕生した安曇野市。 人の世の都合で村や町が市となり、なにやらあわただしい動きがあったようですが、この風景に変わりはありません。 将来、たとえこの田園風景が変わろうとも、写真のような 北アルプス連山の峰々、ゆったりと流れる雲、透明感ある景色は永遠に変わることはないでしょう。
 天候不順や木々の紅葉の遅れから、秋の訪れをいまひとつ感ずることができなかった今年の安曇野ですが、さすがに11月間近となった最近の朝夕は肌寒く、すっかり秋が深まったことを身体が教えてくれます。 間もなく根雪となる本格的な雪が、常念や蝶ケ岳に降り、園内も秋枯れの景色となります。 その前の散策に絶好な今、ご来園をお待ちしています。



   車で3分の所から、園地方向を望む


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病気

 ヤナギの木が病気です! 病名は【ならたけ病】。そう、皆さんが大好きなキノコのナラタケ(地方名:モトアシ、ボリボリ 等)が原因の病気です。 人気が高いキノコですから、見つければ大喜び … ところが、植林地や公園にこのキノコがあれば、ちょっと憂鬱です。 キノコには腐生菌や共生菌、あるいは寄生菌等があります。枯れた木や落ち葉などを分解する森の掃除屋さん の役割をする菌(ナメコやシイタケ)と違い、ナラタケ菌は生きた木を腐朽させる生立木(
せいりゅうぼく)腐朽菌。  ひとたびこの菌に侵されれば、その木だけにとどまらず菌糸(根状菌糸束) を張りめぐらせ、つぎつぎと付近の木に感染する危険性があります。 それにしても、素直にキノコの収穫
を喜べないのは、悲しい職業病 … なのでしょうか。



   [物質の循環] からみれば、必要な存在


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環境教育

 学校の環境学習の場として園内を使っていただく機会が年々増えています。今年度は5月からの半年で、1000人ほどの子ども達がここで楽しみ、かつ勉強をしました。写真は、おそらく今シーズン最後と なるであろう10月28日の園内散策&お勉強会。
 カラスの標本を見て、大人なら「真っ黒」と言うところですが、 子ども達は…「青緑っ!」 「赤っぽい!」 「白だぁ!」 「◎×!?▲色っ!」と、鋭い(?)感性。 けっしてふざけているのではなく、じつは見る角度(太陽光の反射角)によって あれこれと色が変わるのです。 たいして珍しくないものや、判っているつもりのものでも、写真・テレビなどの映像ではなく実物を目にすると新たな発見があります。 来シーズンもそんな感動の場所になることでしょう。