.    '06年2月17日

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アニマルトラッキング(2月11日開催)

 からすの学校・第5回は、スノーシューを使ったアニマルトラッキング (アニマルトラッキングについては、→こちら)。 講師には岸元 良輔さん〔長野県環境保全研究所主任研究員〕をお招きしました。 わかりやすく楽しく、有意義なひとときでした。
 出会えた足跡は、テン、リス、サル。 痕跡は、ツキノワグマの‘くま棚’とその爪あと、ホカホカのサルの糞 などなど。 また、サルの食痕(エサを食べた痕跡)がタラノキ、ノリウツギ、ニワトコ 等の冬芽にありました。
 足跡の種類や数は、むしろ 水辺エリアのほうが多いようでしたが、今回はスノーシューハイクも楽しんでいただきたく、森林エリアでおこないました。 ほどよく締まった雪質、スノーシューには格好のフィールドとなっていました。





         森林エリアで動物探し

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雪原散策

 この季節のお奨めは、蝶ケ岳 を望む雪原での散策。森林エリアと違い、ほとんどの場所は長靴で歩けます。 ただし、注意が必要なのは凍った園路。 融けては凍るを繰り返したために、いまや すっかりスケートリンク状態。 眺めの良さに気をとられて、足元をすくわれないようにご用心を!
 人影もまばらな園内。 夏期シーズンの喧騒を想像することのできない今の静寂さが、かつてのこの地の姿なのでしょう。 そんな本来の姿を取り戻した空間に身を置いて 静かな時を過ごせば、 いまこの瞬間、同じ場所・同じ時間を共有する野生動物たちが、身近なものに感じられるかもしれません。 最近は、暖かい日や雨の日があり、雪融けが進んでいます。 今を逃せば、こんなチャンスは1年後… かな。



         水辺エリアで自分探し

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幼なじみ

 太いヒノキに細いヒノキを重ねてみました。 太いほうの直径は60cm、細いのは9cmです。
太い木が枯れた(水を揚げなくなった)ので伐倒して年輪を数えたところ樹齢は60数年。 一方、細い木は150mほど離れて生えていたのを(標本用に)伐ってみました。 さて、そこで クエスチョン! 「細い
ほうの樹齢はどのくらいでしょうか?」 …
答え) じつは同じ樹齢なのです。 そう、2本はまさに同い年、竹馬の友 だったのです。
 環境のよい場所と悪い場所では、成長にこれほどの差が出てしまいます。これから判ることは … 外見(太さ)からは樹齢の判断はできないということ。細いからといって年を経ていないとは言えないのです。