.    '05年11月13日

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蝶ケ岳 冠雪

 11月4日の朝 雲間から一瞬覗いた蝶ケ岳は雪。 雲に隠れていた数日間のあいだに降ったようです。 いまはまだ うっすらとほのかな薄化粧。 やがて今月の下旬までには、本格的な厚化粧となることでしょう。 そうなれば、園内からの眺望はまさに絶景。稜線が連なる常念岳とともに、安曇野の懐かしくも見慣れた風景が現れます。 それはまた、 これから始まる厳しい寒さを思い起こさせ、それを乗りきる心構えを強いるとき。  古(いにしえ) であれば、「よぉ〜し、なんとかこの冬も生き延びるぞ」と気を引き締めたこ
とでしょう。さすがに今の人間はそのような一大決心は不要でしょうが、 一方で、相も変わらず生死を賭けた冬を、野生動物は迎えようとしてます。



   


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秋枯れ

 森林エリアに向かう途中の景色。 いつもなら、気にとめることもなく通り過ぎてしまう雑木林の山肌が、いまはすっかり様変わり。 思わず足を止めて見入ってしまいます。 普段は何気ないこの山も、この時期はしっとりとした華やかさで装われ「あれぇ!? ここはこんなに素敵な場所だったんだぁ!」と、驚くと同時に、見る目のなかった不甲斐なさに… 反省。
 紅葉のピークを過ぎ、園路はどこも落葉の道。 ついこの間まで鮮やかに黄葉していたヒトツバカエデウリカエデの木に葉はありません。 いまは淡いレモンイエローに黄葉したアオハダや褐葉したミズナラが盛り。 まもなく エゾエノキが 濃黄色に黄葉すれば、今年の紅葉(黄葉)シーズンはお仕舞い。残された時間はもうわずか。 お早めにご来園ください。






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宝の山? ごみの山?

 こつこつと貯めた(たまってしまった?) 展示用収集物のあれこれ。整理が追いつかず、見ようによってはたんなるゴミの山状態。 なにがあるかというと… スズメバチ各種・アシナガバチ各種の巣、虫こぶのあれこれ、収拾がつかないくらいの種やドングリ、いまとなってはなんであったのかわからない状態の謎の物体… 等々。 来園者も少なくなり、屋外作業もひと段落。これからは、楽しくもちょっと気の重い整理作業が始まります。いま悪戦苦闘中なのは、来シーズン展示に向けてのドングリの整理。アカガシやマテバシイ等、 このあたりに自生しないものもありますが、それらを除けば多くは園内で拾い集めたもの。 園内のブナ科植物(=ドングリの木)が、よ〜くわかります。